今回はGoogle広告、Yahoo!広告およびLINE広告から発表された公式のアップデート情報から、運用型広告に役立つ内容についてまとめてご紹介します。
2024年4月時点では、国内検索エンジンシェアのうち約80%がGoogle、約10%がYahoo!を占めています。
GoogleとYahoo!が全体の約9割以上を占めていることからも、広告運用において両媒体の最適化を図ることは欠かせないでしょう。
本記事を参考に最新情報をしっかり把握し、自社の広告運用に活かしましょう。
参考:『Search Engine Market Share in Japan – August2024 』
なお、運用型広告のアップデート情報については以下記事でも紹介しています。
関連記事:『【2024年9月更新】Google広告を含むWeb広告アップデート情報まとめ』
Contents
- Google広告アップデート情報
- Yahoo!広告アップデート情報
- LINE広告アップデート情報
- まとめ
Google広告アップデート情報
検索語句のマッチングの変更に伴うGoogle検索のパフォーマンス向上
2024年6月26日に、Googleは検索語句のマッチングについてのアップデートを発表しました。
以下の4つの機能がアップデートされました。
- 部分一致向けのブランド登録をする新しい最適化案
- すべてのマッチタイプ・動的検索広告で利用できるブランドの除外
- 検索語句レポートの可視性を高める
- 誤字脱字を含む検索を簡単にブロックする
例えば「誤字脱字を含む検索を簡単にブロックする」では、Googleは「YouTube」を除外キーワードとして追加した場合の例を挙げています。
機能 | 動作 | 広告の掲載対象 |
除外キーワード | 1つの除外キーワードで、全ての誤字脱字のパターンに対応することができます。 | ×:YouTube 音楽 〇:音楽ストリーミング ×:yuitube 音楽 〇:google 音楽 アプリ |
参考:『Google検索のパフォーマンスを高める検索語句のマッチングアップデート | Google広告ヘルプ』
新しいアセットの変更に伴う検索広告のパフォーマンス向上
引用:『新たに変更されたアセットを活用して、AIによる検索広告のパフォーマンスを高めましょう』
2024年2月1日、検索広告のパフォーマンス向上を目的に、アセットが新たに変更されました。
Google AIを活用した広告の組み合わせでは広告見出しは少なくとも2つ含まれるように設計されている一方で、広告見出しを1つだけ表示させる方がパフォーマンスが向上する場合もあります。
こういった場合を考慮して、今回のアップデートでは広告見出しが1つの方が高いパフォーマンスが見込まれる場合、レスポンシブ検索広告において広告見出しが1つだけ表示されるようになりました。
参考:『【Google広告】新しいアセットの変更により、AIを活用した検索広告のパフォーマンスを向上』
以下記事ではレスポンシブ検索広告について解説しています。
関連記事:『CTRを高める施策!レスポンシブ検索広告を使用するメリット2選』
Googleファインド広告がデマンドジェネレーションキャンペーンにアップデート
引用:『ファインドキャンペーンについて』
Googleファインド広告とは、YouTubeのフィードやDiscover、Gmailなどのさまざまな広告枠に配信することができるキャンペーンタイプです。
Googleは、このファインド広告のリニューアル版としてデマンドジェネレーションキャンペーンを2023年6月に発表し、10月より順次アップグレードが開始されました。
このアップデートにより、月間最大30億人のユーザーに対してアプローチすることが可能になり、既存の広告枠に加えて新たにYouTubeのショートにも広告を配信できるようになります。
参考:『ファインドキャンペーン』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する』
参考:『デマンドジェネレーションキャンペーン(ベータ版)について』
参考:『間近に迫るファインド広告からデマンド ジェネレーションへのアップグレード』
デマンドジェネレーションキャンペーンについては以下記事で詳しく解説しています。
関連記事:『デマンドジェネレーションキャンペーンとは?4つの基本情報を解説!』
YouTubeの動画視聴キャンペーンが世界規模リリース
引用:『予算内で視聴回数を最大化できる YouTube の動画視聴キャンペーンが世界中で利用可能に』
2023年9月28日、Googleから動画視聴キャンペーン(VVC)のリリースが発表されました。
