近年、SNSの利用が一般化し、企業と消費者がつながるために広報活動やブランディングの一環として、人気SNSの一つである『Instagram』アカウントの運用を行っている企業が増加しています。
最新の公表データによると、国内におけるInstagramの月間アクティブユーザー数は約3,300万人です(2019年6月時点)。
日本の人口は約1億2,000万人なので、日本人口の約4分の1が利用しているという驚くべき数字からも、Instagramがいかに人気のSNSであるかが分かるでしょう。
Instagramでは誰かをフォローする、もしくは誰かにフォローされることで、著名人や友人、同じ趣味を持つユーザーとつながることができます。
今回は、Instagramの「フォロー」機能の基本的な使い方から、フォロワーの増やし方まで分かりやすく解説します。
「Instagramの使い方が分からない」「Instagramをビジネスで活用したい」という方にはおススメの記事です。
ぜひご覧ください。
参考:『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破|Meta』
関連記事:『【Instagram広告】クリエイティブデザインで意識するべき11のコツ』
Instagramとは
引用:『Instagram|AppStore』
Instagramとは、写真や動画など視覚で楽しめるコンテンツが軸になったSNSです。
様々なフィルターを使い写真をおしゃれに編集でき、その写真を通して他のユーザーとつながれます。
その他SNSについては以下の記事を参考にしてください。
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!|Union Media』
「フォロー」「フォロワー」とは
フォロー(follow)とは、もともと「追う」「後に続く」という意味の英語で、SNSにおいて特定のアカウントの活動を追うことを指します。
「ファンクラブに登録する」のと似たようなもので、著名人や友人、企業などをフォローすると、フォローした相手の最新情報を常にチェックすることができます。
反対に、自身のアカウントをフォローしているユーザーのことをフォロワーと言います。
- フォロー:あなたがフォローしているアカウント
- フォロワー:あなたをフォローしているアカウント
その他にInstagramでよく使われる用語は以下の通りです。
- フォロバ:フォローしてくれたアカウントをフォローし返す行為(フォローバック)
- 相互フォロー:互いに相手をフォローしている状態のこと
- いいね:投稿に対してユーザーが好意や共感を覚えたときに使う機能
関連記事:『Instagramのハッシュタグ分析とは?分析方法と5つのツールを紹介!』
企業アカウントはフォローOK?
Instagramで、企業アカウントが一般ユーザーをフォローする際は、アクションを慎重に考える必要があります。
企業にとってのフォローは個人間とは異なり、ユーザーが消費者になりえるため、フォローという行動に少し重みが増します。
以下では、幾つかの企業アカウントを例に挙げて、フォローとフォロワーの傾向を紹介します。
事例1.IKEA
引用:『IKEA』
家具ブランド「IKEA」は、フォロー数0人で誰もフォローしない姿勢をとっています。
大手企業のアカウントほどファンが多いため、1人のユーザーをフォローしてしまうと、他にもフォローして欲しいユーザーが殺到してしまうケースがあります。
企業アカウントは誰もフォローしないという姿勢を見せることも一つの作戦です。
事例2.スターバックス
引用:『スターバックスコーヒー』
コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」は、仕事に関係があるアカウントのみフォローしています。
フォローしているアカウントは、シンガポールやブラジル公式スターバックスなど、スターバックスの関連アカウントと関係者のアカウントのみです。
姉妹アカウントをフォローすると、フォロワーを他のアカウントへ誘導できるのでおすすめです。
関連記事:『Instagram広告運用の鍵!4種類のターゲティングを解説』
事例3.UNIQLO
引用:『UNIQLO』
ファッションブランド「UNIQLO」は、芸能人やインフルエンサーなど一緒に仕事をした著名人を多くフォローしています。
一緒に仕事をした人とは今後もいい関係を築くためにフォローしているようです。
H&MやVogueなどは著名人とコラボする機会が多いため、UNIQLOと同様に多くの芸能人やインフルエンサーをフォローしているパターンをよく見かけます。
参考:『企業アカウントがInstagramを運用する際に絶対にやってはいけない4つのこと』
フォローされるとどうなる?
