皆さんはLINEポイントについてご存知でしょうか。
LINEが提供するサービス内で獲得できるポイントで、獲得したポイントはLINEサービスや、LINE Pay、LINEスタンプの購入などLINE関連のさまざまなサービスで使用することが可能です。
この記事を読んでいる方の中にも、スタンプの購入などを目的にLINEポイントを貯めている方もいるのではないでしょうか。
LINEポイントADでは、LINEポイントの獲得と引き換えにユーザーに対し、友だち追加や動画視聴、ミッションのクリアなどを促すことが可能です。
当記事では、LINEポイントを利用し、ユーザーに対しアクションを促すことが可能なLINEポイントADについて紹介します。
なお、LINE公式アカウント作成の方法については以下の記事で解説しています。
関連記事:『スマホで始めるLINE公式アカウント!12項目をアプリで簡単管理』
Contents
LINEポイントとは
LINEポイントとは、LINE内で獲得、使用可能なポイントのことです。
1ポイント1円として様々なお支払いの際に使用することが可能です。
日本人の8割以上が使用しているLINEアプリ内でポイントを貯めることが可能で、多くの日本人にとって使い勝手の良いポイントです。
参考:『LINEヤフー for Business|LINEポイント』
参考:『2024年 | 日本・世界のSNSの利用者数ランキングまとめ!SNS別のマーケティング成功事例も解説』
LINEポイントの貯め方は以下の通りです。
LINEポイントの獲得方法
- LINEアプリ内のウォレットをクリック
- LINEポイントクラブをタップ
- ミッションをクリアし、ポイントを獲得
ミッションの種類は様々で、例えば、クレジットカードの発行やゲームのダウンロード、友だち追加などがあります。
ユーザーはLINEを使用する隙間時間で手軽にポイントを貯めることが可能です。
また、貯めたポイントは、以下の4種類の使用方法があります。
- スタンプ/着せ替えと交換
- LINE Payで使用する
- LINEサービスで使用する
- LINE Gamesで使用する
LINEポイントで、スタンプや着せ替えを購入し、LINEを自分好みにカスタマイズすることができます。
また2021年からLINE PayをPayPay加盟店で使用可能になったことから、LINE Payはスマホ決済をする際、幅広い店舗で使用可能になりました。
PayPayの加盟店、およそ398万ヶ所(2022年末時点)でもLINE Payを使用可能となり、LINE Payは2021年6月時点でおよそ400万ヶ所の店舗で使用可能になりました。
こういった背景からLINEポイントを使用しているユーザーは多くいます。
参考:『PayPay加盟店において「LINE Pay」での支払いが8月17日から可能に』
参考:『PayPay加盟店でLINE Pay決済可能に、統合に向け連携加速』
参考:『PayPayとLINE Payはいつ統合されるのか』
人気のポイントサービスに関する調査
インターネットに関する市場調査を実施しているMMD研究所が行った「ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」※で、LINEポイントは全ポイントサービスの中で7番目にユーザー数が多く、20.1%のユーザーから使用されているという結果が出ました。
2023年に公開されたポイントサービス市場に関する調査では、国内におけるポイントサービス市場規模は今後も拡大していくと予測されています。
ポイントサービスの需要が高まることで、LINEポイントの利用拡大も期待できます。
LINEそのものの汎用性から、LINEポイントは多くのユーザーの興味を引くことができ、幅広いユーザーにリーチすることが可能となります。
参考:『意識している経済圏は「楽天」42.0%、「PayPay」27.0%、「ドコモ」22.0%、「イオン」19.2%、「au」14.5%、「Vポイント」12.4%ポイント経済圏の満足度は「PayPay経済圏」が81.8%でトップ』
参考:『ポイントサービス市場に関する調査を実施(2023年)』
LINEポイントADとは
引用:『LINEポイントAD|LINEヤフー for Business』
LINEポイントAD(サービス名:LINEポイントクラブ)は、LINEが提供する国内最大級のポイントメディアです。
月間PV数が2.8億PV(2023年時点)と非常に多く、汎用性が高く多くのユーザーが使用しているLINEポイントを使用した広告配信を行うことが可能です。
LINEポイントクラブ内に広告が掲載され、その中から友達追加や動画の視聴、指定のアプリダウンロードなど、ユーザーが任意のキャンペーンを選択し実行することで、ユーザーはLINEポイントを獲得することができるようなシステムになっています。
LINEポイントを使用したメニューは6種類あり、アプリのインストールを促したい場合や、友だち追加を訴求したい場合など状況に応じて使い分ける必要があります。
KPI | メニュー名 | メニュー説明 |
獲得重視 | Reward アフィリエイト AD |
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Reward CPI AD |
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Reward CPE AD |
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友だち追加数重視 | Friends Swipe AD |
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Friends Video AD |