配信フォーマットとしてはスキップ可能なインストリーム、インフィード、そしてYouTubeショートの3種類です。
関連記事:『YouTubeインストリーム広告とは?6種類やメリット、出稿方法を解説』
関連記事:『インフィード動画広告でYouTubeチャンネル登録者数を増やす際の4つの注意点』
Googleの公式ページでは、動画視聴キャンペーンを活用することで、スキップ可能なインストリームと比べて視聴回数が最大40%増加、CPV(広告視聴単価)は30%削減できると説明しています。
実際に韓国の映画制作会社『Warner Brothers Korea』でも、動画視聴キャンペーンを使用して成果を出しています。
当社は新作映画の公開に向けて動画視聴キャンペーンを活用したところ、YouTube上に配信できるTrueViewインストリーム広告を単体で使用した時と比較して、コストを36%抑えた状態で視聴回数を33%増加させることに成功しました。
この事例からも、動画視聴キャンペーンは視聴回数の増加とユーザーのエンゲージメント促進に一定の効果があると言えます。
参考:『Google広告、動画視聴キャンペーンのリリースを発表』
参考:『予算内で視聴回数を最大化できる YouTube の動画視聴キャンペーンが世界中で利用可能に』
なお、以下記事ではYouTubeショート広告について詳しく解説してます。
関連記事:『YouTubeショート広告とは?仕組みや効果を出す配信のコツ3選』
Google自動作成アセットが日本語でも利用可能に
2023年9月20日、自動作成アセットの利用対象言語として、新たに日本語が追加されたことがGoogleから発表されました。
これまでは英語のキャンペーンのみの使用に限られていましたが、今回のアップデートにより、日本語での利用が可能になりました。
他にも以下の6つの言語が追加されています。
- オランダ語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ポルトガル語
- スペイン語
なお、Googleは自動作成アセットにおいて生成AIの導入を発表しています。
今後アメリカとイギリスで英語のアセットを利用する広告主は、生成AIにより多くのアセットをカスタマイズできるようになります。
参考:『自動作成アセットについて』
参考:『AI 駆動の検索広告向けツールを使って創造性を高める』
参考:『Google 広告、レスポンシブ検索広告で生成AIを活用したアセット自動生成機能をリリース』
Yahoo!広告アップデート情報
引用:『LINEヤフー』

LINEとの統合により、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社となりました。
参考:『ヤフー株式会社とLINE株式会社のプライバシーポリシー統合のご案内』
参考:『「LINEヤフー株式会社」発足』
検索連動型ショッピング広告において自動運用ルールが提供開始
引用:『検索連動型ショッピング広告で自動運用ルールを利用する | Yahoo!広告ヘルプ』
2024年8月に、検索連動型ショッピング広告での自動運用ルールの提供が開始されました。
自動運用ルールは、設定した運用ルールを基に、その条件に合致したキャンペーン・商品グループの入札価格や予算の変更を自動的に行う機能を指します。
この機能により、広告主は広告の運用にかかる手間やコストを削減することが可能となります。
実施頻度は、「毎日」「毎週」「毎月」のいずれかから選択できます。
実施対象と内容については以下の通りです。
- キャンペーン:1日の予算の引き上げ・引き下げ
- 商品グループ:入札価格の引き上げ・引き下げ
以下は設定できる項目となり、1つのルールに対し最大5件の条件を追加することができます。
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率
- 平均CPC
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- コスト/コンバージョン数
以下は、キャンペーンのみで設定可能な項目です。
- ページ最上部のインプレッションシェア損失率(予算・ランク)
- インプレッションシェア損失率(予算・ランク
参考:『【検索広告(ショッピング)】検索連動型ショッピング広告自動運用ルールの提供開始について | LINEヤフーfor Business』
Yahoo!検索広告にて新たに「画像アセット」が追加
引用:『Yahoo!広告 検索広告、新しい広告表示形式「画像アセット」の提供開始』
