LINEを利用していて、LINEスタンプを一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
LINEスタンプの中にはいくつか種類がありますが、そのうちの一つに企業が費用を支払うことでユーザーに無料で利用してもらえる「プロモーションスタンプ」があります。
プロモーションスタンプを利用することで、企業の認知拡大やLINEアカウントの友だち数を増加させることができます。
本記事では、LINEのプロモーションスタンプに関して、具体的な種類やメリット、活用事例について解説します。
関連記事:『 LINE広告とは?15種類や費用、配信方法をわかりやすく解説』
参考:『スタンプで友だち獲得!LINEプロモーションスタンプとは?』
Contents
LINEプロモーションスタンプについて
そもそもLINEスタンプとは
引用:『LINE Business Guide』
LINEスタンプは、 トーク内で送信することでユーザーのさまざまな感情を表現することができる機能です。
非言語コミュニケーションとして会話できるため、文字では伝えにくいような感情もスタンプによって相手に伝えることができます。
実際に「1日に1回以上スタンプを利用する」と答えたユーザーは約70%と、多くのLINEユーザーが日常的に利用していることが分かります。
LINEスタンプの種類には、今回紹介するプロモーションスタンプを含め以下の4種類があります。
- デフォルトスタンプ
- 公式スタンプ
- クリエイターズスタンプ
- プロモーションスタンプ
デフォルトスタンプ
LINEをインストールした直後から利用可能なスタンプのことを指します。
公式スタンプ
LINEや他の企業およびブランドが制作し、一定の料金で販売されているオリジナルのスタンプのことです。
クリエイターズスタンプ
クリエイターズスタンプは、LINEクリエイターズマーケットで販売されているスタンプで、審査に合格すれば誰でも販売可能なスタンプです。
個人や法人、プロ、アマチュアを問わず、販売されているLINEスタンプのことを指します。
なお、以下記事ではLINE公式アカウントについては紹介しています。
関連記事:『 LINE公式アカウントの活用事例6選!運用のコツと合わせて紹介』
関連記事:『 LINE公式アカウント集客で押さえておくべき4つのポイントや事例を解説』
ここからは4つ目のプロモーションスタンプの説明に入っていきます。
LINEプロモーションスタンプとは
引用:『LINE Business Guide』
LINEプロモーションスタンプとは、LINEスタンプのうち、企業がユーザーに対して条件付き、もしくは無料で提供しているスタンプを指します。
企業はLINEヤフー株式会社に広告費用を払ってスタンプを提供しているため、ユーザーは無料でスタンプを利用できます。
LINEヤフーではプロモーションスタンプスタンプの特徴として、以下のように述べています。
友だちとのコミュニケーションツールとしてスタンプを使用することで、「見る広告」 ではなく「使われる広告」を実現します。
またLINEヤフーでは、「ユーザーにとってもうれしいし、使ってもらえる広告」として、プロモーションスタンプ独自の特徴があると説明しています。
企業からユーザーに向けて一方的に情報提供を行う一般的な広告とは異なり、LINEプロモーションスタンプはユーザー間で積極的に送り合う特徴があります。
以下ではLINE広告について詳しく解説しています。
関連記事:『【初心者向けLINE広告講座】配信効果を高める6つのポイント!』
参考:『LINE×広告ビジネスって何してるの? 私たち広告事業部のミッションやチーム構成を紹介します』
参考:『LINEスタンプを作成してLINE公式アカウントの友達を増やそう』
LINEプロモーションスタンプの種類
LINEプロモーションスタンプの種類は大きく分けて以下の3種類に分けられます。
- ダイレクトスタンプ
- CPDスタンプ
- スポンサードスタンプ
ダイレクトスタンプ
引用:『LINE プロモーションスタンプ』
ダイレクトスタンプは、企業がLINEアプリ内の「スタンプショップ」を経由せずに、直接ユーザーに自社のオリジナルLINEスタンプを提供することができる商品です。
スタンプショップに掲載されないため、その分費用が低くなっています。
