マーケティングを行う上で日常的に耳にする「ブランディング」。
「ブランディング」は「○○の商品といったら○○社」などとブランドイメージを確立するための活動を意味し、そのために、打ち出す広告を「ブランディング広告」と言います。
2007年に創業した「夢職人」の累計150万本売り上げた主力商品である歯ブラシ「MISOKA」はラジオや新聞などのマス広告により知名度向上・ブランディング向上という成果を上げました。
更なる顧客層へのアプローチの為オンライン広告の活用を始めるにあたり、Google広告を使用した結果、2か月でPV数1500%向上、オンラインショップの売り上げも倍増し、客単価150%も向上という成果を出しました。
参考:『オフライン広告とGoogle広告の連動で認知拡大と売り上げ増を実現 Google広告』
自社をブランディングするうえで以下のような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。
- 効果的なブランディング広告出したい
- 自社のブランド認知度を拡大させたい
- ブランドイメージ定着させたい
今回の記事ではブランディング広告のメリット・デメリット、またブランディング広告の種類から、効果的な広告を出稿するためのポイントまでご紹介します。
関連記事:『Google広告のブランド効果測定とは?10ステップで調査開始』
Contents
ブランディング広告とは
ブランディング広告とは、直接的な購買を目的としているダイレクトレスポンス広告とは違い、消費者に企業の商品やサービスの価値理解を深め、ブランドの認知度の拡大・ブランドイメージの向上を目的とした広告です。
参考:『ブランディング広告とは?メリットや効果測定の指標、レスポンス広告との違いを解説 Yahoo!広告』
企業のブランドイメージや世界観を与え、消費者に深くブランドについて理解を深め、認知度を獲得する広告です。
主にテレビCMや雑誌などのマス広告や、近年ではWeb広告としての出稿も多くみられます。
参考:『ブランディング広告とは?メリットや効果測定の指標、レスポンス広告との違いを解説 Yahoo!広告』
Google広告では、ブランド認知度の向上を目的とした「視認範囲のインプレッション単価制(vCPM)」、Yahoo!広告では、「ビューアブルインプレッション課金(vCPM)」という入札戦略が存在します。
広告に関心を持ちそうなユーザーに絞り表示することも出来るため、効率的にユーザーに対してメッセージを伝えることが可能です。
参考:『目標に合わせた入札戦略を選択する Google広告ヘルプ』
参考:『入札戦略について Yahoo!広告ヘルプ』
ビューアブルインプレッションとは、インターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションです。
引用:『ビューアブルインプレッションとは Yahoo!広告ヘルプ』
関連記事:『11種類の入札戦略!正しい選択でGoogle広告の費用対効果を高める』
ダイレクトレスポンス広告との違い
引用:『ブランディング広告とは?メリット・必要性から、効果的な広告手段やポイントまで解説!』
ブランディング広告とダイレクトレスポンス広告とで、ユーザーに与える影響は大きく異なります。
ダイレクトレスポンス広告とは、ユーザーがWeb広告を通じ購入や注文、お問い合わせといった直接的な「反応」「応答」であるレスポンスを促す広告です。
ブランドの商品・サービスなどブランドに対しての興味を引くことを目的としたブランディング広告とは違い、ダイレクトレスポンス広告はユーザーに商品・サービスの購入意欲の向上によって、ユーザーが購入や問い合わせといった直接的な行動や反応を起こさせることを目的としています。
関連記事:『ブランディングに効果的!音声広告とは?3つの特徴を紹介!』
ブランディング広告のメリット
ブランディング広告には2つのメリットが挙げられます。
それぞれ順番に解説していきます。
ブランドイメージの向上・認知度の拡大
引用:『Yahoo!JAPAN 第一想起分析』
ブランドの世界観やイメージ、商品をブランディング広告として消費者に閲覧されることで、ブランドイメージが浸透し、ブランド認知度の向上・拡大を期待できます。
