Webサービスに携わるとき、ロゴやバナー、UI、Webサイトなど、さまざまなデザインを手がける必要があります。
それだけでなく、デザインはアイデアが必要となるため、多くの人が「デザインは難しい」と頭を悩ませてしまうのです。
このようなデザイン作成の悩みは、デザインツールを利用することで解決できます。
デザインツールを使用すれば、デザイン業務を効率化できて、人件費を削減することも可能です。
今回は完全無料で利用できるおすすめのデザインツールをご紹介します。
この記事では、「ロゴ」「バナー」「UIデザイン」「ホームページ」におすすめのデザインツールを厳選して紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:『Webデザインのアイデアを探せる14種類のサイトを厳選して紹介!』
Contents
デザインツールとは
デザインツールとは、ロゴやバナー、ホームページやアプリのUIなどデザイン作成を効率化するためのツールです。
デザインツールの種類
デザインツールの種類は大きく4つに分けられます。
グラフィックデザインツール | キャラクターやイラスト、ロゴなど複雑で自由度の高いグラフィックを制作するためのツール 例)キャラクター作成、ロゴ作成 |
画像編集ツール | 写真のリサイズやレタッチ、色調補正、文字の挿入など写真や画像を編集するためのツール 例)バナー広告作成、チラシ作成 |
UIデザインツール | Webサイトやアプリのデザインを制作するためのツール 例)ホームページのUI設計、アプリのUI設計 |
ローコードツール | プログラミング言語を使用せずにホームページを作るツール 例)ホームページの作成、LP制作 |
上記の4つに分類されるため、利用目的に合ったものを選ぶことが大切です。
参考:『WEBデザインに使うツールとは? 未経験者が知っておきたい基礎知識を解説!』
無料版と有料版のデザインツールの違い
デザインツールの中には、無料版と有料版のデザインツールがあります。
これらの大きな違いは、使用できる機能の数、テンプレートの数、ストレージ容量です。
しかし、無料版でも品質の高いデザインを作成することができます。
このような無料版と有料版の違いを理解した上でツールを使用しましょう。
さまざまなソフトウェアが登場しているため、無料版で利用してみて、機能を拡張したくなったら有料版を利用するという方法がおすすめです。
参考:『Canva 無料で簡単にデザインを作成することができます。』
デザインツールの選び方
デザインツールは目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
例えば、ロゴデザインを作成するために複雑なデザインを描きたいと思っている場合は、機能が豊富なツールを選ぶと良いでしょう。
その一方で、ロゴデザインのアイデアが思い浮かばないという方は、ロゴテンプレートが豊富に用意されているツールを選ぶと良いでしょう。
また、オンライン上で操作できるツールを選べば、複数名でデータを共有して作業することも可能です。
このように目的に合ったものを選ぶことが大切です。
関連記事:『Webデザインにおいて重要!フォントの選び方2つを紹介!』
ロゴデザイン向け無料のデザインツール
ロゴデザインは難易度が高いデザインです。
なぜなら、他のデザインに比べて装飾に頼ることができないためです。
「ロゴ+社名」「ロゴ+サービス名」だけで伝えなければいけないため、ロゴ作りを苦手とする人が多いのです。
しかし、このような悩みもロゴデザイン向けデザインツールを使用すれば解決できます。
ここでは、無料で利用できるロゴデザイン向けデザインツールをご紹介します。
Inkscape
引用:『Inkscape』
Inkscapeとは、完全無料で利用できるベクダー画像向けデザインツールです。
完全無料でありながら、オブジェクトの管理や、マスクの作成、オブジェクトの結合や整列など多様な機能が備えられており、世界中の人に愛用されています。
海外製のソフトウェアですが、日本語を含む90ヵ国以上の言語に対応しているため、安心して利用できます。
月額2,728円(税込) のAdobe illustratorを使用したいけれど、予算がないという方からも支持を集めています。
そのため、豊富な機能を活用してオリジナルロゴを作成したいという方におすすめのツールです。
hatchful
引用:『hatchful』
Hatchfulとは、Eコマースで有名なShopifyが提供しているロゴデザイン作成ツールです。
Shopifyにショップを開設していなくても、アカウント登録するだけでサービスを無料で利用できます。
「ビジネスのカテゴリー」や「好みのデザインスタイル」を選び、会社名やスローガンなどを入力するだけで、複数のロゴデザインを提案してもらえます。
提案してもらったデザインのマークやフォントを変更することも可能です。
そのため、デザインを不得意としており、ソフト上でロゴの候補を見つけたいという方におすすめのツールです。
Canva
