Facebookは全世界で26億を超えるユーザーが利用しており、ユーザー数はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の中で世界最大規模を誇ります。
画像引用:『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書』
日本国内の利用者数は4,127万人(2020年に総務省が調査したデータによると、日本のFacebookの利用率は32.7%。
日本の人口は1億2,622万人(2020年)ですので、単純計算をすると日本のFacebookユーザー数は約4,127万人)です。
一度に多くの人にアピールできるだけでなく、高いターゲティング精度を生かして、見込みのあるユーザーにより効果的にアプローチできます。
また無料で作成できるFacebookページは、多くの企業でも活用されています。
Facebookページとは、企業やブランド、団体などのビジネスアカウントが集客・販促・ブランディングなどを目的として作成するものです。
FacebookページはTwitterやInstagramなどとともに企業発信のコンテンツマーケティングにおいて広く活用されています。

この記事では、広告にかかる料金のシミュレーションや「Facebook広告の費用と3つのポイント」をまとめて解説します。
関連記事:『Instagram広告とFacebook広告の違いと特徴!成果を出す4つのポイント』
Contents
Facebook広告の特徴
Facebook広告の特徴として、ターゲティング精度の高さが挙げられます。
Facebookは、ユーザーがアカウントを作成する際に、実名での登録を基本とし、年齢や地域・勤め先など様々な情報の入力が求められます。
そのためユーザーが自ら入力した正確なプロフィール情報に基づいて広告が配信できるので、商材やブランドを訴求したいターゲットに、ピンポイントで広告を届けることができます。
また、Facebook広告を利用することでFacebookをはじめ、Instagram(インスタグラム)やMessenger(メッセンジャー)、Audience Network(オーディエンスネットワーク)といった、大きく4つの掲載先への広告配信ができます。
とくにInstagramは(2019年3月時点で)国内月間アクティブアカウント数が3,300万以上とFacebookを超える規模にまで成長しており、これらを横断して最適化できることもFacebook広告の大きな魅力の一つです。加えて、
Facebookの配信システムは、選択できる人が多いと最適な効果が得られます。FacebookとInstagramを選択すると、最小のコストで最適な利用者に広告を配信することができます。
また、Facebook広告はシンプルな広告作成ツールでキャンペーンを作成し、広告を掲載可能なため、比較的簡単に広告配信を開始できます。
合わせて、配信後も視認性の高いレポートでパフォーマンスをトラッキングすることが可能です。そのためWeb広告運用が未経験の方でも始めやすい広告といえます。
引用:『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万人を突破』
引用:『潜在顧客と潜在ファンにリーチする』
Facebook広告のメリット
ターゲティングの精度が高い
ユーザーのプロフィールが細かい
実名登録制で、基本的なプロフィール情報(年齢、性別、住んでいる地域など)はもちろんのこと、勤務先、趣味までを登録することができます。
また、興味のあるコンテンツ(いいねやシェアをしたもの)やその人がチェックインした場所までも情報として保存されているため的確なターゲティングが可能になります。
参考:『プロフィール情報の追加と編集』
他サイトやアプリとログイン情報の連携
これまでユーザーが閲覧したブラウザごとCookie*1でトラッキングする方法ですと、使用しているデバイス(スマートフォンやパソコン、タブレット)にCookie が保存されます。
*1:ユーザーのアクセスに関する情報を記録しておくことで、次回ユーザーがアクセスする際に、ウェブサイトをより簡単かつ便利に活用できるようにする機能
この場合、異なるデバイスでアクセスしたときには、以前の情報は引き継がれず、その人がどんな情報を閲覧したのかがわかりません。
ですが、ユーザーがFacebookログインを使用していると、全てFacebookのIDで情報をもっているので、一個人あたりの情報が分散することなくストックされるため、その蓄積された情報を基に広告を配信できます。

