総務省の発表によると2021年のインターネット利用率(個人)は82.9%であり、日本人のおよそ8割以上が日頃からWebに親しんでいます。
引用:『総務省『令和4年版 情報通信白書』』
1997年の利用率が9.2%である点から、この20年あまりでインターネットの普及率が飛躍的に増加しているのが見てとれます。
また2021年9月にはデジタル庁が設置され、公的機関や企業のDX化を推進しています。
大手の広告代理店である株式会社電通が公開した調査レポート『2021年 日本の広告費』によると、2021年のマスコミ四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア)の広告費は2兆4,538億円、インターネット広告費は2兆7,052億円。
この年、はじめてインターネット広告費がマスコミ四媒体を上回りました。
参考:『株式会社電通『2021年 日本の広告費』』
このような現状から、Webマーケティングの需要が高まっていると考えられます。
「Webマーケティングの仕事に興味がある」「世の中で注目されている職種で活躍したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、未経験の方がWebマーケティング業界に転職するための方法や心がまえについて解説します。
Webマーケターを志している方は、ぜひ参考にしてください。
以下の記事では、Webマーケティング業界の市場についてさらに詳しく説明しています。
あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:『【2023年最新版】Webマーケティングの4つのメリットと市場状況』
Contents
Webマーケティングとは
転職にあたり、職種や業務への理解は必須です。まずは、Webマーケティングの業務や、Webマーケターの役割についてみていきましょう。
Webマーケティング…Web媒体を活用して行う商品・サービスなどのマーケティング活動
Webマーケティング・Webマーケターとは
Webマーケティング活動に従事する職種を、Webマーケターと呼びます。
Webマーケターの役割は、商品・サービスの最適なWebプロモーション方法を探り当て、売り上げにつなげることです。
インターネットの需要が高まる現在、Webマーケティングが企業の売り上げを左右すると言っても過言ではありません。
システムインテグレーション事業を営むTIS株式会社がデジタルマーケティング施策を実施する企業の担当者300人を対象に行った調査によると、「自社にとってデジタルマーケティングは重要だと思いますか?」という質問に対し、「とても重要」の回答が50.3%、「どちらかというと重要」の回答が45.0%でした。
95%以上の企業にとってデジタルマーケティングが重要だと考えられていることがわかります。
参考:『TIS株式会社『~95%以上の企業が「デジタルマーケティングの重要性」を感じる時代に~デジタルマーケティング実施状況についてアンケート調査』』
Web検索ページの上部に表示される「リスティング広告」、InstagramやX(旧Twitter)を開くと現れる「SNS広告」、ECサイトから定期的に送られてくる「メールマガジン」…これらはすべて、Webマーケティングの一環として運用されており、背景にはWebマーケターの存在があります。
Webマーケターの業務
Webマーケティングの業務は、大きく分けると以下の4つの領域で成り立ちます。
- 市場分析
- 新規顧客の獲得
- 売り上げの獲得
- リピーター向け施策
それぞれの業務内容について解説します。
市場や戦略の分析
Webマーケティングの戦略を立案するには、対象となる商品・サービスが所属する業界の市場や、そのなかでのポジションを明確にする必要があります。
そのためにはさまざまなフレームワークを理解し、使いこなさなければなりません。
以下は、実際にWebマーケティングの現場で活用されているフレームワークの一例です。
分析の段階 | フレームワークの種類 |
現状の分析(業界全体) | MECE分析、PEST分析 |
戦略・企画の策定 | 4C分析、4P分析 |
施策の効果測定と振り返り | PDCAサイクル |
これらのフレームワークについては、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事: 『Webマーケティングの戦略に役立つフレームワーク7選!』
新規顧客の獲得
ユーザーを獲得するために、Web媒体を使ってプロモーションを行います。
主な施策とプラットフォームは、以下を参照してください。
施策の種類 | 主なプラットフォーム |
Web広告 | リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告 |
SNS運用 | Instagram、Facebook、X、YouTube、TikTok、LINE |
SEO対策 | Google、Yahoo! |
さまざまな施策やプラットフォームのなかから、商品・サービスの特性やユーザーの傾向に合うものを見つけ出し、有効な方法に多くの予算を投じることができるよう社内調整を行います。
