Instagramリール広告は、2021年6月18日(米国時間)に開始されました。
比較的新しく広告配信が可能となったため、今までよりさらに多くのユーザーへ自社の広告を見てもらえる可能性が高まっております。
この記事では、Instagramのリール広告の設定方法と成果を出すポイントについて解説します。
参考:『Instagram、リール広告の提供開始を発表』
関連記事:『Instagram広告とFacebook広告の違いと特徴!成果を出す4つのポイント』
Contents
Instagramのリールとは
引用:『Instagramの新機能「リール」』
Instagramのリールは、動画に音楽やエフェクトを組み合わせて作る15~90秒の縦型の動画を投稿することのできる機能です。
また、投稿同様にいいねやコメント、シェア機能もあります。
Instagramは、急速に成長しているTikTokと競争するため、ショート動画を立ち上げたと言われております。
参考:『インスタグラムの新機能、「リール」がローンチ:まずはコミュニティの構築が最優先』
Instagramに備わっていた「ストーリーズ」機能とも似ていますが、ストーリーズとは違って24時間で投稿が消去されません。
また、ストーリーズは主にフォロワーに表示されるのに対し、リールは「リールタブ」、「発見タブ」、「ハッシュタグ検索」へ露出されるため、フォロワー外のユーザーからの流入にも期待できます。
リール | ストーリー | |
掲載時間 | 制限なし | 24時間限定 |
足跡 | なし | あり |
投稿場所 | リール・フィールド投稿 ストーリー・発見タブ | ストーリー |
投稿時間 | 最大90秒 | 1コマ15秒 ※15秒以上のものは、15秒ごとに分割 |
投稿素材 | 動画のみ | 動画・静止画 |
さらに、リールでは Instagram が用意する音楽を使うことができます。
音楽は有名アーティストの曲や、流行っているアーティストの曲まで幅広く使うことができます。
参考:『ヘルプセンター|Instagram』
関連記事:『Instagramのフォローとは?基本の使い方と増やす3つのコツ』
Instagramのリール広告とは
リール広告はInstagramの縦長の全画面で表示され、通常のリール動画の合間等に表示できる機能です。
Instagramストーリーズに表示される広告と同様に、縦型で広告表示がされます。
また、リール広告はFacebook広告やInstagram広告のように独立した広告媒体ではなく、あくまでFacebook広告やInstagram広告から出稿できる配信面のうちの一つとなります。
つまり、クリエイティブの見え方がフィードなど他の広告とは異なります。
そのため、クリエイティブはリール独自のものを作成する事が成果を高めるために必須となります。
関連記事:『Instagram広告運用の鍵!4種類のターゲティングを解説』
Instagramのリール広告の特徴とは
- スマートフォンに最適化した全画面の動画広告
- 一般投稿の間に広告表示
- 詳細なターゲティングをした上で広告配信
スマートフォンに最適化した縦型の動画広告
リール広告の大きな特徴は、スマートフォンに最適化した縦型のフルスクリーン動画広告であるという点です。
スマートフォンで基本的に操作することを想定しているInstagramにおいて、全ての画面を自社の広告で埋める事ができる点が最大の特徴であり、視認性という意味では効果的であるとも言えます。
関連記事:『Instagram広告とは?3つの特徴と広告配信のポイントを解説』
一般投稿の間に広告表示
リール広告は一般のリール投稿の間に表示されるため、あまりにも広告、宣伝が強調されすぎるとスワイプ(読み飛し)されやすいと考えられます。
フォローしていないユーザーの投稿が次々と流れるリール機能の特性上、ユーザーは、面白いコンテンツが見たいと考え、リールを閲覧しております。
そのため、ユーザーに興味を持ってもらえる動画広告を作ることができれば、最後まで広告視聴をしてもらえると言えます。
リール広告を作成する際は、時代のトレンドをよく観察することが重要です。
例えば、流行っている音楽(BGM)、流行っている動画構成から動画広告を作成することによって、一般投稿に紛れた自然な広告にすることができます。
このように、リールの媒体・ユーザー特性を考慮して動画を作成しましょう。
特にハッシュタグからリールを閲覧すると、同一のハッシュタグがついたリールが並ぶため、ハッシュタグと広告のカテゴリーがリンクすれば高い効果が期待されます。
