新規事業を立案する際、考えるべきことや決めるべきことが膨大にあります。
しかし、新しいビジネスはスピード感も大切です。
熟考の末に生まれたアイディアであっても、事業化までに時間をかけすぎてしまうと、他社が先に類似の商品・サービスをリリースしてしまうおそれがあります。
素早く、なおかつ精度高くアイディアの整理や計画策定を行い、新規事業を順調に成長させるためには、フレームワークの活用がおすすめです。
この記事では、新規事業開発のステップに沿って、各段階で役立つフレームワークをご紹介します。
商品・サービスの開発はもちろん、新しいWebサイトやメディアの立ち上げ、Webプロモーションの企画にも役立てることができます。
以下の記事では、Webマーケティングに役立つフレームワークを厳選して掲載しています。
関連記事:『Webマーケティングの戦略に役立つフレームワーク7選!』
Contents
そもそもフレームワークとは?
まずは、フレームワークの定義や活用するメリットについて解説します。
目的を理解し、必要なタイミングで必要なフレームワークの選定・活用をしましょう。
思考するための枠組み
フレームワークとは、ビジネスにおける課題やアイディアを整理・検証するための「思考の枠組み」を指します。
なにか物事を考えたり、案を出したりする際に効率よく進めるためのフォーマットのようなものです。
たとえば、ざっくりとした事業のアイディアをより具体的にする場面では、以下のような項目があると便利でしょう。
「何を考えれば良いのか」がすでに決まっているため、一つひとつの要素を明確にするだけでアイディアの具体化が可能です。
- いつ
- どこで
- 誰が
- 何を
- なぜ
- どのように
- 誰と・誰に
- いくらで
- どれだけ
上記は「6W3H」と呼ばれるフレームワークで、抽象的な事柄を具体化させる際に用いられます。
このように、フレームワークは「どのように考えれば良いか」「何を考えるべきか」の指針として役立ちます。
参考:『新規事業立ち上げ方法とは?便利なフレームワークを紹介』
参考:『「6W3H」フレームワークとは 新規事業やビジネスに役立つ活用例を解説』
新規事業立案でフレームワークを導入するメリット
新規事業の立案にフレームワークを導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
以下の3つのメリットを順番に解説していきます。
- 効率よくアイディアをまとめられる
- 必要な要素を漏れなく網羅できる
- 組織の共通ツールとして使える
効率よくアイディアをまとめられる
アイディアを出したり計画を策定したりする場面でフレームワークを活用すれば、より効率よく考えを整理できます。
枠組みに沿って行うので、ランダムに考えを列挙するよりもスピーディーに思考を展開できるでしょう。
より多くの事業案を生み出すためにも、効率的に考えをアウトプットできるフレームワークの導入は必須です。
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
必要な要素を漏れなく網羅できる
決まった枠組みを使って課題の分析や計画策定を行うことから、必要な要素を抜け・漏れなく網羅できるというのもフレームワーク活用のメリットの一つです。
「この視点を見落としていた」「後になってから計画に矛盾点が出てきた」というトラブルを回避できます。
また、より多角的な視点で事業案を作るために、複数のフレームワークを組み合わせるのもおすすめです。
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
組織の共通のツールとして使える
複数人のプロジェクトで動くシーンにおいて、フレームワークは共通言語のような役割を果たします。
事業開発のどのステップでどのフレームワークを用いるのかを決めておくことで、スムーズな意思疎通が可能になります。
また、重要事項を決定するミーティングの場でも、フレームワークを導入すれば、考えるべきことや方向性を共有しながら議論を展開できるでしょう。
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9選!効率的に思考を整理し事業構築を目指す』
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
新規事業を立ち上げる際のフロー
新規事業の立案・開発は以下のフローに則って進行します。
各ステップにおいて、適切なフレームワークを選ぶことが大切です。
- 事業のアイディアを創出する
- 市場にニーズがあるかどうかを調査する
- 事業計画を策定する
- 事業を運用し、課題があれば改善を行う
世の中の情勢や他社の動向によって、温めていた事業が軌道に乗らないというケースもあります。
