広告費用対効果は、個々のブランド、商品、ターゲット、およびその他の要因によって変動しますが、Facebook広告の費用対効果は、他媒体と比べても高いのが特徴です。
databoxの記事によると、Facebook広告のROASは平均1.64倍とされています。
つまり、100万円を投資すれば、単純計算で164万円の収益が見込める可能性があるということです。
しかし、Facebook広告を運用する上で、
- 「なぜFacebook広告が費用対効果に優れているのかわからない」
- 「自社の費用対効果を計算する方法が知りたい」
- 「費用対効果を改善しクリックコストを下げる方法が知りたい」
上記のような課題が生じるかと思います。
本記事では、企業の担当者様へ向けてFacebook広告の「費用対効果やクリックコストが優れている理由」「費用対効果の考え方と計算方法」「費用対効果を改善しクリックコストを下げる方法」を紹介しています。
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!』
引用:『Dear Databox: How to Improve Facebook Ad ROAS|databox』
Contents
Facebook広告の費用対効果やクリックコストが別媒体よりも優れている3つの理由
はじめに、Facebook広告の費用対効果やクリックコストが別媒体よりも優れている3つの理由を紹介します。
理由は下記3つです。
膨大なリーチ数
Facebook広告の「費用対効果」や「クリックコスト」が別媒体よりも優れている理由1つ目は、膨大なリーチ数です。
Facebook広告では「Facebook」「Instagram」上のユーザーに広告表示できます。
各SNSの国内月間アクティブユーザー数は下記の通りです。
広告配信面 | 国内月間アクティブユーザー数 |
---|---|
2,600万人 | |
3,300万人 |
参考:『2024年7月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体) 』
これだけ多くのユーザーにリーチできると、自社に興味を持ってもらえる機会にもつながりやすいので、費用対効果やクリックコストに良い影響を与えているといえるでしょう。
関連記事①:『Instagram広告とFacebook広告の違いと特徴!成果を出す4つのポイント』
関連記事②:『Facebook広告の効果を上げるためのターゲティング活用ガイド5選』
豊富なターゲティング機能
Facebook広告の「費用対効果」や「クリックコスト」が別媒体よりも優れている理由2つ目は、豊富なターゲティング機能です。
Facebook広告では、下記3つのターゲティング機能を設けており、これらを活用すると見込み客に絞った広告配信が実現できます。
ターゲティング機能 | 詳細 |
---|---|
コアオーディエンス | 「年齢」「住まい」「興味」など、基本的な属性でのターゲティング |
カスタムオーディエンス | 広告配信したいターゲットをFacebook上から見つけるターゲティング |
類似オーディエンス | 既存顧客と似た特徴を持つユーザーへアプローチできるターゲティング |
参考:『Meta for Business (旧名称: Facebook for Business)』
例えば「カスタムオーディエンス」を活用すると、費用対効果の高いリターケティングが実現できます。
リターケティングとは、自社Webサイトに訪問履歴があるユーザーで「カスタムオーディエンスリスト」を作成して、広告配信する手法です。
このような豊富なターゲティング機能を活用することで、費用対効果の高い広告運用が実現できます。
関連記事:『Facebook広告のターゲティングの種類と効果的な使い方5選』
平均コストが低い
Facebook広告の「費用対効果」や「クリックコスト」が別媒体よりも優れている理由3つ目は、平均コストが低い点です。
ここでいう平均コストとは「クリックコスト(CPC)」と「顧客獲得単価(CPA)」を指します。
Facebook広告と他広告媒体の業界全体の平均クリックコスト比較表は下記の通りです。
媒体 | 平均クリックコスト(業界全体) |
---|---|
Facebook広告 | $1.72(約258円) |
リスティング広告(Google) | $2.69(約404円) |
ディスプレイ広告(Google) | $0.58(87円) |
参考:『Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]』
参考:『Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]』
