TikTok広告に出稿すれば、新規顧客を開拓できるのではないかと興味を持っているけれど、どれぐらいの予算があれば出稿できるのだろうか…少ない予算で出稿しても成果は見込めるのだろうか…と悩んでいませんか?
そのような方向けに、今回はTikTok広告の料金相場について解説します。
この記事を読めば、予約型広告と運用型広告の料金相場が理解できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:『TikTokの動画を保存する2つの方法!保存する際の注意点も解説』
Contents
TikTokとは
引用:『App Storeプレビュー』
TikTokとは、中国のIT企業ByteDanceが運営するショートムービーに特化した動画プラットフォームです。
2023年1月時点では、TikTokのユーザー数は世界で10億5,100万人、国内だけでも約1,700万人にのぼります。
10代、20代のZ世代が多く利用するアプリとして知られていますが、TikTokユーザーの平均年齢が36歳ということからも、現在では幅広い世代に利用されていることが分かります。
TikTokは、トレンドの音楽に合わせて踊っている動画を投稿したり、自撮り動画を投稿したりなど、主にエンタメ中心の動画がメインコンテンツでした。
しかし近年では、How to系コンテンツやニュース動画、旅行やファッションといったライフスタイルコンテンツなど、幅広い動画が配信されています。
TikTok上におすすめ商品の動画を投稿したことでバズり、ヒット商品になった事例もあります。
このような事例からも、TikTokは企業のマーケティング施策としても有効活用できることが分かるでしょう。
参考:『DIGITAL 2023: GLOBAL OVERVIEW REPORT』
参考:『「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今』
参考:『 TikTok ユーザーの平均年齢が「36歳」に上昇:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは』
TikTok広告の種類
ここからはTikTok広告の種類についてご紹介します。
2023年12月時点のTikTok広告の種類をまとめると、以下のようになります。
広告メニュー | 課金方式 |
TopView | インプレッション課金 |
Rearch&Frequency(インフィード広告) | インプレッション課金 |
Branded Mission | パッケージ金額 |
Branded Effect | パッケージ金額 |
運用型広告 | クリック課金 |
インプレッション課金 | |
最適化インプレッション課金 | |
Focused View課金 |
参考:『TikTok for Business Media Guide 2023 Q3』
上記で挙げたTikTok広告の種類別に、それぞれの料金を見ていきましょう。
TikTok広告の料金(1)TopView広告:500万円~
引用:『TikTok広告の動画マーケティング、成功事例を見ながら詳しいコツを解説』
TopView広告とは、TikTokアプリを起動した直後の広告枠に出稿できる一日1社限定の広告メニューです。
アプリ起動後の15秒間で、音声付きの動画広告を配信することができます。
スマホ画面のフルスクリーン表示による圧倒的なインパクトと、広告感を最小限に抑えた仕様によって高いブランド認知とエンゲージメント効果が期待できます。
参考:『1日1社限定の新しい動画広告メニュー「TopView」が登場!』
課金形式:インプレッション課金
TopView広告の課金形式はインプレッション課金です。
インプレッション課金(CPM)とは、広告の表示回数に応じて課金される広告をいい、広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みです。
TopView広告の場合、ターゲティングのタイプに応じて1,000回表示ごとに1,000円~1,250円の料金が発生します。
また、最低出稿金額は500万円~と決められています。
参考:『インプレッション課金(IMP課金)とは』
関連記事:『【Web広告】CPMにおける3つのメリットと計算方法を詳しく解説』
TikTok広告の料金(2) Reach&Frequency: 50万円前後
Reach&Frequencyは、 リーチしたいオーディエンス(Reach)や一人当たりのユーザーにおける広告表示回数(Frequency)などをTikTok広告マネージャーで事前にシュミレーションすることができるインフィード広告です。
