バナー広告のメリットは、視覚的に消費者にアピールできるため、幅広い層への信頼度や認知度アップにつながりやすいことです。
Yahoo! JAPAN の調査によると、高画質な画像はクリック率が約10%増加、コンバージョン率は約15%改善したとの結果が出ており、広告効果にも影響を及ぼします。
しかし、各広告やSNSでバナーを使用する際、以下のような疑問を覚えた方も多いのではないでしょうか。
「このサイズは〇〇広告に対応しているのかな?」
そこで今回は、ディスプレイ広告とSNS広告のバナーサイズを一覧にまとめました。
バナーサイズにお悩みの方は、本記事をご参照いただければスムーズにバナーを準備できます。
この記事では「Google広告」「Yahoo!広告」(ディスプレイ広告)と「Facebook広告」「Instagram広告」「Twitter広告」「LINE広告」「TikTok広告」(SNS広告)の7つの広告サービスのバナーサイズについて詳しく解説していきます。
参考:『広告画像の画質の重要性について|Yahoo!公式ラーニングポータル』
Contents
ディスプレイ広告とは?
引用:『ディスプレイキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に画像、動画、テキスト形式で表示される広告です。
バナーで表示されることが多いため、バナー広告と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告は、主にGDN(Googleディスプレイネットワーク)、YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)、YouTube広告などのアドネットワークを通じて配信されます。
詳しいGDNとYDAの違いについては以下の記事をご覧ください。
関連記事:『ディスプレイ広告とは?GDNとYDAの5つの違いを解説』
ディスプレイ広告のバナーサイズ
ディスプレイ広告は、「イメージ広告」、「レスポンシブディスプレイ広告」の2種類に分けられます。
ここからはそれぞれのバナーサイズと、おすすめサイズをご紹介します。
イメージ広告
イメージ広告とは、アップロードした画像がそのまま配信される広告です。
レスポンシブディスプレイ広告とは違い、配信面に合わせてサイズやレイアウトは自動調整されません。
以下は、GDNとYDAのイメージ広告のサイズ一覧です。★は媒体推奨サイズです。
種類 | アスペクト比 | サイズ | Yahoo! | |||
PC Tab | SP | PC Tab | SP | |||
スクエア (正方形) | 1:1 | 200×200 | 〇 | 〇 | ||
250×250 | 〇 | 〇 | ||||
600×600 | ○ | ○ | ||||
レクタングル (長方形) | 3:5 | 240×400 | 〇 | |||
25:36 | 250×360 | 〇 | ||||
6:5 | 300×250 | ★ | ★ | ★ | ★ | |
336×280 | 〇 | |||||
29:20 | 580×400 | 〇 | ||||
縦長 | 1:5 | 120×600 | 〇 | |||
4:15 | 160×600 | ★ | ★ | ★ | ||
1:2 | 300×600 | ★ | ★ | |||
2:7 | 300×1050 | 〇 | ||||
横長 | 39:5 | 468×60 | 〇 | ○ | ○ | |
16:9 | 640×360 | ○ | ||||
728:90 | 728×90 | ★ | ★ | ★ | ||
31:6 | 930×180 | 〇 | ||||
97:9 | 970×90 | 〇 | ||||
97:25 | 970×250 | 〇 | ||||
49:6 | 980×120 | 〇 | ||||
モバイル | 6:1 | 300×50 | 〇 | 〇 | ||
32:5 | 320×50 | ★ | ★ | |||
16:5 | 320×100 | 〇 | ○ | |||
最大容量 | 150KB | 3MB | ||||
対応形式 | JPEG、PNG、GIF |
引用:『イメージ広告の画像サイズ|Google広告エディターヘルプ』
引用:『バナー(画像)|Yahoo!広告ヘルプ』
レスポンシブディスプレイ広告
レスポンシブディスプレイ広告とは、アップロードしたアセット(画像、広告見出し、ロゴ、動画、説明文)を自動的に組み合わせて配信してくれる広告です。
以下は、GDNとYDAのレスポンシブディスプレイ広告のサイズ一覧です。
種類 | アスペクト比 | サイズ | Yahoo! | |
スクエア (正方形) | 1:1 | 300×300 | 〇(最小) | 〇 |
1200×1200 | ★ | |||
横長 | 1.91:1 | 600×314 | 〇(最小) | |
1200×628 | ★ | 〇(最小) | ||
ロゴ (スクエア) | 1:1 | 128×128 | 〇(最小) | |
1200×1200 | ★ | |||
180×180 | 〇 | |||
ロゴ (横長) | 4:1 | 512×128 | 〇(最小) | |
1200×300 | ★ | |||
最大容量 | 5120KB | 3MB | ||
対応形式 | JPEG、PNG |
引用:『イメージ広告の画像サイズ|Google広告エディターヘルプ』
引用:『レスポンシブ(画像)|Yahoo!広告ヘルプ』
ディスプレイ広告でおすすめのバナーサイズ
ディスプレイ広告でおすすめのバナーサイズは以下の5つです。
- 300×250px(6:5)
- 160×600px(4:15)
- 300×600px(1:2)
- 728×90px(728:90)
- 320×50px(32:5)
Google広告の公式ヘルプには、この5サイズを用意すると、表示される形式が自動的に調整され、Googleディスプレイネットワーク上の95%のプレースメントに対応できると掲載されています。
このサイズは、Yahoo!ディスプレイ広告にも対応しています。
ディスプレイ広告を配信する際は、上記のサイズを用意して、必要に応じて他のサイズを追加するといいでしょう。
参考:『ディスプレイキャンペーンを最適化する|Google広告ヘルプ』
関連記事:『YouTube内にディスプレイ広告を出すための8ステップを解説!』
SNS広告とは?
