キーワードの選定は、SEO対策で成果をあげるために重要な要素です。
実はSEO対策のキーワードは検索ボリュームによって、ビッグキーワード・ミドルキーワード・スモールキーワードの3種類に分類されるのをご存知でしょうか。
商品・サービスの種類や企業の規模によっては、ビッグキーワードの対策をすることで、集客を強化できる可能性があります。
そこで今回は、ビッグキーワードとそのほかのキーワードの種類や違い、商品・サービスに合わせたSEO対策の方法などを解説します。
SEOのキーワード選定が難しいと感じている方や、現状の施策を見直したい方はぜひ参考にしてください。
SEO初心者は、以下の記事も合わせてチェックするのがおすすめです。
関連記事:『【初心者向け】SEOの専門用語34選!マーケティングの基本を解説』
ビッグキーワードとは?
SEOにおけるビッグキーワードとは、月間の検索ボリューム数(検索される回数)が多い語句を指します。
多くの場合「転職」「ダイエット」「大阪」「料理」「ファッション」「スポーツジム」など、単一で検索ボリュームが多いキーワードを示します。
しかし、たとえば「大阪 旅行」のように2語以上を組み合わせるケースでも、検索ボリュームがあるならビッグキーワードに該当します。
ビッグキーワードのボリューム目安は月間1万回以上
ビッグキーワードの基準となる月間検索ボリューム数は1万回以上が目安です。
上記で例としてあげたキーワードの検索数をみてみましょう。
キーワード | 月間平均検索ボリューム数 |
転職 | 20万1,000 |
ダイエット | 24万6,000 |
大阪 | 45万 |
料理 | 9万500 |
ファッション | 13万5,000 |
スポーツジム | 13万5,000 |
このような、検索数が多いキーワードがビッグワードです。
参考:『ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について』
ミドルキーワード・スモールキーワード
ビッグキーワードと反対の位置付けにあるのがスモールキーワードです。
スモールキーワードとは、検索ボリュームが少ない単語の組み合わせを指し、ロングテールキーワードとも呼ばれます。
月間の平均検索ボリュームが1,000回未満が目安です。
たとえば「転職」というキーワードは平均の月間平均検索ボリュームが201,000回あるビッグキーワードです。
対して、「転職 大阪 事務」は月間平均検索ボリュームが50回のスモールキーワードに該当します。
また、ビッグキーワードとスモールキーワードの中間に位置するのがミドルキーワードです。
月間の平均検索ボリュームが【1,000〜1万回】の単語の組み合わせがこれに該当します。
たとえば「転職 大阪」は、月間平均検索ボリュームが4,400のミドルキーワードです。
キーワードの種類
区分 | 月間検索ボリューム |
ビッグキーワード | 1万回以上 |
ミドルキーワード | 1,000回〜1万回 |
スモールキーワード(ロングテールキーワード) | 1,000回以下 |
参考:『ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について』
関連記事:『SEO対策に必須のChrome拡張機能8選!具体的機能も含めて紹介』
検索ボリュームの調べ方
SEO対策を行う際、候補のキーワードの月間検索ボリューム数を調べて、どの程度の回数で検索されているのかを確認しましょう。
検索ボリュームが多くなるほど、そのSEOの競合の度合いも高くなります。
検索ボリュームを調査する際は、操作が簡単なうえ、無料で使用可能な「Googleキーワードプランナー 」というツールがおすすめです。
Google広告が提供しており、アカウントを作成すれば広告を出稿していなくてもキーワードの調査ができます。
ただし、広告出稿なしのアカウントで使用する場合、検索ボリュームがおおまかな数値で表示されます。
Google広告キーワードプランナーの使い方
管理画面から「キーワードプランナー」を選択
Google広告の管理画面を開き、上部のメニューバーで「ツールと設定」をクリック。
開いたメニューから「キーワードプランナー」を選択します。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック
キーワードプランナーの画面に遷移したら、右側の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
検索のボリュームと予測のデータを確認する