広告パフォーマンスのシミュレーションをもとに、事前に広告予算やインプレッションを決めた上で配信ができるため、長期的かつ大規模なブランド認知や商品認知を行いたい場合に最適の広告メニューです。
参考:『リーチ&フリークエンシーについて』
参考:『広告認知が+2.9%リフト!リーチやフリークエンシーを事前シミュレーション&予約できるTikTokの新たなインフィード広告を活用【ハーバー研究所】』
課金形式:インプレッション課金or事前買い付けによる固定CPM
Reach&Frequencyの課金形式はインプレッション課金(CPM)または事前買い付けによる固定CPMです。
事前買い付けによる固定CPMでは、TikTok広告マネージャーで事前にシュミレーションされた広告予算やインプレッションの範囲内で広告枠を事前購入することが可能です。
相場の目安としては50万円前後となっています。
参考:『TikTok広告の配信に必要な費用は?広告の出し方や種類も紹介』
TikTok広告の料金(3) Branded Mission:391万円~
Branded Missionとは、TikTokクリエイターを起用して本格的なコンテンツを作成することができる広告メニューです。
一定の基準(20歳以上でTikTokフォロワーが1,000人以上)を満たしたTikTokクリエイターが広告主と協力して広告キャンペーンのコンテンツを作成することでクオリティの高いブランドコンテンツが実現し、「いいね」や「コメント」などの高いエンゲージメントを期待できます。
参考:『ブランドミッション広告規定』
参考:『ブランドとクリエイターの共創を促進する、新しいソリューション「TikTok Branded Mission」』
課金形式:パッケージ金額
Branded Missonの課金形式はパッケージ金額です。
3つのプランが用意されており、以下のようにインプレッション数がそれぞれ保証されています。
プラン名 | インプレッション数 | プラン価格 |
Mission Lite | 500万imp | 391万円~ |
Mission Standard | 1,000万imp | 711万円~ |
Mission Mega | 2,000万imp | 1,421万円~ |
また、上記の基本プランの他に、以下のオプションメニューを購入することも可能です。
- Boosted Trafficの追加購入
Mission Lite:782,000円 / Misson StandardまたはMisson Mega:711,000円 - Branded Effectの追加購入
Standard Effect:1,300,000円 / Advanced Effect:3,890,000円
他の広告メニューに比べ料金は高いですが、創造性の高いクリエイティブやインプレッションを一定量入手できる点がメリットです。
TikTok広告の料金(4)Branded Effect:597万円~
引用:『TikTokとイヴ・サンローランが初のコラボレーション! 大人気のリップを擬似体験できるキャンペーンを開始。』
Branded Effect(ブランドエフェクト)とは、最先端のエフェクト技術により、ユーザーにバーチャル体験を提供することができる広告メニューです。
ユーザーによる商品トライアルやブランドの世界観を体験・共感してもらいたい場合に効果的です。
参考:『TikTokブランドエフェクト – アセットと商業利益の仕様』
参考:『TikTokのブランドエフェクトの種類と事例を解説』
課金形式:パッケージ金額
Branded Effectは、Standard EffectとAdvanced Effectの2種類のカテゴリによって料金が変わってきます。
カテゴリ | Standard Effect | Advanced Effect |
料金 | 597万円~ | 962万円~ |
主なエフェクト | 化粧の試用 ハンドトラッカー など | 3Dヘッドウェア 3Dキャラクターアバター |
Standard EffectとAdvanced Effectの主な違いとして、使用できるエフェクトの幅が挙げられます。
TikTok広告の料金(5)運用型広告(オークション広告)
運用型広告では「掲載期間」「掲載金額」「配信ターゲット」を手動で設定した上での配信が可能です。
TikTok for Businessの広告マネージャーから入稿ができ、TikTokの他にモバイル広告プラットフォーム「Pangle」への配信もできます。
運用型広告の課金方式は以下の4種類で、TikTok広告マネージャーで設定するキャンペーン目的によって課金方式が異なります。
- クリック課金(CPC)
- インプレッション課金(CPM)
- 最適化インプレッション課金(oCPM)
- Focused View課金
