皆さんは、LP(ランディングページ)をご存知でしょうか。
現在、LPは数多く展開されております。LPの改善は、Webサイトで商品購入や資料請求などのコンバージョンを獲得するために重要です。
例えば、LPのファーストビューで、70%近いユーザーが離脱する事が課題であった化粧品メーカー「プレミアアンチエイジング株式会社」は、ファーストビューをペルソナに合った訴求内容に変更した結果、CVRが107.4%改善されました。
このようにLP改善は顧客獲得において非常に重要です。
引用:『効果の出るランディングページとは?CVR136%に向上した事例も紹介|KAIZEN PLATFORM』
このようにLPの効果を高めるには、構成やデザインに注意して制作する必要があります。
しかし、「構成やデザインをどのようにすればいいのだろうか」等と疑問が出てくる場合も。
今回は、そんなLPのお悩みを解決するためのポイントを5つ紹介していきます。
関連記事:『A/BテストでLPを改善!方法と注意すべき3つのポイントを紹介』
Contents
LPとは?
LPとは?
そもそもLPとは、ランディングページ(Landing Page)のことで、直訳すると「(訪問者が)初めに着地するページ」のことです。
広義の意味では、リンクやWeb広告、検索エンジンなどから流入してきたユーザーが最初に閲覧するWebページ全般を意味します。
参考:『LPとは?意味と3つのメリットをかんたん解説!ランディングページで広告効果を上げよう!』
関連記事:『【初心者向け】記事LPとは?採用する2つのメリットを紹介』
LPの目的
サイトを訪問したユーザーに「購入」「お問い合わせ」「資料請求」などの行動をしてもらうために作成します。

つまり、最終的な成果であるコンバージョン(CV)を強く意識して作られるのが特徴です。
LPの特徴
LPの特徴は、
- レイアウトは縦長
- デザイン・色は目立つものが多い
- 商材の紹介を1ページで完結させる
の3つです。順番に解説していきます。
レイアウトは縦長にする
LPは、縦に長いレイアウトで作成されます。
商品やサービスの訴求を、優秀な営業マンのセールストークのような順序で簡潔にすすめ、できるだけ離脱を防ぐために縦長のレイアウトになっています。
また、ユーザーLPを上から順に、最後までひと通りスクロールしたくなるように、セールストークが順序立てて展開される設計になっています。
実際の事例として、縦の長さを変更したLPのテストを行ったECzine事例があります。
引用:『売れるネット広告社が実践している「縦長LP」の構造 4つのエッセンスと7段階アプローチ』
両方とも、「モニター募集」という形でお試し品を低価格で購入してもらう形式のLPで、ページの長さ以外要素は全て同じです。
ページの長さに区別をつけるため、「縦長」のほうには7つの商品訴求についてのコンテンツを追加。
この結果、お試し品自体のCV率は、「短い」LPのほうが高かったものの、その後本商品の購入に至った割合は、「縦長」LPのほうが最大で1.5倍ほど高い結果となりました。
このことから「短い」LPは、本気度の低い見込み客も含めてお試し品をCVさせることができますが、高確率で本商品を購入する顧客になってもらうためには、しっかりとボリュームのあるコンテンツで、商品の訴求をし、本気度が高い良い見込み客を集めておくことが必要だとECzineでは結論付けています。
参考:『売れるネット広告社が実践している「縦長LP」の構造 4つのエッセンスと7段階アプローチ』
デザイン・色は目立つものが多い
企業Webサイトと比較すると、LPは目を引く色を積極的に使用し、インパクトのあるデザインで作成されます。
申し込みや購入の「ボタン」は、大きめに作成して目立つように設置をするなど工夫をします。
また、訴求力を高めるために、コンテンツは文章よりもイラストや写真といった画像を多く使用し、読者にわかりやすく伝えるデザインにするのも特徴です。
商材の紹介を1ページで完結させる
LPは商品やサービスの紹介を1ページで完結させ、成約に導きます。

1ページで商品の魅力を伝え、読者に「買いたい」と思ってもらう必要があるため、商品の紹介はLPのルールに沿って、効果的な構成で展開していきます。
LPのメリット
コンバージョン率(CVR)の向上が見込める
LPはコンバージョン(CV)を得ることに特化して情報をコンパクトに集約しています。
そのため、あるキーワードに興味・関心を持ったユーザーに適した内容となっています。
このことから、ターゲット層やニーズを想定できるため、消費者の心理に沿った内容を制作しやすい上に、CV率を高められることができます。
今回、事例として紹介するのは、東大や早慶に通う現役大学生がコーチとなり、中学生や高校生にオンライン上で個別の学習指導を行うサービス「スタディコーチ」を運営している株式会社Builds様とコンバージョンラボ様が取り組んだ既存LPの改善プロジェクトです。
引用:『既存のランディングページを改善しながら、CVR向上に成功したLPO事例-調査・分析編-』
こちらの事例では、既存LPを改良し、ファーストビューなど継続的にCVを計測したところ、開始4ヶ月後にCVRは初期の3倍に増加したと紹介があります。
引用:『既存のランディングページを改善しながら、CVR向上に成功したLPO事例-調査・分析編-』