ブランドイメージや自社の商品やサービスの認知度の向上に成功させることが出来れば、「〇〇の商品と言ったら○○社」というブランドイメージを浸透させることが出来ます。
このような、「真っ先に思い浮かぶブランド」を「第一想起」と言い、それにより最初に検索された状態を「第一想起検索」と定義しています。
ユーザーに第一想起されたブランドは、その後ユーザーによって検討候補になる可能性と、購入・利用してもらえる可能性が高いとされています。
引用:『Yahoo!JAPAN 第一想起分析』
実際に、二位以降に検討された方のコンバージョン率は2.75%に比べ、第一想起された方のコンバージョン率は3.11%と高くなっており、第一想起はコンバージョンと関係があることも結果として出ています。
自動車業界の事例
引用:『Yahoo!JAPAN 第一想起分析』
第一想起検索率はユーザーの検索行動に直結することが実証されています。
事例結果から、一人でも多くのユーザーに自社の商品・サービスを検討してもらうために、事前に広告などを活用し自社をブランディングすることで、ユーザーの想起を取ることが非常に重要となることが分かります。
広告接触による想起率の事例
引用:『Yahoo!JAPAN 第一想起分析』
広告接触がないユーザーに比べ、広告を閲覧した広告接触ユーザーの第一想起検索率は2.3%向上しており、広告の重要性が分かります。
このように、ブランディング広告により自社のブランドイメージや認知度・価値の向上・拡大というメリットがあり、それに加え、自社の商品やサービスがユーザーの中での選択肢の候補となり、最終的に購入・利用といった行動も期待できます。
リピーターの獲得・新規顧客の獲得
ブランディング広告によりブランドの商品やサービスが幅広く認知されることが出来れば、ブランドに対しての信頼性・愛着も生まれリピーターの増加・新規顧客などの集客効果も期待できます。
リピーターとは、自社の商品やサービスを2回以上利用してくれる顧客や継、続して契約しくれている顧客のことを指します。
引用:『リピーターとは?顧客がリピーターにならない理由や改善方法、獲得の重要性を解説 Yahoo!JJAPAN広告』
リピーターの獲得は自社にとって下記のようなメリットが挙げられます。
売上の向上と安定化
リピーターは定期的に自社の商品やサービスの利用により自社の売り上げを安定化させるための重要な存在となります。
また、自社への信頼性を担保出来ていると、より高額な商品やサービスの利用により売り上げの向上も期待できます。
集客コストの削減
新規顧客を獲得するには、膨大な広告費用や時間がかかりますが、リピーターはすでに自社を認知しているという点から、継続的に自社の情報をアプローチしやすくなっています。
新規顧客の獲得
リピーターは商品やサービスに対して関心や好感を持っていることから、SNSでの投稿やサイトへの口コミやレビュー投稿によって認知拡大を期待できると同時に、その拡散によりリピーター数が増加することで、より新規顧客の獲得に繋がる可能性があります。
参考:『リピーターとは?顧客がリピーターにならない理由や改善方法、獲得の重要性を解説 Yahoo!広告』
このように、ブランドイメージや認知度の向上はリピーターの獲得へと繋がり、さらに新規顧客の獲得にも期待できます。
商品やサービスコストの軽減
ブランディング広告により、「CMや新聞で見たことがある」と消費者にとっての認知度の向上やブランドイメージの定着が出来れば、最低限のコストで広告を宣伝し、商品やサービスの利用へと繋げることが出来ます。
ブランディング広告のデメリット
ブランディング広告のデメリットは大きく分けて2つあります。
結果がすぐには出ない
自社をブランディングするには半年から1年以上かかる場合もあり長期的な取り組みになる可能性があります。
ブランディング広告は消費者にブランドの認知やイメージを定着を目的としているため、テレビCMや新聞、ラジオなど媒体を使用したマス広告や、その他広告媒体へ何度も継続的に広告を出稿する必要があり、膨大なコストと時間がかかります。

そのため、ブランディング広告の効果が出るまでは、長期的な視点で運用する必要があります。
