Webでプロモーションを行う企業にとって、自社の商品・サービスに関心があるユーザーとの接点を持つことが重要です。
なるべく費用をかけずにユーザーとの出会いを増やすなら、Instagramの活用は欠かせません。
なかでも約5割のユーザーが閲覧すると言われている「発見タブ」の活用は、取り組む価値がある施策のひとつです。
参考:『Meta社『Instagram発見タブが趣味・関心のホームとして機能強化』』
今回は、Instagram発見タブの機能や効果、企業が自社のWebマーケティングの施策として取り入れるメリットについて解説します。
さらに発見タブ広告の仕組みや出稿するための方法についても触れているので、広告配信を検討しているならぜひチェックしてみてください。
関連記事:『 Instagramの企業アカウント開設5ステップ&運用マニュアル!』
Instagramでのマーケティングが有効な理由
インスタグラムは一般のユーザーが楽しむSNSとしても、企業のPRツールとしても存在感を発揮しています。
ここでは、Instagramを使ったマーケティングがなぜ支持されているのかを紐解いていきます。
ユーザー数が多い
Instagramを運営するMeta社のリリースによると、2019年6月の時点で日本国内のInstagramアクティブユーザー数は3,300万人です。
男女比は男性43%、女性57%で、女性のユーザーの割合が多い傾向にあります。
参考:『Meta社『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破』』
情報収集のツールとして使える
前項でご紹介したリリース内では日本のユーザーがハッシュタグ検索をする回数は、グローバル平均の3倍(2018年5月時点)であると言及されています。

日本国内では、情報収集のツールとしてInstagramを活用するユーザーが多いと読み取れます。
Facebookと連携している
Instagramは、2012年よりFacebook社(現・Meta社)の傘下に入りました。
そのため、Instagramの広告はFacebook広告と連携しています。

SNSのなかでは匿名性の低いFacebookのデータをターゲティングに活用するため、広告の配信先の絞り込みの精度を高められる点もメリットです。
参考:『日本経済新聞社『「社員13人、売上高ゼロ」でも買収額810億円、フェイスブックM&Aの真相』』
参考:『Meta社『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破』』
ハッシュタグとは投稿のキャプションやコメント欄などで「#」のあとに特定のキーワードを入力し、タグ付けをする機能を指します。
後述する発見タブの検索窓から、ハッシュタグをつけた投稿の検索が可能です。
インスタグラム内にある膨大な数の投稿から知りたい情報を効率良く見つけるためには、ハッシュタグ機能の活用が欠かせません。
引用:『Meta社『Instagramで新しいターゲット層を開拓するには』』
また同じくMeta社が日本国内を対象に実施した調査によると、インスタグラムで企業アカウントをフォローしているユーザーの割合は全体の80%。
さらに「 Instagramで広告を見るとブランドへの関心が高まる」に同意した割合が50%でした。
さらにブランド・著名人・インスタグラマーの投稿を見ている割合は、ブランド42%・著名人41%・インスタグラマー39%という結果に。
4割近くのユーザーが気になるブランドやお気に入りのブランドの投稿をチェックしていることが明らかになりました。
この結果をみると、企業のInstagramアカウントからの発信は、ほかのユーザーの投稿と同じように受け入れられていることがわかります。
Instagramの広告のフォーマットが一般の投稿と同じ形式であることも関係していると予測できます。
なお、企業が Instagramを活用するためのポイントについて、下記の記事で詳しく解説をしています。
関連記事:『企業がInstagramを成功させる基礎知識!おすすめ運用法5選』
Instagram発見タブとは
ここでは、 Instagramの発見タブの仕組みについてご説明します。
興味・関心に近い投稿をレコメンドしたり、検索できる機能として多くのユーザーに活用されています。
Meta社が2019年に公表したデータによると、 Instagramを活用するユーザーの50%が発見タブを閲覧しているとのことです。
参考:『Meta社『Instagram発見タブが趣味・関心のホームとして機能強化』』
つまり、発見タブを自社のマーケティングに生かすために、まずは仕組みについて理解しましょう。
発見タブの仕組みに加えて、レコメンドされるための方法についても言及します。
発見タブの機能
興味・関心に近い投稿をレコメンド
発見タブは、 Instagramの画面下部にある虫眼鏡マークをタップすると表示されます。
Instagram独自のアルゴリズムに則ってユーザーの興味・関心に近いアカウントが選出され、その投稿を閲覧できるのが特徴です。
発見タブ画面に並ぶのは、下記の2種類です。
- フィード投稿
- リール投稿
基本的にはそのユーザーがフォローをしていないアカウントからの投稿をピックアップしているため、魅力を感じるアカウントや投稿を発見できる場として役立ちます。
引用:『Instagram』
たとえば、こちらはインテリアを中心に、アート、美容といったジャンルのアカウントをフォローするユーザーの発見タブ画面です。
興味・関心に基づき、インテリアの投稿のレコメンドが目立ちます。
また、発見タブ内の投稿をタップすると、フィード画面のように下にスクロールする形式で、傾向が近いほかの投稿が表示されます。
検索機能
発見タブ画面の上部にある検索窓を使えば、ユーザー名やハッシュタグなどでアカウントや投稿の検索が可能です。
また、検索窓の右側にあるピンマークをタップすると、ユーザーがいる現在地の周辺にあるお店やホテルなどの施設が表示される機能もあります。
こちらは「地図検索」と呼ばれ、2021年6月に導入されました。
地図検索を使用するには、アプリで位置情報の利用を許可する必要があります。
参考:『株式会社シェアコト『【保存版】Instagram(インスタグラム)地図検索機能の活用方法とは?』』
発見タブに表示される投稿の選出基準は?