2024年4月11日、Yahoo!検索広告において、新たな広告表示アセットとして「画像アセット」の提供がリリースされました。
Yahoo!広告の検索広告では、これまでテキストでの広告表示のみ対応していましたが、今回のアップデートによりテキスト情報に加え画像での訴求が可能になります。
テキストと画像の両アセットを有効活用することでユーザーに視覚的にインパクトのあるアプローチができるだけでなく、広告クリック率やコンバージョン率の向上にも貢献します。
なお、画像アセットでは以下のサイズの画像が利用できます。
- アスペクト比1:1(300px×300px)
- アスペクト比1.91:1(600px×314px)
参考:『【検索広告】画像アセットの提供開始について』
参考:『【Yahoo!広告 検索広告】新しい広告表示形式「画像アセット」の提供開始』
広告管理ツールにおいて新たにチャットボット機能が追加
Yahoo!広告管理ツールにおけるチャットでのお問い合わせ窓口に、新たにチャットボット機能が追加されました。
これまでは広告主専用窓口のお問い合わせ方法として、「電話」「チャット」「メール」がありましたが、今回のアップデートによりチャットにてチャットボットへの質問が可能になります。
利用手順は以下の通りです。
チャットボット機能の利用方法
引用:『【Yahoo!広告】広告管理ツールへチャットボット機能の追加』
広告管理ツールから、右上の「ヘルプ」をクリック>「チャットで質問」を選択します。
引用:『【Yahoo!広告】広告管理ツールへチャットボット機能の追加』
「チャットボットに質問する」「オペレーター(有人チャット)に問い合わせる」のうち、「チャットボットに質問する」を選択すると問い合わせが開始します。
なお、チャットボット機能は広告管理ツールを利用しているすべての広告主が利用できます。
参考:『【Yahoo!広告】広告管理ツールへチャットボット機能の追加』
関連記事:『LINEチャットボットとは?作り方を5STEPで解説!』
違反広告における注意事項
アップデートではありませんが、Yahoo!広告ではユーザーへの誤認を招く広告配信を防ぐことを目的に、違反広告における注意喚起を行っております。
特に「競合他社名」や「公式」などを広告に使用する場合は、ユーザーの誤解を招く可能性があるため注意が必要です。
以下では、違反広告に当たる不可事例を紹介します。
競合他社名を使用して誤誘導する広告
引用:『Yahoo!広告よくある不可事例について|LINEヤフー株式会社』
Yahoo!広告では、広告のクリエイティブ、キーワードおよび遷移先URLのすべてにおいて関連性があり、十分な情報を提供していることを重要視しています。
広告の関連性については、Yahoo!広告ヘルプでも以下のような基準があります。
リンク先ページの内容と関連性の低いクリエイティブは掲載することができません。
また、クリエイティブやキーワードにおいて競合他社名や商品名などを使用したり、広告の関連性がないページへと誘導する広告は掲載できません。
公式を装う広告
引用:『Yahoo!広告よくある不可事例について|LINEヤフー株式会社』
公式サイトではないにもかかわらず「公式」と表記し、あたかも公式サイトだと誤認させたり、そのままページへ誘導させる広告も禁止されています。
実際にYahoo!広告ヘルプでは以下のような基準があります。
以下のようなバナー広告は掲載できません。
(4) 以下のような手法でユーザーの意図しないサイトへ誘引するもの
1.「公式」の文言を用いるなど
こういった誤解を与える表現は、ユーザーへの適切な情報提供を妨げることになり、さらには広告への不信感を高めてしまいます。
参考:『【Yahoo!広告】「競合他社名」や「公式」などを広告に使用する際の注意事項』
参考:『Yahoo!広告よくある不可事例について|LINEヤフー株式会社』
Yahoo!広告に限らず、Web広告における広告規制や違反広告に関する知識を身に付けておくことは重要です。
以下記事では、その中でも薬機法における広告規制について解説してます。
化粧品や健康食品、医薬品をWeb広告で取り扱う方は合わせて参考にしてみてください。
関連記事:『【担当者向け】薬機法(旧薬事法)の広告規制とは?4つの基礎知識を解説!』
LINE掲載面におけるビューアブルインプレッション計測を開始
引用:『ビューアブルインプレッションとは』
Yahoo!ディスプレイ広告の各種LINEサービスの掲載面において、ビューアブルインプレッション計測が新たに開始されます。
ビューアブルインプレッション(vmp)とは、広告がユーザーの視認範囲に表示された場合に閲覧された回数を指します。