クリック課金:数10円〜100円/クリック
クリック課金は、TikTok広告がクリックされた回数に応じて課金される広告です。
クリック1回あたりに料金が発生するため、広告が表示されるだけでは課金されません。
広告に興味・関心のあるユーザーが広告をクリックした際に料金が発生するため、無駄な広告費を支払わずに済みます。
またクリック数やコンバージョン数で広告の費用対効果を分析できるため、PDCAサイクルが回しやすいです。
しかし、想定していたユーザー以外からクリックされるとCVRやCPAが悪化します。
クリック単価の目安としては数10円~100円ほどですが、広告の競合性に応じて変動します。
参考:『TikTok広告とは?料金・仕組み・特徴について解説』
インプレッション課金:100~1,000円/1,000回表示
インプレッション課金は、広告1,000回表示される度に課金される形態です。
広告の表示回数が保証されているため、多くのユーザーに広告を見てもらえます。
クリックなどユーザーの行動に料金が左右されないため、広告運用の料金設定がしやすいことも魅力です。
インプレッション課金を採用して広告を配信したとき、クリック率が高ければ費用対効果が見込めていることになります。
その一方で、クリック率が低ければ費用対効果が見込めておらず、広告費用が無駄になっている恐れがあります。
広告配信が無意味にならないようにクリック率を見て費用対効果を確認するようにしましょう。
参考:『TikTok広告とは?料金・仕組み・特徴について解説』
最適化インプレッション課金:100~1,000円/1,000回表示
最適化インプレッション課金とは、自社商品に興味・関心を持っているユーザーに対して広告を配信して、表示回数により広告費用が発生する課金形態です。
自社商品に興味・関心を持っているユーザーに絞り込んで広告を配信できるため、広告費用が無駄になりにくいです。
「いいね」や「コメント」の獲得、商品の販売促進などの目的で利用されることが多いです。
参考:『TikTok広告の種類と費用がまるわかり!課金方式から代理店手数料まで詳しく解説』
Focused View課金
Focused View課金とは、ユーザーの広告動画視聴とエンゲージメントに応じて料金が発生する課金形態です。
課金対象となるタイミングは以下の通りです。
- 広告動画が6秒または15秒以上視聴された場合
- 最初の6秒または15秒の間で、ユーザーが何らかのエンゲージメントをした場合
なお、ここでのエンゲージメントには以下のアクションが定義されています。
- シェア
- ハッシュタグクリック
- イベントアンカークリック
- ミュージッククリック
- インタラクティブアドオンクリック
ユーザーが動画をスキップした場合には課金されないため、動画に興味を持ったユーザーに自社商品をアピールできます。
TikTok広告の費用対効果が高い成功事例
TikTok広告の「予約型広告」と「運用型広告」をご紹介しましたが、費用対効果の高いTikTok広告を配信するために企業の配信事例を見ておきましょう。
ここでは、参考にしたいTikTok広告運用の成功事例をいくつかご紹介します。
他のSNS広告と比較してクリック数が10倍に(きずな出版)
引用:『きずな出版 公式サイト』
きずな出版は、ビジネス書を中心に幅広いジャンルの本を出版している会社です。
2021年2月には、20代向けの自己啓発本「20代にとって大切な17のこと」を出版しています。
当時の出版業界では、書籍のPRとして新聞が主流でしたが、この方法だけでは限界があると感じていました。
そこで、20代に向けた本書をより多くの若者にPRするために、若者へのリーチに強いTikTok広告を活用しようと決意したのです。
当社は18~34歳の読書に興味がある人をターゲットにTikTok広告を配信して、ランディングページはAmazonの商品ページを設定しました。
TikTok広告運用前は、Amazonの総合順位で10,000位~15,000位を推移していたのですが、広告運用開始後は4,000位あたりのゾーンまで上昇。
1週間でランキングが上昇したので、当初の目標は達成することができました。
同社では他のSNS広告も使用していましたが、TikTok広告はクリック数が10倍ほど高い結果となり、Amazonで書籍を売ることに成功しました。
参考:『クリック数は他のSNS広告の約10倍!潜在意識に残る動画広告が書店にまで波及【きずな出版】』
サイト流入数が2~4倍にアップ(株式会社コティスエルト)
引用:『株式会社コティスエルト 公式サイト』
株式会社コティスエルトは「全ての人にメイクアップの選択肢を!」を企業理念にジェンダーレスコスメ「iLLO Cosmetics(アイロコスメティックス)」を開発・販売している会社です。