日本のInstagramユーザーは他国に比べ3倍多くハッシュタグ検索を行っていることも明らかになっています。
参考:『好きと欲しいをつくるInstagram』
関連記事:『Instagramのハッシュタグ分析とは?分析方法と5つのツールを紹介!』
詳細なターゲティングをした上で広告配信
Instagramは同社のサービスであるFacebookと連携した広告配信が可能です。
Facebookは全世界で29億を超えるユーザーが利用しており、ユーザー数はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の中で世界最大規模を誇ります。
参考:『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書』
年齢、性別、職業、地域、興味関心、ライフステージなど、さまざまな要素からターゲットとなる層に絞って広告配信ができます。
そのため、自社のターゲット層へ広告を表示させやすく、費用対効果を高めることが可能です。
Facebookのターゲティングについて、詳しくはこちらの記事をご参考ください。
参考:『2024年4月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)』
関連記事:『Facebook広告の費用はいくらかかる? 3つのポイントを解説!』
Instagramのリール広告の作成と設定方法とは
Instagramリール広告の表示される場所
- リールタブ
- 発見タブ
- フィード
リールタブ
Instagram下のタスクバー中央に位置している”リールタブ”をタップするとInstagramリール広告を見つけることができます。
引用:『Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする』
縦にスワイプすると次のリール動画が表示されます。
スマホの縦型で表示されるため、インパクトが大きく、キャッチーな広告コピー・動画像・BGMにより、視覚と聴覚へ訴えかける広告の配信がしやすいです。
発見タブ
引用:『Instagram発見タブの広告について』
Instagram下のタスクバーの虫メガネマーク(発見タブ)をタップすると、Instagramが自動的に選んだおすすめ投稿の一覧が表示され、その中にInstagramリールが掲載されます。
Instagramの発見タブは、ユーザーの閲覧履歴に応じておすすめ投稿が表示される仕組みのため、より動画内容と親和性の高いユーザーに広告を見てもらえます。
関連記事:『Instagramの発見タブとは?3つの効果とメリットを解説』
フィード
引用:『Facebook広告ガイド』
ホーム画面のフィード内でも、Instagramリール広告が表示されます。
フィードの投稿と投稿の間に表示されるため、”リールタブ”や”発見タブ”を見ていない人にもリール広告を見てもらうことができます。
Instagramのリール広告の設定手順
Instagram広告は反応のよい広告配信場所を自動的に選んでくれる特徴があります。
そのためリールだけでなく他の配信も選択しておきどのように最適化されるかを見ておきましょう。
1.作成を選択
広告マネージャーを開き[+作成]を選択します。
2.広告の目的を選択
広告の目的を以下の中から選択します。
3.最適化と配信の設定
広告を通常通り作成し、キャンペーンの詳細、予算と掲載期間、オーディエンス、最適化と配信を設定します。
4.手動配置
[配置]オプションで[手動配置]を選択します。
5.Instagramリールを選択
[配置]で[ストーリーズ]の横にあるドロップダウンを選択し、[Instagramリール]の横にあるチェックボックスをオンにします。
6.コールトゥアクションを選択
コールトゥアクションを選択して広告の作成を完了します。
引用:『広告マネージャでInstagramリール広告を作成する』
コールトゥアクションを選択して広告の作成を完了します。
広告の審査が完了すると、Instagramのリールタブに広告が掲載されます。
Instagramリール広告を活用するに当たっての注意点
Instagramリール広告を活用するには、Instagramのガイドラインに沿っている必要がありますので、必ず確認しておきましょう。
参考:『広告ポリシー』
参考:『ヘルプセンター|Instagram』
リール広告で成果を出すポイント3選!