Yahoo!広告では、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合に視認範囲としてみなされます。
通常のインプレッションと違って、広告の何%が表示された際にインプレッションとしてカウントされるかが定義されているため、より正確な指標であるといえます。

ビューアブルインプレッションの計測開始日は2024年2月21日です。
参考:『【ディスプレイ広告】LINE掲載面におけるビューアブルインプレッション計測を開始』
参考:『【徹底解説】ビューアブルインプレッションってなに?』
スマートフォン版ブランドパネルにおけるデザイン統一
引用:『スマートフォン版Yahoo! JAPAN ブランドパネル枠レスポンシブ広告追加について』
2024年2月5日、スマートフォン版ブランドパネル内の「レスポンシブ(画像)」のデザインが統一されました。
ブランドパネルとは、スマートフォン版Yahoo!JAPANにてページ最上部に掲載できる広告枠のことで、ファーストビューの画面占有率が高いことから多くのユーザーへリーチしやすい点が特徴です。
引用:『ディスプレイ広告(運用型)でスマートフォン版ブランドパネル枠とプライムカバー枠に配信する』
2024年1月にはこのブランドパネル枠にレスポンシブ広告(画像)の配信が追加され、当初は2種類のデザインで広告掲載ができる仕様でしたが、今回のアップデートにより下記のデザインに統一されました。
引用:『【ディスプレイ広告】スマートフォン版ブランドパネル「レスポンシブ(画像)」のデザイン統一について』
画面上部に表示されるタイトルは、5秒後にフェードして消えてしまう仕様になっています。
また今回のアップデートにより、既存の対象キャンペーン目的である「コンバージョン」「サイト誘導」「アプリ訴求」のほかに、新たに「PayPayギフト」が追加されました。
PayPayギフトに関しては以下記事で詳しく解説しています。
関連記事:『PayPayを活用したYahoo!広告セールスプロモーションの2つの使い方』
ディスプレイ広告(運用型)LINEサービスへの広告配信が追加
引用:『ディスプレイ広告(運用型) LINEとの取り組みによる配信先拡大について』
2024年1月、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)においてLINEサービスへの広告配信追加が発表されました。
ディスプレイ広告(運用型)は、2023年にはLINEファミリーアプリ/LINE広告ネットワークが配信先として追加されましたが、今回のアップデートによりさらに配信先が広がりました。
主な追加予定スケジュールは以下の通りです。
新たなリリース | 配信開始日程 | 概要 |
配信先の追加 | 2024年1月29日 | レスポンシブ広告(動画)をLINE VOOM広告枠に配信 |
2024年2月以降 | レスポンシブ広告(動画)をLINEファミリーアプリ/LINEネットネットワークに配信 | |
2024年3月以降 | ディスプレイ広告(運用型)をLINEアプリの以下掲載面に配信
| |
配信可能な広告タイプの追加 | 2024年2月中旬以降 | カルーセル広告をLINEアプリの広告枠に配信 |
2024年3月中旬以降 | 動的ディスプレイ広告をLINEアプリの広告枠に配信 |
配信先の拡大により、これまで以上に多くの配信機会が見込めるでしょう。
参考:『【ディスプレイ広告(運用型)】LINEサービスへの広告配信追加について』
参考:『【Yahoo!広告】【ディスプレイ広告(運用型)】LINEサービスへの広告配信追加について』
関連記事:『Yahoo!ディスプレイ広告のキャンペーンエディター設定方法5STEP!』
ディスプレイ広告(運用型)のコンテンツキーワードターゲティング掲載面が拡大
コンテンツキーワードターゲティングとは、広告配信したいWebサイトや配信対象から除外したいWebサイト、アプリなどをそれぞれ指定できる機能です。
Webサイトやアプリのコンテンツ内容をキーワード指定することで、配信先を制御することができます。
Yahoo!のディスプレイ広告(運用型)において、従来のコンテンツキーワードターゲティングではYahoo!JAPANの一部のサービスだけが対象でしたが、今回のアップデートにより、Yahoo!JAPANのサービス全般だけでなくYahoo!JAPAN以外のサービスやWebサイトでも利用可能になりました。
ただし、引き続き以下の掲載面はコンテンツキーワードターゲティングの対象外です。