調査したいキーワードを入力欄に入れます。2語、3語の複合キーワードを調べる場合は、単語と単語の間にスペースを入れましょう。(半角でも全角でも可)
複数のキーワードを調査する際は、キーワードごとに改行します。
入力完了後「開始する」ボタンをクリックすれば、各キーワードの検索ボリュームが表示されます。
以下の記事では、キーワードプランナーのより詳しい活用法や便利な機能についてご紹介しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
関連記事:『Googleキーワードプランナーの使い方とは?6つの便利機能を解説 』
そのほかの検索ボリューム調査ツール
キーワードプランナー以外にも、検索ボリュームを確認できるサイトやツールがあります。
ぜひ、使いやすいものを見つけてください。
引用:『ラッコキーワード』
キーワードの月間検索数はもちろん、サジェストワードや共起語、上位記事の見出し抽出などもできる便利なツールです。
なお、月間検索数の調査は有料プラン(月額440円〜)にて使用可能です。
参考:『ラッコキーワード』
引用:『aramakijake.jp』
Google/Yahoo!の月間検索ボリューム数や、上位サイトへの順位ごとの流入数などを調査できる無料のツールです。
「競合検索数予測ツール」という機能では、競合サイトのURLとキーワードを指定して、流入数の予測値を調べることができます。
シンプルな作りのサイトなので、手早く確認したい場合に便利です。
参考:『aramakijake.jp』
関連記事:『【担当者向け】Webライティングで使える16の無料ツールを紹介!』
ビッグキーワード対策をするメリット
自社のWebサイトでコンテンツをビッグキーワード検索時に上位表示させることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
流入数が増える
ビッグキーワードで検索した際に自社のコンテンツを上位に表示できれば、流入するユーザー数の増加が見込めます。
たとえば「転職」というキーワード一つとっても、さまざまなニーズを持つ層が検索をします。
- 求人サイトを探している
- 仕事を辞めたい
- すぐにではないが転職したいと思っている
- 転職について誰かに相談したい
- 自社の求人を転職サイトに載せたい
サイトの流入数を増やしたいなら、包括的なキーワードでSEO対策をすると良いでしょう。
なお、ビッグキーワードのSEO施策を成功させるには、キーワードの選定だけでなくサイトの構造を最適化したり、利便性を高めたりすることが重要です。
株式会社ベーシックが運営するWebマーケティング情報サイト『ferret』では、大手不動産会社がWebサイトの構造を修正したり、内部リンクを増やしたりすることで「賃貸」「新築マンション」「一戸建て」といったビッグキーワードの上位を網羅した事例が紹介されています。
具体的な施策例は以下の通りです。
- パンくずリストの活用
- 複数ドメインで運用中のサイトを統合
- ディレクトリ構造を整備
- サイト内リンクの設置
- 東京23区用の新規ページ作成 etc
ディレクトリ構造のポイントについても以下のように紹介されています。
- テーマでディレクトリをまとめる
- ユーザー導線を加味した構造を意識する
- 階層構造は3~6階層以内を目途にする
上記対応を行うことで、検索エンジンを巡回するクローラーがページを正確に評価できます。
参考:『ビッグワードで1位を獲得してきた成功事例から学ぶSEO対策のディレクトリ構造』
関連記事:『【基礎】リッチリザルトとは?3つの効果と代表的な機能を紹介!』
商品・サービスの認知度が上がる
ビッグキーワードでSEO上位表示されると、自社のサイトやWebコンテンツがより多くのユーザーの目に留まります。
特定のキーワードで検索をするユーザー=そのカテゴリについて興味があるユーザーであるため、購入や申し込みの高い層に向けて認知を拡大できるのは大きなメリットです。
参考:『ビッグキーワードを徹底解説!調べ方やスモールキーワードとの違い、メリットなどを紹介』
潜在顧客にアプローチできる
前述のようにビッグキーワードで検索をするユーザーは、ニーズも多彩です。
同じ「転職」で検索をしている場合でも、検討の度合いやリサーチの目的はさまざま。
そのため、ターゲットを絞りすぎることなく、潜在層にまでアプローチができるというメリットがあります。
参考:『ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について』
