Twitterで広告を運用する際に「エンゲージメント」という考え方が重要になります。
本記事では、Twitter広告を配信する上での、エンゲージメントの確認方法・高めるポイントまで解説していきます。
関連記事:『【企業向け】Twitterのフォロワー数を増やすためのポイント9選』
Contents
Twitte広告のエンゲージメントとは
引用:『エンゲージメント数キャンペーンを作成する| Twitterビジネス』
Twitter広告でのエンゲージメント数とは、 ユーザーが自身の広告ツイートに反応した合計回数を指します。
具体的には「リツイート、返信、フォロー、いいね、リンク、カード、ハッシュタグ、埋め込みメディア、ユーザー名、プロフィール画像、ツイートの詳細表示」などのクリック数が含まれます。
このエンゲージメント数が多ければ、ユーザーが興味を持つツイートであることを示す目安となります。
参考:『ポストアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Xビジネス』
参考:『Twitter広告用語集 | Twitterビジネス』
エンゲージメントの詳細項目
項目の詳細は以下の通りです。
項目 | 意味 |
アプリのインストールトライ数 | ユーザーがポストのアプリボタンからアプリをインストールした回数 |
アプリ表示数 | ユーザーがポストのアプリボタンをクリックした回数 |
詳細クリック数 | ユーザーがポストの詳細を確認した回数 |
埋め込みメディアのクリック数 | ユーザーがポスト内の画像や動画をクリックした回数 |
エンゲージメント数 | ユーザーがポストに反応(リポスト、返信など)した合計のクリック回数 |
エンゲージメント率 | エンゲージメント数/インプレッション数 |
いいねの回数 | ユーザーがポストを「いいね」した回数 |
フォロー数 | ユーザーがあなたのポストから直接アカウントのフォローを開始した合計回数 |
ハッシュタグのクリック数 | ユーザーがポスト内のハッシュタグをクリックした回数 |
インプレッション数 | X上の広告が表示された回数 |
リンクのクリック数 | ユーザーがポスト内のリンクをクリックした回数 |
固定リンクのクリック数 | ユーザーがポストの固定リンクをクリックした回数 |
返信 | ユーザーがポストに返信した合計回数 |
リポスト | ユーザーがポストをリポストした合計回数 |
メールで共有された回数 | ユーザーが別の人にポストをメールで送信した合計回数 |
ユーザープロフィールのクリック数 | ユーザーがプロフィール画面で名前、ユーザー名、プロフィール画像をクリックした回数 |
参考:『ポストアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Xビジネス』
Twitter広告のエンゲージメント率の算出方法
Twitter広告のエンゲージメント率は下記の公式で求めることができます。
「エンゲージメント率=エンゲージメント数÷インプレッション数×100」
(例)エンゲージメント数が10、インプレッション数が20の場合、エンゲージメント率は5%という結果になります。
エンゲージメント率が高いと見なされるのは、0.09%~0.33%とされており、インフルエンサーはフォロワー1,000人ごとに0.9%~3.3%の反応が期待されています。
参考:『ツイートアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Twitter広告ヘルプセンター』
参考:『What is a Good Engagement Rate on Twitter?』
エンゲージメントとインプレッションの違い
Twitter広告でのインプレッション数とは、Twitter上でユーザーのタイムライン・検索結果などにツイートが表示された回数を指します。
エンゲージメント数は、その表示されたツイートに対してユーザーが「リツイート・いいね」などの行動を起こした回数を指します。
参考:『【2025年最新】X(Twitter)アナリティクスを使った分析・解析方法を徹底解説!インプレッション、エンゲージメントとは?』
エンゲージメントの確認方法
引用:『ツイートアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Twitter広告ヘルプセンター』
広告のエンゲージメントは、Twitterアナリティクス(Xアナリティクス)で確認することができます。
Twitterアナリティクスは、大きく以下の三つの画面に分かれており、それぞれで確認できる項目が違います。
- ホーム画面
- ポストアクティビティ管理画面(PAD)
- 動画アクティビティ管理画面(VAD)
2025年2月時点ではTwitter(X)プレミアム限定の機能となっており、アップグレードすることでアナリティクスの使用が可能になります。
参考:『ツイートアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Twitter広告ヘルプセンター』
参考:『アナリティクスを活用して、テスト、確認、最適化する』
ホーム画面
引用:『アナリティクスを活用して、テスト、確認、最適化する』
Twitterアナリティクスのホーム画面では、各エンゲージメント指標の概要を見ることができます。
さらに、成果の高かったポストも表示されます。

全体の傾向を大まかに掴む際に有効な画面です。
参考:『アナリティクスを活用して、テスト、確認、最適化する』
関連記事:『【初心者向け】Twitterアナリティクスの見方と分析での3つの活用法を徹底解説』