参考:『ブランディングのコンサルティング費用・料金相場について~結論、依頼を曖昧にすると損をします~』
競合他社の状況によって結果が出にくい可能性がある
既に、ブランディングが成功している場合など、すでに、リピーターや十分な認知度を獲得している市場規模が大きいジャンルに広告を打ち出すと、自社のブランディングの確立が困難となり、成果が出にくくなります。
そのため、ブランディング広告を打ち出す際は、自社が確立できる市場を十分に検討する必要があります。
関連記事:『広告はなぜ必要なのか?企業側&消費者側にとっての「価値」とは?』
ブランディング広告の種類
ブランディング広告にいくつかの種類があります。
この記事では、ブランディング広告の11個の種類を順番に解説していきます。
マス広告
マス広告とは、「テレビ」「ラジオ」「新聞」「ラジオ」の4種類の媒体に出稿出来る広告のことであり、広告業界用語で「4マス広告」とも呼ばれています。
マス広告の「マス」には大衆という意味が含まれており、その言葉の通り多くの視聴者や読者にアプローチすることが出来ます。
そのため、幅広いユーザーにブランドの知名度の向上や認知度の拡大を期待できるというメリットがあります。
参考:『マス広告とは?種類と費用を解説』
参考:『マス広告とは?4大メディアの特徴、デジタル広告との違いや使い分けを徹底解説!』
テレビ広告
引引用:『テレビ広告を流す3つのメリットと2つのデメリットを紹介』
テレビCMはマス広告の中で最もリーチ数が多い広告です。
2022年3月時点の内閣府で行われた「消費者動向調査」では、日本のテレビの普及率が95.7%という結果が出ています。
テレビCMの種類は長期間放送するタイム広告(1本30秒)と短期間のみ放送するスポット広告(1本15秒)の2つがあります。
参考:『マス広告とは?4大メディアの特徴、デジタル広告との違いや使い分けを徹底解説!』
1本15秒~30秒の短時間の間で映像と音声とで情報を伝えることで、幅広いユーザーの記憶に残るというメリットがあります。
コネクテッドテレビの台頭
引用:『「共視聴」「視聴時間の長さ」などテレビ画面の特徴を生かした YouTube コネクテッドテレビ広告 3 選——丸亀製麺、コーセー、NTTソルマーレ Think with Google』
近年では、インターネットに接続されている「コネクテッドテレビ(CTV)」の進化により、テレビ画面でYouTubeを視聴する人が増加しており、「YouTube コネクテッドテレビ広告(CTV広告)の出稿も増えています。
2021年3月の調査では、日本のYouTube視聴時間は、スマートフォンやデスクトップと比べ60%も長いという結果が出ています。
YouTube視聴は、その他のデバイスに比べ視聴時間が長いことから、「コーセー」はその時間で、多くの商品価値を訴求しました。
引用:『「共視聴」「視聴時間の長さ」などテレビ画面の特徴を生かした YouTube コネクテッドテレビ広告 3 選——丸亀製麺、コーセー、NTTソルマーレ Think with Google』
現在の日本ユーザーの50%以上が、家族や友人と一緒にテレビ画面でYouTubeを視聴すると回答しています。
以上の結果から、テレビCMだけにとどまらず、インターネットの普及に合わせて広告を出稿する場所を考える必要があります。
ラジオ広告
引用:『ラジオ広告とは?種類とメリットデメリット・効果を解説』
ラジオ広告・ラジオCMとは、ラジオの途中で流れる音声広告です。
テレビ広告・新聞広告・雑誌広告とは違い、映像や画像を使用することが出来ず、音声のみの広告です。
ラジオを聴く場面のアンケートでは、「通学・通勤・移動中」が43%、50代は「運転をしながら」58%と半数以上が「ながら聴き」をしているという回答が得られました。
近年では、スマートフォンでのラジオアプリなどの普及により10代のラジオアプリの使用率は48%と、若年層の間でもラジオ聴取は根付きつつあると言えます。
参考:『10代~60代の「ラジオ聴取」実態を調査 トレンド総研』
ラジオも含めその他の音声広告についての詳しい情報は下記の記事をご覧ください。
関連記事:『ブランディングに効果的!音声広告とは?3つの特徴を紹介!』