SNS広告とは、Facebook、Instagram、TwitterといったSNSプラットフォームに配信する広告のことです。
SNSのタイムラインやストーリーズ、おすすめアカウント欄に表示される広告などが該当します。
詳しいSNS広告については以下の記事をご覧ください。
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!|Union Media』
SNS広告のバナーサイズ
SNS広告の中でも代表的な、「Facebook」、「Instagram」、「Twitter」、「LINE」、「TikTok」の5媒体の推奨バナーサイズをご紹介します。
SNS広告のバナーサイズは、同じ媒体内であっても配信先によって推奨サイズが異なることがあるため注意が必要です。

例えば、Facebookフィードに広告を配信する際は16:9や1:1サイズの動画配信が可能ですが、Facebookストーリーズとなると最適なバナーサイズは9:16(縦長)となります。(16:9も入稿可能ですが、ユーザーへの見え方が不自然な形になります)
画像
以下は、SNS広告の推奨画像サイズ一覧です。
種類 | アスペクト比 | サイズ | LINE | |||
スクエア (正方形) | 1:1 | 800×800 | 〇 | |||
1080×1080 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
1200×1200 | 〇 | |||||
縦長 | 4:5 | 1080×1350 | 〇 | 〇 | ||
9:16 | 1080×1920 | 〇 | 〇 | |||
横長 | 3:2 | 600×400 | 〇 | |||
1.91:1 | 800×418 | 〇 | ||||
1200×628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
16:9 | 1920×1080 | 〇 | 〇 | |||
最大容量 | 30MB | 30MB | 5MB | 10MB | ||
推奨形式 | JPG、PNG | JPG、PNG | JPEG、PNG | JPG、PNG |
引用:『広告形式の仕様と推奨事項|Facebook広告ガイド』
引用:『広告クリエイティブの仕様|twitter広告ヘルプセンター』
引用:『【LINE広告】クリエイティブの制作|LINE for Business』
動画
以下は、SNS広告の推奨動画サイズ一覧です。
種類 | アスペクト比 | サイズ | LINE | TikTok | |||
スクエア (正方形) | 1:1 | 600×600 | 〇 (最小) | ||||
640×640 | 〇 (最小) | ||||||
800×800 | 〇 | ||||||
1080×1080 | 〇 | 〇 | |||||
1200×1200 | 〇 | ||||||
縦長 | 4:5 | 1080×1350 | 〇 | 〇 | |||
9:16 | 135×240 | 〇 (最小) | |||||
540×960 | 〇 (最小) | ||||||
1080×1920 | 〇 | 〇 | |||||
横長 | 16:9 | 240×135 | 〇 (最小) | ||||
960×540 | 〇 (最小) | ||||||
800×450 | 〇 | ||||||
1920×1080 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
3:2 | 600×400 | ||||||
1.91:1 | 800×418 | ||||||
1200×628 | 〇 | 〇 | |||||
最大容量 | 4GB | 4GB | 1GB | 1GB | 500MB | ||
推奨形式 | MP4、MOV、GIF | MP4、MOV | MP4、MOV | MP4、MOV | MP4、MOV |
引用:『Facebook動画広告の要件チャート』
引用:『広告クリエイティブの仕様|twitter広告ヘルプセンター』
引用:『LINE広告(LINE Ads) 入稿規定マニュアル|LINE for Business』
引用:『動画広告の仕様|TikTokビジネスヘルプセンター』
SNS広告でおすすめのバナーサイズ
SNS広告でおすすめのバナーサイズは以下の通りです。
- 1080×1080px以上(1:1)
- 1080×1920px以上(9:16)
- 1200×628px以上(1.91:1)
- 1080×1080px以上(1:1)
- 1080×1920px以上(9:16)
関連記事:『【Instagram広告】クリエイティブデザインで意識するべき11のコツ』
- 800×800px(1:1)
- 800×418px(1.91:1)
LINE
- 1080×1080px(1:1)
- 1200×628px(1.91:1)
TikTok
- 540×960px以上(9:16)
バナー作成時のポイント
モバイル広告でおすすめのバナーサイズ
モバイル広告とは、スマートフォンや携帯電話向けに配信される広告のことです。
以下は、モバイル広告でおすすめのバナーサイズです。
- 600×600px、800×800px、1080×1080px(1:1)
