ドメインとは、簡単に言うと「インターネット上の住所」のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用されます。
例えば、WebサイトのURLでは「https://union-company.jp」の「union-company.jp」部分がドメインとなります。
このドメイン名は、実際のサーバーのIPアドレス(例:000.00.00.00)を人間が理解しやすい形に変換したものです。
そしてサブドメインとは、メインのドメインの下で用途に応じて複数の異なるコンテンツやサービスを展開することができるドメイン名のことを指します。
例えば「union-company.jp」がメインドメインであれば、「blog.union-company.jp」のように、主要なドメインの前に追加の文字列を持つものがサブドメインとなります。
大手企業やブランドは、このサブドメインを活用して、異なるサービスや機能を提供しています。
サブドメインの導入や運用には、SEOへの影響やその他のメリット、デメリットが存在します。
本記事では、サブドメインとは何か、SEOへの影響やそのメリットとデメリット、取得方法について詳しく解説します。
参考:『サブドメインとは?サブディレクトリとの違いについても解説』
参考:『ドメインとは何か?ドメインの基礎知識』
なお、GoogleにおけるSEOの評価基準について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:『SEOはガイドラインに沿って運用!Googleの5つの公式見解』
Contents
サブドメインとは
参考:『ドメインってなに?サブドメインや独自ドメインについて、初心者向けにまとめました。』
サブドメインは、メインサイトとは別のコンテンツを作るときに使用されるドメインです。
例えば、Yahoo!では検索エンジンのほかにショッピングサービスやニュースサイトなど、多岐にわたるサービスを提供しており、それぞれのサービスは以下のような独自のサブドメインで運営されています。
- Yahoo!ショッピング:https://shopping.yahoo.co.jp/
- Yahoo!天気:https://weather.yahoo.co.jp/
- Yahoo!ニュース:https://news.yahoo.co.jp/
- Yahoo!路線情報:https://transit.yahoo.co.jp/
参考:『Yahoo!JAPAN|サービス一覧』
このように、サブドメインを活用することで同一のブランドや企業が提供するサービスであると示すことができ、ユーザーに認知される確率も高まります。
新規事業の立ち上げやオウンドメディアの作成など、様々なシーンで活躍するサブドメインですが、適切な使用シーンを把握することでより効果的に使用でき、事業の成長を促すことにつながる可能性があります。
参考:『ドメインってなに?サブドメインや独自ドメインについて、初心者向けにまとめました。』
関連記事:『オウンドメディアでコンテンツを資産に! 目的と6つのメリットを紹介』
サブディレクトリとの違い
参考:『ドメインってなに?サブドメインや独自ドメインについて、初心者向けにまとめました。』
サブドメインと混同しやすい用語に、「サブディレクトリ」があります。
本体ドメインの前に文字列を作るサブドメインとは異なり、本体ドメインの下層にディレクトリを作成するのがサブディレクトリです。
例えば、URLの表示に関しては以下のような違いがあります。
- 本体ドメイン: ○○○.com
- サブディレクトリ: ○○○.com/△△/
- サブドメイン: △△△.○○○.com
サブドメインは独立したサイトを作るのに対し、サブディレクトリはメインサイトの下層ページと同じように扱われます。
あくまで「/」で階層を区切っているだけなので、メインドメインと同じWebサイト(下層ページ)として扱われます。
メインサイトが親である場合、サブドメインは親の兄弟、サブディレクトリは子というイメージです。
参考:『サブドメインとは?作り方やメリット・デメリットとサブディレクトリとの違いを解説!』
関連記事:『ITリテラシーとは?4つの種類や企業にもたらすメリットを解説』
サブディレクトリとの使い分け方
サブディレクトリとサブドメインの使い分けは、運用方法や目的に合わせて行うべきです。
サブドメインはテーマやサービスが異なるコンテンツを作成したい場合、サブディレクトリは同じテーマのコンテンツを作成したい場合に使用することがおすすめです。
選択する際には、それぞれのメリット・デメリットを理解し、目的に合わせて最適な選択を行うことが重要です。
項目 | サブドメイン | サブディレクトリ |
適用シーン | 一つのブランドで異なるテーマのページを作る | 元ドメインと同一のテーマのページを作る |