新聞広告
新聞広告は、4媒体の中でも信頼性の高い媒体とされます。
新聞オーディエンス調査の結果
引用:『新聞オーディエンス調査2023』
2023年の新聞オーディエンス調査では、1か月に1回でも新聞に接触する人は71.5%に上り、その内44.4%の人が毎日、新聞に接触していると答えています。
その理由として、新聞は「安心できる」「情報が正確である」「情報の信頼性が高い」という評価を受け、約50%の人が他のメディアに比べ新聞が最も信頼性の高い情報提供元であるという結果が出ています。
信頼性の高い広告であるため、画像と文字を併用することでより説得力のある広告を作成することが出来ます。
雑誌広告
雑誌広告は、美容、ファッションや旅行など読者層をターゲティングしやすいという特徴があります。
種類は「タイアップ広告」と「純広告」の2つがあります。
タイアップ広告
タイアップ(tie up)には「協力・提携して行う」という意味があり、その言葉のとおり、メディアと提携して記事形式で作成する広告のことです。
ページ内に体験談などの内容を記載することが多いため、記事として自然と内容に目を通してもらいやすいというメリットがあります。
参考:『抑えて起きない広告の知識Web広告とは?種類やメリット、CPAの改善ポイントを解説』
純広告
掲載したい雑誌のページ内の広告枠を購入して出稿する広告のことです。
購入することで、広告主が自由に読者向けの広告を作成することができ有名雑誌などに掲載する際は、雑誌自体の信頼度もあるため、読者の商品やサービスの認知度向上が期待できます。
参考:『純広告とは?種類と料金形態一覧、メリット・デメリットを解説 Yahoo!広告』
参考:『雑誌広告の種類について解説!純広告や記事広告などの用語を解説』
雑誌広告は読者層に合わせた内容であることから、ターゲットを絞り込みやすく目に留まりやすいことから、認知度やブランディングの向上を期待できます。
参考:『記事広告・タイアップ広告ってなに?わかりやすく解説』
参考:『雑誌広告の種類は?サイズや化歳までの流れを紹介!』
テレビ広告、新聞広告、ラジオ広告、雑誌広告などの測定方法は下記の記事を参考にしてみて下さい。
関連記事:『広告効果とは?基本の測定方法10種を解説』
ディスプレイ広告(運用型)
Yahoo!広告の提供するディスプレイ広告(運用型)とは、Yahoo!JAPANのサービスや広告提携しているサイトの広告枠に表示する広告です。
Googleが提供するディスプレイ広告は、ディスプレイキャンペーンによって、GoogleディスプレイネットワークでYouTubeなどのサービスを閲覧しているユーザーに対して、視覚に訴える広告を配信することができます。
参考:『ディスプレイ広告とGoogleディスプレイネットワークについて Google広告ヘルプ』
この広告は、「ユーザーの属性情報」「ユーザーが過去に閲覧しサイト・ページ」「ユーザーが過去に検索したキーワード」などの情報を基に表示される仕組みとなっています。
Yahoo!JAPAN
引用:『「検索広告」と「ディスプレイ広告(運用型)」の違いは何ですか? Yahoo!広告』
引用:『Google広告』
参考:『ブランディング広告とは?メリットや効果測定の指標、レスポンス広告との違いを解説 Yahoo!広告』
ディスプレイ広告は画像や動画を活用し、幅広いユーザー層、潜在層のユーザーに対しても自社のブランドイメージを届け印象付けやすく認知度の向上を期待できます。
潜在層とは
引用:『ディスプレイ広告とは?リスティング広告とどう違う?成功させるコツも解説 Yahoo!広告』
潜在層とは、自社の商品やサービスへの明確なニーズは持っていないものの、関連する商品やサービスへの興味関心があるユーザー層のことを指します。
参考:『潜在層と顕在層とは?ターゲット層別のWeb広告の有効な手法を解説 Yahoo!広告』
ディスプレイ広告(運用型)を活用することで以下のようなメリットがあります。
- 自社ブランド。自社サイトを知らないユーザー
- 自社の商品・サービスに興味がありそうなユーザー
- 過去に自社サイトを閲覧したことのあるユーザー
