PayPayを活用したYahoo!広告セールスプロモーションの2つの使い方

日本において提供されているキャッシュレス決済サービス「PayPay」の登録者数は、2023年10月時点で6,000万人以上にのぼっています。

加盟店は374万店以上（2022年6月時点）に展開されており、近年では海外のキャッシュレスサービスとの連携も強化されています。

また、2022年のオリコン顧客満足度調査によると、マイナポイント取得のために登録したキャッシュレス決済サービスとして最も多かったのがPayPay（15.5%）ということが分かりました。

参考：『2022年オリコン顧客満足度調査「スマホ決済サービス」利用実態レポート』

多くのユーザーに利用されている「PayPay」ですが、近年では企業マーケティングにおいても活用されています。

LINEヤフーが提供しているサービス「Yahoo!セールスプロモーション」では、PayPayをフックにユーザーの店舗来店や商品の購買促進を行うことができます。

本記事では、Yahoo!セールスプロモーションについて解説していきます。

PayPayを活用したマーケティング活動に取り組みたい方はぜひ参考にしてみてください。

参考：『Yahoo!セールスプロモーションとは』
参考：『PayPayが実施した主な取り組みと、それに伴う主要指標の推移について（2023年度上期）』

Yahoo!セールスプロモーションとは

引用：『Yahoo!セールスプロモーションとは』

Yahoo!セールスプロモーションとは、LINEヤフーを通してユーザーにPayPay特典を付与することができるキャンペーンサービスです。

ユーザーが広告およびキャンペーンを閲覧した際に、そこから商品購入をすることでPayPay特典を付与することができます。

付与されたPayPay特典は、PayPayが利用可能な加盟店であればオンラインオフライン問わずポイントとして利用することが可能です。

企業の売上最大化を目的にリリースされたYahoo!セールスプロモーションですが、利用者の多いPayPayを活用した特典付与キャンペーンなのでユーザーにとっても利便性が高いサービスであると言えます。

Yahoo!セールスプロモーションは、キャンペーンの目的に応じて「PayPayギフトポイント発行型」と「PayPayギフト決済連動型」の2種類から選択できます。

PayPayギフトポイント発行型

「PayPayギフトポイント発行型」は、Yahoo!JAPANのサイト内で実施されるオンライン広告キャンペーンです。

このキャンペーンでは、特定のアクションを取ったユーザーに対してPayPayポイントを付与できるシステムです。

例えば、対象商品を購入したユーザーが本キャンペーンに応募することで、当選した場合にPayPayポイントを獲得できます。

お得なPayPayポイントを獲得したいユーザーが商品購入に至りやすくなる効果が期待できるため、新商品やリニューアル商品の販促としても活用できます。

PayPayギフトポイント発行型では、目的や用途別に以下の4種類から選択できます。

シリアルコード入力型

引用：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』

シリアルコード入力型は、購入した商品に貼ってあるキャンペーンシールからQRコードを読み込む仕組みです。

QRコードからキャンペーンページにアクセスし、シリアルコードを入力して応募することでPayPay特典が付与されます。

このタイプのキャンペーンでは特定の商品における訴求ができるため、商品の販売促進に効果的です。

レシート応募型

引用：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』

レシート応募型は、ユーザーがキャンペーンページでマイページを作成し、対象商品の購入レシート画像をアップロードすることで応募が完了します。

シリアルコード入力型と同様に、商品の販売促進に有効です。

マイレージ型

引用：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』

マイレージ型は、ユーザーがキャンペーンページでマイページを作成し、対象商品の購入レシートやキャンペーンシールに印字されているQRコードを読み込むことでポイント（マイレージ）が溜まります。