メリット | ブランドの下で異なるテーマを強調できるため、ブランドの一貫性を保てる | ドメイン情報が1つに集約されることで、アクセス解析時の工数を削減できる |
デメリット | ・元ドメインと重複していると判断された場合、検索結果にはどちらかのサイトしか表示されない ・スパムポリシーに抵触した場合、掲載順位の降下や検索結果に掲載されない可能性がある | サイト内でコンテンツの重複が発生しやすい |
一般的な選択基準 | 異なるテーマのページを公開 | 元ドメインと同一のテーマを扱う |
参考:『サブディレクトリとサブドメインの違いは?使い分けやSEO評価を解説』
参考:『サブドメインがSEOに与える影響とは?サブディレクトリとの違いも解説』
サブドメインのSEOへの影響
Googleでは、SEO評価とドメインの関係性について以下のように言及しています。
基本的に、新しいgTLDも他のgTLD(.com、.org など)と同じように処理されます。検索において、特定のTLDのキーワードが有利に働くことも不利に働くこともありません。
引用:『新しいトップレベルドメイン(gTLD)に対するGoogleでの取り扱いについて | Google検索セントラル』
このように、GoogleではドメインによるSEO効果を否定していることから、ドメインによってSEOで有利に働くことはないと考えて良いでしょう。
一方で、サブドメインの場合はSEO評価において一定の効果が見込める場合があります。
なぜならサブドメインは、メインドメインの文字列と一部重なっていることから同じ運営元のサイトとして認識されるため、メインドメインのコンテンツの一部としてみなされる場合があるからです。
もちろん、サブドメインにおいてもメインドメインとは異なるテーマのコンテンツを提供することを目的としているため、それぞれ別個のドメインとして認識されますが、ある程度のSEO評価はメインドメインから引き継ぐことができます。
このように、サブドメインはメインドメインの力にある程度依存する性質があります。
参考:『サブドメインとは?作り方やメリット・デメリットとサブディレクトリとの違いを解説!』
参考:『SEOとドメインの関係性とは?最適なドメイン名の決め方やドメインパワーについて』
参考:『サブドメインはSEOに悪影響を与えるのか』
サブドメインを導入するメリット
サブドメインを導入することで、ビジネスやWebサイトの運営において様々なメリットがあります。
以下に、主な3つのメリット紹介します。
異なるテーマのコンテンツを展開できる
上述したように、サブドメインは独自ドメインとは異なるテーマや内容を持つWebサイトを作成する際に有効です。
例えば、ファッションブランドが新しい飲食事業を開始する場合、その飲食に関する情報をサブドメイン上で展開することで、独自ドメインのブランドイメージを保ったまま情報発信が可能です。
また、ブランドの一貫性を保つことで、ユーザーの信頼性やロイヤルティも向上します。
引用:『ウィキペディア』
例えば、フリー百科事典のWikipediaは言語ごとにサブドメインを使用しています。
具体的には以下の通りです。
- en.wikipedia.org (英語)
- ja.wikipedia.org (日本語)
ユーザーがどの言語のサイトか把握しやすくするとともに、統一感のあるWebサイト運営を実現しています。
このように、サブドメインを使用することで、ユーザーにとっても分かりやすく、統一感のある情報提供を実現可能です。
参考:『サブドメインとは?メリットから作り方、サブディレクトリとの違いまでを解説!』
ドメイン費用を抑えることができる
サブドメインの活用により、1つの独自ドメインの下で複数のWebサイトを効率的に運用することができます。
これにより、新たなドメインの取得にかかる費用を抑えることが可能です。
ドメインを実際に使用する場合には、大きく分けて以下の費用がかかります。
- 取得時に必要な「登録料」
- 更新時に必要な「更新料金」
ドメインには一定の有効期限が設けられており、取得から1年以上経過した後もそのドメインを維持したい場合は更新料金を支払う必要があります。
ドメインの種類や登録サービス会社によっては最大10年まで保有できるものもありますが、更新料金は登録料に比べて価格帯が高いです。
例として、ドメイン登録サービスの「お名前.com」ではドメインを使用するために以下のコストがかかります。
ドメイン | 登録料 | 更新料金 |
.com | 0円~ | 1,287円〜 |
.net | 0円~ | 1,507円〜 |
.jp | 330円~ | 3,091円~ |
.site | 60円~ | 4,268円~ |
.online | 80円~ | 5,040円~ |
参考:『ドメイン料金一覧』
登録料は無料の場合もありますが、毎年の更新時にコストが発生することが多いです。
サブドメインを使用して複数のWebサイトを運用する場合は、新たにドメインを取得する必要がないため、登録料や更新料金を複数支払わずに済みます。