リール広告を用いて成果を出すために、押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
- 縦型動画を意識したクリエイティブ制作を行う
- 広告の冒頭1-3秒で動画のインパクトを伝える
- 動画に音楽・SE(サウンドエフェクト)を設定する
縦型動画を意識したクリエイティブ制作を行う
引用:『リール|Meta for Busines』
リール広告の特徴を先述したように、リール広告は縦型の動画広告です。
9:16のサイズ内でユーザーの興味を惹けるように、正方形や横型長方形サイズの動画を9:16に加工するのではなく、スマホの縦画面を最大限に利用した動画を作成する必要があります。
また、クリエイティブと同時にテキストが画面下部に表示されることも考慮しましょう。
Instagramのクリエイティブについて、詳しくはこちらの記事をご参考ください。
関連記事:『【Instagram広告】クリエイティブデザインで意識するべき11のコツ』
動画の冒頭3秒でユーザー惹きつける
広告の冒頭1~3秒で動画のインパクトを伝えることです。
大前提として、ショート動画は「スワイプされやすい動画プラットフォーム」です。
ユーザーが1つの動画をじっくりと見ることは少なく、動画の冒頭で見るか見ないかを即座に判断して、興味がない場合はすぐにスワイプして次の動画に進みます。
同じ動画プラットフォームでもYouTubeの場合は能動的に動画を見るのに対して、リールの場合は動画の冒頭で興味を持ってもらうかが重要です。
Instagramの公式でリールのランク付けについて、以下のように言及されています。
リールの目的は、見て楽しんでもらうことです。私たちは利用者を対象に、特定のリールを「楽しい」または「面白い」と感じるかを調査してフィードバックを集め、利用者が楽しめるリールを見極められるように努めています。
ここから分かることは、視聴維持率の高い(視聴者に最後までじっくり見てもらえるような)コンテンツをInstagramは求めています。
1~3秒で離脱されるような動画はInstagramの質の低下につながるため露出を控えたいと考えます。
動画の冒頭でユーザーを惹きつけて興味を持ってもらうことが、リール広告をはじめとするショート動画の広告では重要なポイントとなります。
興味を持ってもらわなければ広告の効果を上げることは出来ません。
例えば、最初の1~3秒で興味を持ってもらうために、以下のように動画で伝えたい内容を簡潔に伝えるのがおすすめです。
- ユーザーへ課題や疑問を問いかける
例)美容系商材「美しくなれないと諦めていませんか?」 - ターゲットを絞り込む
例)○○駅徒歩5分の1人暮らしマンションの方必見
参考:『見る人の心をとらえるInstagramクリエイティブの作り方』
関連記事:『企業がInstagramを成功させる基礎知識!おすすめ運用法5選』
動画に人気の音楽を設定する
引用:『インスタグラムの「リール」とは?基本的な使い方・非表示の方法・保存・閲覧・編集を徹底解説!』
リールは音楽を用いた投稿が多いため、無音の動画が急に表示されると違和感を覚えます。
そのためユーザーに離脱されないように、一般投稿と馴染む動画制作を行うことがポイントになります。
また、リールでは動画内で使用されている音楽から、同じ音楽を使った他の動画を検索することが出来ます。
そのため、流行りの音楽はユーザーの検索数も多く、その音楽から動画を探しているユーザーに動画を見てもらいやすくなります。
参考:『インスタグラムのリール|知っておくべき活用のコツやメリットとは?』
まとめ
今回はInstagramのリール広告の設定方法と成果を出すポイント3選について解説しました。
リール広告は、Instagram広告の中では比較的新しい配信先となります。広告の特徴にあったクリエイティブ制作を行うことで費用対効果を高めていきましょう。
この記事を読んで、Instagram広告の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。