新規事業の開発では、商品・サービスを世に出すまでのスピードも重視しましょう。
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク25選 ソニーのアプリも紹介』
フレームワークは、既存の事業やプロモーション戦略のブラッシュアップにも活用できます。
以下の記事では、Web広告の運用に役立つフレームワークについて解説しています。
関連記事:『Web広告の戦略を考えるときに使えるオススメのフレームワーク4選』
アイディア創出のためのフレームワーク
ここからは、新規事業開発の段階ごとに有効なフレームワークをご紹介します。
まずは、事業の種となるアイディアを効率よく生み出すための手法についてみていきましょう。
マンダラート
マンダラートは、新しいアイディアを発想する際に用いられる方法です。
3×3のマスを用意し、中央にテーマを記載します。
周囲の8つの枠にアイディアを書き込み、さらにそれをテーマにした3×3のマスを作成し、アイディアを展開していくのが特徴です。
複数人で同じテーマに対してマンダラートを作成し、数多くのアイディアを出すといった使い方もできます。
マンダラートは、有名なスポーツ選手が、目標達成のためのタスクを具体化した手法としても知られています。
参考:『【テンプレート付】アイデア発想フレームワーク「マンダラート」の活用法』
SCAMPER(スキャンパー)法
SCAMPER法は、アイディア発想のための手法である「オズボーンのチェックリスト」を改良して作られました。
既存のアイディアを7つの切り口で検討し、発展させていくのが特徴です。
「SCAMPER」は、この7つの切り口の頭文字をとって名付けられています。
- Substitute(代用する)…他のものに置き換え可能か
- Combine(組み合わせる)…既存のものを組み合わせることができないか
- Adapt(適応させる)…他のものを適応させられるか
- Modify(修正する)…仕様の修正・変更が可能か
- Put to other uses(他の用途)…他の使い方や転用ができるか
- Eliminate(削減する)…現在の状態から何かを削減したり、取り除いたりできないか
- Reverse・Rearrange(逆転させる・再編成する)…逆転や組み替えが可能か
このSCAMPER法は、一つのアイディアを拡張する、数多くの案を作るといった場面で用いられます。
参考:『アイデアを量産できるSCAMPER法とは?効果的な使い方を徹底解説』
6W3H
記事の冒頭でもご紹介した「6W3H」は、ざっくりとした抽象的なアイディアをより具体的にするための手法です。
以下に当てはめて、商品・サービスやプロモーションの詳細を明確にします。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How (どのように)
- Whom(誰と・誰に)
- How much(いくらで)
- How many(どれだけ)
参考:『「6W3H」フレームワークとは 新規事業やビジネスに役立つ活用例を解説』
ペルソナ分析
ペルソナとは、自社の商品・サービスを利用する典型的な顧客像を指します。
新しく事業を立案する際には、どのような人物をターゲットにするのかを練り込む必要があるのです。
たとえば化粧品ブランドを立ち上げる場合、同じ「女性ターゲット」であったとしても、対象が【20代前半の大学生、トレンドを重視】と【30代後半の共働き会社員、上品な雰囲気が好み】では、商品のコンセプトや価格帯、プロモーションの方法などが大きく異なります。
ペルソナを作ることで、商品・サービスの方向性やディテールがより明確になります。
以下は、ペルソナの作成項目の一例です。
ペルソナの要素の例
名前・年齢・性別・職業・居住地・趣味・家族構成・交友関係・収入・可処分所得・よく閲覧するWebサイト・好きな芸能人・よく遊びに行くスポット
ペルソナは、Webマーケティングの戦略にも生かすことができます。
例)ペルソナが「トレンドに敏感、毎日通勤時間をランチタイムはSNSを閲覧している」という設定→InstagramやTikTokなどのSNS広告を活用する
参考:『新規事業立ち上げ方法とは?便利なフレームワークを紹介』
ペルソナの作成については、以下の記事で詳しい方法をご紹介しています。
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
MVVは、企業の理念や社会における役割を示すものです。
- M(Mission)…社会における使命や役割、存在意義
- V(Vision)…企業が目指す理想像、中長期的な目標
- V(Value)…ミッションやビジョンを実現するための行動指針
新しい事業のアイディアを精査するにあたり、MVVに沿っているかどうかは非常に重要です。