フォローされると、以下のことが起きます。
- あなたの投稿が相手のフィードに流れる
- ストーリーズ・ライブの視聴者が増加
- 通知が届く
- DMの許可が不要になる
参考:『インスタグラムのフォロー機能|フォローすると使える機能やその方法を解説』
関連記事:『企業がInstagramを成功させる基礎知識!おすすめ運用法5選』
あなたの投稿が相手のフィードに流れる
引用:『Instagram|App Store』
フォローされると、あなたの投稿が相手のフィードに流れるようになります。
フィードとは、Twitter、Facebookで言う「タイムライン」のことで、フォロー中のアカウントの投稿が表示されます。
つまり、あなたが写真や動画を投稿する度に、フォロワーのタイムラインに反映されるため、自社の最新情報をユーザーに共有することができます。
参考:『インスタグラムのフォロー機能|フォローすると使える機能やその方法を解説』
ストーリーズ・ライブの視聴者が増加
引用:『ストーリーズ|Meta』
引用:『ライブ配信|Meta』
Instagramには、フィード投稿以外にも、ストーリーズやライブ配信という発信方法があります。
フォローされると、あなたのストーリーズ・ライブが、相手のフィード上部のストーリーズトレイに表示されるようになります。
現在ライブ配信中のアカウントは「LIVE」と表示され、あなたのフォロワーはアイコンをタップすると、ストーリーズやライブを視聴できます。
勿論、フォロワー以外もストーリーズやライブを視聴可能です。
ユーザー検索からあなたのアカウントを探し、アイコンに「LIVE」と表示されていれば、それをタップしてライブ配信を視聴できます。
しかし、あなたをフォローしていなければ、ストーリーズやライブが投稿されても、ユーザーに通知が届かないので、気付くことが難しいというわけです。
ストーリーズとは
ストーリーズとは、フィード投稿とは別に、より日常的な写真や動画を投稿できる機能です。
保存しない限り、投稿は24時間で自動的に削除されます。
写真や動画の撮影、文字やステッカーなどの加工が可能で、閲覧したユーザーにクイズやアンケートを取る機能も用意されています。
参考:『Instagramストーリーズの使用|公式サイト』
参考:『Instagramのストーリーズはフォロワーを増やす鍵!?7つの機能とコツを伝授!』
ライブとは
ライブとは、生放送番組のようにリアルタイムで動画を配信できる機能で、インスタライブと呼ばれています。
アーカイブを残さない限り、動画はライブ配信終了後に自動的に削除されるため、ストーリーズのように24時間残ることはありません。
配信者は視聴しているユーザーからのコメントを見ることができるため、相互コミュニケーションをとれることが特徴です。
Instagramの利用者増加に伴って、企業がインスタライブを活用していくことは今後ますます重要になっていくと考えられます。
参考:『Instagramライブ|Instagram for Business』
通知が届く
フォローされると、フィード画面右上アクティビティ(ハートマーク)に「○○があなたをフォローしました」と通知されます。
このアクティビティでは、フォローやコメント等のユーザー反応が通知され、他にも以下のような情報を確認できます。
- 投稿へのコメントやいいね!フォローの通知
- あなたへフォローリクエスト中のアカウント一覧
- おすすめのアカウントや自分と関連するアカウントの紹介
- アカウントのログイン履歴
参考:『インスタグラムのフォロー機能|フォローすると使える機能やその方法を解説』
DMの許可が不要になる
InstagramにはDM(ダイレクトメッセージ)機能がついています。
DMはフォローの有無に関わらず、どのユーザーに対しても送信可能です。
ただし、自分のアカウントをフォローしていない相手にDMを送信すると、DMは直接届かず、いったん相手の「メッセージリクエスト」という別の場所に入ります。
相手がメッセージリクエストを承認したり、相手と相互フォローになるとDMを直接送信できるようになります。
フォローしているアカウントからのDMを受け取りは拒否できず、直接受信することになります。
企業アカウントの場合は、一般ユーザーをフォローすると、ユーザーからのDMが直接届くことになるため、むやみにフォローすることは避けた方がいいかもしれません。
ただし、DMを封鎖(完全拒否)しているアカウントには送信できません。
参考:『インスタグラムのフォロー機能|フォローすると使える機能やその方法を解説』
フォロー、フォロー解除する方法
フォローする方法
相手のプロフィール画面から「フォローする」をタップします。
表示が「フォロー中」に切り替わればフォロー完了です。再度「フォロー中」をタップするとフォローが解除されます。