ジェンダーレスコスメは10代後半から20代のZ世代をターゲットにしており、TikTokユーザーと親和性が高いと感じたことからTikTok広告の配信を決めました。
広告配信の設計として、「iLLO Cosmetics」の商品を使用してメイクしてみたという短尺動画を制作しました。
男女の美容系クリエイターを8名起用してクオリティの高い動画を制作。
また、広告のターゲットをセグメント化して、男性ユーザーには男性の化粧動画、女性ユーザーには女性の化粧動画を配信しました。
合計4パターンの動画を制作してどのクリエイティブの反応が良いかを比較検証し続けた結果、ブランドサイトへの流入数を2~4倍に増やすことに成功しました。
参考:『男女両方のクリエイターを起用した広告クリエイティブで、サイト流入数が4倍に!【ジェンダーレスコスメ iLLO Cosmetics】』
新規ユーザー獲得数、前月比150%アップ(BLOOMEN株式会社)
引用:『本当に商品を買いたいユーザーを多く獲得。他の広告と比べてLTVが高い結果にー【ボディメイクサプリメントREBODY】』
BLOOMEN株式会社は、ボディメイクサプリメント「REVODY」を製造・販売している会社です。
同社はプレゼントキャンペーンを展開する際にTikTok広告の運用を開始しました。
TikTok広告は自然で広告感がなく、他のオーガニックの動画コンテンツに溶け込みやすいためユーザーを惹きつけることが可能です。
また、広告クリエイティブの尺も短いため、動画の視聴疲れを感じません。
同社は運用型広告(インプレッション課金)を採用して、実際に当商品の監修をしたGACKTさんがボディメイクサプリメント「REVODY」を語る動画を制作して配信しました。
その結果、新規ユーザー獲得率を前月比で150%アップさせることに成功しました。
参考:『本当に商品を買いたいユーザーを多く獲得。他の広告と比べてLTVが高い結果にー【ボディメイクサプリメントREBODY】』
CPAを1/4に下げることに成功(エン・ジャパン株式会社)
引用:『エン派遣 公式サイト』
エン・ジャパン株式会社は求人情報メディアや人材紹介サービスを運営している会社です。
同社は「エン派遣」のPRでTikTok広告を活用することに決めました。
同社を含む人材業界における共通の課題の一つとして、社内で動画広告を運用するにあたってリソースやノウハウがないという課題がありました。
静止画と比較しても動画の制作には時間がかかることを課題に感じていたことから、当初は他のプラットフォームで配信していた動画素材をリサイズしてTikTok広告への配信も試みましたが、それでは成果が出ませんでした。
このような課題を解決するために、同社はカルーセルフォーマットを使用しました。
カルーセルフォーマットは、TikTokに静止画素材を入稿するだけで動画配信できるフォーマットです。
ユーザーが画面を左右にスワイプしながら複数の静止画を閲覧できます。
このようなフォーマットを使用して、クリエイティブ高い動画を配信することでCPAを1/4に下げることに成功しました。
参考:『CPAは約4分の1に、CV数は約4倍に!エン派遣のTikTok広告活用事例』
TikTok広告料金を無駄にしない広告運用のコツ
TikTok広告の成功事例をご紹介しましたが、ここからは費用を無駄にしないための運用のコツを解説していきます。
目的に見合う広告メニューを選ぶ
上述したように、TikTok広告にはさまざまな広告メニューがあります。
効果的な広告配信を行うには、目的に見合う広告メニューを選び、CPA(顧客獲得単価)を安く抑えることが重要です。
そのため、自社の目的に見合う広告メニューを選ぶようにしましょう。
TikTok広告メニュー | 主な目的や利用シーン |
TopView広告 |
|
Rearch&Frequency(インフィード広告) |
|
Branded Mission |
|
Branded Effect |
|
運用型広告 |
|
関連記事:『TikTokとは?成功事例からわかる伸びる動画広告の7つの特徴を解説!』
セグメント配信を行う
TikTok広告はセグメント配信ができます。
セグメントとは、TikTokユーザーを何らかの基準でグループ分けすることをいいます。
全てのユーザーに広告を配信するよりも、自社商品に興味があるユーザーに絞り込んで広告を配信した方が反響は得られやすいです。
そのため、年齢や性別でユーザーをグループ分けしましょう。
TikTok広告では、以下のようにユーザーをセグメントすることができます。
デモグラフィック |
|
興味・行動 |
|
デバイス |
|
参考:『広告ターゲティングについて|TikTokビジネスヘルプセンター』