MVVと紐づけることで、積み上げてきたノウハウや技術を生かした自社ならではの事業展開ができるでしょう。
参考:『MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは?』
参考:『新規事業立ち上げ方法とは?便利なフレームワークを紹介』
市場分析のためのフレームワーク
新規事業のためのアイディアが揃ったら、次は市場分析です。
このステップでは、事業アイディアにニーズがあるのかを分析したり、マーケット内での自社の立ち位置を明確にして事業の方向性を定めたりします。
なお、こちらの関連記事でも市場分析の方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:『【初心者向け】市場分析のやり方とは?6種類の手法と事例を紹介』
ポジショニングマップ
ポジショニングマップとは、ターゲットとなる市場における自社や競合他社の位置付け・関係性を明確にするためのフレームワークです。
マップを作成する際に、商品・サービスを選ぶ際にユーザーが重視する基準を2つの軸として設定します。
たとえば、価格(低価格・高価格)、使用するシーン(デイリー・フォーマル)といった要素で縦軸・横軸を作ります。
マッピングで現在の自社のポジションを把握したうえで、今後はどういった方向性を目指すのかを決定してください。
参考:『新規事業立ち上げ方法とは?便利なフレームワークを紹介』
3C分析
3C分析とは、【顧客】【自社】【競合】の3つの視点から、市場における自社の優位性をはかるフレームワークです。
以下の頭文字のCをとって、3C分析と呼ばれています。
- Customer(顧客)…顧客のニーズ、市場の規模・成長性、購買までのプロセスなど
- Competitor(競合)…市場でのシェアや立ち位置、自社の競合となりそうな企業など
- Company(自社)…市場でのシェアや立ち位置、資本力やリソース、商品・サービスの強みなど
顧客や競合視点から市場の分析を行ったうえで、自社が優位に立つための施策を考案します。
参考:『3C分析とは?目的や順番、やり方をテンプレートで具体的にわかりやすく解説』
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
VRIO(ヴリオ)分析
VIRO分析は、企業が保有する経営資源を分析し、競合の優位性をはかるためのフレームワークです。
経営資源は、ヒト・モノ・カネ・情報を指します。以下の4つの視点から分析を行い、経営資源の価値を判断します。
- Valuable(価値)…自社の商品・サービスに経済的価値があるか
- Rare(希少性)…商品・サービスや自社が保有する技術に希少性があるか
- Inimitable(模倣可能性)…自社の経営資源は、競合他社が容易に模倣できるか
- Organized(組織)…自社の経営資源を活用できる組織体制が整っているか
競合優位性を保ちながら事業を継続するためには、経営資源を適切に活用していくことが重要です。
参考:『VRIO分析とは 手順や注意点、事例を専門家がわかりやすく解説』
SWOT(スウォット)分析・クロスSWOT分析
SWOT分析
SWOT分析とは、自社や競合他社の状況を明確にするため、【強み】【弱み】【機会】【脅威】という4つの視点から分析を行います。
好影響 | 悪影響 | |
内部環境 | Strength(強み) 自社の事業が他社より優れている点 | Weakness(弱み) 自社の事業が他社より劣っている点 |
外部環境 | Opportunity(機会) 自社にとってチャンスである外的要因 | Threat(脅威) 自社にとって脅威となる外的要因 |
クロスSWOT分析
クロスSWOT分析は、SWOT分析の結果に基づき【強み×機会】【強み×脅威】【弱み×機会】【弱み×脅威】のように、要素をかけ合わせて分析を行います。
参考:『新規事業立ち上げ方法とは?便利なフレームワークを紹介』
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
SWOT分析の詳しい手順を知りたい場合は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
関連記事:『【基本】SWOT分析で簡単自社分析!やり方とポイント5つ紹介』
事業計画のためのフレームワーク
市場でニーズがあり、収益化が見込めるアイディアについては、具体的な事業計画に落とし込みます。
ここでは、事業のアイディアを具体的なアクションプランにするためのフレームワークをピックアップしました。
4C分析
4C分析は、事業を顧客の視点から捉えるのが特徴です。
以下の4つの項目に沿って、自社の事業の分析を行います。