Facebook広告と他広告媒体の業界全体の平均顧客獲得単価(CPA)は下記の通りです。
媒体 | 平均顧客獲得単価(業界全体) |
---|---|
Facebook広告 | $18.68(約2,802円) |
リスティング広告(Google) | $48.96(約7,344円) |
ディスプレイ広告(Google) | $75.5(約11,326円) |
参考:『Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]』
参考:『Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]』
Facebook広告よりも「Googleディスプレイ広告」の方が平均クリックコストは低いですが、費用対効果では、クリックコストよりも「顧客獲得単価(CPA)」を重視します。
顧客獲得単価は、1つのコンバージョンを達成するためにかかった費用です。
平均クリックコストがいくら低くても顧客獲得単価が高い場合、決して費用対効果の良い広告運用とはいえません。
しかし、Facebook広告では、他の媒体と比べても顧客獲得単価が圧倒的に低くなっています。
関連記事:『リスティング広告とFacebook広告の違いとは?特徴とポイント3選!』
Facebook広告の費用対効果の考え方と計算方法
続いて、Facebook広告の費用対効果の考え方と計算方法について紹介します。
費用対効果の「重要性」「考え方」「計算方法」をこのトピックで理解して、Facebook広告の費用対効果改善につなげましょう。
そもそも費用対効果とは
費用対効果とは、自社がかけた費用に関しての成果を意味する言葉です。
広告費に費やした予算によってどれくらいの成果を得ることができたかは、広告運用を実施する上では、必ず分析していかなければなりません。
関連記事:『広告効果はどう分析する?基本の分析方法10種類を解説!』
費用対効果の重要性
費用対効果は、自社の広告運用の課題発見とパフォーマンス改善のためにも重要です。
例えば、事前に広告費を予測した上で、目標を設定します。広告配信の結果「実際にかかった費用はどのくらいだったのか」「予算内で目標は達成できたか」を確認します。
目標が達成できなかった場合は「なぜ予算内で目標を達成できなかったのか」を考え、検証することで、広告運用のパフォーマンスを改善できます。
改善例
- CPC …クリエイティブ、キャンペーンの見直し、広告フォーマットの変更
- CVR …ターゲットの見直し、LP改善、広告フォーマットの変更
- CPA …CPCを下げる施策を実施、自動入札戦略も活用
- ROAS …CVRを高める施策を実施、効果検証を繰り返す
上記のような改善策を実施するためにも、費用対効果の測定は必ず必要であると覚えておきましょう。
関連記事:『運用型広告の種類7選!【本当に効果のある広告はどれ?】』
費用対効果の計算方法は2つ
Facebook広告の費用対効果を計算するには、下記2つの方法があります。
計算方法を理解した上で、自社の費用対効果を算出してみましょう。
ROASによる費用対効果の計算方法
1つ目は、ROASによる費用対効果の計算方法です。ROAS(Return On Advertising Spend)は「広告費用の回収率」という意味があります。
全ての広告費と広告経由の売り上げから、回収率を計算します。計算式は下記の通りです。
例えば、ひと月のFacebook広告費が80万円で、広告経由の売り上げが200万円だった場合、下記計算式になります。
ROASは250%となります。
ROASの水準は、自社の粗利率によって変動します。粗利率が低いほど、多くの利益を確保しなくてはいけないため、ROASの水準も高くなると覚えておきましょう。
業界別のROASの水準は下記の通りです。
業界 | ROASの水準 |
---|---|
原価率の低い商品を扱っている場合 | 200~400% |
自社で商品を製造するメーカー | 500~800% |
商品を仕入れて販売する代理店 | 1,000~2,000% |
参考:『費用対効果とは? 計算方法やROAS・CPAの考え方を解説』
自社の粗利率を確認して、妥当なROASを把握しておきましょう。
CPAによる費用対効果の計算方法
2つ目は、CPAによる費用対効果の計算方法です。CPA(Cost Per Action※Aquisitionとする場合もあり)とは、1つのコンバージョンを獲得するのにかかった費用です。
計算式は下記の通りとなります。
例えば、月100万円の広告費で、100件のコンバージョンを獲得した場合、下記計算方法になります。
1つのコンバージョンを獲得するのに1万円かかったことになるので「CPA=1万円」です。
CPAはただ算出するのではなく、自社商品の原価と比較する必要があります。