売り上げの獲得
広告やWebコンテンツを通して商品・サービスを認知したユーザーに対し、購入率を高めるために働きかけます。
主な施策として、LPO(ランディングページ最適化)、Web接客ツールの導入などが挙げられます。
Web接客ツールには、チャット機能やメッセージの通知ができるポップアップといった複数の種類があり、サイト上でユーザーのサポートをしたり疑問を解決します。
参考:『一般社団法人日本クラウド産業協会『Web接客ツール比較15選。オンライン接客の用途別に選び方を紹介』』
リピーター向け施策
商品・サービスを購入したことがあるユーザーを対象に、リピーター化を促す施策を実施します。
主な施策としては、メールマガジンや公式LINEなどを活用したアプローチや、ユーザーアンケート、CS(カスタマーサクセス)の強化などがあります。
参考:『Hubspot社『カスタマーサクセスの仕事内容を解説!必要なスキルを理解して部門の立ち上げを進めよう』 』
以上が、Webマーケターの主な業務です。企業の規模や部署でのポジションによって、すべてを網羅的に担当するケースや「SEO担当」「Web広告担当」のように専任の業務が割り当てられるケースがあります。
参考:『株式会社ベーシック『未経験でもWebマーケターになれるって本当?ferret編集部が就職や転職のサポートが手厚いWebマーケティング講座を体験!』』
Webマーケターの給与
Webマーケターの給与事情が気になっている方も多いでしょう。
以下は、パーソルキャリア株式会社が転職サイト『doda』で公開したネット広告/Webマーケティングの平均年収のデータから引用しました。
ネット広告/Webマーケティング平均年収
年齢 | 平均年収 |
全体 | 422万円 |
20代 | 368万円 |
30代 | 464万円 |
40代 | 564万円 |
50代以上 | 641万円 |
参考:『パーソルキャリア株式会社『年収の高い業種は?平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】』 』
なお、同サイトで公開されている日本のビジネスパーソンの平均年収は【403万円】です。
ネット広告やWebマーケティングに関わる職種の平均年収は、全体の平均年収を上回ることがわかります。
参考:『パーソルキャリア株式会社『日本のビジネスパーソンの平均年収は?平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】』 』
初心者必見!Webマーケターの具体的な仕事内容
ここでは、前項であげたWebマーケターの業務について、より詳しく解説していきます。
それぞれの施策において、Webマーケターは具体的にどのような作業を行っているのでしょうか。
Web広告の運用
主なWeb広告として、リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告が挙げられます。
- リスティング広告…特定のキーワードを検索したユーザーに対して表示されるテキスト形式の広告
- ディスプレイ広告…Webサイトの所定の枠に対して表示される広告。画像や動画、テキストなどの形態があります
- SNS広告…Instagram、XなどのSNS上にある枠に表示される広告。ユーザーの傾向などをふまえたプラットフォーム・配信枠の選定が重要です
以下の記事では、Web広告やSNS広告の種類や特徴をご紹介しています。
各広告媒体の特徴を詳しく知りたい方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
関連記事:『Google広告6種類を解説!それぞれの特徴やメリットもご紹介 』
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!』
商品・サービスの特性やユーザーの傾向をふまえたうえで、どの広告にどれぐらいの費用をかけるのかを見極めるのがWebマーケターの仕事です。
いずれの広告も、専用の管理画面を使用してキーワードの入札や配信枠の選定、出稿費用の管理、配信先のユーザーのターゲティングなどを行います。
SNSの運用
SNSの企業アカウントを運用し、コンテンツを投稿したり、ユーザーとコミュニケーションをとるのもWebマーケターの仕事です。
ユーザーの動向をもとに反響の高いコンテンツ案を企画・発信することで、商品・サービスの潜在顧客にアプローチが可能です。
また、各SNSの機能を利用してユーザーを自社のサイトへ誘導したり、購入に繋げたりするための導線作りも重要です。
たとえばInstagramには「ショッピング機能」があり、投稿の画像と商品ページのリンクを紐付けることでECサイトへのアクセスを促せます。
参考:『株式会社PLAN-B『Instagramショッピング機能の使い方【2022年最新情報】』』
自社サイトやランディングページ、ECサイトへの流入を増やすためには、SNSの運用は欠かせません。
企業アカウントの開設・運用については、以下の記事で詳しい方法をご覧いただけます。