TikTok広告のセグメントについて詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:『TikTok広告のセグメントとは?広告運用で成果を出すコツ10選!』
広告感の薄い動画を制作する
TikTok広告は他のSNSと比較して広告感が薄く、ユーザーに広告だと気づかれにくい傾向があります。
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会の独自調査『2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査』では約35%のユーザーはネット広告に対して「しつこい」「不快」「邪魔」「煩わしい」と思うと回答しています。
このように、広告が受け入れられにくくなってきている中で、広告感の薄い動画を制作し配信すれば、より多くの人に見てもらえるようになります。
実際にドミノピザでは、広告感のないクリエイティブで、ユーザーに楽しんでもらえる動画を制作し、TikTok広告でマーケティング活動を成功させています。
ユーザーが共感できるTikTok動画を配信していくことで広告感のない動画となり、高いエンゲージメントを獲得できるのです。
参考:『ネット広告への強い嫌悪感、テレビや新聞の倍以上に。「しつこい」「邪魔」が3割超【JIAA調べ】』
参考:『 TikTokクリエイターの世界観をそのまま活かす、広告っぽくない広告クリエイティブが効果を発揮【ドミノ・ピザ】』
キャンペーンと掛け合わせる
TikTok広告を配信する際は、キャンペーンと掛け合わせることで広告がクリックされやすくなります。
例えば、「このアカウントをフォローした方には〇〇〇をプレゼント」「この動画にコメントを書き込んでくれた方には〇〇〇をプレゼント」というような無料プレゼントを用意すると、フォロワーやエンゲージメントが獲得できます。
また、TikTok上で指定されたハッシュタグの動画を投稿して、企業の特設サイトにログインすると当選結果がその場でわかるインスタントウィンキャンペーンが行えます。
このようにキャンペーンと掛け合わせることで効果が見込みやすくなります。
参考:『TikTokキャンペーン攻略!種類や実施方法、企業の成功事例をご紹介』
ABテストを実施する
TikTok広告で成果を出すためにはインサイトの効果測定が欠かせません。
TikTokのインサイト機能を活用すれば、下記を把握することができます。
- 動画の視聴回数
- 人気動画
- フォロワー数の推移
- LIVE配信の反応
- プロフィール表示回数
つまり、複数の動画クリエイティブを用意しておけば「どのクリエイティブが人気あるのか?」「どのような属性に動画が支持されているか」を把握できます。
そのため、TikTokの動画は複数のクリエイティブを用意しておきましょう。
TikTokのインサイト機能について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『TikTokインサイトとは?5つの指標と確認方法を解説!』
広告代理店に相談をする
TikTok広告で費用対効果を高めるコツとして、自社で運用が難しいと感じたら広告代理店に相談するのも一つの手段です。
広告代理店に相談をすれば、TikTok広告運用実績を豊富に持つ担当者が「どのようなターゲットに、どのような広告を配信すれば効果が見込めるのか?」を提案してくれます。
社内でTikTok広告運用を行うリソースが足りない場合にも、広告代理店はおすすめです。
そのため、TikTok広告運用で悩んだら、広告代理店に相談してみましょう。
参考:『広告代理店の役割は?依頼するメリット・デメリット、インハウス運用との比較』
関連記事:『TikTok広告に強い広告代理店!おすすめ11社を徹底比較』
TikTok広告運用を依頼する際の料金相場
TikTok広告運用のコツをご紹介しましたが、ここからは広告代理店に依頼する際に必要な料金について解説していきます。
TikTok広告を代理店に依頼して運用を代行してもらう場合、以下の料金がかかります。
広告費100万円の場合
項目 | 平均費用相場 |
初期費用(※) | 3~10万円 |
運用代行手数料 | 20万円 |
動画制作費用 | 3~10万円 |
ランディングページ制作費用 | 30~60万円 |
広告運用レポート費用(※) | 1~5万円 |
訪問コンサルティング費用(※) | 1~5万円 |
合計 | 40万円~135万円 |
初期費用:3~10万円
広告代理店の中には、TikTokアカウントの準備をするために初期費用を請求するところもあります。
初期費用に含まれるものには、以下のようなものがあります。
