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Cookieは同意すべき?4つの種類とWebサイトへの影響とは

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Cookieは同意すべき?4つの種類とWebサイトへの影響とは

ユーザーがWebサイトに訪問した際に、「続行するにはCookieの利用を許可してください」などの文言でCookieを使用することに関する同意を求めるポップアップが表示されることがあります。

Cookieの確認画面引用:『 Cookie(クッキー)使用同意を求めるポップアップについて

Webサイト閲覧時に、Cookieに同意してよいのか迷ったご経験のある方も多いのではないでしょうか。

表示される理由は、主にプライバシーの保護と法的規約への対応です。

認証の許可を得ることで、ユーザーの設定や履歴を保存して次回訪問した際に同様の情報を引き継いで利用することが可能になることと、ユーザー行動や興味に関する情報からターゲティングを行うことを目的に利用されます。

しかし、2022年4月に施行された改正個人情報保護法に伴ってCookieの規制が進んでいます。

日本のブラウザウェア率

日本で利用されているブラウザのシェア率と2022年9月時点でのCookie規制の状況は上記のとおりであり、特にApple社のSafariではサードパーティCookie*は完全に利用ができない仕組みになっています。

こちらの記事では、Cookieの種類や背景、CookieがWebサイトに与える影響としてメリットやデメリットについて解説しています。

*ユーザーがアクセスしたWebサイトが発行したCookieではなく、異なるドメインによって作成されたCookie。

関連記事:『【初心者向け】アクセス解析の用語13選!マーケティングの基本を解説
参考:『 Cookie(クッキー)使用同意を求めるポップアップについて
参考:『サードパーティークッキー

Cookieの基本情報

Cookieとは

Cookieとは

Cookieは、1994年にエンジニアのLou Montulliによって開発された、Webサイトを訪れる際にユーザーのデバイスに保存されるテキストファイルで、訪れたサイトの情報、入力データ、利用環境などの情報が記録されます。

このCookieのファイルサイズは非常に小さく、たくさんのCookieが保存されてもスマホの容量を大きく圧迫することはありません。ファイルの最大サイズは4KBとなっています。

これにより、再訪時には情報の再入力を省くことができ、例えばログインや買い物かごの情報が保持されるなどの利便性が向上します。

さらに、ユーザーの行動や興味に基づいて個別の情報提供や広告表示が可能となり、これはサイト運営者やマーケターにとっても有用です。

しかし、このようなデータ収集がプライバシーの問題となることもあり、近年ではCookieの使用に関する規制の動きも見られます。

男性編集者A
男性編集者A

実際にアマゾンが、アレクサに利用される子供の音声データや位置情報といったデータを違法に保管していたということで約35億円の支払いが命じられました。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『初心者でもわかる『Cookie(クッキー)』講座 危険性やスマホでの設定方法もズバリ解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
参考:『Cookieファイルについて
参考:『アマゾン、プライバシー侵害42億円で和解 カメラ動画のぞき見も

Cookie規制の背景

日本にはまだ多くのサイトでCookieの使用に関する同意を求めるポップアップが実装されていないのに対し、欧州では多くのサイトがその同意を必要としています。

これは、2018年にEUで始まったGDPRの施行により、Cookieの利用に関する要件が厳しくなったためです。

GDPRはGeneral Data Protection Regulationの略称であり「EU一般データ保護規制」と呼ばれます。

引用:『GDPR: What Is It and How Might It Affect You?

2018年5月25日に施行が開始されて以降、個人の基本的権利を守る観点から、個人データの取り扱いに関する規制を行っています。

この動きは、2019年にGoogleがCookieの取得について5,000万ユーロの罰金を科せられた事件や、カリフォルニア消費者プライバシー法(CCPA)のような法律によって、オンライン識別子が個人情報として扱われるようになったことなど、全世界の個人情報保護の動きと連動しています。

日本では、2020年6月に改訂された個人情報保護法の成立に伴い、日本の企業の中で「Cookieの使用に関する同意取得」の取り組みを考えるところが増加しています。

この改訂された法律は2022年の4月より施行開始され、Cookieが「個人関連の情報」として扱われることになり、情報を第三者に提供する場合、確認手続きが必要となるよう規定されています。

参考:『GDPR(EU一般データ保護規則)とは?日本企業が対応すべきポイントを考える
参考:『改正個人情報保護法の下でのCookieの取扱い 〜正確に対応の要否を判定し、対応方針を決定する道筋を示す
参考:『Cookie(クッキー)使用同意を求めるポップアップについて
関連記事:『【基礎】アクセス解析をマーケティングに活かす4つのポイント