- 300×250px(6:5)
- 320×50(32:5)
- 320×100(16:5)
- 600×360(5:3)
- 1200×628(300:157)
インフィード広告

インフィード広告の注意点は、画像とテキストで同じことを言ってしまうことです。
これが起きる理由は、600×500の画像をディスプレイ広告で作成した後、その画像をそのままインフィード広告として使ってしまったケースです。
画像内にはテキストを無理に詰め込まずできるだけすっきりさせます。
印象的なデザインの商品やゲームキャラクターなど、ビジュアルで訴求した方が良いものは画像で訴求し、「期間限定〇〇プレゼント」といったアクションを後押しする内容やテキストの方が分かりやすいものはテキストで訴求した方がいいでしょう。
関連記事:『インフィード動画広告でYouTubeチャンネル登録者数を増やす際の4つの注意点』
高画質の画像を用意
できるだけ高画質の画像を用意しましょう。
高画質の画像を用意すると、画像の悪化を防ぐことができます。
高画質の画像の例は以下の通りです。
- 300×250 → 600×500
- 320×50 →640×100
- 468×60 → 936×120
- 480×32 →960×64
- 728×90 → 1456×180
高画質にするとファイル容量が大きくなりますが、Google広告ではファイル容量が150KBを超えたバナーは配信できないため注意が必要です。
参考:『イメージ広告の画像サイズ – Google 広告エディター ヘルプ』
イメージ広告とレスポンシブ広告は併用可能
イメージ広告とレスポンシブ広告は併用が可能です。

Googleの調査によると、広告を併用することでイメージ広告だけの場合より50%以上のコンバージョンを獲得していることが分かりました。
ただし、Google広告では、広告のクリック数やインプレッション数によって費用が変動するため、併用すると広告費用が増加する可能性があります。
参考:『ディスプレイ キャンペーンとファインド キャンペーンの広告について』
GDN・YDAバナー作成時の注意点
GDNとYDAのバナー作成時の注意点は以下の2つです。
- 画像に含まれるテキストが20%以上を超えると審査に落ちやすくなる
- レスポンシブ広告は画像が自動でトリミングされる場合がある
画像に含まれるテキストが20%以上を超えると審査に落ちやすくなる
画像内のテキスト比率が20%を超えると広告審査に落ちやすくなるため注意が必要です。
できるだけ、画像内にはテキストを入れず、商品やサービスの画像で訴求しましょう。
参考:『レスポンシブ広告の要件 – Google 広告ポリシー ヘルプ』
レスポンシブ広告は画像が自動でトリミングされる場合がある
レスポンシブ広告は、配信場所のサイズに合わせて、画像が自動でトリミングされる場合があります。
Google広告では、最大5%、Yahoo!広告では最大20%が自動でトリミングされることがあります。
そのため重要な部分が切られてしまわないように、中央に画像やテキストを配置しましょう。
参考:『レスポンシブ(画像)における画像入稿時のご注意 – ヘルプ – Yahoo!広告』
参考:『レスポンシブディスプレイ広告 画像掲載について – Google 広告 コミュニティ』
バナーデザインのコツ
- コントラストを上げる
- 情報をグルーピングする
- 色のバランスに配慮する
関連記事:『広告クリエイティブとは【クリック率向上の制作ポイントを5つ紹介】』
コントラストを上げる
写真や背景の上に文字を乗せる際は、文字が見やすくなるようにコントラストを上げましょう。
画像の上の文字を目立たせるには、背景をぼかしたり、明度差をつけたり、文字に縁取りを付けるなどを行いましょう。
情報をグルーピングする
関連性の高い情報はグルーピング(まとめる)しましょう。
関連性の高い情報を近く、関連性の低い情報を遠くすることで、情報がグループ化され消費者が理解しやすくなります。
色のバランスに配慮する
読みやすく、違和感のない配色を意識しましょう。例えば、純色を避けたり、使う色数を減らしたり、色の持つ効果を意識します。
また、以下のようなカラー配色サイトを使うのもいいでしょう。
参考:『Colormind – the AI powered color palette generator』
まとめ
この記事を読んで、バナー広告の作成が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、バナー広告作成を含むWeb広告運用全般のご相談を承っております。
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また、弊社の広告運用担当はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保持者であり、知識のアップデートを行っております。
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監修者
2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
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