一方で、告知を行わないとスタンプがダウンロードされない可能性もあるため、ダイレクトスタンプを活用したい場合は積極的に告知を行うことがおすすめです。
ダイレクトスタンプを告知する方法としては以下のような方法があります。
- 自社運用のSNSで告知する
- Webサイトを利用して告知する
- LINE公式アカウントを活用して告知する
ダイレクトスタンプの概要は以下の通りです。
特徴 | 自社配布型スタンプ |
スタンプショップ掲載 | なし |
価格 | 定額プラン 8種類:1,000万円/16種類:1,500万円 |
ダウンロード可能期間 | 12週間~ ※3回(最大24週まで)延長可能 |
おすすめ用途 | ターゲットを絞って訴求したい |
参考:『LINE プロモーションスタンプ』
参考:『LINE Business Guide』
参考:『スタンプで友だち獲得!LINEプロモーションスタンプとは?』
CPDスタンプ
引用:『LINE プロモーションスタンプ』
CPDスタンプは、希望のダウンロード数を指定できる従量課金型のスタンプです。
このスタンプでは成果保証を提供しており、従量課金の特性を活かして様々なキャンペーンを設計できます。
例えば、特定商品を購入した顧客への先着5万名様にオリジナルLINEスタンプをプレゼントする先着キャンペーンなどが挙げられます。
CPDスタンプの概要は以下の通りです。
特徴 | ダウンロード数に制限があるスタンプ |
スタンプショップ掲載 | どちらでも可能 |
価格 | 従量課金型 スタンプショップ掲載なし:200万円~スタンプショップ掲載あり:600万円~※8種類のみ |
ダウンロード可能期間 | 最大12週間 |
おすすめ用途 | 先着キャンペーンなど |
参考:『LINE プロモーションスタンプ』
参考:『LINE Business Guide』
参考:『スタンプで友だち獲得!LINEプロモーションスタンプとは?』
スポンサードスタンプ
引用:『LINE プロモーションスタンプ』
スポンサードスタンプは、広告主がスタンプショップに掲載して自社のオリジナルLINEスタンプを提供できる広告商品です。
スタンプショップに掲載されることでユーザーの目に留まりやすく、友だち追加促進などの効果に加えて、多くのダウンロードが期待されます。
スタンプショップに掲載する場合は若干価格が高くなりますが、ユーザーからのリーチを増やしやすくなるといったメリットもあります。
引用:『LINE Business Guide』
LINEヤフー株式会社の公式の情報によれば、ユーザーがダウンロードしたスタンプを知ったきっかけのうち約40%が「スタンプショップを見て知った」と答えています。
広範なターゲットにリーチを広げたい広告主におすすめの施策となっています。
スポンサードスタンプの概要は以下の通りです。
特徴 | スタンプショップに掲載できるスタンプ |
スタンプショップ掲載 | あり |
価格 | 定額プラン 8種類:3,500万円/16種類:4,000万円 |
おすすめ用途 | 獲得したいターゲットが幅広い場合 |
参考:『LINE プロモーションスタンプ』
参考:『LINE Business Guide』
参考:『スタンプで友だち獲得!LINEプロモーションスタンプとは?』
LINEプロモーションスタンプのメリット
ここからは、LINEプロモーションスタンプのメリットについていくつかご紹介します。
企業やブランドのファン化が可能
プロモーションスタンプをユーザー同士が利用しあうことで、企業やキャラクターについての認知が拡大します。
好感度が向上すれば、企業やブランドのファンとなるユーザーの獲得が可能となります。
引用:『LINE Business Guide』
実際に、認知が拡大しユーザーからの興味が増した例として、プロモーションスタンプの利用により、スタンプで利用されているタレントやキャラクター、その企業や商品自体に興味が強くなることが報告されています。
引用:『LINE Business Guide』
またスタンプの利用により、より情報を求めるユーザーや実際に商品やサービスの購入に至るユーザーが増えるといったデータからも、プロモーションスタンプによる一定のマーケティング効果があることが分かります。
参考:『LINE プロモーションスタンプ』
参考:『LINE Business Guide』
友だち追加や商品購入の特典として活用可能