ポストアクティビティ管理画面(PAD)
引用:『アナリティクスを活用して、テスト、確認、最適化する』
ポストアクティビティ管理画面では、ツイート(ポスト)ごとのデータを確認できます。
インプレッション数、リツイート(リポスト)数、いいね数、返信数などの指標があります。
各指標を月ごとに確認することや、日付範囲を指定してデータをCSVファイルとしてエクスポートすることも可能です。
参考:『ポストアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Xビジネス』
動画アクティビティ管理画面(VAD)
引用:『アナリティクスを活用して、テスト、確認、最適化する』
動画アクティビティ管理画面では、動画投稿のパフォーマンスを確認できます。
具体的には、リテンション(保持率)、再生率、再生完了率が表示されます。
それぞれの定義は、以下のようになっています。
- リテンション(保持率):動画のある時点についての視聴率。動画の途中での離脱が多い場合の原因調査などに使用
- 再生率:動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合か、ユーザーが動画の拡大表示またはミュート解除のクリック操作を行った場合の割合
- 再生完了率:動画を最後まで再生した割合
参考:『ポストアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面 | Xビジネス』
参考:『【X広告】アナリティクスを活用してマーケティングを最適化するには?』
Twitter広告のエンゲージメントを向上させる4つのポイント
エンゲージメントの向上はTwitter広告の運用を行う上で重要な要素となります。
エンゲージメントを挙げることでより、効果的にユーザーにアプローチする方法を順番にご紹介します。
画像・動画・GIFを活用する
Found: Stocking stuffers and thoughtful gifts for the beauty-obsessed girl in your life 💋 #beautyscene https://t.co/pFbQ0H6NwZ pic.twitter.com/GUn3zxeH3Z
— Macy's (@Macys) December 10, 2017
テキストだけでなく画像や、動画を使用することで視覚的にユーザーに訴求することでエンゲージメント率の向上に繋がります。
実際にTwitterの調査では、370万のアカウントを対象にGIFを使用したツイートと、GIFを使用していないツイートのエンゲージメントを比較した結果、GIFを使用したツイートの方が55%も高いエンゲージメントを獲得していることが分かりました。
また、動画を使用したツイートと、動画を使用していないツイートを比較した場合、動画付きのツイートの方が10倍も多くのエンゲージメントを獲得しているという結果も出ています。

画像・動画・GIF月の投稿によって、ユーザーにとって視覚的に商品やサービスの内容がより詳細に知ることが出来るためエンゲージメントの向上が期待できます。
参考:『How to Use GIFs for Better Engagement on Twitter: Tips and Tools』
参考:『ホリデーシーズンに成果を上げるマーケティングキャンペーンを実施する方法』
参考:『データに基づくTwitter動画広告のベストプラクティス』
関連記事:『動画活用の成功事例5選!動画の種類別に制作方法をご紹介』
アプリからライブ放送も可能
引用:『@MetroPCSがスポンサーとなるライブイベントを盛り上げるためにPeriscopeを活用 | Twitterマーケティング』
商材によってはライブ放送も有効です。
電話事業者であるMetroPCSは、Twitterの動画ライブ放送アプリの「Perisocope」を使用し、リアルタイムの限定コンテンツを提供することで、お客様のエンゲージメントを促しました。
その結果、4万600件のエンゲージメントを獲得すると同時に、1万2000人以上の新規Periscopeフォロワーを獲得することができました。
参考:『@MetroPCSがスポンサーとなるライブイベントを盛り上げるためにPeriscopeを活用 | Twitterマーケティング』
関連記事:『X(旧Twitter)上でライブ放送を作成する方法とは?7つの設定方法を解説』
ハッシュタグを活用する
引用:『ハッシュタグの使用方法 | Twitterヘルプセンター』
Twitter広告ではハッシュタグを使用した広告を投稿をすることができます。
ハッシュタグを使用することで、ユーザーがTwitterで検索した際に関連性の高い結果を表示されやすく、よりエンゲージメントの向上やインプレッション数の向上も見込めます。
セブン‐イレブン・ジャパンのキャンペーン事例
引用:『テレビCMにハッシュタグを入れることで多くのツイートを生み出すことに成功 | Twitterマーケティング』
セブン‐イレブン・ジャパンは「進撃の巨人」とのコラボしたフェアを実施しました。
期間中にセブン‐イレブンは、ハッシュタグ「#進撃のセブン」を軸にキャンペーンを実施し、キャンペーンに関するツイートを増やすことで、エンゲージメントの向上を狙いました。
引用:『テレビCMにハッシュタグを入れることで多くのツイートを生み出すことに成功 | Twitterマーケティング』
その結果、ハッシュタグのあるツイートにエンゲージした人は、Twitter全体のユーザーと比較すると、1.6倍高い購入意向が見られました。