このように、新規でドメインを取得するよりもサブドメインを活用することでドメインにかかる費用を削減することができます。
参考:『サブドメインとは?作り方やメリット・デメリットとサブディレクトリとの違いを解説!』
参考:『ドメインの費用はどれくらいが相場?取得と更新の維持費を理解しよう!』
参考:『【ドメイン】ドメインの登録年数として保有できる期間は?』
メインドメインのSEO評価を部分的に受け継ぐことができる
引用:『Google検索に関するドキュメントを確認して、サイトのSEOを向上させる | Google検索セントラル』
上述したように、サブドメインを使用することで、メインドメインのSEO評価をある程度受け継ぐことができます。
そのため、メインドメインのサイト評価が高かった場合はサブドメインにも高評価が反映されるため、SEO評価にもプラスに働きかける可能性が高いです。
新しいドメインを取得してサイトを立ち上げる場合と比較しても、長く育ててきたメインドメインのSEO評価を引継ぐことで早い段階での検索エンジンの上位表示が期待できます。
また、サブドメインとメインドメインのWebサイト間で内部リンクを設置することもSEOにおいては有効とされています。
参考:『サブドメインがSEOに与える影響とは?サブディレクトリとの違いも解説』
参考:『ドメインとSEOの関係性を解説!鍵を握るドメインパワーとは?』
参考:『SEOで有利なのは個別のドメイン?それともサブドメイン?』
参考:『リンクレポート|Search Consoleヘルプ』
サブドメインを導入するデメリット
一方で、サブドメインの導入には以下のデメリットも存在します。
SSL証明書の発行に費用がかかる
引用:『SSLの仕組み』
サブドメインの導入には、SSL証明書の発行費用がかかってしまいます。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、Webサイトの運営者の実在性を確認し、ブラウザとWebサーバー間での通信データを暗号化するための技術です。
SSLにより、ユーザーが提供する情報(例えばクレジットカード情報やパスワード)などが、第三者によって盗聴や改ざんされるリスクを大幅に減少させることができます。
この通信先のWebサーバーや通信相手が、実在しているものであり、偽りのないことを証明するのがSSL証明書です。
サイト運営を始める際は、こういったセキュリティ面での安全性を保障するためにSSL証明書が必要になってきます。
SSL証明書はドメインごとに発行費用がかかるため、サブドメインの導入時にも費用が発生します。
参考:『サブドメインとは?作り方やメリット・デメリットとサブディレクトリとの違いを解説!』
参考:『サブドメインとは?メリット・デメリットや設定方法をわかりやすく解説』
参考:『SSL証明書とは?仕組みや種類についてわかりやすく解説』
参考:『SSLの仕組み|総務省』
メインドメインからマイナスの影響を受けるリスクがある
サブドメインを導入してメインドメインのSEO評価を受け継ぐことができる一方で、プラスな評価だけでなくマイナスな評価も同様に受け継ぐ可能性があります。
具体的には、メインドメイン上でのスパム行為や不適切なコンテンツが検出された場合にペナルティを受けることで、サブドメインの評価も下げてしまう原因にもなります。
例えばGoogle検索では、以下のような項目が確認された場合は、Googleペナルティを受けてしまいます。
- 不自然な被リンク、発リンク及び相互リンクの設置
- 価値の低いコンテンツを自動生成している
- 重複コンテンツおよびコピーコンテンツ
不自然な被リンクとは、例えば不正な方法によって獲得した被リンクがこれにあたり、短期間でリンクを増やすために大量購入した被リンクなどはGoogleペナルティに該当します。
このように、SEOの観点からもサブドメインにはメインドメインからのSEO評価が関わってくるため、悪影響が心配な場合は別の新規ドメインを作成するのがおすすめです。
ペナルティ対策の基準となるGoogle検索のガイドラインに関しては以下をご覧ください。
参考:『Google検索の基本事項』
参考:『サブドメインとは?メリットから作り方、サブディレクトリとの違いまでを解説!』
参考:『サブドメインがSEOに与える影響とは?サブディレクトリとの違いも解説』
参考:『SEOで有利なのは個別のドメイン?それともサブドメイン?』
参考:『Googleペナルティとは?受ける原因と対策方法を解説』
関連記事:『Googleペナルティとは?2つの種類とチェック方法・対策を解説』
スパムポリシーに抵触する可能性がある
Googleは長年、スパム行為に対しての施策であるスパムポリシーや自動化システムを導入してきました。
そして2024年3月、新たに検索結果の品質向上を目的としたコアアップデートとスパムポリシーの更新を発表しました。