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リーチ重視 | 「LINEポイント」 LINE公式アカウントのメッセージ配信 |
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LINEポイントADのメニューの使い分け
引用:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
前項の表でも解説したように、使用するメニューによって得られる効果が変わります。
達成したい目標によってメニューを使い分けることが大切です。
- 「LINEポイント」LINE公式アカウントのメッセージ配信:潜在層へリーチし、詳細ページへの誘導
- 「Reward アフィリエイトAD」「Reward CPI AD」「Reward CPE AD」:ユーザーの獲得
- 「Friends Swipe AD」「Friends Video AD」:友だち追加
上記のように目標に応じて上手に使い分けることで、各目標の達成だけでなく、「リーチ~獲得~友だち追加」までの全てをLINEポイントAD内で完結させることもできます。
LINE Payなどのサービスを活用することで幅広い支払いで使用可能な点も便利です。
参考:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
LINEポイントADのメリット
- 国内最大級のリーチ力によって幅広いユーザーに接触できる
- 女性向けの商材との相性が良い
上記2点がLINEポイントADを使用するメリットです。
国内最大級のリーチ力によって幅広いユーザーに接触できる
引用:『LINE広告とは|LINEヤフー for Business』
LINEの公式サイトによると、2023年12月時点でLINEの国内ユーザー数は9,600万人にのぼっており、SNS利用者のうちLINEの利用者は92.5%という高い利用率を誇っています。
その中でもLINEを毎日使う人は86%に達していることから、LINEは他のSNSに比べてアクティブ率が高いと言えます。
また『LINEポイントADとは』の項目でも前述したとおり、LINEポイントADは国内だけでも月間約2.8億のPV数を誇っているポイントメディアであり、これは国内最大級の規模になります。
これらのことから、LINEポイントADは多くのユーザーに絶大なリーチを施すことができます。
多くのリーチを獲得できるということは、その分多くのユーザーにその広告が届いたということになるので、認知拡大に繋がります。
参考:『LINE広告とは|LINEヤフー for Business』
参考:『2024年 | 日本・世界のSNSの利用者数ランキングまとめ!SNS別のマーケティング成功事例も解説』
参考:『LINE ポイントAD | LINEヤフーfor Business』
参考:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
関連記事:『集客や販促で活躍!LINE友だち追加広告とは?導入メリット4選』
女性向けの商材との相性が良い
下の表は、LINEポイントADを使用したキャンペーンのうち、コンバージョンに繋がったユーザーの年代別比率を示しています。
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | 性別合計 | |
女性 | 14% | 7% | 7% | 14% | 31% | 73% |
男性 | 8% | 2% | 2% | 4% | 11% | 27% |
年代別合計 | 23% | 9% | 9% | 18% | 41% | 100% |
参考:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
この表を見てわかるように、LINEポイントADのユーザーで実際にコンバージョンに繋がったのは女性が全体の73%と男性の2倍以上の割合を占めています。
約7割の利用者が女性なので、コスメや健康食品、ファッションなど女性向け商材やキャンペーンとの親和性が高いといえるでしょう。
例えば化粧品は、スキマ時間にLINEポイントクラブに流入してくる女性ユーザーや、そこまで購入意思が固まっていない女性ユーザーへのアプローチが期待できます。
参考:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
参考:『LINE広告は効果がでる?相性の良い業種や運用時のポイントを解説』
関連記事:『LINE Tagとは?3種類のコードを使った広告の効果測定する方法を紹介』
LINEポイントADの配信方法
LINEポイントADは以下の4ステップで配信可能です。
- 審査
- お申し込み・入稿
- 管理画面共有
- 配信開始
審査では、遷移先のLPや企業の詳細について審査されます。
また入稿をする際、Friend Swipe ADはクリエイティブと呼ばれる複数枚のスライドを、Friend Video ADは広告動画を用意する必要があります。
スライドは最大10枚まで入稿可能で、最低枚数に指定はありません。
参考:『LINE ポイントAD | LINEヤフーfor Business』
参考:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
なお、LINE広告については、以下の記事で解説しています。
関連記事:『LINE広告とは?15種類や費用、配信方法をわかりやすく解説』
LINEポイントADを使用する際の注意点
配信期間中に設定金額を使い切るよう注意
LINEポイントADは最長12週間配信可能です。
