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【初心者向け】動画広告8つの種類とポイントを事例付きで解説

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【PR】本ページはプロモーションが含まれています

【初心者向け】動画広告8つの種類とポイントを事例付きで解説

動画広告とは、静止画ではなく動画で制作された広告のことです。

WebサイトやSNS、アプリなどのオンライン上で数秒から数分の宣伝動画を配信するもので、ビデオ広告といわれることもあります。

電通グループのCCI・D2C・電通・電通デジタルが共同で実施した「インターネット広告媒体費の詳細分析」では、動画広告費が前年比115.4%の5,920億円となり、2023年には6,852億円にまで増加すると予測されています

このことから、動画広告をビジネスに活用する重要性が高まっていくことが考えられます。

本記事では、これから動画広告を活用した施策を検討されている方に向けて、動画広告の概要や各広告の特徴を事例とともにまとめています。

記事の後半では、動画広告で成果につなげるポイントも紹介しますので、ぜひご一読ください。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告
参考:『2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
関連記事:『YouTube動画を含めた市場規模はいくら?動画広告の4つのメリット

動画広告の概要

まず、動画広告の理解を深めるために以下3つの点について、解説します。

  1. 動画広告とは
  2. 動画広告は市場拡大し続けている
  3. 動画広告に期待できる効果

1つずつ説明します。

動画広告とは

動画広告とは、動画ファイル形式で制作された広告のことです。

インターネット広告の一種で、WebサイトやSNS、アプリなどで配信されます。

総務省の「令和4年通信利用動向調査」では、個人のインターネット利用率が84.9%であることが発表されました。

インターネットの利用状況(個人)

上記のデータからも、多くの人が日常的にインターネットを利用していることがわかります。

また、株式会社ジムがFacebookを用いて実施した調査「動画広告と静止画のバナー広告効果があるのはどっち?」では、同じビジュアルの広告でも静止画より動画の方が6倍以上もリンクのクリック率が高い結果が出ました。

商材やターゲット、広告媒体によっては静止画の方が広告効果の出る可能性も否めませんが、一般的な広告に関しては動画の方が効果的にWebサイトへ誘導できているといえます。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告
参考:『動画広告と静止画のバナー広告 効果があるのはどっち?

動画広告は市場拡大し続けている

株式会社サイバーエージェントの「2023年国内動画広告の市場調査」では、これまで高い成長率を維持してきた動画広告市場が今後も拡大し続ける予測が出ています。

国内動画市場の推移2024参考:『サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を実施

同調査では、2023年の動画広告費は6,253億円まで増加し、2027年には1兆228億円に達すると予測されています。

動画広告の需要が高まっている背景には、動画配信サービスや動画プラットフォームなどによる動画コンテンツの充実とコロナ禍の「巣ごもり消費」の影響による、消費者の動画視聴の増加が考えられます。

以下は、株式会社ONE COMPATHが2020年に行った動画視聴に関する意識調査の結果です。

動画を見る頻度参考:『電子チラシサービス「Shufoo!」、全国4.7万人に5Gと動画視聴の意識調査

上記のデータでは38.6%もの調査対象者が、ほぼ毎日動画の視聴をしていることがわかります。

男性編集者A
男性編集者A

「動画を全く見ない」と答えた人が全体の10.5%しかいないことからも、動画が多くの人の日常生活に欠かせない存在になりつつあるといえるでしょう。

また、同調査では動画の視聴をしたことによって、商品やサービスを購入した人の割合も出ています。

インターネット上の動画を見たことで、実際に商品やサービスを購入・検討した人は57.9%に上り、動画訴求の有効性がうかがえます。

以上のことから、企業の売り上げや成長を伸ばすためには、動画広告の活用が重要なマーケティング施策であるといえます。

参考:『電子チラシサービス「Shufoo!」、全国4.7万人に5Gと動画視聴の意識調査

動画広告に期待できる効果

動画広告に期待できる効果としては、主に認知拡大・ブランディング・販売促進があげられます。

購入に関する動画の影響前項で紹介したとおり、全世代の82.9%もの人が日常的にインターネットを利用しているため、動画広告は幅広いユーザーにアプローチすることが可能です。