参考:『「検索広告」と「ディスプレイ広告(運用型)」の違いは何ですか? Yahoo!広告』
など、ディスプレイ広告(運用型)の活用により、広範囲のユーザー層にアプローチすることが可能なため、潜在層にはブランド認知の向上、顕在層には自社ブランドに対しての信頼度をより担保することが期待できます。
ディスプレイ広告については下記の記事も参考にしてみて下さい。
関連記事:『Yahoo!広告の動的ディスプレイ広告とは?配信のポイント3選』
検索連動ブランディング広告
引用:『検索連動型ブランディング広告について Yahoo!広告』
Yahoo!広告はブランディングに特に向いている広告として、検索連動型ブランディング広告を紹介しており、Googleでは動的検索広告になります。
検索連動型ブランディング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動し、検索結果の広告掲載位置の最上部にバナー広告を掲載する方法です。
参考:『検索連動型ブランディング広告について Yahoo!広告』
動的検索広告とは、Googleで検索しているユーザーに対して、関連性の高い商品やサービスを簡単に素早く表示できる広告です。
検索連動型ブランディング広告は上記の3つのパターンのバナー表示があります。
画像メインのバナー掲載をユーザーに表示することで、より効果的に商品・サービスのアピールでき、魅力やメッセージ性を伝えることが出来ます。
検索連動型ブランディング広告の仕様や詳しい情報ついては以下をご覧ください。
参考:『検索連動型ブランディング広告仕様 Yahoo!広告』
参考:『検索連動型ブランディング広告 Yahoo!広告』
タクシー広告
引用:『タクシー広告も画面の先へ オンラインとオフラインの垣根を超えたデジタル広告配信とは Think with Google』
タクシー広告は、タクシーの車内・車外(窓や座席の背面など)に掲載する広告です。
近年では、デジタル化が進んだことからタクシー内で「動画広告」の配信も実現しています。
Tokyo Primeでは、最新型デジタルサイネージにDV360からプログラマティックに広告をタクシーに掲載することができ、2020年1月には、月間延べリーチ人数は1,800万人に上ります。
また、配信中に「詳しくはこちら」というボタンを押すと、二次元コードが表示され、ユーザーは商品・サービスのURLに誘導されるため、認知度拡大だけでなく、クリック率・クリック数の向上も見込めます。
SNS広告
引用:『運用型広告とは?メリットや仕組み、成果を出すポイントを解説 Yahoo!広告』
SNS広告とは、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTube、TikTokなどのSNS媒体に表示される広告のことです。
SNS広告はテキストだけでなく、動画や画像を使用していることから、ユーザーの記憶に残りやすい広告を掲載することが出来ます。
また、各媒体によって広告の配信機能や掲載場所の種類も豊富です。
実際に、2020年10月時点で、LINEの広告配信が可能な場所は14箇所にも上ると発表しています。
参考:『SNS広告種類やメリット・デメリット、課金形式や費用感など押さえておきたい広告の知識 LINE for Business』
SNS広告では、インフルエンサーを起用することでインフルエンサーのファンを獲得し、ブランドの価値の向上も見込めます。
また、SNSならではのユーザー同士でシェア機能によってより拡散効果が期待できるというメリットもあります。
SNS広告は、ユーザーが普段見ているSNS内に広告が掲載されるため、違和感や抵抗感なくユーザーに表示することができ、幅広い層にアプローチすることが出来ます。
SNS広告について詳しい記事は下記をご覧ください。
関連記事:『SNS広告の5つのメリットと4つのデメリット!成功事例までご紹介!』
ブランディング広告で使用される2つの効果測定
Yahoo!広告はブランディング広告の効果測定として下記の2種類を提供しています。
- ブランドリフト調査
- サーチリフト調査
ブランディング広告は他の広告と比べ、成果を数値化しにくいという点がありますが、効果測定に使用される指標は2つあります。