関連記事:『企業がInstagramを成功させる基礎知識!おすすめ運用法5選』
SEO
SEO(Search Engine Optimization)には「検索エンジン最適化」という意味があり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のサイトやコンテンツを上位に表示させるための取り組みを指します。
SEOには、ユーザーに有益なコンテンツを制作したりサイトの利便性を向上するといった内部対策と、外部サイトからのリンクを獲得して検索エンジンからの評価を上げるための外部対策の2つがあります。
具体的な施策については、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:『SEO施策とは?効果的な9つの内部対策と4つの外部対策を紹介』
Webマーケターは、コンテンツを作成する際の対策キーワードの選定、記事の構成作成、ライターへの発注、既存記事のメンテナンス(リライトや内部リンクの設置)などの業務を担います。
検索エンジンは、頻繁にアルゴリズムのアップデートを行っています。
アップデートの影響でコンテンツの掲載順位が下がるといったことも起こり得るので、Webマーケターは情報を収集し、早めに対策を実施しなければなりません。
Googleのアップデートの場合、年に複数回実施されます。事前に公式の告知があるため、見逃さないようにチェックしましょう。
また、それらの情報を顧客にも伝え「順位に影響があるかもしれない」と共有しておくことも、マーケターの仕事の一つです。
参考:『GMOソリューションパートナー株式会社『【2023年8月】Googleコアアップデートの最新情報!SEO対策で行う事やサイトへの影響を解説!』』
LPO
Web広告をクリックした際の遷移先として作られる、申し込みや購入に特化した縦長のWebページをランディングページ(LP)といいます。
Webマーケターの業務では、新規のランディングページを企画したり、すでにあるページの効果を高めるための改修を取り仕切ります。
既存のランディングページを最適化するための施策はLPO(Landing Page Optimization)と呼ばれます。
具体的には、ファーストビューや申し込みフォームの改善、CTAの設置、Web接客ツールの導入などを行います。
LPOの詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:『LPO(ランディングページ最適化)とは?基礎知識と改善ポイント5選!』
施策の分析
Web広告やSEOなどの施策は、プラットフォームの管理画面やアクセス解析ツールなどを使用することで、具体的な成果を数値で確認できます。
数値をもとに施策の成功あるいは失敗を判断し、次の戦略に反映させることこそが、Webマーケティングの肝といえます。
引用:『Googleアナリティクス』
さまざまなアクセス解析ツールがありますが、必ず押さえておきたいのがGoogleアナリティクスです。
Google社が提供する無料ツールということもあり、Webマーケティング業界で広く認知されています。
以下は、Googleアナリティクスで収集できるデータの一例です。
- セッション数
- ページビュー数(PV数)
- ユニークユーザー数(UU数)
- 流入経路
- コンバージョン率
- 直帰率
- 離脱率
- 回遊率
参考:『Hubspot社『Google アナリティクスでは何が見れる?最低限おさえたい基本機能を解説』』
これらの解析ツールを使いこなすためには、Web解析の専門用語を把握しておく必要があります。
未経験の方は、ぜひ以下を参考にして勉強してみてください。
関連記事:『【初心者向け】アクセス解析の用語13選!マーケティングの基本を解説』
Webマーケターに求められる資質
Webマーケターが担当する施策や扱う広告・プラットフォームなどは多岐にわたります。
これらを効率よく運用して成果をあげるためには、どのような資質が必要になるのでしょうか。
分析力
Webマーケターは、常にGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールやプラットフォームの管理画面などを閲覧し、数値を追い続ける必要があります。
毎日の数値チェックが苦にならないことはもちろんのこと、出た結果から情報を読み取り、問題点を明確にする力も求められます。
以下は、数値から読み取れる問題点と仮説の例です。
問題点 | 仮説 | |
ケース1 | リスティング広告の表示回数は多いが、クリックされる割合が低い | ユーザーの検索キーワードと広告の文言がミスマッチなのではないか |
ケース2 | 広告がクリックされても、申し込みや購入につながらない | 遷移先のLPやECサイトのどこかにユーザーが離脱をするポイントがあるのではないか |
ケース3 | LPの申し込みフォームまで到達してからの離脱ユーザーが多い | 申し込みフォームの項目が多く、入力が煩雑なのではないか |
解析結果をもとに問題点をあぶり出し改善を繰り返すことが、成果につながります。
このような地道なトライアンドエラーを着実に積み上げられる根気強さも、Webマーケターには大切です。