このコアアップデートは、クリック目的のコンテンツをなるべく排除し、ユーザーに有用なコンテンツを表示させることを目指しています。
それに伴い、検索結果の品質に悪影響を与える可能性のある行為に対応するためにスパムポリシーも更新されました。
以下は新たに追加されたスパムポリシーです。
新しいスパムポリシー | 内容 |
期限切れのドメインの不正使用 | 期限切れの過去のドメインの評判を利用し検索上位を狙う行為/過去のドメインと異なる低品質コンテンツとしての再利用 |
大量生成されたコンテンツの不正使用 | 検索上位の表示させることを目的に大量のページを生成する行為 |
サイト評判の不正使用 | ホストサイトの監視や関与がない状態で、第3者がホストサイトの内容と関連性のないコンテンツを生成する行為 |
上記のスパムポリシーに違反した場合は、掲載順位の降下や検索結果からの除外が起きる可能性があります。
サイト評判の不正使用への対応
特に注目すべきは、ホストサイトのドメインの一部を借りて第3者が作成するサイト「寄生サイト」への対処方法として「サイト評判の不正使用」も新たにスパムポリシーに追加されている点です。
Googleは、こういったサイトの不正使用の対処として「人間の目視での手動による対策」と「アルゴリズムによる自動での対策」の両面で進める方針であると発表しています。
まずは、今回追加されたスパムポリシーに対しての「手動による対策」が5月から実施され、不正に検索結果上位を狙う行為への対応が強化されています。
この手動対策により、実際に金融系キーワード、ホストサイトのサブディレクトリを使用したアフィリエイトサイト(FX、ダイエット、仮想通貨などのキーワード)などが「サイトの評判の不正使用」と判断され大幅に順位変動が起きています。
例:「サイト評判の不正使用」と判断される可能性のある状況
例えば、ホストサイトがファッションブランドに関する内容を配信しているとします。
そして、ドメインを貸した第3者がカジノ関連のサイトを作成し、検索結果上位の掲載を目的にホストサイトと全く関連のない内容を配信していた場合、Google側から「サイト評判の不正使用」と判断される可能性があります。
第3者へ自社のドメインを貸す際は、「自社サイトと関連のある内容かの確認」「ドメイン貸しをしたサイトへの監修や関与」が必要です。
サブドメイン運用の際もスパムポリシーに準拠し、ユーザーにとって関連性の高いコンテンツ作成が重要となります。
参考:『Googleコアアップデート2024年3月を分かりやすく解釈、要約』
参考:『Google検索のコンテンツポリシー | Google検索ヘルプ』
参考:『2024年3月のコアアップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブクリエイターが知っておくべきこと | Google検索セントラル』
参考:『グーグル、今度こそ寄生サイトを検索結果化から排除へ。まず手動対策から【SEO情報まとめ】』
参考:『Googleのスパムポリシー施行で変動発生!手動対策で下落したサイトの特徴とは?』
サブドメインの取得方法
ここからはサブドメインの取得方法についてご紹介します。
サブドメインの取得には、大きく分けて以下の3つの工程があります。
- 独自ドメインの取得
- レンタルサーバーの選択
- サブドメインの設定
それぞれ以下で詳しく説明します。
参考:『サブドメインはSEO評価に影響する?サブディレクトリとの使い分けも解説!』
独自ドメインの取得
サブドメインを取得する際は、独自のドメインを紐付ける必要があります。
そのため、まずはメインとなる独自ドメインを取得しましょう。
独自ドメインとは、インターネット上での住所として機能する文字列のことを指します。
独自ドメインは世界中で唯一無二のものであり、自分で好きな文字列を使用して設定することができるので、例えば「union-company.jp」のような形式で企業のホームページや個人ブログ、メールアドレスなどに使用されます。
ドメイン名を決める際は、以下のポイントを参考にするのがおすすめです。
- ユーザーにとって分かりやすいか
- Webサイトの内容を表現できているか
- 長すぎないか
参考:『【初心者向け】独自ドメインとは?メリットやおすすめ取得方法も解説』
参考:『ドメイン取得の基本と方法|取得の流れ、種類やサービスの選び方は?』
レンタルサーバーの選択
次に、サブドメインに対応するレンタルサーバーを選びます。
サーバーによって後述するサブドメインの設定方法が異なるため、選択したサーバーのマニュアルやヘルプを参照することが重要です。
レンタルサーバーには以下のようなものがあります。
使用する容量や価格、提供しているサポートなどそれぞれ特徴があることから、比較検討し、自身の運用目的と合致するサーバーを選択することが重要です。
参考:『サブドメインはSEO評価に影響する?サブディレクトリとの使い分けも解説!