特にSNS上に動画広告を配信する場合は、広告内容がユーザーの心をつかめば、拡散されて高い宣伝効果を発揮するケースがあります。

また、動画広告は内容を工夫することで、ブランディングも期待できます。

株式会社ネオマーケティングが実施した「動画広告の接し方に関する調査」では、動画広告によってブランドや企業、商品の印象が良くなったことがある人が26.6%いることがわかっています。

動画広告による商品等への印象

同調査でブランドや商品の印象が良くなった理由としては、以下が挙げられました。

  • 最初はただの広告だと思っていたが、ストーリー性がある話で見入ってしまった(女性、20代)
  • 英会話関連の広告で内容が自分向けに感じてめずらしくちゃんと見てしまった(女性、30代)
  • ポイントアップのキャンペーンを知れた(女性、30代)
  • 英語の勉強法のCMで本当に効果的だと思って関心したことがあった(男性、40代)
  • ドラマのような作りで見ごたえがあった(男性、30代)

引用:『20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」』

女性編集者A
女性編集者A

上記のデータから、動画広告はストーリーを感じる内容やユーザーが求めている情報を盛り込むことで、ブランドや企業のイメージアップが図れることがわかります。

さらに、動画広告は音や動きがあるため、静止画の広告やテキスト広告よりもわかりやすく商品・サービスの特長や魅力、使用方法などの紹介ができます。

動画広告は、静止画よりも多くの製品情報を伝えられることから、販売促進や問い合わせ件数アップにつなげやすい広告の種類といえるでしょう。

参考:『20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」

Web動画広告の種類と特徴

動画広告の種類は、大きく分けると動画コンテンツ内で再生されるインストリーム広告と、動画コンテンツの外で配信されるモバイル端末専用のアウトストリーム広告の2種類です。

さらにアウトストリーム広告の中には、インバナー広告とインリード広告、インタースティシャル広告があります。

本章では、各広告の種類の概要と特徴を解説します。

  1. インストリーム広告
  2. インバナー広告
  3. インリード広告
  4. インタースティシャル広告

1つずつ説明します。

インストリーム広告

インストリーム広告インストリーム広告とは、動画共有プラットフォームや動画配信サービスなどで提供される動画の再生直後、動画の途中、動画終了後のいずれかで自動的に流れる動画広告です。

再生後に一定の秒数が過ぎたらスキップできるスキッパブル広告と、スキップできないノンスキッパブル広告があります。

インストリーム広告は広告を挿入できる動画コンテンツがあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスに配信ができます。

インストリーム広告の特徴は、動画の再生画面を使って大きく広告を流すことから、視聴者の印象に残りやすくなることです。

そのため、認知拡大やブランディングに向いている動画広告といえます。

ただし、株式会社ネオマーケティングが行った「動画広告の接し方に関する調査」によると、81.9%もの人が「本編の動画を邪魔される」ことを動画広告の嫌いな点としてあげています。

動画広告の嫌いな点は何ですか?

男性編集者A
男性編集者A

このことから、ユーザーの目的の動画を遮って配信するインストリーム広告は、商材のイメージダウンにつながる可能性が考えられます。

的確なターゲティングを行ってPR商材に興味を持つユーザーに広告を届けることと、ユーザーが不快に思わない広告内容にすることが大切です。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告
参考:『20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」
関連記事:『YouTubeインストリーム広告とは?6種類やメリット、出稿方法を解説

インバナー広告

インバナー広告インバナー広告とは、動画コンテンツの中以外に設けられた広告枠で再生される動画広告で、アウトストリーム広告の一種です。

女性編集者B
女性編集者B

広告枠があればWebサイトやSNS、アプリで配信できるので、インストリーム広告よりも配信先の自由度が高いといえます。

動画広告が配信されるタイミングは、ユーザーがインバナー広告を設置しているWebページに訪れた瞬間です。

インバナー広告はメインコンテンツの枠外に設置されることが多く、インストリーム広告とは異なって音声ミュートの状態で再生されるため、ユーザーの行動を阻害しません。

一方で、ユーザーが魅力を感じる広告でなければ、配信しても認知されないケースがあります。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告