分析結果の活用方法については、以下のコンテンツもぜひ参考にしてみてください。
Googleアナリティクス以外のツールもご紹介しています。
関連記事:『【基礎】アクセス解析をマーケティングに活かす4つのポイント』
費用対効果の追求
企業ではあらかじめWeb媒体に使用できる予算が決められており、Webマーケターはその範囲内で最大限の成果をあげなければなりません。
そのため、Web施策を行う際は、ただ申し込みや購入を獲得するだけでなく費用対効果を高めることが重要です。
Webマーケティングでは、サイトの最終目的となるユーザー行動(申し込み、購入、資料請求、予約など)をコンバージョン(CV)といいます。
多くの場合、Web媒体の成果を検証するにあたって、コンバージョンを1件獲得するためにかかる費用を比較します。
コンバージョン単価(CPA)は、以下の方法で算出できます。
CPA=広告にかかった費用÷コンバージョン数
たとえば、30,000円の広告費用を使って5件のCVがあった場合の計算式は「30,000円÷5件」となり、1件の獲得に6,000円がかかっています。
鍵された予算内で複数の媒体を利用する場合、費用対効果が思わしくないものについては投入する予算を削減する場合もあります。
ただし、CPAが低いもののCV数自体も少ない媒体については、結果的に利益につながりにくいのが懸念点です。
CPA、CVなどの数値をトータルでみた上で、どの媒体にどれぐらいの費用を使うのかを検討するのもWebマーケターの重要な役割です。
Webマーケターのなかでも管理職に近いポジションになると、年間の媒体予算の計画に携わったり、媒体の選定を行うといった業務が発生します。
以下では、目標CPAの決定方法について解説しています。
関連記事:『リスティング広告で悩むポイント!目標CPAの決め方3つを解説』
情報のキャッチ力
「2-3.SEO」の項目でもお伝えしたように、検索エンジンでは年に数回の大規模なアップデートが行われます。
また、Web広告やSNS広告のプラットフォームでは頻繁に新しい配信方法や広告枠がリリースされ、企業もそれらを早いサイクルで取り入れ効果を検討しています。
たとえばInstagram広告は、2015年のサービス開始当初はフィード広告のみを提供していました。
しかし、現在ではストーリーズ広告、発見タブ広告、リール広告などの多彩な配信枠があります。
参考:『Meta社『Instagramに掲載できる広告の種類』』
参考:『Meta社『Instagram、リール広告の提供開始を発表』』
参考:『株式会社インプレス『【Instagramの歴史】2010年のリリースから2019年3月までに何があったか』』
Webマーケターは、常に新しいマーケティング情報にアンテナを張り、商品・サービスとの親和性が高い施策についてはスピーディーに取り入れる姿勢が必要です。
業界トレンドの移り変わりが激しいため、情報収集を怠るとどんどん追いつけなくなる恐れがあります。
Webマーケティング業界の転職先
ここでは、Webマーケターとして活躍できる転職先や、働き方のスタイルについてご紹介します。
初心者の場合は、「未経験可」と記載されている求人をチェックしましょう。
Web関連の職種は、転職先として人気を集めています。
転職サイト『doda』の「職種別マーケットレポート(2023年2月発行)」では、2022年11月〜2023年1月の企画・マーケティング部門を希望する登録者数は2022年8月〜10月との対比で104%に微増。
同カテゴリーの求人案件の数は、2022年8月〜10月との対比で107%の増加となりました。
希望者、求人数ともに増えている傾向がみてとれます。
参考:『株式会社インテリジェンス『2023年2月発行 職種別マーケットレポート 企画・マーケティング部門』』
広告代理店
Google広告やYahoo!広告をはじめとする、Web広告に特化した代理店です。
クライアント企業に広告枠を販売するだけでなく、広告アカウントやSNSの運用代行、LPの制作などを行う場合もあります。
基本的には、企業のWeb担当やマーケティング担当者と、広告代理店の営業やマーケターが定期的にミーティングを行い、運用方針などを決定します。
マーケター1名で複数のプロジェクトを掛け持ちするケースも多く、さまざま業界のクライアントワークを通して経験を積みたい方には申し分のない環境です。
なお、広告を運用する企業のなかには、特定の媒体からの認定を受けた「認定代理店」というものが存在します。
たとえば、Google社から認定された「Google Partner」や「Premier Partner」は、専門的な知識を有しクライアントの広告運用で高い成果をあげていることの証明となります。
参考:『Google社『Google Partner または Premier Partner のステータスを得る方法』』
転職先に広告代理店を選ぶ際は、こういった認定にも着目してみると良いでしょう。
Webメディア運営
SEOやコンテンツマーケティングに関心がある方には、Webメディアを運営する企業への転職がおすすめです。