Googleのブランド効果測定は、動画広告の効果を測定できる無料ツールであり、調査方法としてはブランドリフト調査が使用されています。
それでは、順番に解説していきます。
ブランドリフト調査
引用:『Yahoo!ブランド効果測定について Yahoo!広告』
Yahoo!広告が提供するブランドリフト調査は、ブランディング広告をみたユーザーの、広告想起・ブランド認知・メッセージ連想・比較検討・好意度・購入意向などの意識変化を測定します。
参考:『Yahoo!ブランド効果測定について Yahoo!広告』
参考:『ブランディング広告とは?メリットや効果測定の指標、レスポンス広告との違いを解説 Yahoo!広告』
引用:『ブランドリフト・サーチリフトとは?意味・違い・効果の測定方法まとめ』
Googleでは、ブランドリフト調査はYouTubeに表示されるオンライン上のアンケートで、広告が消費者に与える影響について知ることが出来ます。
参考:『ブランドリフト調査について Google広告ヘルプ』
調査方法は上記のように、ユーザーに対してアンケート調査を実施し、その回答を集計・分析し計測結果を出すことで、「消費者にブランドが認知されているのか「購入したいと思っているのか」などを知ることで、ブランディング広告の影響を把握することが出来ます。
オンライン上でアンケートを実施する際は下記の2つの方法が多く使用されます。
インバナーサーベイ
SNSやWebなどの閲覧時にディスプレイ広告上に表示される3問程度のアンケートであり、質問数が少ない手軽さから、ユーザーの回答率が高いアンケートです。
リードバナーアンケート
ユーザーを広告からアンケートページへと誘導をし、回答を収集します。
このアンケートは質問数の設定数を調整できるため、より信憑性のある回答を得られるメリットがあります。
参考:『ブランディング広告とは?メリットや効果測定の指標、レスポンス広告との違いを解説 Yahoo!広告』
ブランドリフト調査の種別
ブランドリフト調査の種別については以下の通りです。
広告指標 | 必須/任意 | 計測目的 |
広告想起 | 必須 | 広告を見たユーザーはブランド(商品)の広告を認知しているか |
ブランド認知 | 任意 | 広告を見ることでユーザーは対象のブランド(商品)の認知が向上したか |
メッセージ連想 | 任意 | 広告を見たユーザーに対し、広告メッセージの理解を促せたか |
比較検討 | 任意 | 広告を見ることによりユーザーに対して比較検討を促せたか |
好意度 | 任意 | 広告による好意度の向上、企業ブランド・商品に対するポジショニングの調査 |
購入意向 | 任意 | 広告を見ることにより、対象商品(サービス)への購入の意向を上昇させることができたか |
引用:『Yahoo!Jブランド効果測定について Yahoo!広告』
Googleのブランドリフト調査では下記の指標を選択できます。
• 広告想起率
• 認知度
• 比較検討
• 好意度
• 購入意向
詳しい指標に関しては下記をご覧ください。
参考:『Google広告のブランド効果測定のステータスと指標を理解する Google広告ヘルプ』
ブランドリフト調査では上記の項目のように、ユーザーの意識変化の情報を詳細に知ることで、より効果的なブランディング広告の作成に役立てることが出来ます。
Yahoo!広告では、広告管理ツールからブランドリフト調査を設定することが出来ます。
また、ブランドリフト調査の掲載には審査が必要となります。
そのため、審査については設定方法も含め下記から確認してみて下さい。
参考:『ブランドリフト調査を設定する Yahoo!広告』
参考:『ブランドリフト調査 入稿前審査依頼フォーム Yahoo!広告』
サーチリフト調査
サーチリフト調査とは、ブランディング広告を見たユーザーが、ブランド名や商品名などの対象キーワードの広告枠以外での検索である自然検索数がどれだけ増加したかを測定します。
サーチリフト調査は、アンケートを実施し調査するブランドリフト調査とは異なり、自然検索のデータを基に、検索数の伸びなど、広告接触ユーザーの検索行動の変化を可視化することが出来ます。