インリード広告

インリード広告インリード広告もインバナー広告と同様アウトストリーム広告の一種で、記事などのコンテンツとコンテンツの間や末尾に設置される動画広告を指します。

インバナー広告と異なる点は、広告が再生されるタイミングです。

男性編集者B
男性編集者B

インリード広告の場合は、ユーザーがWebサイトやSNSにアクセスした時ではなく、広告が画面に表示された時に流れ始めます。

そのため、ユーザーに動画の冒頭部分から視聴をしてもらえる可能性が高い広告です。

また、コンテンツの流れで自然と動画広告を入れられることと、音声ミュートがデフォルトとなっているので、比較的ユーザーから受け入れられやすい広告といえます。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告は、Webサイトやアプリで画面の切り替えや遷移をするタイミングにフルスクリーンで表示される動画広告のことです。

メインのコンテンツよりも手前で表示されるため、ユーザーの視認性が高い動画広告といえます。

しかし、ユーザーによっては目的の画面に進むことができずに自動で動画広告が流れることを、不快に感じる場合もあります。

そのため、予期しないタイミングでの動画再生や、画面を操作するたびに動画広告を配信することは、避けましょう。

男性編集者A
男性編集者A

なるべくコンテンツが切り替わる自然なタイミングや、アプリの読み込みによる待機時間のタイミングでの表示を行えば、ユーザーの利便性を損なわないだけでなく、最後まで動画広告を視聴される可能性が高まります。

参考:『インタースティシャル広告に関するガイドライン

動画広告4種類:一覧

前項までで紹介した代表的な4つの動画広告の特徴を以下にまとめました。

種類特徴
インストリーム広告
  • YouTubeなどの動画共有プラットフォームで配信される動画コンテンツ内に挿入された動画広告
  • 動画コンテンツの再生前後、または再生途中で映像と音声が自動再生される
インバナー広告
  • Webサイトやアプリ、SNSなどのメインコンテンツの枠外で配信される動画広告
  • 動画広告が設置されている画面へ移動した瞬間に音声ミュート状態で映像が自動再生される
インリード広告
  • Webサイトやアプリ、SNSなどのコンテンツとコンテンツの間に挿入された動画広告
  • 画面に動画広告面積の50%以上が表示されたら音声ミュート状態で映像が自動再生される
インタースティシャル広告
  • Webサイトやアプリなどの画面を切り替える際や遷移をするタイミングで表示される動画広告

Web動画広告を配信できる媒体の特徴と事例

動画広告を配信できる代表的なメディアは、以下の8つです。

  1. YouTube
  2. Facebook
  3. Instagram
  4. Twitter
  5. TikTok
  6. LINE
  7. Webサイト
  8. アプリ

各媒体の特徴と事例を解説します。

YouTube

YouTubeは、2022年10月時点で国内だけでも7,000 万人以上が利用している動画配信プラットフォームです。

YouTubeで出せる動画広告の種類は、インストリーム広告、インフィード動画広告、バンパー広告、アウトストリーム広告、マストヘッド広告と、全部で5つあります。

参考:『2023年3月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)

インストリーム広告

インストリーム広告引用:『動画広告フォーマットの概要

インストリーム広告は、YouTubeやGoogle動画パートナーのWebサイトやアプリの動画コンテンツ内で配信できる動画広告です。

YouTubeのインストリーム広告にも、スキッパブル広告とノンスキッパブル広告があります。

スキッパブル広告の場合は、動画広告が流れ始めて5秒が経過したら画面下にスキップできるボタンが表示されます。

ほとんどのユーザーは、目的の動画を早く視聴をしたい気持ちからスキップをしてしまうので、動画広告の冒頭5秒でユーザーの心をつかむ工夫が必要です。

ノンスキッパブル広告は15秒以下の動画広告で、ユーザーにスキップをされることがなく表示ができます。

女性編集者B
女性編集者B

ブランドの認知度や理解度を高めるためには効果的ですが、ユーザーの意図に反して強制的に動画広告が配信されることは、ユーザーがストレスを感じてしまう可能性があります。