上述したシリアルコード入力型やレシート応募型とは異なり、応募にはポイントを溜める必要があります。

このように、マイレージ型では複数の応募口が必要となるため、商品のリピート購入を促進することができます。

オンライン申込型

引用：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』

オンライン申込型は、利用者がキャンペーンページで会員登録することで応募できる形式です。

会員登録が必須であるため、会員登録とサービスの利用促進に効果的です。

なお、PayPayギフトポイント発行型では、PayPayギフトカードを活用したキャンペーンも可能です。

PayPayギフトカードとは

引用：『PayPayギフトカード｜PayPay』

PayPayギフトカードとは、PayPayが発行するコードタイプのギフトになっています。

発行されたコードの入力およびURLをタップすることで、事前に設定された金額がPayPayに残高としてチャージされ、仕組みはAmazonギフト券やQUOカードに似ています。

このPayPayギフトカードは、個人的なギフトとしてだけでなく、マーケティングにも利用することができます。

具体的には、特別なイベントやキャンペーンの時に顧客への贈り物として使用することができます。

またインセンティブプログラムとして、特定の購入金額を超えた顧客にPayPayギフトカードを送付するといった使い方もできます。

さらに、対象商品の購入でPayPayギフトカードをプレゼントするといったキャンペーンなどにも利用可能です。

これによって、顧客のエンゲージメントを高めることができるでしょう。

参考：『PayPayギフトカード｜PayPay』

PayPayギフト決済連動型

引用：『Yahoo!セールスプロモーション、各広告商品の名称を変更 – ニュース – ヤフー株式会社』

「PayPayギフト決済連動型」は、Yahoo!JAPANのサービス内に掲載される広告を通じてユーザーに対象店舗での商品購入を訴求できるサービスです。

広告クリック後に遷移先のキャンペーンサイトで応募し、対象店舗にて特定の商品をPayPay決済で購入するとPayPayボーナスが付与される仕組みです。

上述した「PayPayギフトポイント発行型」は対象商品のオンライン購入やサービス利用を訴求することが目的であるのに対し、「PayPayギフト決済連動型」は対象店舗への来店と購入を訴求することが目的です。

参考：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』
参考：『PayPayとYahoo! JAPAN、スーパーマーケットで対象商品を購入すると、最大20％相当または1,500円相当のPayPayポイントが戻ってくる「スーパーで！　PayPayお買い得市」を実施』

Yahoo!セールスプロモーションのメリット

Yahoo!セールスプロモーションを活用するメリットは以下の通りです。

PayPayポイントを活用したキャンペーンが実施可能

PayPayポイントをキャンペーンのインセンティブとして利用することで、より効果的なキャンペーンを実施できます。

また、PayPayとLINEヤフー上のユーザーデータを活用することで、ターゲットとなるユーザーに効果的な広告を配信することができます。

オンラインとオフラインを繋げることができる

Yahoo!セールスプロモーションを通して、オンラインとオフラインを結ぶことも可能です。

例えば、オンライン上のYahoo!広告でキャンペーンを告知し、それを見たユーザーにオフラインの実店舗に足を運んでもらうことで特定の商品を購入するきっかけを提供することができます。

もちろん、オンライン上でのみ商品購入を促進することも可能です。

PayPayおよびYahoo!JAPANユーザーに訴求できる

Yahoo!セールスプロモーションを活用することで、6,000万人以上ものPayPayユーザーに対して購買訴求を行うことができます。

また、Yahoo!JAPANでは月間約7,600万人のスマートフォンユーザーを抱えており、これはスマートフォンユーザーの85％にあたります。

このようにYahoo!セールスプロモーションでは、キャンペーンの告知・購買促進において広いユーザーにリーチすることで、売り上げの増加が期待できます。

参考：『Yahoo!セールスプロモーション｜Yahoo!マーケティングソリューション』
参考：『【責任者インタビュー】ヤフーとPayPayの販促ソリューション活用で売上増に貢献』

Yahoo!セールスプロモーションの活用事例

以下では、実際にYahoo!セールスプロモーションを企業マーケティングに活用して成果を出した事例をいくつかご紹介します。

株式会社WOWOW

引用：『PayPayギフトを活用したキャンペーンで新規会員の獲得効率が他キャンペーンの約2倍に〜株式会社WOWOW』

株式会社WOWOWは、BS放送やCS放送および動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」を提供している民間衛星放送局です。