CPAが1万円の商品を3万円で販売していたと仮定します。この商品原価が15,000円であれば、下記計算式になります。
つまり、Facebook広告で商品が1つ売れる度に5,000円の利益が発生していると判断できます。
CPAはFacebook広告出稿前に、許容できる最低ラインのCPAを設定しておきます。
今回の例であれば、CPAが15,000円を超えると赤字になるので、許容CPAは15,000円となります。
これを上回らないように費用対効果を改善していくのがポイントです。
関連記事:『Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?4タイプの設定方法を解説』
Facebook広告の費用対効果やクリックコスト改善前に知っておくべき予備知識
続いて、Facebook広告の費用対効果やクリックコスト改善前に知っておくべき予備知識を紹介します。
「Facebook広告予算の目安」や「クリックコストが高騰する原因」について理解しておくと、スムーズな費用対効果改善が実現できるので、下記内容を参考にしてください。
【予備知識①】Facebook広告予算の目安を理解する
まずFacebook広告予算の目安を理解しましょう。
Facebook広告では、最低予算100円から広告出稿が可能ですが、安価すぎると費用対効果を測定できません。
費用対効果を測る最低ラインとしては「1日=1,000円」「月額=3万円」以上でないと、費用対効果の測定は難しいと思ってください。
そのため、この最低ラインに届かない広告主の方は、まずFacebook広告の予算を増やす必要があります。
また、Facebook広告には「通算予算」と「1日の予算」2つの設定があるので、こちらについても、理解しておきましょう。
参考:『Facebook広告の料金目安から費用対効果を高めるポイントまで徹底解説』
関連記事:『Facebook広告の費用相場はいくら? 2つの課金方式と支払い方法も解説!』
通算予算
引用:『Facebook Ads』
通算予算は、特定の期間での予算設定です。設定時には「広告配信の開始日」と「終了日」を設定する必要があります。
また、最適化したい指標によって、予算が自動配分されるので、日によって消費する予算は異なります。
期間が決まったキャンペーンなど、広告配信する期間が決まっている場合におすすめの設定です。
参考:『ビジネスヘルプセンター』
1日の予算
引用:『ビジネスヘルプセンター』
1日の予算では、1日に利用できる予算を事前に設定します。
「広告配信の開始日」の入力は必須ですが「終了日」を設定する必要はありません。
しかし、1日の予算設定だと、少し予算を増やせばもっと成果が出るケースもあるでしょう。
その場合、1日の予算を最大25%超過した額を消化します。
例えば、1日の予算が1,000円であれば、1日に1,250円まで予算を消費するということです。
多めに予算を消費する場合もありますが、一週間で「1日の予算×7以上」の予算を利用しないようになっているので、1日あたりのパフォーマンスを安定させたい方におすすめです。
参考:『ビジネスヘルプセンター』
【予備知識②】クリックコストが高騰する原因を理解する
続いて、Facebook広告のクリックコストが高騰する原因を理解しましょう。
クリックコスト高騰はCPAにも影響するため、原因を理解しておけば、費用対効果改善がスムーズになります。
クリックコストが高騰する主な原因は下記3つです。
【原因①】ネガティブな反応
クリックコストが高騰する原因1つ目は、ネガティブな反応です。
ネガティブな反応とは「ユーザーに広告を非表示される」「批判コメントをもらう」などのマイナスな反応を指します。
ネガティブな反応の原因はさまざまですが「広告内容やサービスに対する批判」「事実に反する内容や誇大表現」が一般的といえるでしょう。
こういったケースが多くなると、Facebookに「低品質な広告」と判断され、広告表示の機会も減り、クリックコストが高騰しやすくなります。
【原因②】クリエイティブのテキストが多すぎる
クリックコストが高騰する原因2つ目は、クリエイティブのテキストが多すぎる点です。
Facebook広告では、広告の品質がクリックコストに影響するため、テキストが多すぎると「低品質な広告」と判断されやすくなります。
Facebook広告では、以前までクリエイティブテキストの含有率を20%以下にしなくてはいけないルールが存在しました。
こちらはすでに廃止になっていますが、Facebookでは、画像内のテキストを20%未満に抑えることをまだ推奨しており、パフォーマンスが高くなることもわかっています。
参考:『ビジネスヘルプセンター』
【原因③】1人あたりの広告表示回数が多い