自社でポータルサイトやWebメディアを運営する企業のほか、クライアントのオウンドメディアの運営や制作代行を行う企業もあります。
業務内容はWebコンテンツの企画や制作の比重が高く、外注ライターやデザイナーとやりとりをしながら仕事を進めていくケースが多くみられます。
クライアント・自社のメンバー・外注スタッフをはじめ複数名で一つのメディアを作り上げるため、進行管理能力が必要です。
企業のWeb部門
企業のWebマーケティングの部門に転職し、自社の商品・サービスのプロモーションを行います。
広告やSNS、Webメディアなどの運用は広告代理店と協業しながら進めていく形式が主流ですが、なかには完全に自社で運用を行っている企業もあります。
自社の広告予算などをふまえた上で、代理店の営業やマーケターと相談しながらWeb媒体を使った施策を運用していきます。
部署内で「リスティング広告担当」「SNS担当」「SEO担当」と部署内で役割が分けられているケースも多くみられます。
基本的に自社の商品・サービスを扱うため、特定のカテゴリーで知識を深めながらマーケティング業務に携われる点が魅力です。
フリーランス
Webマーケティング業界で経験を積んだのち、フリーランスとして活躍するというキャリアもあります。
フリーランスはこれまでの実績を看板に仕事を獲得するため、初心者には不向きです。
「何年後までにこんなスキルを身につけて独立する」など、目標を立ててチャレンジすると良いでしょう。
参考:『デザイナー・イラストレーター・フォトグラファーとはどんな仕事?なるには?職業図鑑 | クリエイト転職』
初心者から転職するためのコツ
Webマーケティング初心者から転職にチャレンジする場合、具体的な実績を提示できないのが最大の弱みです。
選考で熱意を示すために「転職するためにこれをしました」というアピール材料を作っておきましょう。
資格を取得する
独学でWebマーケティングを勉強する場合、資格の取得を目指すのがおすすめです。
Webマーケティングに関する知識を網羅的に習得できる「IMA検定」や、Web業務全般を学ぶ「Web検定」で基礎を身につけたのち、アクセス解析系の「ウェブ解析士」や「Webアナリスト検定®︎」に進むなど、学習プランを作りましょう。
GoogleやYahoo!が無料で提供する「Google広告認定資格」や「Yahoo!広告キャンパス」は、実務に生かしやすい点がメリットです。
資格については、以下でもご紹介しています。
関連記事:『【初心者向け】Webマーケティングに役立つ8つの資格を紹介!』
スクールで学ぶ
効率よく勉強したい、独学では身につけられない実践的な知識を習得したいという方は、Webマーケティングスクールで学ぶ方法が適しています。
初心者の方には、現役のプロから指導が受けられる「デジプロ」 や、手厚い転職サポートが受けられる「TechAcademy」がおすすめです。
3ヶ月でWebマーケターを目指すコースが用意されている「マケキャン」は、短期間で転職を目指す方に支持されています。
以下の記事では、スクールを選ぶ際のポイントについて解説しています。
関連記事:『リスティング広告が学べるスクールの選び方とおすすめスクール5選』
データ分析の実績を作っておく
現職で、営業や販売などの数字を追いかける仕事をしている方は、データ分析によって成果をあげた実績を作っておくと良いでしょう。
例)年齢層の高い顧客に向けてチラシのポスティングを行う際、「jSTAT MAP」を活用して対象となる層が多いエリアを絞り込み、成約率のアップにつなげることができた。
マーケティングの部署に移動する
現在就業している会社で部署移動の希望を出すことができるなら、利用してみるのも一つの方法です。
未経験からWebマーケティングに転職すると、「マーケティングの実務」と「新しい就業先の業務ルール」の両方を身につける必要があります。
一方、企業内で職種を変える場合、マーケティング実務の習得だけに集中できるというメリットがあります。
筆者はこの方法でWebマーケティングの職に就きました。
もとは営業の部署に所属していましたが、マーケティングの部署が新設される際に声をかけられた形です。
PC作業や分析業務が得意なこと、営業部の中では比較的論理的なタイプであったことなどから「Webマーケティングの業務に適性があるのではないか」と判断されたようです。
実際にマーケティング部に移動してみると、あらゆる施策が数値の根拠にもとづいて決定される点がとても新鮮でした。
中小企業だったため裁量権が大きく、広告予算の配分もある程度自由にできたことが良い経験となりました。
まとめ
この記事を読んで、Webマーケターの仕事に興味を持っていただけたなら、ぜひ転職活動にトライしてみてください。
この記事を制作した株式会社Unionでは、Webサイト制作をはじめとするデジタルマーケティング全般のご相談を承っております。
Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されており、蓄積されたノウハウから短期間で課題を解決に導きます。
薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。