相手が非公開アカウントの場合は、相手のプロフィール画面から「フォローする」をタップすると、フォローリクエストが申請されます。
相手にリクエストが承認され、表示が「リクエスト済み」から「フォロー中」に切り替わればフォロー完了です。
ちなみに非公開アカウントは、フォローリクエストが承認されるまで、相手の投稿を閲覧できません。
参考:『Instagramでフォローとフォロー解除をする方法』
関連記事:『Instagramの企業アカウント開設5ステップ&運用マニュアル!』
フォローを解除する方法
自分のプロフィール画面から、フォロー中をタップすると、現在フォローしているアカウント一覧が確認できます。
フォローをやめたいアカウントの「フォロー中」をタップして、表示が「フォローする」に切り替わればフォロー解除は完了です。
フォローを解除したことは相手に通知されません。
参考:『Instagramでフォローとフォロー解除をする方法』
フォロワーを削除する方法
Instagramでは、自分のフォロワーを削除することができます。
自身が非公開アカウントの場合、フォロワーを削除するとその相手が自分の投稿を閲覧することができなくなります。
フォロワーを削除したことは相手に通知されません。
フォロワーを削除する場合は、自分のプロフィール画面から、フォロワーをタップします。
次に、削除したいアカウントの「削除」をタップすると、フォロワー削除は完了です。
参考:『Instagramでフォロワーを削除する』
フォローに関して知っておくべきポイント
無言フォローについて
無言フォローとは、Instagramで気になったアカウントに対して特にあいさつメッセージなどを送ることなくいきなりフォローをすることです。
Instagram上では、無言フォローに関してガイドラインを設けているわけではないため、この行為自体は問題ありません。
無言フォローされても基本的に気にしない人が多いですが、中には無言フォローを失礼に感じるユーザーが一定数いることも事実です。
アカウント好感度への影響に不安がある場合は、フォローの際は事前にDMやコメントでメッセージを送りましょう。
参考:『無言フォローの意味|Weblio辞書』
公開アカウントと非公開アカウントの違い
Instagramの公開アカウントと非公開アカウントでは、公開できる対象範囲が異なります。
公開アカウント | 非公開アカウント | |
フォローしているアカウント | 全ユーザー | フォロワーのみ |
フォロワー | 全ユーザー | フォロワーのみ |
アカウントの投稿 | 全ユーザー | フォロワーのみ |
ハッシュタグ検索結果 | 全ユーザー | 表示されない |
自分のフォロー・フォロワーを第三者から見られたくない場合は「非公開アカウント」設定を行う必要があります。
非公開アカウントに切り替えることで、自分のフォロー・フォロワー情報は、フォロワー以外が閲覧することはできなくなります。
しかし、ビジネスアカウント (企業アカウント)は非公開に設定することはできません。
ビジネスアカウントを非公開にするには、[設定]から個人用アカウントに切り替える必要があります。
詳しい非公開アカウントの設定方法は以下を参考にしてください。
参考:『ビジネスアカウントから個人用Instagramアカウントに切り替える』
参考:『Instagramの公開アカウントと非公開アカウントの違い』
相手にブロックされるとフォローできなくなる
相手にブロックされている場合、そのアカウントのプロフィールページには「ユーザーが見つかりませんでした」と表示されます。
フォローボタン自体が表示されないため、ブロックされるとフォローができなくなります。
また、DM(ダイレクトメッセージ)のやり取りやメンション機能なども制限されるので、ブロックされることで相手ユーザーとの接触が不可能になります。
参考:『Instagramで他の利用者をブロックするとどうなりますか。』
フォロー解除とブロックの違い
フォロー解除すると、フォローしていないアカウント同士の関係に戻ります。
そのため、お互いが公開アカウントであればプロフィールから投稿内容を閲覧することが可能です。
一方で、ブロックするとお互い相手のプロフィールが非表示になり、ストーリーや投稿の閲覧、DMの送信が不可能になります。
フォロー解除は電話帳から電話番号を消すイメージで、ブロックは着信拒否のようなイメージになります。
参考:『Instagramでフォローとフォロー解除をする方法』
短期間での過剰なフォローは避ける
Instagramでフォロワーを集めたいがために過剰にフォローをし続けるのは避けましょう。
アカウントの運用実績やアルゴリズムにもよりますが、一度のフォロー数が30人~200人を超えると一時的にエラー表示されてしまい、利用制限がかかる恐れがあります。