クリックコストが高騰する原因3つ目は、1人あたりの広告表示回数が多い点です。
はじめは良く広告がクリックされていたが、同じユーザーに何度も同じ広告を表示していると、当然クリックされにくくなります。
その結果、クリックコストが高騰します。
また、CPM課金(インプレッション課金)でも、同じユーザーが何度も広告を閲覧するのでコストは高騰するでしょう。
Facebook広告の費用対効果を改善しクリックコストを下げる方法
Facebook広告の費用対効果を改善しクリックコストを下げる方法を紹介します。
下記方法を実践して、パフォーマンスを改善しましょう。
コンバージョントラッキングを設定する
1つ目の方法は、コンバージョントラッキングの設定です。
コンバージョントラッキングとは、ユーザーのWebサイト上の動きを監視できる機能です。
Facebookピクセル(Webサイトに追加する追跡コード)を追加すると、次のようなユーザーのWebサイトアクションを監視できます。
- カートに商品を追加する
- 商品の購入
- ページビュー数
- ページの閲覧に費やした時間
この情報を活用すると、よりターゲットを絞ったオーディエンスに広告表示できます。
例えば、ECサイトの場合、広告をクリックして、商品をカート追加したが購入しなかったユーザーでオーディエンスリストを作成すれば、カート放棄したユーザーへのリーチが可能です。
この方法を採用した「Arugot」では「広告費用対効果11.3倍」「ウェブサイトの購入が2.9倍」に増加しています。
参考:『Arugot|Turning browsers into shoppers with Facebook dynamic ads』
関連記事:『Facebook広告の計測タグ設置方法4STEP【成果アップのコツも紹介】』
目的を明確にしたキャンペーンを選ぶ
2つ目は、目的を明確にしたキャンペーンを選ぶ方法です。
同じクリエイティブでも、キャンペーンが違えば、費用対効果も異なるため、最適なキャンペーンを選定する必要があります。
Facebook広告には、下記6種類のキャンペーンが設けられています。
分類 | 目的例 | 詳細 |
---|---|---|
認知 | ブランド認知度アップ | 自社商品の興味を持ちそうなユーザーに広告表示 |
リーチ | とにかく多くのユーザーに広告表示 | |
来店数の増加 | 実店舗の宣伝 | |
トラフィック | トラフィック | Webサイトへのアクセス獲得 |
エンゲージメント | エンゲージメント | 投稿にコメントなどアクションする可能性が高いユーザーにリーチする |
動画再生数 | 動画視聴してくれそうなユーザーにリーチ | |
メッセージ | Messenger、Instagram、Direct、WhatsAppなどのユーザーとのつながる | |
リード | リード獲得 | 見込み客獲得のためユーザー情報を収集 |
アプリの宣伝 | アプリのインストール | アプリをインストールできるストアに誘導 |
売上 | コンバージョン | Webサイト上でのアクションを促す |
カタログ販売 | カタログの商品を掲載して、売上増加を目指す |
参考:『ビジネスヘルプセンター』
Facebook広告のキャンペーンは「認知」「検討」「コンバージョン」の3つに分類されますが、費用対効果を高めるのであれば「認知」や「検討」からの広告出稿をおすすめします。
事前にFacebookピクセルを設置しておき、広告をクリックして、Webサイトに訪問したユーザーに対してリマーケティングを実施するのが王道といえるでしょう。
自社商品が認知されていない状態で「コンバージョン」を求めてしまうと、費用対効果が悪くなる可能性が高いので、まずは多くのユーザーへの「認知」からスタートさせましょう。
どの広告フォーマットがオーディエンスに適しているかを理解
3つ目の方法は、どの広告フォーマットがオーディエンスに適しているかを理解する点です。
どの広告フォーマットが最適か理解すると「費用対効果改善」や「コンバージョン最適化」につながります。
例えば、情報が複数ある場合はカルーセル広告、複数の商品をリリースする場合はコレクション広告が最適といえるでしょう。
Facebook広告の代表的な広告フォーマットは下記の通りです。
広告フォーマット | 向いているケース |
---|---|
画像広告 | Webサイトへの流入や商材の認知度を高めたいとき |
動画広告 | 情報量が多い商材に最適 |
スライドショー広告 | 商品の使用手順やブランドストーリーを伝えるのに最適 |
カルーセル広告 | 複数の商品をリリースする場合、1つ商品をさまざまな角度から見せたい場合 |
インスタントエクスペリエンス広告 | 動画やカルーセルでは情報量が足りない場合 |
コレクション広告 | 4点以上の商品を紹介したい場合 |