- Customer Value(顧客価値)…商品やサービスに対して、顧客が抱く価値。機能やデザイン、品質、ブランドイメージなど
- Cost(コスト)…商品・サービスを手に入れるためのかかる費用
- Convenience(利便性)…商品が手元に届くまでの過程がスムーズかどうか
- Communication(コミュニケーション)…顧客との接点、コミュニケーションの方法
顧客から見て商品・サービスに価値があるか、手に入れる際にストレスがないかなどを分析することで、より市場で受け入れられやすい形へとブラッシュアップが可能です。
以下の記事では、顧客の動向を分析するためのさまざまなフレームワークを取り上げています。
関連記事:『顧客分析とは?ユーザー行動を紐解く7つの手法と注意点をプロが解説』
4P分析
4P分析では前述の4C分析とは対照的に、企業視点から事業を分析します。
- Product(製品)…どんな商品・サービスを提供するか
- Price(価格)…いくらで販売するか
- Place(流通)…販売場所やチャネルといった、商品・サービス提供の方法
- Promotion(販促)…どのように販促活動を実施するか
上記の4項目に沿って商品・サービスの内容や販売・販促方法などを具体的に決定します。
参考:『新規事業のためのフレームワーク22選|アイデア・立ち上げ・評価するための方法を紹介』
5フォース(ファイブフォース)
5フォースは、市場全体や各競合他社の状況を分析し、自社が収益を上げられるかどうかを検討するためのフレームワークです。
- 業界内での競争…競合社数や各社の知名度、資金力、市場の規模や成長の見込み
- 業界への新規参入者…新規参入企業の技術レベル、自社への影響力
- 代替品の存在…同業界以外からもたらされる代替品の影響力
- 買い手の交渉力…売り手・買い手のパワーバランスや、価格が売り手市場に傾きすぎていないかどうか
- 売り手の交渉力…仕入れ先(原料メーカーなど)とのパワーバランス
上記の項目をもとに、自社や競合、市場についての検証を行います。
参考:『ファイブフォース(5フォース)分析とは?方法と有効な活用法』
STP分析
STP分析では、市場の構造を把握したうえで、自社が立ち位置やどの層にアプローチするのかを明確にするためのフレームワークです。
以下の3つのセグメントを切り口に検証します。
- Segmentation(セグメンテーション)…市場を細分化し、ユーザーの特徴を把握する
- Targeting(ターゲティング)…市場のなかで狙うターゲットを選定する
- Positioning(ポジショニング)…市場のなかでの自社の立ち位置を検討する
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク25選 ソニーのアプリも紹介』
こちらの関連記事では、STP分析の詳しい方法について解説しています。
関連記事:『【初心者向け】STP分析とは?各項目の分析方法や4つの指標を解説!』
改善・発展のためのフレームワーク
事業の運営がスタートすると、計画の段階では予想していなかった課題が生じる場合もあります。
ここでは、問題点を発見・改善し、事業をさらに発展させるためのフレームワークをご紹介します。
PDCA(ピーディーシーエー)
PDCAは、業務改善に特化したシンプルなフレームワークです。
Plan→Do→Check→Actionのプロセスを回転させ、業務の効率化や問題点の改善を行います。
- Plan(計画)…目標を立て、計画に落とし込む
- Do(実行)…計画を実行する
- Check(評価)…実行した結果を検証・評価し課題を洗い出す
- Action(改善)…課題を解決するための対策を考案する
PDCAサイクルを何度も循環させることで、継続的な業務改善を目指しましょう。
参考:『PDCAサイクル』
関連記事:『広告レポート作成ツール8選【PDCAの回し方も徹底解説】』
AARRR(アー)
AARRRは、ユーザーを拡大しビジネスを成長させるためのフレームワークです。
顧客行動を以下の段階に分けて分析します。
- Acquisition(獲得)…ユーザーを獲得する
- Activation(活性化)…ユーザーが商品・サービスを利用するよう促す
- Retention(継続)…ロイヤルティーを高め、継続利用へとつなげる
- Referral(紹介)…ユーザーの紹介や口コミによって、新たな利用者を獲得する
- Revenue(収益)…より多くの収益を獲得する
各ステップの施策や取り組みを定め、効果測定を行います。
参考:『AARRRとは〜サービスを成長させるための基本戦略【テンプレート付】』
ECRS(イクルス)
ECRSは、以下の視点に沿って業務を振り返り、改善案を検討します。
- Eliminate(排除)… 不要な業務を排除する
- Combine(結合と分離)… 類似する業務を結合する