- アプリ面(Yahoo!JAPANの一部サービスは除く)
- Yahoo!JAPANトップページ(インフィード面)
参考:『コンテンツキーワードターゲティング』
参考:『【 ディスプレイ広告(運用型)】コンテンツキーワードターゲティング対象掲載面の拡大』
ディスプレイ広告(運用型)でLINEに動画広告が配信可能に
引用:『LINEサービスへの配信について』
2023年10月4日、以前からLINEアプリの掲載面に配信可能だったディスプレイ広告(運用型)に加えて、動画広告の配信が可能になりました。
主にLINE NEWSの広告枠への配信がメインですが、2023年下半期にかけて順次他の掲載面でも配信ができるように拡大予定だと公表しています。
2023年12月時点で、LINEは約9,600万人ものユーザーに利用されています。
圧倒的なユーザー数を持つLINEに動画広告を表示することで、これまでの静止画ではできなかった訴求により多くのユーザーのアクションを期待できるでしょう。
参考:『LINE公式アカウント』
参考:『Yahoo!広告 2023年9月 LINEサービスへの配信について』
参考:『【ディスプレイ広告(運用型)】LINEアプリへ動画広告を配信』
関連記事:『Yahoo!ディスプレイ広告のキャンペーンエディター設定方法5STEP!』
Yahoo!検索広告管理ツールがリニューアル
2023年9月13日、Yahoo!検索広告の広告管理ツールがリニューアルされ、以下の新機能が追加されました。
- パフォーマンスレポート
- 操作履歴
- 検索連動型ブランディング広告の申し込み
パフォーマンスレポート
パフォーマンスレポートの作成時に、レポートで出力したい項目を自由にカスタマイズできるようになりました。
パフォーマンスレポートとは、Yahoo!検索広告のキャンペーン、広告グループ、広告、キーワードなどの各パフォーマンスを確認できるツールです。
従来のパフォーマンスレポートでは、レポートの種類を選んで作成する形式でしたが、今回のリニューアルにより、広告主が欲しいレポートデータの項目をドラッグアンドドロップするだけで自由に選択が可能になりました。
参考:『パフォーマンスレポートとは』
参考:『パフォーマンスレポート・テンプレートの作成(新しい広告管理ツール)【検索広告】』
操作履歴
広告管理ツールの操作履歴を表示できるようになりました。
リニューアルした広告管理ツールの操作履歴では、以下の項目が表示されます。
- 更新日時
- 更新者(更新した方のYahoo!JAPANビジネスID)
- 更新ソース
- 操作
- 操作の詳細
- キャンペーン
- 広告グループ
これらの履歴をCSVファイルにまとめてダウンロードすることも可能です。
また、操作履歴の表示件数が多い場合などはフィルター機能で絞り込んだ履歴のみをダウンロードできます。
参考:『操作履歴とは【検索広告】』
検索連動型ブランディング広告の申し込み
引用:『検索連動型ブランディング広告について』
検索連動型ブランディング広告とは、検索クエリと連動して、Yahoo!JAPANの検索結果で広告掲載が可能な位置のうち最上部に表示させることができる広告です。
Yahoo!広告を利用している広告主のうち、Yahoo!マーケティングソリューションパートナーに認定された広告主が利用することのできる機能です。
メインバナー、バナーオプション、連結オプションで構成されており、大型の広告バナーによりユーザーにインパクトのある広告を表示することができます。
今回のリニューアルによって、この検索連動型ブランディング広告の申し込みおよび広告管理が新しい広告管理ツール内で可能になりました。
参考:『検索連動型ブランディング広告の申し込みと入稿』
参考:『検索連動型ブランディング広告について』
参考:『【検索広告】 広告管理ツールリニューアルのお知らせ(4回目)』
LINE広告アップデート情報
β版で提供されていた自動ターゲティング機能が正式リリース
2024年6月に、β版で提供されていた「自動ターゲティング機能」が正式にリリースされました。
自動ターゲティングとは、クリックされたユーザー情報を基に、既に設定している条件のなかで、よりクリックされる可能性が見込めた場合に、自動的にターゲティングをする機能を指します。
自動ターゲティング機能を利用できるキャンペーンは以下の通りです。
キャンペーン目的 | 入札方法 | 最適化の対象 | 課金タイプ |
ウェブサイトへのアクセス | 自動 | クリック数 | CPC |
ウェブサイトコンバージョン | 自動 | コンバージョン数 | CPM |
クリック数 | CPC | ||