関連記事:『潜在層へアプローチ!有効な4個の方法と5個のポイント!』
ビッグキーワード対策で押さえておきたいポイント
ビッグキーワードでのSEO対策にはさまざまなメリットが得られますが、一方でいくつか注意点もあります。
ここでは、成果をあげるために押さえておきたいポイントを解説します。
競合が多い
検索するユーザー数が多いビッグキーワード。
当然ながら、上位表示を狙って対策をする企業も多数です。
ビッグキーワードの傾向として、上位に掲載されるサイトは大企業のものが多く見られます。
これは、SEOで検索エンジンが評価をする要素として、サイトの信頼度の高さや権威性などが含まれるからです。
コンテンツの質が高いことはもちろん、運営年数が長かったり、ページ数が充実していたり、運営元の会社名が明記されていたりと、サイトそのものに権威があるかどうかも判断されています。
なおこの権威性を含め、Googleが掲げるサイトやコンテンツの専門性の高さの指標として「E-E-A-T」という基準があります。
- 経験(Experience)…該当するカテゴリやトピックについて、コンテンツ作成者の実体験が示されているか
- 専門性(Expertise)…ターゲットを絞った専門性ある発信
- 権威性(Authoritativeness)…情報の発信者やコンテンツが掲載されているサイトの権威性
- 信頼性(Trustworthiness)…信頼度・正確性の高い情報の掲載
検索エンジンに評価されるためには、上で挙げたような要素が必要です。
コンテンツの作成は、E-E-A-Tをふまえておこないましょう。
参考:『E-E-A-T(E-A-T)とは?SEOにおけるGoogleが重要視する4つの評価基準』
関連記事:『【初心者向け】SEOライティングで上位表示を狙うための9つのコツ』
ミドルキーワード・スモールキーワードとの使い分けが必要
ビッグキーワードは多くのニーズを包括しています。
検索の目的が異なるさまざまな層に自社のサイトをアプローチできますが、その分ターゲットを絞り込んだ訴求が難しいという側面があります。
そこでおすすめしたいのが、ビッグキーワードの対策と並行して、ミドルキーワード・スモールキーワードを想定したコンテンツの作成です。
たとえば、関西エリアの求人を数多く扱う転職サイトの場合、以下のキーワードが候補に挙げられます。
- ビッグキーワード:転職
- ミドルキーワード:転職 大阪、転職 京都、転職 関西
- スモールキーワード:転職 大阪 事務、転職 テレワーク
検索数が少なくないスモールキーワードの方が、よりユーザーの目的がはっきりしていることがわかります。
「大阪で事務職に就きたい」「テレワーク可能な求人を探している」このように、顕在的なニーズがあるユーザーを取りこぼさないためにも、ミドルキーワード・スモールキーワードの対策も実施しましょう。
なお、ビッグキーワード→ミドルキーワード→スモールキーワードと移行するにつれ、競合の数が少なくなり、上位表示させやすくなります。
Googleで検索をすると、各キーワードのヒット数は以下になりました。(調査日:2023年7月21日)
キーワードの区分 | キーワード | Google検索でのヒット数 |
ビッグキーワード | 転職 | 約2億7,800万件 |
ミドルキーワード | 転職 大阪 | 約5,730万件 |
スモールキーワード | 転職 大阪 事務 | 約2,940万件 |
ビッグキーワードである「転職」と、スモールキーワードである「転職 事務 大阪」を比較すると、前者は後者のおよそ10倍ほどのヒット数がありました。
上位表示を狙いやすいミドルキーワード、スモールキーワードで自社のニーズにマッチするユーザーを獲得するのも、戦略の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
なお、自社の商品・サービスにマッチするユーザーがどのようなニーズで検索をするのかを想定し、それに沿ったキーワードを選定するのもポイントです。
届けたいユーザー層の明確にするためには、ペルソナの作りこみが欠かせません。
ペルソナとは、商品・サービスを利用する典型的なユーザーの像です。
架空の人物のプロフィールを作り、その目線からキーワードを選びましょう。
ペルソナの要素(一例)
- 行動属性(趣味は?休日の過ごし方は?消費傾向は?など)
- パーソナリティ(性格は?価値観は?)
- 生活パターン(起床時間は?通勤時間は?)
- 今課題と感じていることは?