ユーザーの興味関心を横断的に収集することができるため、広告配信時のターゲティング精度を非常に高めることができます。
参考:『Googleによるcookieの利用方法』
関連記事:『Facebook広告の効果を上げるためのターゲティング活用ガイド5選』
広告に適した配信先が選べる
広告主の目的に応じた広告配信が行えるソリューションが提供されています。以下はFacebookを除いた、広告配信先ごとの特徴です。
左画像引用:『Facebook広告ガイド』
右画像引用:『Facebook/Instagram広告 フィード・ストーリーズクリエイティブ要件』
Instagramは、ユーザーにとってより身近なSNSに成長しています。日本の利用ユーザーは男性が43%、女性が57%となっており、SNSプラットフォームの中でも女性ユーザーが多いのがポイントです。
Instagramを使うと、心を動かすストーリーをシームレスに伝えることができます。どのようなビジネスにとっても、マーケティングの目標を達成するのに役立つ広告フォーマットが用意されています。
関連記事:『Instagram広告の特徴とは? 10のポイントを解説』
Messenger
Messengerは、Facebookが提供するメッセージアプリです。ブラウザ上からも利用でき、主にビジネス目的で使われることが多くなっています。
Messenger広告は、Messengerアプリの[チャット]タブに表示されます。広告をタップすると、利用者はMessenger内のコールトゥアクション付きの詳細画面に誘導されます。
コールトゥアクションはさらに、サイトやアプリ、Messengerでのビジネスとのスレッドなど、広告作成時に選択したリンク先に利用者を誘導します。
Audience Network
Audience Networkとは、Facebookと提携している様々な「スマホアプリ」や「ウェブサイト」に広告を配信できるネットワークです。
Audience Networkでは、Facebookのターゲット設定機能、広告フォーマット、管理ツールを利用して、さまざまなパブリッシャーや環境にわたってキャンペーンを実施できます。
質の高いモバイルアプリのネットワークが拡大するなかでオーディエンスに広告を配信でき、プレイヤーがのめり込むゲームアプリでは特に効果的です。
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!』
Facebook広告の種類
Facebook広告では、広告主の商品やサービスの魅力をより効果的に伝えられるよう、様々な広告フォーマットによる表現が可能です。
以下は広告フォーマットごとの特徴です。
写真広告
画像引用:『Facebook広告ガイド』
広告を見た人を、高品質で魅力的なビジュアルによってリンク先のウェブサイトやアプリに誘導できます。
Facebookのリサーチでは、ユニークトラフィックの促進においては、一連の写真のみの広告は他の広告フォーマットより効果が高いことがわかっています。
実体のある製品を宣伝する場合、 フィードで目立たせて人目を引きつけるには写真広告が適しています。
動画広告
画像引用:『Facebook広告ガイド』
動画広告は商品の特徴をわかりやすく紹介したり、動きと音声で注目を集めたりできます。
たとえば、15秒尺の動画を1枚1枚分解すると、静止画450枚分に相当します。つまり、静止画450枚分の情報が動画には詰まっていることになります。
関連記事:『動画広告3つの効果!動画広告の制作方法や成功事例まで解説!』
カルーセル広告
画像引用:『Facebook広告ガイド』
ひとつの広告で最大10点の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを付けられます。
カルーセル広告を使うと、ひとつの商品について多彩なイメージを表示したり、スワイプできる横長の写真を作成したりできます。
関連記事:『CTAを改善する施策カルーセル広告とは?採用するメリット2選』
コレクション
画像引用:『Facebook広告ガイド』
顧客が商品を発見してからスムーズに購入まで進むことのできる広告フォーマットです。
各コレクション広告にはメインの動画または画像が表示され、その下に3つの小さい画像がグリッド型のレイアウトで添えられます。
顧客がコレクション広告をタップして商品の閲覧や詳細情報のチェックをしようとすると、インスタントエクスペリエンスによって、読み込みが速く見栄えのよいポストクリック体験へとシームレスに誘導されます。
Facebook広告にかかる費用