関連記事:『YouTubeインストリーム広告とは?6種類やメリット、出稿方法を解説

インフィード動画広告

インフィード動画広告引用:『動画広告フォーマットの概要

インフィード動画広告とは、動画コンテンツ内ではなくYouTubeの関連動画の横やYouTubeの検索結果、モバイル版YouTubeのトップページで配信できる動画広告を指します。

インフィード動画広告の特徴は、広告枠に表示されるのが動画広告ではなくサムネイル画像とテキストであることです。

一見静止画のバナー広告に見えるのですが、ユーザーが広告をクリックすると動画が自動再生されます。

男性編集者B
男性編集者B

このような特徴から、広告に興味を持ったユーザーに対して動画広告を流すことができ、商品・サービスの購入や申し込みなどにつながりやすい動画広告フォーマットといえます。

関連記事:『インフィード動画広告でYouTubeチャンネル登録者数を増やす際の4つの注意点

バンパー広告

バンパー広告引用:『動画広告フォーマットの概要

バンパー広告とは、動画コンテンツ内で再生されるスキップ不可の6秒以内の動画広告です。

インストリーム広告よりも短時間の動画広告なので、わかりやすくメッセージを伝える必要があります。

スキップができない広告とはいえ、再生時間が短いことからユーザーが不快に感じにくいでしょう。

男性編集者A
男性編集者A

YouTubeでは、バンパー広告をブランドの認知度拡大のために使用することを推奨しています。

関連記事:『YouTubeバンパー広告とは?8つの特徴と料金、設定方法まで解説

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告引用:『動画広告フォーマットの概要

アウトストリーム広告は、動画コンテンツの外で設置されている広告枠に掲載ができる、モバイル専用の動画広告です。

具体的には、Google動画パートナーのWebサイトやアプリで配信されます。

アウトストリーム広告は、YouTubeの視聴をしないユーザーにもアプローチができるため、動画広告のリーチを拡大するときに最適な広告です。

女性編集者A
女性編集者A

ユーザーが広告をクリックしない限り音声ミュートで再生されるため、音がなくても商材のPRポイントや魅力などが伝わる工夫や演出が求められます。

関連記事:『YouTubeのアウトストリーム広告とは?5つの特徴と事例を解説

マストヘッド広告

マストヘッド広告引用:『動画広告フォーマットの概要

マストヘッド広告とは、YouTubeのトップページの最上部に表示される動画広告です。

配信先のデバイスがパソコンを想定する場合は最大30秒の動画広告、モバイル端末の場合は時間制限のない動画広告の掲載ができます。

男性編集者B
男性編集者B

マストヘッド広告は最も目立つ場所での広告配信となるため、認知拡大や短期間で大量のユーザーにリーチをしたい場合に向いている広告といえます。

多彩な動画広告メニューがあるYouTube広告ですが、広告の目的や目標に合わせて組み合わせることも可能です。

関連記事:『YouTubeマストヘッド広告とは?3つのメリットと事例を踏まえて解説!

YouTube広告の活用事例

YouTube広告の活用事例として、スポーツウェアメーカーの「Adidas」の施策を紹介します。

Adidas引用:『Adidas

Adidas は、新商品のサッカースパイクの販売に際して、短期間でターゲットユーザーに認知拡大を図るため、YouTubeの動画広告を出稿しました。

Adidasの施策のポイントは、バンパー広告やインフィード動画広告など複数の広告を用いて、ユーザーの商品に対する関心度に合わせた動画広告を表示することです。

このように動画広告を活用した結果、ブランド認知度は33%向上、新商品への関心度は317%の伸び率を実現しました。

YouTube独自の動画広告を複数組み合わせて成果を出した事例です。

参考:『動画広告フォーマットの概要
参考:『「みんなのメインステージ」——新しい時代・進化する YouTube
関連記事:『YouTube広告のABCDフレームワークとは? 5つの海外成功例で解説