- Rearrange(入れ替えと代替)…作業順序や担当者の入れ換え
- Simplify(簡素化)… 業務をより簡素にする
上記の順番で業務の検証や変更を実践してください。
参考:『ECRS(改善の4原則)』
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク25選 ソニーのアプリも紹介』
フレームワークを使って事業の運営状況を振り返るには、結果となる数値をしっかりと把握しておく必要があります。
以下は、Webマーケティングの成果を検証するために必要な指標をご紹介している記事です。
関連記事:『広告効果測定はWebマーケに必須!9つの指標を徹底解説』
新規事業を成功させるためのフレームワークの活用ポイント
ここまで、フレームワークのメリットや種類について解説してきました。
では、実際にフレームワークを用いて新規事業を成功させるためにはどうしたらよいのでしょうか。
以下の3つの活用ポイントを順番に解説していきます。
- 複数のフレームワークを組み合わせて利用する
- フレームワークを利用するときは客観的な視点を持つ
- 新規事業の目的や事業内容に合うフレームワークを利用する
複数のフレームワークを組み合わせて利用する
フレームワークはいくつか組み合わせて利用しましょう。
「2-2.必要な要素を漏れなく網羅できる」でも少し触れましたが、フレームワークを複数利用することで、複数の視点で新規事業案を考えることができます。
例えば、4P分析と4C分析の2つのフレームワークを組み合わせて使用することで、「企業視点」と「顧客視点」の両方の視点を基に事業案を作成することが可能となります。
より漏れのない事業案を作成し、新規事業を成功させるためにも、フレームワークを複数組み合わせて活用してみましょう。
参考:『新規事業立案・アイデアを出すためのフレームワーク25選 | 有効に活用するポイントも解説』
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9戦!効率的に施行を整理し事業構築を目指す』
関連記事:『マーケティングの4P・4Cとは?それぞれ4つの活用方法をわかりやすく解説!』
フレームワークで分析するときは客観的な視点を持つ
フレームワークを利用するときは、客観的な視点を持つことが重要となります。
主観的な考えや思いが、フレームワークで使用する情報に入っていると、顧客のニーズを満たす事業案・競合と戦える事業案の作成が難しくなります。
例えば、SWOT分析で「営業力が高い」点を自社の強みとして挙げたとします。
これを過大評価し「新規参入する事業でも、営業力があればシェアを取れるはず」と思い込んでしまうと、商品やサービスの品質を軽視した戦略を採ったり、顧客のニーズから逸れる可能性があります。
そのため、主観的情報を入れずに事実ベースの情報を収集し、的確な分析を行いましょう。
参考:『新規事業立案・アイデアを出すためのフレームワーク25選 | 有効に活用するポイントも解説』
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9戦!効率的に施行を整理し事業構築を目指す』
参考:『新規事業に使えるフレームワーク19選!活用するメリットやポイントも解説』
参考:『3分析とは?目的から分析の手順まで解説!』
新規事業の目的や事業内容に合うフレームワークを利用する
フレームワークを利用する際は、新規事業の目的や事業内容に合うフレームワークを利用しましょう。
既にご紹介したようにフレームワークには多くの種類があり、事業開発の段階ごとに有効なフレームワークが異なり、得られる分析結果も変わります。
例えば、大まかな新規事業アイディアを具体的に決めていきたい場合は「6W3H」、新規事業の改善案を検討する場合は「ECRS」のフレームワークの活用が挙げられます。
このように、目的や事業内容に合うフレームワークを使用することで、効果的に新規事業を進めていくことが可能となります。
参考:『新規事業立案・アイデアを出すためのフレームワーク25選 | 有効に活用するポイントも解説』
参考:『新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9戦!効率的に施行を整理し事業構築を目指す』
参考:『企業の経営戦略に役立つフレームワーク10選!それぞれの強みや弱みとは?』
まとめ
この記事を読んで、フレームワークをWebマーケティングに活用するのが難しいと少しでも感じたら、広告代理店に相談するのも一つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
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