アプリのインストール | 自動 | インストール数 | CPM/CPC |
クリック数 | CPC | ||
アプリのエンゲージメント | 自動 | オープンイベント数 | CPM/CPC |
購入イベント | CPM/CPC | ||
友だち追加 | 自動 | 友だち追加数 | 友だち追加単価 |
動画の再生 | 自動 | 3秒再生 | CPM |
100%再生 | CPM |
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年6月 自動ターゲティング機能を正式リリース! | LINEヤフーfor Business』
配信面が選択できるプレースメント機能がリリース
LINE広告から、広告の配信面を選択できるプレースメント機能がリリースされました。
LINE広告にはさまざまな配信面が存在しますが、それぞれの配信面によってユーザー層が異なります。
そのため、アプローチしたいターゲット層にマッチする配信面を指定することで、よりパフォーマンスの高い広告配信が可能になるでしょう。
※LINEレシートは2024年6月をもってサービスが終了しています。
例えば、電子コミックサービス「LINEマンガ」では若い年齢層のユーザーが多く、LINE NEWSでは積極的に消費行動を行うユーザーが多いといった特徴があります。
このように、プレースメント機能では配信面ごとの特徴に合わせて配信先を指定することができます。

なお、本機能では配信面を複数選択することが可能です。
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年3月 配信面が選択できるプレースメント機能をリリース!| LINEヤフーfor Business』
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年6月 自動ターゲティング機能を正式リリース! | LINEヤフーfor Business』
LINE広告の配信面について詳しく知りたい方は以下記事も合わせてご覧ください。
関連記事:『LINE広告とは?15種類や費用、配信方法をわかりやすく解説』
広告パフォーマンスを比較できるA/Bテスト機能正式リリース
引用:『LINE広告アップデート情報 2024年6月 自動ターゲティング機能を正式リリース | LINEヤフーfor Business』
2024年3月に広告配信のパフォーマンスを均等に比較できるA/Bテスト(β)が追加され、2024年6月に正式リリースされました。
正式リリースされたA/Bテスト昨日はβ版と同じとなります。
従来の配信テストでは、配信対象ユーザーの重複が考慮されず正確な検証が難しいといった状況がありましたが、こちらのA/Bテストでは配信対象ユーザーを均一に分割できるため、より正確な検証が可能です。
A/Bテストでは以下の3つの項目でテストが可能です。
- クリエイティブ
- ターゲティング
- 最適化と入札
なお、本テストの利用には以下の条件はあるので事前に確認しましょう。
- テスト実施時に新規作成されたキャンペーンであること
(既存キャンペーンではご利用できません)- キャンペーン作成時に以下いずれかの目的を選択していること
・ウェブサイトへのアクセス
・ウェブサイトコンバージョン
・アプリのインストール
・アプリのエンゲージメント
・動画の再生
・友だち追加- キャンペーン上限予算の設定が必須ではないこと
(キャンペーン上限予算はA/Bテスト機能ではご利用できません)引用:『LINE広告アップデート情報 2024年3月 配信面が選択できるプレースメント機能をリリース!| LINEヤフーfor Business』
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年3月 配信面が選択できるプレースメント機能をリリース! | LINEヤフーfor Business』
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年6月 自動ターゲティング機能を正式リリース | LINEヤフーfor Business』
トークリストに動画広告が掲載可能に
引用:『LINE広告アップデート情報 2024年1月 トークリストに動画広告が掲載可能に』
2024年2月より、LINEのトークリストにて動画広告が掲載できるようになりました。
トークリストの動画エリアをタップするとフル画面で動画が再生され、左上の「×」をタップすると元のトークリスト画面に戻ります。
掲載可能なフォーマットとしては以下の3つです。