Facebook

ソーシャル動画引用:『動画広告動画でブランドのストーリーを伝え、ビジネスを構築しましょう

Facebook広告では、Facebookのニュースフィードやストーリーズ、リールに動画広告の掲載ができます。

Facebookは実名制のSNSであることとプロフィール項目が充実していることから、高い精度でターゲティングを行えることが特徴です。

Facebook広告の具体的な事例としては、カリフォルニアを拠点とするeコマースブランド「Lulus」があげられます。

Lulus

引用:『Lulus Boosting online clothing sales using optimized Facebook ad strategies

女性向けファッションを取り扱う「Lulus」は、より多くのユーザーにリーチをして顧客を獲得するためにFacebook 広告キャンペーンを最適化し、9.5倍もの広告費用対効果を実現しました。

広告キャンペーンを利用して、低コストで大きな成果を得た事例です。

参考:『広告マネージャを利用しているビジネスの事例をご紹介します。
関連記事:『Facebook広告の効果を上げるためのターゲティング活用ガイド5選

Instagram

Instagram広告では、月間のアクティブアカウント数3,300万を誇るInstagramのフィードやストーリーズに動画広告を掲載できます。

InstagramはFacebookと連携した広告配信ができるため、Facebookと同様、精密なターゲティングが可能です。

Instagram広告の事例

CipiCipi引用:『Instagram成功事例

日本の化粧品ブランド「CipiCipi」はブランドの認知拡大を図るため、Messenger向けの自動応答機能の導入と、従来のキャンペーンにInstagram Direct誘導広告を追加する施策を行いました。

これらの施策を行った結果、コンテンツビューを73%増加することに成功しました。

参考:『【2023年4月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
参考:『CipiCipiの成功事例|Instagram
関連記事:『Instagramの企業アカウント開設5ステップ&運用マニュアル!

Twitter

Twitter

引用:『最新の動向の中心にいるオーディエンスとつながる

Twitterは2022年1月時点で5,800万人以上もの月間アクティブユーザーをもつSNSです。

Twitter広告の特徴は、地域や性別、言語、興味関心、使用デバイスによる細かいターゲティングができる点といえます。

またTwitterユーザーは、他の主要プラットフォーム上の広告よりもTwitter上の広告を26%長く閲覧していることもポイントです。

さらに、Webサイトの誘導からアプリのインストール、フォロワー増加など、目的に合わせた広告フォーマットの選定ができるため、より効果的な動画広告の施策ができます。

参考:『【2023年最新】SNSの利用状況まとめ|日本・世界別のアクティブユーザー数も紹介

Twitter広告の事例

スペインでブドウ園を営むVinos de la Mancha社は、同社のワインの認知とWebサイトへのアクセス数を増やすことを目的として、Twitterで動画広告を活用したマーケティングを行っています。

引用:『Vinos de la Mancha社

動画広告の出稿後も広告効果を正確に測定してクリエイティブの調整を行った結果、1カ月の動画の再生数は最大75万回まで伸び、幅広い認知拡大を実現しました。

効果測定と改善策を繰り返すことで、認知度アップを実現した事例です。

参考:『Twitter Japan
参考:『Twitter広告を活用した成功事例のご紹介
関連記事:『Twitter広告運用の成功事例5選!成功させるポイントまで解説

TikTok

TikTokとは、2021年8月時点で国内月間アクティブユーザー数1,700万人を誇る動画共有SNSです。

TikTokの動画広告のプラットフォームは、10~20代向けのTikTokだけでなく30~60代のユーザーを対象としたBuzzVideoや、PR商材に合ったジャンルのアプリに広告掲載ができるPangleがあります。