Cookieの種類

Cookieの種類は、大きく分けて「ファーストパーティかサードパーティか」、「セッションか永続か」を軸に4通りに分けられます。

ファーストパーティCookieかサードパーティCookieか

ファーストパーティCookie

ファーストパーティクッキー

ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪問するWebサイトのドメインから直接発行されるものを指し、例としてネットショップのアカウント情報やショッピングカートの内容などが保存されることがあります。

このCookieは、発行したサイト専用で、他のサイトでは機能しないため、他のデバイスやブラウザでの利用時には新しいユーザーとして扱われることがあります。

そのため、精緻なユーザー行動の追跡が可能ですが、複数のデバイスやブラウザの認識のズレや、サイト側の負担増加などの課題があります。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説

サードパーティCookie

サードパーティクッキー

サードパーティCookieは、ユーザーが訪問しているサイトとは異なる第三者のドメインから発行されるCookieを指します。

これは、訪れたサイト上の広告やその他のコンテンツを提供する外部サイトなどから生成されるもので、ユーザーのオンライン行動を複数のサイトを跨いで追跡する能力があります。

例として、特定の商品に関心を示した後に、他のサイトでその商品の広告が表示される現象がこれに該当します。

サードパーティCookieの特徴として、サイト側の負担を増やすことなく発行できる点が挙げられます。

しかし、ユーザーの行動を横断的に追跡し、多岐にわたるデータの関連付けが可能なため、プライバシー保護の観点で懸念されることもあります。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説

セッションCookieか永続Cookieか

セッションCookie

セッションクッキー

セッションCookieは、特定のサイトを訪問した際に一時的に生成され、ユーザーがサイトから離れると消去される特性を持ちます。

このCookieは、生成元のマシンでのみ認識可能で、他のマシンには渡されません。

そのため、ユーザーが一度認証されたサーバーを、ブラウザを通して再訪した場合、そのサーバーはセッションCookieによりユーザーを再認識でき、再度のログインを求めることはありません。

このセッションCookieは、クライアントとサーバー間でセッション状態を保持する方法の一つとして利用されます。

参考:『セッション Cookie の概念
参考:『いまさら聞けないCookieとは?

永続Cookie

永続クッキー

永続CookieはセッションCookieと対照的であり、ユーザーが特定のサイトを訪れる際に設定され、そのセッション情報は有効期限が切れるかユーザーが手動で削除するまで継続します。

永続Cookieの主な用途は、ユーザーのブラウジング体験を最適化することであり、ユーザーの情報の保存やオンラインショッピングカート内のアイテム情報の保持、メールのカスタマイズや地域ベースの情報提供による地域の天気情報の把握など、さまざまな機能をサポートします。

参考:『Cookieについて知っておくべきこと
参考:『いまさら聞けないCookieとは?

Cookieは同意したほうがいいのか

Cookieに同意するかどうかによって、Webサイトにどのような影響を与えるのでしょうか?

結論から言うと、Cookieの同意は必須ではないため、Cookieのバナーが表示された際に「同意」するか「拒否」するかはユーザーの判断に委ねられます。

ただし、Cookieを有効にすることでサイトの運営側とユーザー側の双方に得られるメリットやデメリットが存在するので、Cookieに同意すべきかどうか悩んでいる方は以下を参考にしてみてください。

参考:『最近よく見かける「Cookie(クッキー)使用の同意許可」ってなに?

Cookieのメリット

ログイン情報の保存

ログイン情報の保存Cookieの利用によって、ユーザーはログイン時のIDやパスワードの再入力の手間を省け、特に頻繁にアクセスするSNSやネットショップでの利用がスムーズになります。

この機能によって、IDやパスワードの忘れるリスクも軽減される上、サービスごとに異なる認証情報を設定することでセキュリティの向上も図られます。

しかし、Cookieはブラウザに依存して保存されるため、異なるブラウザを利用する場合、ログイン情報の再入力が求められることがある点に注意が必要です。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
参考:『初心者でもわかる『Cookie(クッキー)』講座 危険性やスマホでの設定方法もズバリ解説

ネットショッピングで商品が保存される

ネットショッピング情報の保存ネットショップでは、Cookieの機能を利用してユーザーのカート内の商品情報を保存します。

これにより、Webサイトを閉じた後でも再訪問した際にカート内の商品がそのまま残っているため、商品を再度探してカートに追加する手間が省けます。

また、このCookieの技術は、ユーザーの購入履歴や興味を元に推奨商品を表示する際にも使用され、購買意欲の喚起や新しい商品の発見に寄与します。

ただし、Cookieの期限や商品の在庫状況によっては、カート内の商品が利用できなくなることもあるので注意が必要です。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説