- 動画Card(16:9)
- 動画Square(1:1)
- 新規広告フォーマット ※後日リリース予定
数あるLINEサービスの中でもユーザー接点が多く、画面最上部に表示されるトークリストに動画を配信することで、より大規模な訴求が可能になるでしょう。
なお、アスペクト比が9:16の動画広告は配信できません。
また、動画広告は友だち追加広告には対応していないので注意しましょう。
関連記事:『【初心者向け】動画広告8つの種類とポイントを事例付きで解説』
広告フォーマット「動画(小)」が新たに追加
引用:『LINE広告アップデート情報 2024年1月 トークリストに動画広告が掲載可能に』
入稿可能な広告フォーマットとして、従来の5種類のフォーマットに加え「動画(小)」が新たに追加されました。
こちらの広告フォーマットはトークリストにのみ対応しており、主な入稿内容および要件は以下になります。
- 動画
- タイトル:最大25文字
- 長いタイトル:最大35文字
- ボタン
- 遷移先
- リンク先URL(任意)
なお、こちらも3-1と同様にアスペクト比が9:16の動画広告および友だち追加広告には対応していないので注意しましょう。
参考:『LINE広告アップデート情報 2024年1月 トークリストに動画広告が掲載可能に』
友だち追加広告に新フォーマット「画像(アニメーション)」が追加
引用:『LINE広告アップデート情報 2023年10月 友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など』
2023年10月30日から、友だち追加広告の新フォーマットとして「画像(アニメーション)」が追加されます。
LINEの友だち追加広告は、LINEのトークリスト、LINE NEWS、LINE VOOMに表示することで友だち追加を促す広告です。
関連記事:『集客や販促で活躍!LINE友だち追加広告とは?導入メリット2選』
関連記事:『【集客力UP!】LINE NEWS広告とは?特長10選と配信方法を紹介!』
これまでは、広告出稿の際にキャンペーン目的で「友だち追加」を選択した場合に使用できるフォーマットは「画像」「画像(小)」「動画」の3つがありました。
今回新たに追加予定の「画像(アニメーション)」は、LINEトークリストに配信することができます。

なお、新フォーマット追加に伴い、従来からの友だち追加広告のフォーマットである「動画」においても、制限配信面の制限(現在はLINE NEWSおよびLINE VOOMのみ)が撤廃される予定です。
参考:『友だち追加広告 LINE広告(友だち追加)』
参考:『LINE広告アップデート情報 2023年10月 友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など』
リッチメッセージのアクションタイプに「テキスト」が追加
2023年9月27日、LINEのリッチメッセージのアクションタイプとして、新たに「テキスト」が追加されました。
リッチメッセージとは、テキストを含んだ画像をLINEのトーク画面上に配信できるメッセージ形式の一つです。
引用:『リッチメッセージの活用方法|特長や運用のコツ、クリエイティブを解説』
このリッチメッセージをタップした後のアクション行動として、これまでは自社サイトへの遷移を促すリンクやクーポンへの導線を設定することができましたが、今回のアップデートでは新たに「テキスト」が追加されました。
テキストを設定することで、ユーザーがリッチメッセージをタップした際に特定のメッセージ応答が可能になりました。
引用:『【リッチメッセージ】アクションタイプに「テキスト」を追加』
LINEヤフーでは、この新機能の活用例として、診断コンテンツを通してユーザーに合わせた商品の配信や、クイズコンテンツを通してユーザーの回答に合わせたキャンペーン配信などを挙げています。
なお、LINE公式アカウントはリッチメッセージの他にもさまざまな便利機能があります。
参考:『【リッチメッセージ】アクションタイプに「テキスト」を追加』
以下の記事では、LINE公式アカウントで集客をする際に便利な機能をご紹介しています。
関連記事:『スマホで始めるLINE公式アカウント!12項目をアプリで簡単管理』
オーディエンスセグメントに新たなセグメントが追加
LINE広告のオーディエンスセグメントでターゲティングできるセグメントが新たに追加されました。
オーディエンスセグメントでは、ユーザーの年齢や性別といった属性から、興味関心、購買意向といった詳細なターゲティングまで、あらゆる項目の中からセグメントを選択することで効果的な広告配信が実現します。