引用:『テレビCMにハッシュタグを入れることで多くのツイートを生み出すことに成功 | Twitterマーケティング』
ハッシュタグを活用することで、ツイートを見るユーザーが増えることでインプレッション数が増加し、それとともにエンゲージメントの向上も期待できます。
ハッシュタグの分析には、モーメントカレンダーを利用
引用:『モーメントカレンダー | Twitterマーケティング』
トレンドに合わせたハッシュタグを活用することで、よりユーザーにリーチすることができます。
その際、Twitterのモーメントカレンダーを使用すると、トレンドの話題に沿ったハッシュタグの活用によって、ユーザーの興味関心を引く広告配信を行うことが可能です。
参考:『ハッシュタグの使用方法 | Twitterヘルプセンター』
参考:『テレビCMにハッシュタグを入れることで多くのツイートを生み出すことに成功 | Twitterマーケティング』
参考:『モーメントカレンダー | Twitterマーケティング』
関連記事:『Twitter広告の最適化とは?3つの重要な要素を解説!』
ペルソナを設定する
ペルソナの設定を行うことで、より具体的なユーザー像を決めることができ、効果的な広告内容を作成することがまできます。
THREEのキャンペーン事例
化粧品ブランド「THREE」は、美白美容液の新発売に伴い、その商品を正しく理解し、口コミをしてくれるユーザーをターゲットにアプローチするために次のような戦略を立てました。
「THREE」は、ユーザーの興味軸ごとにターゲティングができ、またユーザーから「リツイート・いいね・詳細クリック」などのエンゲージメントを確認できる「プロモツイート」を活用しました。
その結果、エンゲージメント率は1.5倍向上し、製品に関するツイート数は20倍も増加しました。
参考:『ターゲティングの最適化により、口コミの増加に成功 | Twitterマーケティング』
Lexusのキャンペーン事例
参考:『LexusがサウジアラビアでTwitterを使って新規オーディエンスのエンゲージメントを獲得 | Twitterマーケティング』
Lexusはスポーツカーの新車発売の際に「25歳以上・男性・自動車愛好家」をターゲットに興味関心を引くため、更に、車を買う可能性のあるお客様にターゲットを絞り限定コンテンツを配信しました。
その結果、フォロワーは3倍に増加し、エンゲージメント率は7.1%に上りました。

具体的なペルソナの設定を行うことで、ターゲットイメージに合わせた広告を配信することができ、エンゲージメント率の向上が期待できます。
参考:『LexusがサウジアラビアでTwitterを使って新規オーディエンスのエンゲージメントを獲得 | Twitterマーケティング』
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
ユーザーと対話する
Twitter広告を配信するうえで、フォロワーとのコミュケーションを取り信頼を得ることも重要です。
Lithium Technologiesのレポートによると、ブランド企業に対してツイートした人の53%は1時間以内の返信を望んでいるという結果が出ており、より迅速にユーザーに対して返信することが重要となっています。
Twitterは、Twitter上で企業とユーザーとの会話を向上させる「ウェルカムメッセージ」「クイック返信」を導入しました。
ウェルカムメッセージ
ウェルカムメッセージは、ユーザーがDMを開いた際に自動で送付できる、簡易的な挨拶メッセージです。
ブラントイメージの画像やリンクも送信できるため、ユーザーとのコミュニケーションを始めるきっかけ作りに使用可能です。
クイック返信
引用:『Quick replies | Twitterビジネス』
クイック返信を使用すると、定型化された回答をユーザーに返信することができます。
クイック返信には下記の2つのタイプがあります。
- オプションリスト:利用者に一連のオプションを提示し、選択させることで、定型化された想定内の返信が得られる。
- テキスト入力:ダイレクトメッセージのテキストフィールドに返信するヒントとなるテキストを表示し、利用者が想定内の反応を提供するように促すことができる。

ウェルカムメッセージ・クイック返信の両方を活用することで、より迅速にユーザーの問題解決ができ、企業とユーザーが信頼関係を築くことが可能となります。
参考:『【3分でわかる】X(Twitter)ウェルカムメッセージとは?設定方法を簡単に紹介!』
関連記事:『Z世代のSNS利用率は95%超!SNS訴求と相性がいい3つの理由』
まとめ
今回は、Twitter広告のエンゲージメントについて解説しました。
Twitter広告を運用していく中でエンゲージメントの向上は重要な要素となります。
エンゲージメントを向上させるポイントをもう一度復習しましょう。
- 画像・動画・GIFを使用する
- ハッシュタグを活用する
- ペルソナの設定を行う
- ユーザーと対話する
これらのポイントを踏まえることで、より多くのエンゲージメントを獲得できるでしょう。
この記事を読んで、エンゲージメントを高めるTwitter広告運用が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionでは、Twitter広告をはじめとするGoogle広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
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監修者
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