Facebook広告の課金方法は、インプレッション課金(CPM)、クリック課金(CPC)と2種類あります。それぞれの特徴とメリット、デメリットをご紹介します。
- インプレッション課金(CPM):1,000回表示ごとにお金が発生
- クリック課金(CPC):1クリックごとにお金が発生
インプレッション課金(CPM)
CPM(Cost per Mile)は、広告が画面に1,000回表示された回数(インプレッション数)ごとにかかる費用のことを指します。
たとえ広告がクリックされていなくても表示される度に費用が発生するため、ブランド認知度の向上などの”表示された”回数に重きを置いた広告の場合に有効と言える課金方式です。
例えば、CPMが100円で5,000回表示されると、広告費は500円となります。
CPMのメリット
広告費が一定であるため、クリック率を上げることにより最終的な効果の向上を図ることができます。
また、CPM課金は表示回数に応じて課金される仕組みであるため、ユーザーのクリック率が高いほどクリック単価が安くなります。
CPMのデメリット
クリックされなくても費用が発生してしまうため、興味のないユーザーに表示されて、クリック等直接の効果がなくてもコストがかかってしまうことになります。
引用:『Facebookビジネスヘルプセンター』
クリック課金(CPC)
CPC(Cost Per Click)は、配信した広告を1回クリックされるごとにかかる費用のことを指します。
いくら広告が表示されてもクリックされない限り費用が発生しない成果報酬型の課金方式です。
確実にユーザーがリアクションを起こしたかどうかを判断できます。
取り扱うビジネスの業界や時期により価格は数百円から数千円程度変動しますが、無駄なコストを抑えることが可能です。
また、配信した広告がターゲット層にどれだけ興味を持たれたかどうか、広告運用の分析をしやすいのも特徴のひとつです。
Facebookでは、利用者にとって最適な広告を表示するために、表示される広告はオークション方式で決定されます。
Facebookが提供するアプリ全体で、毎日数十億ものオークションが実施されています。
参考:『Facebookビジネスヘルプセンター 広告オークションについて』
CPCのメリット
クリックされて初めて費用が発生するため、クリックされずに表示だけされた広告では一切費用が発生せず、無駄なコストを削減することができます。
CPCのデメリット
入札の単価を低く設定してしまうと全く配信されないというリスクがあります。
そのため、ある程度の相場を理解して入札単価を設定し、その後の配信状況を確認しながら適切な単価を導き出す必要があることです。
参考:『Facebookビジネスヘルプセンター』
関連記事:『Facebook広告の費用対効果は高い?クリックコストを下げる3つの方法』
広告費のシミュレーション方法
Facebook広告を利用する場合、ある程度広告費の予測を立てたいと考える場合があります。
そこで行うのがシミュレーション機能です。
広告マネージャ(管理画面)でどのようなターゲットに広告を配信するのかを設定すると、効果のシミュレーションが表示されます。
こちらを参考にしながら、広告費の予測を立てることが可能です。
Facebook広告のシミュレーションは、「通算予算」と「1日の予算」の2種類あります。
通算予算
特定の期間で利用する予算額のことです。
通算予算を設定する場合には、開始日時と終了日を必ず設定する必要があります。
予算は広告セットで設定した最適化したい指標を最適化するように自動配分されるため、日によって消費金額が異なるという特徴があります。
参考:『Facebookビジネスヘルプセンター 通算予算について』
1日の予算
1週間の中で1日当たりに利用する平均予算です。
開始日時の設定は必須ですが、終了日は設定しなくても配信可能です。
1日の予算は、見込まれる成果に応じて、1日で最大25%超過して配信される可能性があります。
1日当たりの予算に超過があった場合も、1週間単位で見ると、1日の予算×7以上の金額が利用されることはありません。
参考:『Facebookビジネスヘルプセンター 1日の予算について』
広告費のシミュレーションを行うと、Facebook広告運用による効果や、広告費の目安を知ることができます。
あくまで目安ではありますが、事前にシミュレーションしてみて、思っていたよりも効果が得られない場合は、出稿を検討し直したり、ターゲティングを考え直すきっかけにもなります。
関連記事:『Facebook広告の費用はいくらかかる? 3つのポイントを解説!』
Facebook広告のシミュレーション方法は?