サイト回遊による離脱が少ない
LPには通常は不必要なリンクを設けません。
このためLPは、売りたい商品を1つに絞って紹介しているため比較検討の迷いが生じにくく、離脱を最小限度に抑えられるのがメリットです。
参考:『ランディングページとは?目的やメリットなど初心者にわかりやすく解説!』
成果の把握やLPの改善が比較的簡単にできる
LPは内容量が少ないため、「なぜアクションが少ないのか」「改善点はどこなのか」などが分析しやすいメリットがあります。
例として、ヒートマップというツールがあります。
ヒートマップとは、温度を色で表すサーモグラフィーと同様に、ユーザーが注目している閲覧場所を赤緑青といった色で可視化する技術です。
ユーザーのページ内行動を、マウスの動きから推定しています。
例えば、
- ページをどこまで読み進めたのか(終了エリア)
- ページのどの位置を長く読んだのか(熟読エリア)
- ページのどの位置をクリックしたのか(クリックエリア)
を可視化します。
これを利用すると、
- 読んでほしいのに読まれなかった箇所
- 意外とクリックされているリンクやボタン
- クリックしてほしいのにされていないリンクやボタン
などを発見でき、直帰率など数字での分析に加えて新たな視点から改善が可能になります。
参考:『ヒートマップ導入前の基礎知識』
制作にかかる時間やコストが少ない
LPは1ページ構成で作りがシンプルであるため、Webサイトを一から構築する場合と比べて、制作にかかる時間や費用が少ない点がメリットです。

自社のHPを持たない企業であっても、LPを有効活用すればWeb広告の出稿が可能になります。
また、低コストであるため、複数の種類を用意できるところも大きな利点です。LP制作の依頼先(予算別) の図です。
LP制作の依頼先(予算別)
予算 | 依頼先 | メリット |
10万円以下 | フリーランス、小規模の制作会社 | 低価格で依頼できる |
10万~30万円 | フリーランス、中小規模の制作会社 | テンプレートを使用しないオリジナルデザインも依頼可能 |
30~50万円 | 中小規模の制作会社 | 戦略設計や原稿制作も依頼可能 |
50万円以上 | 中小規模の制作会社、大手制作会社 | 競合調査やLP公開後のサポートも可能 |
商品の種類、リスティング広告の検索キーワード、シーズン、キャンペーンなどの内容に合わせて数種類のLPを制作し、訴求する内容を変えるといった戦略も可能です。
月ごとに広告予算を決め、範囲内で運用していきたいといったニーズにもマッチします。
ユーザーを惹きつけるポイント
画像を使いこなせている
LPは画像を使うことができることがメリットの1つとされています。
画像はユーザーにとって商品やサービスのイメージが湧きやすく、利益も伝えやすいので訴求力が強めです。
文章ばかりのLPよりも、画像が多いほどユーザーは惹かれやすい傾向があります。
メラビアンの法則というものがあり、人間は見た目や表情など視覚情報から最も多くの情報を仕入れていることが分かっています。
引用:『メラビアンの法則とは?定義からビジネスでの活用法まで詳しく解説』
キャッチコピーやボディコピーと一緒に画像を添えてあげるだけで、より商品やサービスの魅力を伝えやすくなります。
申込ボタンが分かりやすい
ファーストビューのデザインが良く、商品説明も画像を使いながら的確に説明できたのに、購入ボタンの場所が分かりづらいことで、ユーザーが購入を諦めてしまうケースが多くあります。
LPのデザインに合わせてボタンを制作するため、色や大きさ、フォントなど決まった正解はなく自由なデザインで問題ありません。
また、CVの高いLPに共通していえることは、ボタンが目立ち、すぐに判断できるということです。
LPのメインカラーとのバランスを考えながら配色を行い、どのユーザーでもボタンの位置が分かるように設置しましょう。
実際にContentVerve社によると、青い長方形のボタンを緑の丸みを帯びたボタンに変えたところ、CV率が35.81%向上したことが明らかになっています。
引用:『6 Effective Call-to-Action (CTA) Ideas to Improve Your Conversion Rate』
また、商品紹介の下あたりで、1度申込ボタンを配置しておくなど、複数設置することでCVに影響を与える可能性も考えられるので、ぜひ取り入れてみてください。
関連記事:『CTAを改善する方法とは?コンバージョンを高める4つの簡単な方法』
利益の伝わる商品(サービス)説明
ただの商品(サービス)説明では、ターゲットに関心を持たれません。
ユーザーの利益を提示して「これを利用すれば自分にとってこんなに良い」とイメージできるように誘導することが重要です。
そして、利益とは、ユーザーにとってプラスとなる情報です。
そのため、この商品を購入することでどのような効果があるのかを書くようにしましょう。
◎押さえるべきポイント
- ユーザーにとっての利益を提示する
- 利益は分かりやすく3~5個程度にまとめる
例)「美容成分を90%配合!」⇒「豊富な美容成分90%配合で、朝までつけたてのようなぷるぷる肌!」
例)「世界一の薄さを実現!」⇒「世界一の薄さで、置き場所に困りません!」
参考:『【完全保存版】必見!成果を上げるランディングページの作り方』
LPの作り方5つのポイント