サーチリフト調査の種別については以下の通りです。
広告指標 | 必須/任意 | 計測目的 |
サーチリフト | 必須 | 広告によって対象キーワードの自然検索数が上昇したか |
引用:『Yahoo!ブランド効果測定について Yahoo!広告』
Yahoo!広告では、ブランドリフト調査と同様サーチリフト調査も広告管理ツールから設定し実施することが出来ます。
また、サーチリフト調査はブランドリフト調査とは異なり、審査を行わず掲載することが出来ます。
設定方法は下記を参考にしてみて下さい。
参考:『サーチリフト調査を設定する Yahoo!広告』
関連記事:『6種類の主要媒体の広告費用の目安!広告予算の決め方まで徹底解説!』
ブランディング広告を出稿する上での2つのポイント
ブランディング広告を行う上でのポイントを2つ解説します。
商品・サービスの強みを分析し把握する
引用:『SWOT分析とは?分析の目的や方法、メリット・デメリットをわかりやすく解説 Yahoo!広告』
ブランディング広告を出稿していくうえで重要なのは、ブランディング広告で扱う「自社の商品やサービスの特性や強みは何か」を分析し、しっかりと把握することです。

SWOT分析にによって「強み・弱み・機械・脅威」の観点から考えることで、客観的に把握でき、視覚的に分かりやすく分析結果を出すことが出来ます。
SWOT分析の中の特に「強み×脅威」では競合他社の商品やサービスと異なる、自社独自の強みや特徴を見つけ、その強みを残すための他社との差別化を図る戦略を検討できます。
SWOT分析について詳しく知りたい方はは下記を参考にしてみて下さい。
関連記事:『【基本】SWOT分析で簡単自社分析!やり方とポイント5つ紹介』
ペルソナの設定
引用:『ペルソナとは?ターゲットの違いと設定時に用いる要素を解説 Yahoo!広告』
ペルソナとはマーケティングの意味として「商品やサービスに設定するユーザー像」と言われています。
ペルソナの設定に用いる要素として下記が挙げられます。
• 名前
• 年齢
• 性別
• 職業
• 居住地
• 通勤時間
• 家族構成
• 配偶者の有無
• 最終学歴
• 年収
• 趣味
• よく利用するSNS
• 情報収集に使う端末
• 悩み
• 1日のスケジュール など
認知拡大が目的なブランディング広告ですが、ターゲット設定が出来ていなければ非効率な広告運用となってしまいます。
ペルソナの設定を行うことで、ユーザーのニーズを把握することで、ユーザーの視点に立ち、ユーザーの心に刺さる広告作成を行うことが出来ます。
そのためには、大まかな要素だけでなく、上記で挙げたより細かなペルソナの設定いより、具体的なターゲット像を明確にすることができ、効果的な広告作成が可能になります。
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
まとめ
この記事では、ブランディング広告の基礎知識から、メリット・デメリット、広告の種類、そして出稿する上でのポイントについても詳しくご紹介しました。
ブランディング広告は自社の商品やサービスの認知度拡大・ブランドイメージを向上させ他社と確立させるために効果的な広告施策です。
ブランディングが成功すると、リピータの獲得によって売り上げの向上や売り上げの安定化も期待できます。
この記事を読んで、ブランディング広告の運用が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に相談するもの1つの手です。
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弊社の広告運用担当者はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保有者であり、知識のアップデートを行っております。
薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
監修者
2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
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