同社では、新規加入者を獲得するためのプロモーション手法として、テレビ、新聞、デジタル広告の3本に注力してきました。

2021年にWOWOWオンデマンドをリリースしたタイミングでは、サービスの認知拡大と「無料トライアル」への登録者増加を目標にPayPayギフトボーナス発行型（現PayPayギフトポイント発行型）を活用したキャンペーンを実施しました。

本キャンペーンは、WOWOWオンデマンドへ新規加入したユーザーを対象に、電子マネーとしてPayPayギフトカードを還元するというものでした。

PayPayギフトボーナス発行型の中でもユーザーの会員登録を促せる「オンライン申込型」を活用し、登録までのフローの中でWOWOWオンデマンドについてのサービス理解ができるようなクリエイティブにすることで、PayPayギフトカードが目的のユーザーだけが集まることがないように工夫しました。

電子マネーの中でも定着率が高いPayPayを通してキャンペーンを実施した結果、他のキャンペーンに比べて約2倍の会員数獲得に成功しています。

アサヒ飲料株式会社

引用：『デジタルポイントの拡大をいち早く予見。PayPayポイント活用に勝機を見いだす』

アサヒ飲料株式会社は、三ツ矢サイダーやカルピスなどを提供する日本の大手飲料メーカーです。

2022年には創設50周年を迎え、飲料事業だけでなく他分野においても躍進を遂げています。

同社にはお客様に長く愛され続けてきたロングセラー飲料商品がある一方で、お茶や水などのいわゆる無糖飲料は他のメーカーと差別化するのが難しいといった点が課題でした。

そこで同社は、広告や販促によってお客様との接点を増やすことで最終的な売上利益を底上げさせることを目指しました。

当時は消費税増税により消費者の中で節約志向が高まっていたことや、中国や韓国ではキャッシュレス化が顕著になりつつあったことからPayPayポイントを活用した施策（PayPayギフトポイント発行型）を実施。

具体的には、店舗でキャンペーンシール付きの対象商品を購入した応募者全員にPayPayポイントを付与するキャンペーンや、対象商品の購入者の中から抽選でPayPayポイントがプレゼントされるキャンペーンなどを試しました。

その結果、キャンペーンシール付きの商品の売上はシールなしの商品に比べ最大35％もアップし、デジタルポイントによる一定の効果を証明しています。

ジョンソン株式会社

引用：『PayPayキャンペーンの実施で商品購入額の最大化を実現』

ジョンソン株式会社は、家庭用の除菌洗剤や殺虫剤などを幅広く手掛ける世界的メーカーです。

日本ではカビキラーやスクラビングバブルといった除菌用洗剤などを提供しています。

「人々の生活を良くするための製品を作る」ことをモットーに革新的なモノづくりを進める同社は、扱っている全ブランドにおいてメインターゲットである30～50代女性に向けた施策を行っていました。

当時はテレビCMを主軸としたプロモーションを行っていましたが、ユーザーの関心をブランドそのものに集めるために、デジタル広告の活用も視野に入れるようになりました。

そこで、デジタル広告によって店頭への誘導が可能であることを証明するための一歩として、「PayPayギフト決済連動型」を導入。

事前に応募したユーザーの中で対象商品を特定の店舗にてPayPay決済した方全員に、購入金額の10％相当のPayPayポイントを付与するといったキャンペーンを実施しました。

このキャンペーンにより、同社ブランド商品である「カビキラーアルコール」「ファミリーガード」「スクラビングバブルトイレアルコール」における購入額が1.4倍に増加しています。

まとめ

この記事を読んで、PayPayをYahoo!広告で活用するのが難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。

株式会社Unionは、Yahoo!広告運用のご相談を承っております。

Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されており、蓄積されたノウハウから短期間で課題を解決に導きます。

また、弊社の広告運用担当はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保持者であり、知識のアップデートを行っております。

薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。

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