引用:『Canva』
Canvaは、シンプルな操作でロゴデザインを作成することができるデザインツールです。
無料版では25万点以上のテンプレートと100万点以上の素材(写真・画像)が用意されています。
また、テキストのフォントの種類が豊富なため、「ロゴ+会社名」「ロゴ+サービス名」とシンプルなロゴでもオシャレに仕上げることができます。
さらに、インターネットが接続できれば、どのようなデバイスでも操作ができたり、完成した作品を複数名で共有できたりなど便利な機能があります。
そのため、テンプレートを使用してロゴを作成を効率化したい方におすすめのツールです。
テンプレートを使用してロゴ作成する場合は、商用利用可能かどうかを確認しましょう。
参考:『プランと価格|Canva』
バナーデザイン向け無料のデザインツール
バナー広告を作成する場合は、デザインだけでなくサイズにも配慮しなければいけません。
レクタングル、スクエア、バナー、スカイスクレイパー、モバイルの5種類の広告があり、細かくサイズが指定されています。
バナーデザイン向けの無料デザインツールを使用すれば、それぞれのサイズに適したバナー作成ができるため活用していきましょう。
ここでは、バナーデザイン向け無料のデザインツールをご紹介します。
Google Web Designer
引用:『Google Web Designer』
Google Web DesignerとはGoogleが完全無料にて提供しているデザインツールです。
バナー広告用のテンプレートも提供されています。
大きな特徴は、さまざまなサイズのバナーが提供されていることです。
そのため、Google広告の出稿を検討していて、広告枠の規定に沿ったバナーを作成したい方におすすめです。
また、Adobe製品のPhotoshopsと同程度の機能が搭載されているため、機能性を重視したい方も満足できるでしょう。
GIMP
引用:『GIMP』
GIMPとは無料で提供されている画像編集ソフトウェアです。
WindowsやPSなどさまざまなOSに対応しており、多彩な機能を持っています。
Adobe製品のPhotoshopsの性能には劣りますが、簡単なデザイン作成であればGIMPで問題ありません。
必要な機能のみ搭載されているため、操作性を重視したい方やシンプルなデザインのバナーを作成したい方におすすめのツールです。
デザインAC
引用:『デザインAC』
デザインACは、手軽にデザイン作成ができるデザインツールです。
PCだけでなくスマートフォンにも対応しており、会員登録からデザイン作成、テンプレートの利用まですべて無料で行えます。
大きな特徴は6,933種類と数多くのテンプレートが提供されていることです。(※2023年9月14日時点)
BtoBビジネス向けのバナーデザインは少ないですが、BtoCビジネスであれば品質の高いバナーテンプレートが用意されています。
テンプレートを選択したら、写真やフォントを差し替えるだけでバナーが作成できます。
そのため、デザインスキルに自信がないけれどバナーを作成したいという方におすすめのツールです。
UIデザイン向け無料のデザインツール
Webサイト制作やアプリ開発を行う前にUIデザインを制作します。
プログラミングでWeb制作やアプリ開発をする前に、ユーザーによって使いやすい、検索しやすいデザインであるかを確認するためにUIデザインが必要になります。
このようなUIデザインは複数の案を提案したり、デザイン案を見ながらプロジェクトメンバーで意見を出し合ったりするケースが多いです。
そのため、デザインツールを活用して作成業務や情報共有を強化することをおすすめします。
ここでは、UIデザイン向けの無料のデザインツールをご紹介します。
Figma
引用:『Figma』
Figma(フィグマ)は、オンライン上で利用できるデザインツールです。
RakutenやMicrosoft、Zoomなどのさまざまなブランドで利用されているツールです。
インターネットが接続された端末であれば場所を問わずにアクセスでき、オンラインで同時編集することも可能です。
また、UIデザインのテキストやイラスト、写真にコメントを残すことができます。
そのため、WebサイトやアプリのUIに対して意見を出し合い、それを反映させていくことができます。
したがって、Webサイト制作やアプリ開発のUIに関して情報共有したいという方におすすめのツールです。
Adobe XD
引用:『Adobe XD』
Adobe XDは、Adobe社が提供しているデザインツールです。
14日間であれば無料体験ができます。
同ツールには、リピートグリッド機能(要素の繰り返し表示がドラッグ操作でできる機能)やアセット機能(色やテキスト、シンボルを管理できる機能)が搭載されています。
これらの機能を活用すれば、UIデザイン作成を効率化できることが大きな強みです
また、アニメーションを伴ったプロトタイプを作成することも可能です。
そのため、本格的なUiデザインツールを探している方で、まずは無料体験してみたいと考えている場合におすすめのツールです。