TikTok_プラットフォーム引用:『TikTok for Business

TikTokは、動画視聴後に商品を購入したり商品情報を調べたりするユーザーが多く、顧客獲得や販売促進を目的とする動画広告が効果的に行える点が特徴です。

また、TikTok広告は広告動画がユーザーのおすすめページに配信されるため、動画でありながらスキップされにくい点も魅力といえます。

実際にビジネス書や自己啓発本の出版・販売を行うきずな出版は、TikTokを活用した宣伝を行うことで売り上げを伸ばすことに成功しました。

参考:『TikTok for Business
参考:『TikTok広告で ビジネスの可能性を広げよう
関連記事:『TikTok広告の入稿規定とは?7つの入稿ステップや注意点まで詳しく解説!

LINE

無料で音声・ビデオ通話・チャットが楽しめるコミュニケーションアプリLINEは、アプリ内に設けた広告枠に動画広告を出すことができます。

LINE広告の特徴は、トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOMなど全部で14もの配信⾯に広告配信ができることです。

LINE引用:『LINE広告

また、LINEの国内利用者は2022年9月の時点で9,300万⼈にのぼっています。

そのため、ユーザー数が非常に多いことによる広告の圧倒的なリーチ力も魅力といえます。

年齢や性別、地域、興味関⼼などでターゲティングを行い、PR商材に最適な配信面を選定することで効果的な広告運用が可能です。

実際にLINE広告とLINE公式アカウントを活用したところ、約1.5億円の売り上げを実現した株式会社生活総合サービスの事例があります。

参考:『LINE Business Guide
参考:『2023年3月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)
関連記事:『LINE広告とは?14種類や費用、配信方法をわかりやすく解説

Webサイト

Webサイト上に動画広告を配信する場合、主にGoogleかYahoo!のアドネットワークを活用します。

Google動画広告(GDN)の場合は、Google 動画パートナーのWebサイトの広告枠に掲載ができます。

Yahoo!動画広告(YDA)は、Yahoo! JAPANのトップページやYahoo! ニュース、Yahoo!の定型Webサイトなどに動画広告を表示することが可能です。

Google広告とYahoo!広告は、どちらもユーザーの属性や配信先のコンテンツの特徴によるターゲティングができますが、独自のターゲティング手法も保有しています。

Google広告の場合は商材に関連したキーワード設定を行い、キーワードと関連したコンテンツやWebサイトに自動配信するコンテンツターゲティングを行っています。

コンテンツターゲティングは、幅広いユーザーに配信できるため認知拡大向きです。

一方、Yahoo!広告は、設定したキーワードをこれまでに検索したことがあるユーザーに広告が表示されるサーチターゲティングを行います。

サーチターゲティングは、コンテンツマーケティングと比較するとPRができるユーザー数は少ないのですが、購入意欲の高いユーザーに絞り込んだアプローチができるので、販売促進につながりやすいでしょう。

Webサイトへの動画広告事例

Duo引用:『PREMIER ANTIAGING

Webサイトへの動画広告の事例として、プレミアアンチエイジング株式会社のスキンケア商品「DUO(デュオ)ザ クレンジングバーム」のプロモーションがあげられます。

同社では、新規顧客の獲得を目指してYahoo!広告ディスプレイ広告の動画広告を活用しました。

商品の良さをより効果的に伝えるため、動画の前半で商品の特長を伝え、後半に「定期初回半額」「アンケートに答える」という重要なメッセージを入れて、ストーリー性のある構成にしています。

効果検証をするため静止画の広告も同時に出したところ、動画の方が静止画よりも広告のクリック率とコンバージョン率が2倍出ていました。

2つの異なる広告を比較して、より成果の出る広告手法を実施した事例です。

参考:『動画広告フォーマットの概要
参考:『動画を利用した広告について
参考:『【2022最新】Yahoo!動画広告 入稿規定・事例も紹介!
関連記事:『広告効果はどう分析する?基本の分析方法10種類を解説!