Instagramの公式発表では、発見タブに表示される投稿のランク付けについては、以下を重視していると述べられています。
投稿に関する情報
人気の高い投稿は発見タブに選出されやすい傾向にあります。
多くのユーザーが「いいね!」やコメント、シェア、保存などのアクションをしているかどうかで、人気度が測られます。
これらのアクションは「シグナル」と呼ばれます。
Instagramからはシグナルが貯まるほどに人気の高いアカウントであると見なされます。
フィード、リール、ストーリーズといった投稿の種類により、シグナルが貯まるアルゴリズムが異なっているのも特徴です。
参考:『株式会社NOVASTO『Instagramのアルゴリズムとは?重要ポイントや事例を紹介!』』
ユーザーとアカウントのやりとりの履歴
ユーザーがアカウントをフォローしていなくてもコメントやDM(ダイレクトメール)などのやりとりがある場合、興味や関心があると判断され、発見ダブでレコメンドされる確率が高くなります。
ユーザーのアクティビティ
ユーザーがどのような投稿に「いいね!」や保存、コメントなどのアクションを起こしているのかを分析し、ニーズを割り出しています。
また過去に発見タブの投稿に対してアクションしている場合、興味・関心が高いと判断され、傾向の近いものの表示が増えます。
投稿者に関する情報
直近の数週間のあいだに、そのアカウントとほかのユーザーで行われたやりとりなどもランク付けに影響します。
多種多様なアカウントのなかから、魅力的なコンテンツを投稿している人を発見するのに役立ちます。
また、発見タブに表示されるリール動画の表示については、上記に加え「投稿に関する情報」に動画の解像度やフレームレート(コマ数)、音源ページへの遷移率、動画視聴の完了率などが加わります。
参考:『Meta社『Instagramの仕組みを解き明かす』』
また、自社の商品やサービスへの興味・関心があるユーザーにレコメンドされるためには、アカウントの目的をInstagramに認知してもらう必要があります。
投稿の内容に統一感を持たせる、カテゴリーに合ったハッシュタグを付ける、プロフィール欄で何を発信しているアカウントであるかを明記するといった取り組みが有効です。
企業が発見タブを活用する効果やメリットは?