Sketch
引用:『Sketch』
Sketchは、オランダの開発会社が提供している無料のデザインツールです。
ピクセル基準でグラフィックを作成できるため、UIデザインを作成に向いています。
大きな特徴は、UIデザイン向けのデザインツールとして無駄な機能が削除されていることです。
そのため、デザインツールの操作スキルに不安に感じる方でも、簡単に操作できます。
残念ながら、SketchはWindows版が提供されておらず、Mac版しかありません。
しかし、Macを使用している人にはおすすめのツールです。
ホームページ制作向け無料のデザインツール
デジタル技術の発展により、ホームページ制作を業者に依頼しなくても、ツールを活用することで自分でホームページが作れるようになりました。
ホームページ制作向けデザインツールは、Webサイトを制作できるだけでなく、予約システムや会員登録システムなどを搭載することもできます。
そのため、Web制作会社のプロの方もデザインツールを愛用することもあるのです。
このように利便性が上がったホームページ制作向けデザインツールをご紹介します。
Wix
当サイトは、Wix アフィリエイトプログラムの参加者として、Wix.com のリンクを紹介することで紹介料などの収益を得ることがあります。
引用:『Wix』
Wixは世界2億人以上に利用されているホームページ制作向けデザインツールです。
業界にあわせた900種類以上の無料テンプレート、豊富な機能が搭載されていることが大きな強みとなっています。
例えば、店舗のWebサイトをドラッグアンドドロップで簡単に制作できるだけでなく、予約システムなどのシステムを搭載できます。
カレンダーと連携させたり、レポート出力できたりなど、高機能なものが搭載されていることが大きな特徴です。
日本語に対応しているテンプレートが少ないですが、簡単に操作ができて、機能が充実しているデザインツールをお探しの方におすすめです。
STUDIO
引用:『STUDIO』
STUDIOとは、ノーコードでおしゃれなサイトを制作できるサービスです。
ドラックアンドドロップで理想のサイトが作成できます。
ホームページ制作向けデザインツールの中でも自由度が高く、プロからも支持されています。
株式会社エウレカやクロスマート株式会社などの企業サイトもSTUDIOで制作されているなど、多種多様な業種の企業様に利用されているデザインツールです。
Wixとの大きな違いは、日本企業向けのテンプレートが豊富に用意されていることです。
日本企業向けのテンプレートは有料となりますが、サイトの品質にこだわりたい方におすすめです。
また、無料プランでサイト公開しても広告表示されることはありません。
そのため、無料でサイト運営できるサービスをお探しの方にもおすすめです。
ペライチ
引用:『ペライチ』
ペライチとは、株式会社ペライチが提供しているホームページ制作ツールです。
大きな特徴はLPのテンプレートが充実していること。
600件以上のテンプレートから好きなものを選び、写真や文章を変えるだけでオリジナルのLPが簡単に作れます。
説明会やセミナーのイベント、商品やサービスのキャンペーン情報など目的に見合うLPテンプレートが探しやすいです。
また、テンプレートの編集も直感的にできます。
公開したLPに広告が表示されてしまいますが、完全無料で利用することも可能です。
また、有料プランも1,465円(税込)からとリーズナブルな料金です。
そのため、LP制作用のデザインツールを探している方におすすめです。
Ameba Ownd
引用:『Ameba Ownd』
Ameba Owndとは、オリジナルのオウンドメディアやブログ制作ができるサービスです。
株式会社サイバーエージェントが提供しているサービスで、ブログサービスのアメブロで培ったノウハウが凝縮されています。
オウンドメディアのページ作成や更新が簡単にできて、デザインをカスタイズできることが大きな特徴です。
商用利用が可能で、最大10個までのサイトを作成することができます。
しかし、オウンドメディアを気軽に立ち上げたい方にはおすすめのツールです。
参考:『Ameba Ownd』
まとめ
今回は完全無料で利用できるおすすめのデザインツールをご紹介しました。
どのデザインツールを使用するべきかは、制作物と使用者のデザインレベル、利用用途によって異なります。
この記事では「ロゴ」「バナー」「UIデザイン」「ホームページ」の制作物別におすすめのデザインツールを厳選してご紹介しました。
ぜひ、この記事を読んで気になるツールがあれば、これを機会に利用してみてください。
今回は完全無料で利用できるおすすめのデザインツールを解説しました。
デザインのクオリティが高いロゴやバナー、ホームページを制作したいという方はぜひ、弊社にご相談ください。
弊社ではホームページ制作サービスを展開しております。
ホームページ制作だけでなく運用までお任せいただけます。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。