配信開始時に、出稿金額と1CVあたりの費用を設定し、広告の配信を行います。
12週間の中で設定した出稿金額を使用しきれなかった場合、使用できていない分を損することになってしまうため、12週間以内で必ず使い切るようにしましょう。
ピュアユーザー層を狙い、獲得の質を確保
LINEポイントADのユーザー層は、ポイントゲッター層とピュアユーザー層に分けることができます。
ポイントゲッター層とは、ポイント目当てで広告のジャンル関係なくクリックし条件を達成するユーザーのことです。
これに対し、ピュアユーザー層は主にトークをメインで使用しており、スキマ時間で不定期にLINEポイントクラブに訪問するユーザーのことを指し、ユーザーの質が高い傾向にあります。
そのため、ピュアユーザーを多く獲得することで、ブロック率を抑えた広告配信を行うことが可能です。引用:『LINEプロダクト媒体資料 LINEポイントAD 2024/06/10更新』
ポイントゲッター層は掲載し初めのタイミングでポイントを回収し、掲載時間が長くなればなるほど、ピュアユーザー層に対しリーチしやすくなる傾向にあります。
ユーザーの質の高いピュアユーザー層を多く獲得し広告配信を行い、期間内に出稿金額を使い切るようにしましょう。
最低出稿金額が高価
LINE公式アカウントの友だちを獲得する為にLINE内に広告配信をする『友だち追加広告』を使用した場合、友だち追加したユーザー数に応じて費用が決定します。
つまり、必要な費用は友達を追加した分だけになるため比較的安価で、中小規模店舗を運営しているユーザーでもスタートしやすい施策です。
これに対し、LINEポイントADは最低出稿金額が2,000,000円であるため、誰でも簡単にスタートできる施策ではありません。
ポイントでユーザーの興味を引くことができることから、費用対効果は高いものの、スタートするための敷居が高い施策ではあります。
そのため、リーチしたい人数、友だち追加を促したい人数などに応じて、LINEポイントADを使用するか否かを判断する必要があります。
関連記事:『LINE公式アカウントの活用事例6選!運用のコツと合わせて紹介』
規定のガイドラインを遵守する
LINEポイントADに広告配信をするにあたって、LINEが定める公式ガイドラインを事前にしっかり確認しておきましょう。
LINEは、子どもから大人まで幅広い年齢層のユーザーが日々利用するコミュニケーションプラットフォームです。
そのため、当社は配信される広告について「情報の受け手(ユーザー)がどう思うか」「ユーザーが必要とする情報を適切な形で提供しているか」「ユーザーが不快に感じることはないか」「すべてのユーザーが安心⋅安全にサービスを利用できているか」という点を非常に重視しております。
SNSの中でも極めて利用率が高く、幅広い年代のユーザーが日常的に利用するLINEでは、広告の審査基準や掲載ルールに対して厳しく取り締まっています。
広告掲載に関するガイドライン
例えば、広告掲載において「化粧品」「医薬品」「健康食品」などを商材とする際は、法令や広告表示規制に基づく必要がああるため、効能効果や訴求表現に注意が必要です。
具体的には以下のような表記は認められていません。
- 不安感を煽る表現
- 症状や患部の直接的な画像
- バイブル商法と考えられる表現
- 安全性や効能効果に対する絶対的な表現
- 医療関係者や、研究者、一般人の認識に影響を与える団体等の推薦文言
- 医薬品ではないものに対し「診断」「治療」「回復」「改善」「処置」などの医学用語を用いた表現
広告クリエイティブに関するガイドライン
広告クリエイティブに関しても、審査に通るためのいくつかのルールが規定されています。
以下に実際の規定ルールをいくつかご紹介します。
広告クリエイティブを配信する際には、当てはまるものがないか確認が必要です。
- 広告の主体者の明示
- 不当表示に該当する可能性がある表現(※「世界初」「業界ナンバー1」などの最大表現を用いる場合は、そのデータの出典元や調査機関名および調査年が明記することが条件)
- ユーザーが不快と感じる可能性がある表現の禁止
- ユーザビリティが低いと判断される表現・広告の禁止
その他
その他の注意事項としては以下のものがあります。
これらは見落としやすい項目なので注意しましょう。
- 消費税に関する表示は、ユーザーが誤認しないよう消費税法で定められた表示義務を順守する
- アルコール飲料に関する内容には、「お酒、飲酒は20歳を過ぎてから」等の文言を記載する
- 宝くじなどの公営くじにおいては、過度な期待を抱かせるような表現は避ける
参考:『LINEヤフー for Business|LINEポイントAD審査ガイドライン』
まとめ
LINEポイントADについて紹介しました。
LINEポイントADはポイントを使用し、ユーザーの興味を引くことが可能で、一般的な広告と比較しユーザーにリーチしやすい施策です。
獲得重視、友だち追加数重視、リーチ重視などニーズに合わせて使い分けることが可能で、企業や店舗が達成したい目標に応じて柔軟に使用することが可能です。
運用する際に、ピュアユーザー数に多くリーチできるよう設定する必要があることや、最低出稿金額が高価であることなど少し敷居が高く難易度が高い施策ではあります。
ただ、効率的に友だち追加を促せたり、運用していく中で取得したデータをLINE公式アカウントやLINE広告などで活用できる非常に有用な施策であるため、ぜひ1度検討してみたはいかがでしょうか。
この記事を読んで、LINEポイントADの運用が少しでも難しいと感じたら、広告代理店に任せるのも1つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
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