今回のアップデートにより新たに追加されたセグメントは以下の通りです。
- エンタメ:舞台
- ゲーム:コンソールゲーム/スポーツゲーム/ブラウザゲーム/格闘ゲーム
- スポーツ:野球>メジャーリーグ、ダンス、バレエ/バトミントン
- 健康:ランニング
- デジタル機器・家電:AV家電>ビデオカメラ、ヘッドホン/イヤホン
- テレビ:バラエティー番組
- ニュース・政治:サイエンス/テクノロジー
- インテリア・生活用品:工芸
- 映画:アクションとアドベンチャー映画/アニメーション映画/コメディ映画/サイエンス・ミステリー/ドキュメンタリー映画/ドラマ映画/ファンタジー映画/ホラー映画/ミュージカルシアター/ロマンス映画/家族と子供向けの映画
- 音楽:ジャンル>アニメソング/映画音楽/演歌/童謡
- 金融:ローン>学資・教育ローン/保険>損害保険
- 書籍・マンガ:ノンフィクション>ビジネス書/育児書/参考書/旅行ガイドブック、フィクション>ミステリー、新聞
- 美容・コスメ:日焼け対策商品
- 不動産:購入>マンション>中古マンション
戸建て>中古戸建て - 暮らし・子育て:食通、おもちゃ>アクションフィギア/プラモデル、ぬいぐるみ/人形
- 旅行:アジア旅行>台湾、スノーリゾート/ビーチリゾート/家族旅行
参考:『オーディエンスセグメントを利用して配信する』
参考:『LINE広告アップデート情報 2023年10月 友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など』
なお、LINE広告のセグメントについて詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:『LINE広告の地域セグメント設定方法!3つの集客成功事例まで紹介』
関連記事:『LINE広告のオーディエンスセグメントとは?5つの種類を紹介』
「長いタイトル」の入稿方法の変更
入稿時の広告作成画面において、「長いタイトル」の入稿方法が変更されました。
引用:『LINE広告アップデート情報 2023年10月 友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など』
上の画像のように、従来では長いタイトルを2つに分けて入力する仕様でしたが、今回のアップデートにより一つに統合されました。
35文字以内での入力が可能です。
参考:『LINE広告アップデート情報 2023年10月 友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など』
関連記事:『LINE広告はどこが強み?4つのメリットと3つの成功事例を紹介』
LINEトークリストの広告表示サイズが拡大
LINE広告の配信面の一つである「トークリスト」にて、表示できる広告サイズがミドルサイズに拡大されました。
引用:『トークリストの広告表示サイズが拡大! 訴求力アップで広告効果の向上も』
表示サイズの拡大に伴い、表示できるタイトル及び文字数量も増えました。

LINEの公式ページでは、従来の1.5倍サイズ(ミドルサイズ)で広告配信テストを実施した結果、CTVR(クリック率とコンバージョン率をかけたもの)が27%増加、CPA(広告クリック単価)が3%抑制できたと公表しています。
参考:『トークリストの広告表示サイズが拡大! 訴求力アップで広告効果の向上も』
まとめ
今回は、直近のGoogleとYahoo!に加え、LINE広告のアップデート情報をピックアップしてまとめました。
この記事を読んで、Google広告やYahoo!広告の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、Web広告運用のご相談を承っております。
Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されており、蓄積されたノウハウから短期間で課題を解決に導きます。
また、弊社の広告運用担当はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保持者であり、知識のアップデートを行っております。
薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
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監修者
2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。