参考:『SEOの基本 ビッグキーワードとスモールキーワードとは?』
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
数年単位の長期的な目線を持つ
先述のように、ビッグキーワード検索で上位に表示されるページは、大企業が運営していたりサイトの運営年数が長かったりと、一朝一夕では積み上げられない権威に裏付けられているものが目立ちます。
たとえば「大阪」と検索する と、上位には官公庁であったり、誰もが名前を知っているような有名企業などのサイトが並んでいます。
ビッグキーワードのSEO対策で成果を出すには、ただ良質なコンテンツを作り出すだけでなく、サイト自体を育てていく必要があります。
労力と時間がかかることを心得て、長期的に取り組むことをおすすめします。
とくに、これからサイトを育てていく場合は年単位で時間がかかると心得ましょう。
参考:『ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について』
ビッグキーワードで上位に表示させる方法
ビッグキーワードで表示を狙うのは簡単なことではないものの、やはり膨大な検索ボリュームがある点は魅力です。
上位表示させるための施策を行うなら、長期戦になることをふまえたうえで、これからご紹介する方法を実践してみてください。
スモールキーワード・ミドルキーワードの対策で流入を増やす
一般的に、Webサイトはディレクトリ構造で設計されています。
ディレクトリ構造は、トップページを頂点とし、ピラミッドのように裾野が広がっているのが特徴です。
裾野の部分を担うページにはスモールキーワード、中間部分のページにはミドルキーワード、トップに近いページにはビッグキーワードを割り振り、各階層ごとにSEOコンテンツを作成してください。
ディレクトリ構造は、末端となるページが評価されることで、それらを集約する上層のページの評価も高くなる仕組みです。
そのため、比較的上位表示を狙いやすいスモールキーワード、ミドルキーワードの対策によって、サイト全体の評価も上昇します。
まずはスモールキーワードのコンテンツページの数を充実させ、サイトへの流入数を増やしましょう。
検索エンジンからの信頼度が高まれば、ビッグキーワードでも上位表示を狙えるようになります。
参考:『ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について』
参考:『ビッグキーワードを徹底解説!調べ方やスモールキーワードとの違い、メリットなどを紹介』
サイト評価はドメインパワーに注目
引用:『Website “Authority” Checker』
なお、検索エンジンからのWebサイトへの信頼度を指標化したものをドメインパワーといいます。
ドメインパワーは、GoogleやYahoo!が公式に掲げているものではありませんが、Web上のツールなどを使用して計測することができます。
たとえば、シンガポールの Ahrefs社が提供するツールである「Website “Authority” Checker」 では、無料でサイトのドメインパワーのチェックが可能です。
ドメインを入力してチェックをすると、ドメインパワーを数値化したレーティングや被リンクの数・リンク先サイトの数が表示されます。
ぜひ自社のサイトのドメインパワーを測ってみてください。
参考:『Website “Authority” Checker』
関連記事:『SEOのドメインとは?ドメインパワーを上げる5つの方法を解説』
被リンクを増やす
被リンクとは、外部のサイトから自社のサイトに貼られたリンクのことを指します。
被リンクが多いサイトは有益であるとみなされるため、検索エンジンからの評価が高まり、ひいてはドメインパワーの向上にもつながります。
「Googleが掲げる10の事実」の「4.ウェブ上の民主主義は機能する。」という項目でも、被リンクについて言及されている箇所があります。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
(中略)
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
上記に「投票」と示されているように、ユーザーの検索ニーズに満たす有益なコンテンツを作成することで被リンクを増やせるようにしましょう。
なお、リンク目的のためだけに作成されたサイトや、購入したリンクなど悪質な手段を利用することで、検索エンジンからのペナルティーが発生する危険性があります。
あくまでナチュラルリンク(自然に生じた被リンク)を増やすことを心がけてください。
参考:『被リンクとは? SEO効果を得るには被リンクの質と量が重要』
参考:『ビッグキーワードを徹底解説!調べ方やスモールキーワードとの違い、メリットなどを紹介』
関連記事:『SEO施策とは?効果的な9つの内部対策と4つの外部対策を紹介』
その他よくある質問
最後に、ビッグキーワードに関連するSEO分野のよくある質問をまとめました。
- そもそもSEOとは?
- SEOの仕組みは?
- SEOとリスティング広告の違い
そもそもSEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」を略した言葉で、「検索エンジン最適化」を指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードで検索をした際、自社のWebサイトやコンテンツを上位に表示させるための取り組みです。
ちなみに、日本で最も利用者が多い検索エンジンはGoogleで、シェア率は75.86%。次いでYahoo!の利用者が多く、シェア率は13.4%です。
GoogleとYahoo!の検索エンジンは同じアルゴリズムを導入しているため、SEO対策の方法も同一となります。
検索結果のページでは、上位になるほどユーザーにクリックされやすい傾向があります。
アメリカのマーケティング会社であるActonia社の調査によると、日本での検索結果の表示順位ごとの平均クリック率は以下になります。
掲載順位 | クリック率 |
1 | 13.94% |
2 | 7.52% |
3 | 4.68% |
4 | 3.91% |
5 | 2.98% |
6 | 2.42% |
7 | 2.06% |
8 | 1.78% |
9 | 1.46% |
10 | 1.32% |
参考:『CTR Research Study』
1位と2位の間に大きな開きがあり、順位が下がるごとにクリック率も下がっています。
SEO対策は、なるべくページの上位に表示させることで、多くのユーザーをWebページへと誘導するのが目的です。
参考:『Search Engine Market Share Japan』
関連記事:『【SEO】検索順位ツール8選!分析&業務効率アップに役立つ機能とは』
SEOの仕組みは?