LINEプロモーションスタンプは、LINE公式アカウントの友だち追加を促進する際に特典として活用できます。
加えて、商品を購入した際やイベントに来場してくれたユーザーへの特典としても、プロモーションスタンプを配布することが可能です。
友だち追加や商品購入の特典として独自性を持ったプロモーションスタンプを特典することで、競合他社と差別化を行うことができます。
関連記事:『 LINE広告はどこが強み?4つのメリットと3つの成功事例を紹介』
参考:『LINE プロモーションスタンプ』
参考:『LINEスタンプを作成してLINE公式アカウントの友達を増やそう』
自社キャラクターがいなくてもスタンプを作れる
自社のマスコットキャラクターなどがいない場合でも、LINEプロモーションスタンプを作成することが可能です。
LINEでは、クリエイターとのコラボを通じてスタンプを作成することを推奨しています。
クリエイターコラボでは、LINEが提携している約80組のクリエイターを活用できます。
これらのクリエイターは、静止画だけでなくアニメーションなどのエフェクト機能も提供しており、高いクオリティと独自性を持ったスタンプを作成することが期待できます。
引用:『LINE Business Guide』
LINEヤフー株式会社の公式資料によると、クリエイターコラボで作成したスタンプは全体の約8割をカバーしています。
引用:『LINE Business Guide』
また、クリエイターコラボで制作したスタンプは、企業が自ら製作したスタンプよりも多くのダウンロード数と利用数を獲得する傾向があります。
自社キャラクターがいない場合でも、クリエイターコラボを上手く活用することでクオリティの高いプロモーションスタンプを作成でき、ユーザーに利用してもらうことが可能です。
参考:『LINE Business Guide』
参考:『LINEスタンプを作成してLINE公式アカウントの友達を増やそう』
LINEプロモーションスタンプの活用事例
最後に、LINEプロモーションスタンプの活用事例を2つご紹介します。
プロモーションスタンプの活用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
食品メーカーの事例
株式会社SoLaboの記事によると、ある食品メーカーがLINEプロモーションスタンプを利用した際に、約500万人の友だち登録数を達成し、商品の販売数を60%増加させました。
これにより、スタンプ専用のキャラクターが大きな反響を呼び、商品のファンを獲得することにつながりました。
キャラクターのイラストを商品のパッケージなどに記載することで、その企業や商品とスタンプ専用のキャラクターの結びつきを深める取り組みにより、認知度を拡大しています。
参考:『LINE公式アカウントでスタンプを配布する方法と費用を解説』
江戸川区役所の事例
引用:『江戸川区ホームページ』
江戸川区役所では、成人式の記念品として従来の絵ハガキに代わり、LINEプロモーションスタンプを導入しました。
この取り組みでは、新成人への親近感を高めるために区長やご当地キャラクターのLINEスタンプ全8種を制作しました。
成人式に参加した4,400人の参加者に対して、1万1,335件のダウンロード数を達成し、大きな反響を呼びました。
参考:『LINEをプロモーションに使おう!企業事例5選からわかる活用法』
LINEプロモーションスタンプの注意点
LINE公式アカウントの開設状況によって、利用できるプロモーションスタンプの種類が異なります。
LINE公式アカウントの開設を行っていない場合、大きく分けて「ダイレクトスタンプ」と「CPDスタンプ」の2種類から選択することができます。
LINE公式アカウントを開設しており、かつ認証済みのアカウントであれば上記の2種類に加えて、「スポンサードスタンプ」が利用できます。
LINEプロモーションスタンプの活用を検討している方は、まずは自社のLINE公式アカウントの開設状況を確認してみてください。
参考:『LINE Business Guide』
参考:『スタンプで友だち獲得!LINEプロモーションスタンプとは?』
まとめ
本記事では、LINEプロモーションスタンプについて紹介しました。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。