そのため、ユーザーをフォローして認知を高めたい場合は、何回かに分けてフォローするようにしましょう。
また、Instagramではフォローできるのは7,500アカウントまでというルールがあります。
無限にフォローできるわけではないので、フォローは計画的に行うのが無難です。
参考:『Instagramでフォローできるアカウントの数』
参考:『インスタグラムで1日にフォローできる上限と効果的にフォローする方法』
フォロワーを増やす3つのコツ
利用者の多い時間帯に投稿する
投稿をできるだけたくさんの人に見てもらうために、利用者の多い時間帯を狙って投稿しましょう。
Instagramの利用率が多い時間帯は以下の通りです。
- 平日7時台:約9%以上
- 平日、土日の12時台:10%以上
- 平日、土日の16時以降:10%以上
- 平日、土日の21時台:14%以上
出勤・通学時間
朝の時間帯を見ると、6~9時に掛けてInstagramのアクティブ率が増加しているのが分かります。
この時間帯は、通勤・通学の時間帯に該当します。
学校や会社への移動中に投稿を確認したり、始業前にトレンド情報をチェッするといった方が多いようです。
土曜日と日曜日は平日と比較して朝の伸びが少し緩やかですが、9時以降も高いアクティブ率を維持しています。
12~13時
続けて見ると、12~13時頃にアクティブ率が急上昇しているのが分かります。
この時間帯は、昼食を取る時間帯に該当します。
昼食を食べながらスマホを見たり、Instagramの最新情報をチェックしている方が多いのでしょう。
土曜日と日曜日も12~13時のアクティブ率が高まっていますが、それ以降の時間帯も高いアクティブ率を維持しています。
平日より時間がある分、長時間Instagramを楽しむ方が多いようです。
20~22時
16時頃から徐々にアクティブ率が増加し、20~22時頃に約14%を越えるピークタイムになるようです。
22時以降は、アクティブ率が下がっていきます。
帰宅後、自宅でくつろいでいる時間にInstagramをチェックしている人が多いようです。
参考:『インスタグラム投稿、いいねがもらえるベストな時間帯は?|App Ape Lab』
リーチを伸ばす
フォロワーを増やすためにはリーチ数を伸ばしていきましょう。
リーチ数とは、投稿を見たユーザー数のことです。
リーチ数は投稿ごとに設置されている「インサイト」から確認できます。
リーチ数は、Instagramが他のユーザーにレコメンドすることで、伸ばすことができます。
レコメンドされやすい投稿は、保存率の高さが関係していると言われています。
保存率とは、リーチ数に対してどれだけ保存されているか、という数値です。
Instagramには、保存機能が付いており、投稿をコレクションして後から見返すことができます。
参考:『Instagram(インスタグラム)のリーチとは?重要性とリーチを増やすポイントについて』
フォロワー転換率を伸ばす
フォロワー転換率とは「プロフィールへのアクセス数に対して、どれほどのユーザーがフォロワーになったのか」という数値です。
フォロワー転換率を向上させるプロフィールのポイントは以下の通りです。
- 企業の基本情報を記載する
- HPやブログなどリンクがあれば貼る
- 住所や電話番号の設定
- 箇条書きなどで見やすくする
- ハイライトを充実させておく
Twitterのフォロワーを増やすコツについては以下の記事を参考にしてください。
参考:『インスタフォロワーがどんどん増える方法を3ステップで解説!』
関連記事:『【企業向け】Twitterのフォロワー数を増やすためのポイント9選|Union Media』
まとめ
今回は、Instagramのフォローについて解説しました。
企業アカウントの運用の「フォロワーを増やしたい」「Instagramで広告を出したい」と考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
弊社ではInstagram広告運用代行というサービスを展開しております。
Instagram広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し 分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
Web広告運用の相談フォーム
Web広告運用のプロマーケター集団がお悩みを解決します!
- 広告の費用対効果が合わない
- 社内で運用するリソースがない
- 代理店の対応が遅い
- 完全成果報酬型広告に興味がある
- YoutubeやTikTokに動画広告を出したい
- 効果の出る動画広告を作りたい etc.