Facebook広告のシミュレーション方法を解説します。
- 広告マネージャを開く
- キャンペーンを作成
- シミュレーションを確認
キャンペーンの設定を進めると、画面右側に、現在の設定のシミュレーション予測が表示されます。ここでどの程度のリーチやコンバージョンが獲得できそうかを知ることができます。
もしリーチやコンバージョン数が少ないと感じた場合は、1日の予算上限を変更したり、オーディエンス設定や配信期間を変更すると、シミュレーション結果が変わります。
このように、Facebook広告は広告出稿前に、設定した内容によるシミュレーションが表示されるので、目標と照らし合わせながら予算目安を確認することができます。
参考:『広告マネージャ』
参考:『リスティング広告とFacebook広告の違いとは?特徴とポイント3選!』
Facebook広告の支払い方法
国ごとに選べる支払い方法が分かれており、現在日本の場合は次の方法が利用可能です。
・American Express
・JCB
・Mastercard
・Visa
■PayPal
引用:『Facebookビジネスヘルプセンター』
Facebook広告の請求日
請求のタイミングは、支払い単位額、毎月の請求日、広告で消化する金額によって異なります。請求は広告料金が支払い単位額に達するたびに行われ、支払い単位額に達しなかった残りの料金は請求日に請求されます。
消化金額が支払い単位額に達しなかった場合、請求が行われるのは請求日のみです。
次のような場合、毎月の請求日には請求されません。・請求日の時点で、未払いの広告料金がない。
・広告料金が$1.00 USDに満たないまた、月額請求日は変更して、Facebook広告料金の支払いタイミングを細かく管理することも可能です。
Facebook広告の効果を上げる3つのポイント
ターゲティングを調整
まずは、ターゲティングの設定を確認してみましょう。
広告のターゲットとなるユーザーに対して広告が配信できていなければ、効果は期待できません。
最適なターゲティング設定を見つけるためには、いくつかのターゲティングへ配信を行って効果測定を実施する方法があります。
例えば、30代男性のみに広告を出したいと考えた場合、広告の配信対象を30代以上の男性のみとし、20代以下のユーザーへの配信は行わないといった設定も可能です。
また、ターゲティング機能により広告を配信するユーザーを限定しているため、その限定したユーザーに響きやすいような広告文や訴求を行うことで購入や予約といったアクションを促しやすくなります。
更にFacebook広告にはA/Bテスト(異なるバージョンの広告をテストして、何が最も効果的かを見極めること)の機能があり、A/Bテストで最適なターゲティング設定を見つけるという方法もあります。
参考:『A/Bテストの結果を表示し、理解する』
参考:『WEB広告の効果が高いのはターゲティングができるから』
類似オーディエンスを利用する
類似オーディエンスの利用も、Facebook広告の費用対効果を高めるのに効果的です。
類似オーディエンスは、年齢や性別、職業、地域などコンバージョンしたユーザーと似た属性のユーザーに広告を配信する方法です。
ユーザー属性が似ているため、比較的高いパフォーマンスを発揮できる可能性の高いオーディエンスと言えます。
参考:『類似オーディエンスについて』
参考:『類似オーディエンスを作成する』
クリエイティブを改善する
広告のクリック率が低いという場合には、広告が魅力的でない可能性があります。そのため、以下の改善が必要になります。
- 広告文の改善
- クリエイティブの改善
広告文は、ユーザーの興味を惹くことができる文章が必要です。また、クリエイティブも同様ですが、見た目でインパクトのあるものや、動画を使うのもオススメです。
広告文やクリエイティブの改善についても、オーディエンスの変更と同じく、A/Bテストを活用できます。
引用:『A/Bテストの結果を表示し、理解する』
関連記事:『【初心者向け】成果を上げる広告文の作り方と8つの訴求軸を解説』
まとめ
今回は「Facebook広告はいくらかかる?3つのポイント」をご紹介しました。
Facebook広告はユーザー数が多く、ターゲティング精度も高いため、低コストで大きな成果を出すことが可能になります。
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監修者
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