- TikTokアカウント開設
- TikTokキャンペーン設定
- TikTokキーワード選定
- TikTok広告グループの作成
また、広告代理店の中には初期費用が無料の場合もあるため、費用をできるだけ抑えたい場合は、希望する広告代理店に初期費用がかかるかどうかを尋ねてみてください。
参考:『TikTok広告の種類と費用がまるわかり!課金方式から代理店手数料まで詳しく解説』
運用代行手数料:広告費の20%
TikTok広告運用を代理店にお任せする場合は、運用代行手数料を支払う必要があります。
運用代行手数料は広告代理店に応じて異なりますが、一般的な相場は広告費の20%です。
つまり、広告費100万円の場合は20万円の運用代行手数料を支払うことになります。
広告費が安い場合は、最低金額を支払うと定められていることが多いです。
参考:『TikTok広告の種類と費用がまるわかり!課金方式から代理店手数料まで詳しく解説』
動画制作費用:3~10万円
TikTok広告で配信する動画がない場合は、広告代理店に制作を依頼できます。
TikTok広告で配信するようなショート動画であれば、1本あたり3~10万円程度で依頼できます。
動画のクリエイティブや尺などにより、動画制作費用は変動します。
また、広告代理店の中には複数のパターンのクリエイティブ作成を10~20万円で請け負っている会社もあります。
TikTok広告運用の効果検証をしたい方は複数の動画を制作してもらいましょう。
参考:『TikTok広告の費用がまるわかり!種類による目安と課金方式』
ランディングページ制作費用:10~60万円
TikTok広告を配信して遷移させるサイトをお持ちでない場合は、広告代理店にランディングページの制作を依頼しましょう。
どのようなサイトを制作するかで料金は変動しますが、平均相場は1本あたり30~60万円です。
ランディングページの制作費用は各社で異なるため、クオリティと予算が合致する広告代理店に依頼をしましょう。
参考:『LP制作(ランディングページ)の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】』
広告運用レポート費用:1~5万円
広告運用レポート費用とは、TikTok広告運用の状況を振り返るためのレポートです。
「どのようなクリエイティブの動画が反響を得られやすいか?」「どのような属性のユーザーが動画を見ているか?」を検証するために用いるものです。
広告代理店によって、広告運用レポートを作成する際に手数料がかかることがあります。
その一方で、広告運用手数料にレポート作成が含まれていることもあります。
そのため、契約前に広告運用レポート費が発生しないかを確認しておきましょう。
参考:『TikTok(ティックトック)運用代行の費用相場はどれくらい?作業範囲は?』
訪問コンサルティング費用:1~5万円
訪問コンサルティング費用とは、お客様の場所に出向き、TikTok広告運用に関する打ち合わせを行うときに発生します。
広告代理店の中には、運用代行手数料の中に訪問コンサルティング費用が含んでいるところもあります。
そのため、契約前に訪問コンサルティング費用がかかるかどうかを確認しておきましょう。
最近では、TikTok広告に関する打ち合わせをリモートで行う会社が増えてきました。
しかし、リモートだと綿密な打ち合わせがしにくいです。
社内の状況を理解してもらいづらいため、御社に出向き打ち合わせをしてくれる会社を選ぶことをおすすめします。
参考:『TikTok(ティックトック)運用代行の費用相場はどれくらい?作業範囲は?』
関連記事:『TikTok Creative Centerとは?機能と4つの活用方法』
まとめ
いかがでしたか?TikTok広告には「TopView広告」「Reach&Frequency」「Branded Mission」「Branded Effect」「運用型広告」があり、どの広告メニューを選ぶかで広告料金が大きく変わります。
特に、運用型広告は「ターゲット」「クリエイティブ」「出稿先」「出稿費用」などの変更ができ、低予算で始められる広告です。
広告料金は決められておらず、課金形態で広告費用の消化方法が変わります。
そのため、運用型広告を少ない予算で始め、成果を出すためにはテクニックが求められます。
この記事では、TikTok予約型広告と運用型広告の課金形態をご紹介しました。
自社に見合う広告運用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
弊社ではTikTok広告運用代行というサービスを展開しております。
TikTok広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。