アプリ

アプリの動画広告とは、アプリ内に設置された広告枠に表示される広告のことです。

具体的には、ゲームアプリや漫画アプリ、キュレーションアプリなどでよく配信されています。

動画広告が配信されるタイミングとしては、画面の切り替え時や操作時、ポイントが付与される時などです。

アプリの動画広告の事例としては、イギリスの大手モバイルゲームディベロッパーKwaleeがあげられます。

Kwalee
引用:『【収益化事例】人気ゲーム『Jetpack Jump』にリワード動画広告を導入、ARPDAUを2倍にしたKwalee

Kwaleeは新作のモバイルゲームの収益を最大化するため、ゲームリリース時にアプリの動画広告を活用する施策を実施しました。

新作ゲームの「Jetpack Jump」は、リワード動画広告を活用してPRをしました。

リワード動画広告とは、ユーザーに動画広告を最後まで見てもらう代わりに、ポイントなどアプリ内で使える報酬を渡す広告で、広告主とユーザーの双方にプラスとなります。

施策の結果、CPM(インプレッション単価)とARPDAU(アクティブユーザーの平均利用額)は2倍にまで達しました。

参考:『【収益化事例】人気ゲーム『Jetpack Jump』にリワード動画広告を導入、ARPDAUを2倍にしたKwalee

動画広告の課金方式

動画広告の課金方式は、出稿する媒体によって詳細が異なりますが、主に以下の3つがあります。

  1. CPV課金(視聴課金)
  2. CPM課金(インプレッション課金)
  3. CPC課金(クリック課金)

各課金形態の概要や特徴を説明します。

CPV課金(視聴課金)

CPVはCost Per Viewの略で、動画広告の視聴回数によって費用が発生する課金方式です。

動画広告は再生されてユーザーに見てもらうことで効果が出るため、動画広告ではよく採用されています。

視聴回数のカウント方法は、プラットフォームによって異なります。

たとえば、YouTubeのスキップができるインストリーム広告の場合は、30秒以上の動画再生で1回のカウントです。

30秒未満の動画広告の場合は、ユーザーが最後まで見なければカウントされません。

すぐスキップをする広告内容に興味がないユーザーはカウントされないため、余計なコストがかかりにくい点がメリットといえす。

CPV課金は、特にインストリーム広告で適用されることが多い課金方式です。

CPM課金(インプレッション課金)

CPMはCost Per Milleの略で、動画広告が1,000回表示されたときに課金される方式です。

インプレッションが「広告が表示される回数」を意味するので、インプレッション課金ともいわれます。

CPM課金の特徴は、広告表示されるとユーザーの行動や視聴時間に関係なくカウントされてしまうことといえます。

YouTubeのバンパー広告やインバナー広告、マストヘッド広告、スキップ不可のインストリーム広告など、ブランディングや認知拡大向きの動画広告で取り入れられることが多い課金方式です。

CPC課金(クリック課金)

CPCはCost Per Clickの略で、ユーザーが動画広告をクリックした際に課金される方式です。

動画広告に興味を持ったユーザーがアクションを起こしたときに費用がかかるため、広告表示回数や再生時間によって課金されるよりもコストを抑えることができます。

CPC課金は、金額から動画広告経由の集客効果がわかりやすので、運用型広告でよく採用されています。

特にインバナー広告やSNS広告などでよく使われる課金方式です。

参考:『動画広告 【video advertising】 ビデオ広告
参考:『動画広告フォーマットの概要

動画広告で成果を出すための5つのポイント

動画広告

動画広告は訴求力があり宣伝効果の高い施策ですが、ただ動画を制作して出稿するだけでは、期待する効果は得られません。

動画広告で成果を出すためのポイントは、以下の5つです。

  1. 動画広告を出す目的を明確にする
  2. 動画広告を届けたいターゲットを絞る
  3. 動画広告に必要な情報を整理する
  4. 適切な広告の種類と配信先を選定する
  5. 動画広告の効果測定を行う

順番に説明します。

動画広告を出す目的を明確にする

動画広告で成果を出すためには、広告目的を明確にすることが大切です。

認知度をアップしたい、一度商品を購入した顧客のリピート率を上げたい、Webからの注文を増やしたいなど、今の課題から考えていくと広告の出稿によって達成したいことが見えてきます。