サブドメインの設定
次に、それぞれのレンタルサーバーからサブドメインの設定を行っていきます。
以下では、ロリポップを使用している場合を例にサブドメインの設定手順を解説していきます。
ユーザー管理画面の「サブドメイン設定」から、新規作成をクリックすることで簡単に設定することが可能です。
引用:『ロリポップ』
次にサブドメイン名を入力していきます。
引用:『ロリポップ』
サブドメインの名前は自由に選べますが、Webサイトの内容を反映する名前を選ぶことをおすすめします。
例えば、オウンドメディアを運用する場合は「blog」などを活用することでWebサイトにアクセスしたユーザーに対してサイト理解を促すことが可能です。
サブドメインの名前とサイトの内容が一致していない場合、ユーザーや検索エンジンの混乱を引き起こすリスクがあります。
結果として検索順位の低下やユーザーエクスペリエンスの低下を引き起こすリスクを孕んでいることから、わかりやすさを意識してサブドメイン名を設定するようにしましょう。
なお、サブドメインの設定がサーバーに反映されるまでには、最大で72時間程度かかることがあります。
この期間中、新しく作成したサブドメインのWebサイトが一時的に閲覧できない場合がありますので、注意しましょう。
参考:『サブドメインとは?取得方法から活用例、独自ドメインとの使い分け方』
参考:『ドメイン名の決め方 – 失敗しない7つのコツ』
ドメインのDNSゾーンレコードを編集して登録することも可能
参考:『ドメインとは?』
サブドメインの設定は、レンタルサーバーを使用する方法のほかに、ドメインのDNSゾーンレコードを編集して希望するサブドメイン名を登録することも可能です。
DNS(Domain Name System)は、インターネット上でドメイン名とIPアドレスを関連付けるシステムです。
具体的には、コンピュータの住所を示す「IPアドレス」と、IPアドレスを人間が理解しやすい形で表記した「ドメイン名」を対応させる役割を持っています。
このシステムのおかげで、私たちはWebサイトのIPアドレスを直接覚える必要がなく、ドメイン名だけでアクセスできます。
DNSは、世界中に分散された多数のサーバーで構成されており、これらのサーバーは「DNSサーバー」と呼ばれます。
DNSサーバーは、大きく分けて以下の2つのカテゴリに分けられます。
- ネームサーバー:ドメイン名とIPアドレスの対応関係を保持する役割を持つ
- フルリゾルバ:ネームサーバーに問い合わせを行い、名前解決を実行する役割を持つ
これらのDNSの動作をサポートするために「DNSレコード」と呼ばれる設定情報が必要になってきます。
ただし、この方法でサブドメインを設定する際はDNSゾーンレコードの編集権限が必要です。
参考:『サブドメインとは|名づけてねっと』
参考:『DNSとは? 仕組み、DNSレコードの種類と設定〜確認方法について解説』
まとめ
サブドメインは、事業やサービスを複数展開する際に有用ですが、独自のドメインを複数取得する方法や、サブディレクトリを採用する方法など対応策は他にもあることから、特徴を理解して使用することが重要です。
また、サブドメインにはコスト削減効果やメインドメインのSEO評価を引き継げるといった様々なメリットがある一方で、メインドメインのマイナス要素も享受してしまう可能性があります。
そのため、サブドメインを導入する際はこれらのメリットとデメリットを理解した上で使用するようにしましょう。
この記事を読んで、サブドメインを適切に活用することが難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。