悩みに共感する
こんな悩みをもっていませんか?と提示する悩みはユーザーの悩みと同じでないといけません。
「私のことだ!」「そうそうそれそれ!」「わかってくれている」のような共感を思ってもらう必要があります。
共感をしてもらえれば商品やサービスに対する興味がグッとあがります。
この悩みが具体的であればあるほど共感の深さが大きくなり、あたりさわりのない内容だと共感が浅くなり、商品やサービスの興味も浅くなります。
わかりやすい言葉で具体的な問題の内容が閲覧者に伝わる言葉が必要です。
例えば、大手結婚相談所のオーネットのLPでは、「合コン、街コンは楽しいだけ」「婚活サイトSNS・アプリは、既婚者が登録していた」というように、実感に基づいたキャッチフレーズによって共感を得ています。
引用:『【ペアーズ(Pairs)】歴代の広告モデルの女の子を紹介!Twitter・インスタ情報あり』
参考:『【LPの作り方】コンバージョンしやすい構成と必要な要素』
ファーストビューにこだわる
広告をクリックしてすぐに目に入るファーストビューで、ユーザーの心をつかみます。
ファーストビューには以下のような要素を入れます。
- 画像
- キャッチコピー(+補足テキスト)
- CTA
また、インパクトのあるメインビジュアルと「すっきり美人に!」「高価買い取り」といったダイレクトに伝わりやすいキャッチコピーが効果的です。
即決派のユーザーに向けて、ファーストビューに「いますぐ申し込む」という購入ボタンを入れているLPもあります。
引用:『無添加白髪ケア・無添加スキンケア化粧品の自然派clubサスティ公式通販サイト』
関連記事:『ファーストビューとは?LPの直帰率を改善する6つのポイントとは』
商品の特徴が簡潔に書かれている
おすすめする商品の特徴を簡潔に説明します。
サイボウズOfficeのLPでは、「誰でもかんたんに使える」というキャッチフレーズに図や写真を加えて、どのようなサービスなのかをイメージしやすいように伝えています。
引用:『サイボウズOffice』
信頼性があるLPにする
引用:『ペアーズやってみたら結婚できる?体験談と結婚できるコツ』
商品やサービスを使用・利用したユーザーの声を載せることで、LPの信頼性を高めることができます。
商品やサービスを選ぶ際、すでに利用した方の評価や口コミの数が気になることはないでしょうか?
それは、誰でも初めて導入する商品やサービスに対し、不信感が少なからずあるからです。
インターネット経由での購入は特に、商品やサービスそのものを実感できないことから、実際に体験した第三者の声は非常に現実味があり安心感を感じることができます。
また、実際に商品を購入した方の感想を知ることで、商品を購入しようという気になります。
さらに、名前・年齢・顔写真があることで、リアルな情報と受け止めやすく信頼性を高めることができます。
キャッチコピーは、ターゲットを明確にする
LPを作成する上で、ユーザーを引き付けるキャッチコピーは欠かせません。
キャッチコピーを作成する上で、まず考えなければいけないのはターゲットです。
ターゲットの設定はLP作成における土台であり、キャッチコピー、クリエイティブなど全体の質に大きく関わります。
ターゲットを考える際の具体的なキーワードは例えば以下のようなものがあります。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 家族構成
極端な事例ですが、独身女性一人に対して、家族で楽しく暮らすマイホームのキャッチコピーを宣伝しても関心が薄いことが想像できます。
このようにキャッチコピーの基本は、ターゲットに対して関心のある言葉を見つけることです。
万人に刺さるキャッチコピーは存在しないということを理解した上で、ターゲットを「たった一人の人間」まで落とし込むことが重要です。
「たった一人の人間」までターゲットを絞ることをペルソナ分析ともいいます。
参考:『要注意?!全く売れないキャッチコピーに共通する5つの特徴と解決法』
関連記事:『LPのキャッチコピーで簡単にユーザーを惹きつける5つのポイントとは』
まとめ
今回はこれでLPのお悩み解決!5つのポイントについて解説しました。
本来LPでリーチすることが難しい潜在層に対し商品やサービスをPRする際に効果を発揮し、ユーザーの抱えている悩みや、ユーザーのニーズを顕在化させ、LPへの流入を促すことで、より多くのユーザーに対しPRすることができます。
また、LPの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、複数の自社メディアを運用しており、具体的な数値と仮説に基づいた改善を続けています。
Web広告運用のご相談と併せてLPの制作・改善相談も承っております。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
弊社の広告運用担当者はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保有者であり、知識のアップデートを行っております。
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監修者
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