企業側によるマーケティング施策に活用

マーケティング施策に活用Cookieの活用は、サイト運営者にとって大きな利益をもたらします。

把握可能な情報に関しては以下の通りです。

  • ユーザーによるWebサイトの閲覧情報
  • ユーザーの名前といった接続情報
  • ECサイトなどで利用される買い物かごの情報
  • ユーザーの住所や電話番号などを利用して登録された会員情報

ユーザーのアクセス履歴や行動パターンを把握することで、更なるサービス改善や効果的な広告配信が可能となります。

特に、ユーザーの関心に合わせたカスタマイズ広告の表示は、利便性の向上と同時に事業展開やマーケティング戦略の最適化の手助けとなります。

リターゲティング広告のような、特定のユーザーグループを狙った広告戦略も実行可能です。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『初心者でもわかる『Cookie(クッキー)』講座 危険性やスマホでの設定方法もズバリ解説
参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
参考:『Cookieの仕組み

Cookieのデメリット

プライバシーの侵害

プライバシー侵害Cookieの情報の保存期間に関しては、サービスによって異なります。

例として、楽天であれば30日間であり、Amazonでは24時間のみとなります。

これにより、多くの便利な機能が提供されますが、個人情報の侵害の懸念も浮上しています。

基本的に、Cookieは直接の個人情報を抽出する能力は持たないものの、他の情報と組み合わせることで個人を特定するケースがあるため、問題視されることが増えてきています。

例えば、学生の閲覧履歴を収集して採用検討企業に販売するような問題も起こっています。

ヨーロッパでは、Cookieを用いて個人情報を収集する場合、ユーザーから明確な同意を取ることが法的に義務付けられており、今後、さらなるプライバシー保護策が強化されることが予想されます。

参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
参考:『Cookie(クッキー)使用同意を求めるポップアップについて
参考:『cookie(クッキー)とは?cookie 有効期限と効果的な使い分け

個人情報の流出や、なりすましなどの不正利用のおそれがある

個人情報の流出

Cookieは、サイトへの訪問記録のみならず、関連する個人情報も保存されることがあります。

そのため、スマホやPCが紛失した場合や、共有のデバイスでの利用時など、不注意な取り扱いにより、SNSの不正アクセスやオンラインショップでの無断購入などのリスクが高まります。

さらに、同じIDやパスワードを多くのサービスで使用すると、一つのサービスでの不正アクセスが他のサービスへと波及する可能性も考えられます。

Cookieの情報は、サイトや広告業者にも保存されるため、不正利用のリスクも念頭に置く必要があります。

なりすましや不正アクセスを防ぐため、2段階認証の導入や、共有デバイスでのCookieの許可を避けるよう心掛けましょう。

参考:『Cookieの意味や目的は?Cookieの種類やメリット・デメリット、設定方法などを解説
参考:『Cookie(クッキー)使用同意を求めるポップアップについて

Cookieの設定方法

ここからは、日本でのブラウザシェア率が2023年3月の時点で48.94%と最も高いGoogle Chromeに関して設定方法を解説します。

「設定」のクリック

設定をクリックChrome画面の右上にある更新のアイコンを開き、「設定」をクリックします。

「サードパーティCookie」のクリック

「サードパーティCookie」のクリック

設定画面の「プライバシーとセキュリティ」欄から「サードパーティCookie」をクリックします。

オプションの選択

オプションの選択
全般設定のうち、「Cookieをすべて受け入れる」「シークレットモードでサードパーティのCookieをブロックする」「サードパーティのCookieをブロックする」「すべてのCookieをブロックする(推奨されません)」から許可あるいは、ブロックすることを選択します。

Cookieの削除

「すべてのCookieとサイトデータを表示」を選択した後、特定のサイトに関するCookieを削除するにはWebサイトの右側にあるごみ箱アイコンの削除ボタンをクリックします。

すべてのCookieの削除を行う場合は、「すべて削除」をクリックします。

参考:『Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
参考:『【2023年3月】国内・世界全体におけるブラウザシェア率ランキング Chromeが根強い人気

まとめ

本記事では、Cookieに関して種類や背景、CookieがWebサイトに与える影響としてメリットやデメリットについて解説しました。

この記事を読んで、Cookieの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。

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監修者

UnionMedia編集部

2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。

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