目的を定めることで、インハウスで行う場合もWeb広告代理店や動画制作会社などに外注する場合でも、動画広告の内容や方向性を決めやすくなります。

関連記事:『動画活用の成功事例5選!動画の種類別に制作方法をご紹介

動画広告を届けたいターゲットを絞る

動画を配信するターゲットを設定しておくこともポイントといえます。

自社の製品の顧客になる可能性の高いユーザーに動画広告を配信するためには、ターゲットユーザーへの理解が欠かせません。

ターゲットを絞るためには、PR商材のニーズがある人の性別や年齢、職業、興味関心など、できる限り細かくイメージすることが大切です。

また、ターゲットが明確であれば、有効な動画広告の戦略も立案しやすくなります。

関連記事:『Z世代にリーチできる施策!TikTok動画広告における3つの成功事例を紹介

動画広告に必要な情報を整理する

動画広告の制作に入る前に必要な情報収集を行うことも、動画広告で成果を出すポイントです。

動画広告の制作や運用を外注するとしても、自社が求める成果を出すためには商材の強みや特徴、ユーザーに持ってほしいブランドイメージなどは整理しておきましょう。

また、競合他社のWeb広告やランディングページ、最新のトレンドなどもチェックしておくことで、他社との差別化を図れます。

加えて、印象に残っている動画広告や、自身がつい見入ってしまった広告をメモしておくこともおすすめです。

動画広告は冒頭でユーザーを引き付けることで、成果につながります。

その動画がなぜ印象に残ったのか、どの部分に興味を引かれたのかを考えることで、効果的な動画広告の施策のヒントになるでしょう。

関連記事:『動画広告3つの効果!動画広告の制作方法や成功事例まで解説!

適切な広告の種類と配信先を選定する

前述のとおり、動画広告とひと口に言っても多数の種類や配信媒体があります。

動画広告の目的やターゲット、整理した情報から最適な広告手法を選定しましょう。

たとえば、20~30代の女性をターゲットとする場合は、ターゲット層が多く利用しているInstagramでの広告が効果ですし、短期間で認知拡大をしたい場合は複数の広告を活用した方が良い可能性も考えられます。

「動画広告のために必要な準備はしたけれど、やっぱりどの広告の種類がいいのかわからない…」といった方は、Web広告のプロである広告代理店に相談することがおすすめです。

動画広告の効果測定を行う

動画広告は配信しておしまいではなく、効果測定と改善を行うことで広告効果の最大化ができます。

動画広告を出稿した後、すぐに成果が出なかったとしても、データ分析に基づくクリエイティブの改善によってコンバーション率を増加させるケースもあります。

動画広告で成果につなげるためには、こつこつと広告効果と向き合い、改善案を立案して実行していくPDCAサイクルを回すことが大切です。

まとめ

本記事では、これから動画広告の出稿を検討している方に向けて、動画広告の種類ごとの特徴や事例を紹介しました。

動画広告で成果を出すためには、目的やターゲティングを明確にすること、適切な広告の種類と配信先を選定すること、入稿後の効果測定を行うことが重要です。

とはいえ、動画広告に精通した社員がいない場合や、継続的な効果測定をするリソースがないケースは少なくありません。

この記事を読んで、効果的な動画広告の施策が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。

株式会社Unionでは、リスティング広告やSNS広告をはじめとするWeb広告の運用代行を行っています。

弊社では、TikTok広告やYouTube広告などのSNS動画広告の運用経験も豊富に蓄積しており、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店としても認定されています。

また、広告運用だけでなく成果にこだわる広告動画制作も展開しているので、Web戦略から動画制作、運用までワンストップで対応可能です。

自社チャンネルや動画広告を含む200本以上の漫画動画を制作してきた実績をもとに、訴求力のある動画広告を制作いたします。

動画広告の運用や漫画動画の制作でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

監修者

UnionMedia編集部

2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。

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