リード獲得広告 | Webサイトに誘導せずにユーザーのデータを収集したい場合 |
ダイナミック広告 | ユーザーごとに表示されるクリエイティブを変更したい場合 |
クーポン広告 | ローカルビジネス向き |
イベント広告 | イベントなどの参加者を集めたい場合 |
参考:『ビジネスヘルプセンター』
上記フォーマットをテストして結果を追跡することは、広告費を最適化するために不可欠です。
今回はこの中でも、費用対効果やクリックコスト改善におすすめのフォーマットを2つ紹介します。
【おすすめフォーマット①】動画広告
引用:『Meta for Business』
動画広告は、費用対効果改善に最適なフォーマットです。
動画広告には、ユーザーの注目を集めやすい特徴があります。
画像広告の場合、1、2秒閲覧するだけで、自分が求める情報か判断されてしまいますが、動画広告ではコンテンツを最後まで視聴される可能性が高くなります。
現に、画像広告から動画広告へ切り替えを実施した企業では「クリック数が2倍に増加」「コンバージョン数が30%増加」といった事例もあるので、検討してみましょう。
参考:『Videos vs. Images: Which Drives More Engagement in Facebook Ads?』
【おすすめフォーマット②】Meta Advantage+ カタログ広告
引用:『ビジネスヘルプセンター』
Meta Advantage+ カタログ広告も費用対効果改善に最適なフォーマットです。
Meta Advantage+ カタログ広告とは、事前にいくつかの商品を登録しておくと、ユーザーの閲覧履歴や属性をもとに、その人にあった広告を自動で表示する機能です。
ユーザーの閲覧履歴からアプローチできるため、潜在ユーザーへのアプローチにも優れており、費用対効果改善にもつながりやすいといわれています。
商品ごとに広告出稿する必要もないので、多くの商品を扱う企業はぜひ検討してみましょう。
正しい自動入札戦略を選択する
正しい自動入札戦略選択も費用対効果改善につながります。
Facebook広告では、あらかじめ決められた予算をどのように使用するかを設定する自動入札戦略という機能があります。
広告主が何を優先とするかを入札戦略で指定できるということです。
Facebook広告の自動入札戦略は下記4つです。
自動入札戦略 | 詳細 |
---|---|
最大数量 | 予算内で得られる配信とコンバージョン数の最大化を狙う戦略 |
バリュー最大化 | 予算を消化して最も価値の高い購入に集中する戦略 |
結果の単価目標 | CPAやCPCなどで指定した金額の平均を超えないようにする戦略 |
ROAS目標 | 指定した広告費用対効果を維持することを目指す入札戦略 |
参考:『ビジネスヘルプセンター』
自動入札戦略でおすすめなのは「バリュー最大化」と「ROAS目標」です。
「結果の単価目標」も費用対効果がよさそうな戦略ですが、あまりおすすめできません。
なぜなら「結果の単価目標」にて、CPAを1,000円に設定したが、CPA1,001円でCVを獲得できるケースがあっても目標CPAを超えないように制限がかかる場合があるためです。
おすすめの「バリュー最大化」と「ROAS目標」2つの自動入札戦略について詳しく紹介します。
【おすすめの自動入札戦略①】バリュー最大化
バリュー最大化は、商品の価値に特化した自動入札戦略です。
「商品A=100円」「商品B=500円」2つ商品を扱っており、自社にとって「商品B=500円」をなるべく多く売りたいときに使用する戦略です。
同じ広告予算内で最大の価値を得るためのものなので、費用対効果の高い戦略といえるでしょう。
【おすすめの自動入札戦略②】ROAS目標
ROAS目標は、最低限の費用対効果を維持するための自動入札戦略です。
バリュー最大化よりも、売上を細かく管理できます。
例えば、1,000円の広告予算で1,500円(ROAS150%)を達成したいときは、これを維持できるように最適化します。
既にある程度データが溜まっており、現実的なROAS目標を定められる場合に限りますが、広告経由による利益を重視する企業の方には、最適な自動入札戦略といえるでしょう。
まとめ
Facebook広告の費用対効果やクリックコストを下げる方法について紹介しました。Facebook広告は「膨大なリーチ数」「豊富なターゲティング機能」「平均コストが低い」といった理由から、費用対効果に優れたSNS広告といわれています。
ただし、費用対効果を高めるには「CPA」や「ROAS」の指標を活用しなくてはいけません。
この記事を読んで、費用対効果やクリックコストの改善が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。