発見タブが、 ユーザーが魅力的な投稿と出会うための機能であることがわかりました。
企業アカウントで発見タブを活用する場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。
興味・関心の高いユーザーに訴求できる
前項で解説したように、発見タブのレコメンド欄はユーザーやアカウントの動向を詳細に分析したうえで表示内容が決定されます。
企業にとっては、発見タブ欄に表示させることで、自社の商品・サービスに興味を持ちやすいユーザーとの接点を作れる点が大きなメリットです。
「いいね!」やコメント、保存数などを獲得することで多くのユーザーに表示されやすくなります。

そのため、企業アカウントで発見タブを活用する場合は「バズる」投稿を用意する必要があります。
ビジュアルで訴求するのが難しい商材を扱っている場合は、文字入り投稿もおすすめです。
ユーザーが「なるほど」と思えるような知識などをシェアすると、反響を得やすいでしょう。
たとえば下記は、三井住友銀行 の Instagramアカウントです。
引用:『三井住友銀行』
「\動画で解説/円安になるとどうなる?」や「知って得する!2022年から変わったiDeCoの制度改正」といった、ユーザーにとって「気になるけれど難しそう」なトピックスをわかりやすく解説しています。
このように、自社の商品・サービスに関連する知識をシェアしてアクションを獲得するのも一つの方法です。
無料で運用できる
企業が Instagramを利用する場合、基本的にはビジネスアカウントでの運用となります。
ビジネスアカウントにはユーザーからの反響をインサイト画面で確認できたり、Instagramの広告に出稿できたりと、マーケティングに欠かせない機能が用意されています。
広告出稿には金額が発生しますが、それ以外は無料で利用できるため、運用に経費がかからないところもメリットの一つです。
ビジネスアカウントの機能&開設方法
ビジネスアカウントでは、以下の機能が使えます。
- ビジネスプロフィール
- 広告出稿
- インサイトの閲覧
- ショップ開設
引用:『Instagram』
ビジネスアカウントを開設する際は、まず通常のアカウントを取得します。
プロフィール画面の右上にある3本線をタップし、メニューの設定→アカウントと選択してください。
「プロアカウントに切り替える」をタップし、詳細の設定を行います。
ビジネスアカウントの開設や運用方法についてご紹介している記事もぜひ参考にしてください。
関連記事:『Instagramの企業アカウント開設5ステップ&運用マニュアル!』
アカウントの影響力を高められる
発見タブに掲載されることで「いいね!」やコメント、保存などのエンゲージメントを多く獲得することができ、より多くのユーザーにレコメンドされるようになります。
自社のアカウントの認知度を向上したい場合、発見タブに掲載されることを見据えた運用をするのがおすすめです。
発見タブ広告
ビジネスアカウントとして運用している投稿者は、 Instagram広告を出稿できます。
発見タブ広告は、 Instagram広告の種類の一つです。ここでは、発見タブ広告の仕組みをご紹介します。
発見タブ広告の仕組み
引用:『Instagram』
ユーザーが発見タブ内で気になった投稿をタップすると、フィード画面と同じタイムライン形式で、傾向が近い別の投稿が表示されます。
発見タブ広告は、このスクロール画面内に表示される広告を指します。
フィード広告と同様に一般の投稿に並ぶ形でユーザーの目に入るのが特徴です。
なお、Instagram広告の配信面は下記の3種類になります。
- フィード広告…フィードのタイムラインの広告枠に配信される
- ストーリーズ広告…ストーリーズの投稿の再生中、アカウントが切り替わる間で表示される
- 発見タブ広告…ユーザーが発見タブでレコメンドされた投稿をタップした際の遷移先のタイムラインに表示される
こちらの記事でも、 Instagram広告の配信面について解説をしています。
関連記事:『Instagram広告とFacebook広告の違いと特徴!成果を出す4つのポイント』
発見タブ広告を配信する手順
Instagram広告の配信には、前提として Instagramのビジネスアカウント・Facebookページ・Facebook広告アカウントの開設が必須です。
発見タブ広告を配信する際は、Facebook広告マネージャーの広告セット内の「配置」で設定を行います。
「自動配置」に設定されている場合、デフォルトで配信先に発見タブ広告が含まれます。
また「手動配置」を行う場合は、プラットフォームの欄で Instagramに、その下にある配置欄で「発見タブ」のチェックボックスを選択します。
参考:『株式会社ONE CRUISE『【2022年版】インスタの発見タブと発見タブ広告の概要や配信方法』』
発見タブ広告を出稿するメリット
新しい情報を求めるユーザーにアプローチできる
発見タブは、ユーザー一人ひとりの興味・関心やアクティビティに合わせてパーソナライズされています。
ここを閲覧するユーザーは、新しい情報を探していたり、自分の興味を引くトピックスを求めていると予測できます。
またフィード広告と同様にほかの投稿に並んで配置で配信されるため、広告色の強いアピールを避けたい場合にもおすすめです。
配信するユーザーの絞り込みができる
Instagram広告には、精度の高いターゲティング(配信するターゲットの絞り込み)ができるという特色があります。
求めるユーザーに近い層に向けて効率良く広告配信が可能なのは大きなメリットです。
ターゲティングの種類
- コアオーディエンス…居住エリア、年齢、性別などの情報をもとに、配信の対象となるユーザーを絞り込む方法
- インタレストターゲティング…ユーザーの興味・関心や、SNS上でのアクティビティ、デバイスの使用状況などをもとに絞り込む方法
- カスタムオーディエンス…問い合わせ、購入履歴、サイト訪問歴など、すでに自社と接点があるユーザーに向けて配信する方法
- 類似オーディエンス…自社のInstagram広告の運用で、成果出たユーザーと似た傾向のアカウントに向けて配信する方法
Instagram広告のターゲティングの詳細については、こちらの記事でチェックしていただけます。
関連記事:『Instagram広告運用の鍵!4種類のターゲティングを解説』
まとめ
この記事を読んで、Instagramの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
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Instagram広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
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監修者
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