引用:『Google検索セントラル』
検索エンジンのクローラー(情報収集とデータの保管を行うプログラム)は、常にWeb上を巡回しています。
新たにWebコンテンツやWebページを作成した際、クローラーがそれを発見し、検索エンジンのデータベースにインデックスされる仕組みです。
クローラーがWebページを読み取り、コンテンツの内容や質などを分析し、分類を行います。
ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードで検索をかけた際に、「ユーザーの検索意図に最もマッチしており、有益である」と判断されたWebページが順に表示されます。
順位決定の際には、主に以下の基準が用いられます。
- 検索クエリ(語句)の意味
- 検索クエリとコンテンツの関連性
- 専門性、権威性などのコンテンツの質
- ウェブサイトのユーザビリティ
- コンテキストと設定
SEOで上位を獲得するための対策は、大きく以下の2種類に分けられます。
参考:『結果を自動的に生成する仕組み』
質の高いコンテンツの作成
対策を行うキーワードを選定し、検索をするユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツを作ることが大切です。
SEOの観点で良質なコンテンツとは、ユーザーが検索をし、表示されたコンテンツを閲覧した際に「これが知りたかった」「欲しい情報を手に入れることができた」と思ってもらえるものを指します。
Googleはユーザーの利便性を重視
Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。
新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
Googleのホームページはインターフェースが明快で、ページが瞬時に読み込まれます。
金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。
広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。
新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
Google社の指針を示す「Googleが掲げる10の事実」でも最初の項目でユーザーの利便性が第一であると述べられており、SEOを行ううえで、ユーザーにとって役に立つかどうか、便利かどうかという目線は欠かせません。
参考:『Googleが掲げる10の事実』
関連記事:『SEOはガイドラインに沿って運用!Googleの5つの公式見解』
検索エンジンにコンテンツの有益性を伝える
せっかく質の高いコンテンツを作ったとしても、検索エンジンに発見されなかったり、正しく価値を判断されなかったりしては成果をあげることはできません。
検索エンジンに正しい情報を伝えるために、ページ内に適切なHMTLタグを設置したり、サイトの構造を最適化するといった施策が必要です。
たとえばこの記事が大見出しと小見出しによる階層で構成されているのにも、読みやすさへの配慮はもちろん、検索エンジンにコンテンツの内容を正確に伝えるという目的があります。
WebサイトがGoogleからどのように認識されているかは、以下のようなツールで確認できます。
参考:『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』
参考:『検索について: デベロッパーガイド』
関連記事:『SEO対策に効果的なHTMLタグ7つを紹介!書き方も合わせて紹介』
SEOとリスティング広告の違い
引用:『Yahoo!広告検索広告』
SEOと混同されやすいWebマーケティングの施策として、「リスティング広告」が挙げられます。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などで展開されている、テキスト形式のWeb広告を指します。
広告主が自社の商品・サービスに合うキーワードを入札し、ユーザーが特定のキーワードで検索をした際に、それに対応する広告が表示されるのが特徴です。
広告システム内での自社のランクなどに応じて広告の位置が決まります。
キーワードに応じて表示されるという点や表示順位などがある点など、共通する部分も見られますが、リスティング広告はWeb広告の一種でありSEOとは別物です。
なお、SEOとリスティング広告をまとめて、SEMと呼ぶ場合があります。
SEMとは「Search Engine Marketing」の略称で、「検索エンジンマーケティング」を意味します。
以下の記事では、SEOとリスティング広告の違いを徹底解説しました。
関連記事:『5分でわかるSEM!SEOとリスティング広告の違いと使い方を解説』
まとめ
この記事を読んで、SEO対策の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionでは、Webサイト制作をはじめとするデジタルマーケティング全般のご相談を承っております。
Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されており、蓄積されたノウハウから短期間で課題を解決に導きます。
薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。