スマートフォンの普及により、テレビや新聞で閲覧していたニュースは、近年ではニュースアプリやSNSを使用してニュースを閲覧するユーザーが増え、使用する媒体が変わりつつあります。
2023年に「ニュースコンテンツ配信分野に関する消費者向けアンケート調査結果」が公開されました。
この調査では、スマートフォン・タブレット端末・パソコン等で週3日以上ニュースコンテンツを閲覧するユーザーを対象に、スクリーニング調査を行い、抽出された2,000名にアンケート調査が行われました。
参考:『ニュースコンテンツ配信分野に関する消費者向けアンケート調査結果』
ニュースコンテンツを閲覧する媒体と、閲覧する方法について質問した結果、スマートフォンを使用すると回答したユーザーは72.7%で、そのうちアプリでニュースを閲覧するユーザーは約7割という結果となりました。
スマートフォンでニュースを閲覧するユーザーが増えている中で、効果的に広告配信ができるニュースアプリとして「SmartNews」が挙げられます。
「SmartNews」はモバイルニュースアプリの1つで、ニュースアプリ内で最も多いユーザー数を有しています。
また、掲載メディア数は3,000以上、掲載記事数34,104件と情報量が多く、ユーザーは豊富なニュースカテゴリの知識を取得することが可能です。
SmartNews広告では、多くのユーザーへのリーチ、記事のジャンル別でのターゲティングなど、効果的な広告配信が期待できます。
当記事では、SmartNews広告についての説明と、ターゲティングすべきユーザーの特徴について解説します。
参考:『SmartNews』
参考:『MEDIA GUIDE-SmartNews』
参考:『スクリーニング調査 | マーケティング調査』
参考:『ニュースコンテンツ配信分野に関する消費者向けアンケート調査結果』
関連記事:『ターゲティング広告とは?6種類と仕組みをわかりやすく解説!』
Contents
SmartNews広告とは
SmartNews広告では、SmartNews AIによってどのコンテンツをどのユーザーに表示するかを決定しています。
SmartNews AIの役割はユーザー情報の収集と解析、解析に基づいたコンテンツの配信です。
ユーザーの閲覧履歴などの収集により、ユーザーの性別や年齢、興味のあるジャンルなどを解析し、それぞれのユーザー専用にセッティングされたコンテンツや広告の配置を実現しています。
広告に対し、興味があるユーザーに対し広告を掲載することができるため効率的な運用をすることにつながります。
SmartNews広告には以下の2種類があります。
- 運用型広告
- 予約型広告
運用型広告とは
引用:『SmartNews』
運用型広告ではコンテンツとコンテンツの間に、広告を掲載します。
名前の通り運用型であるため、掲載していく中で、入札単価を変更したり、ユーザー属性を変更するなどして広告の最適化に努めることができます。
また、コンテンツ内に溶け込んで違和感なく配信することができるため、広告感が苦手なユーザーに対しマイナスなイメージを与えづらいといったメリットもあります。
引用:『がんとしっかり向き合うためにがん保険がよくわかるサイト』
例えば、アフラックがSmartNewsに掲載している広告においては、元がん患者の体験談を記事型にまとめた、別名記事LPを採用し、ニュースコンテンツの間に配置した場合でもユーザーが違和感なく読み進められるように工夫してあります。
関連記事:『運用型広告の種類7選!【本当に効果のある広告はどれ?】』
SmartNews広告の課金方式
課金方式はCPC(クリック課金)とCPM(インプレッション課金)の2種類があります。
CPCの場合、クリックされるごとに課金が発生するため、例えば、入札単価100円で10クリックされた場合であれば、
となり、広告費は1,000円になります。
CPMの場合、1ユーザーに対して1,000回広告が表示されるごとの料金が入札単価となります。
そのため、入札単価1,000円で2,000回閲覧された場合、
となり、広告費は2,000円となります。
関連記事:『Web広告【PPC広告とは?】 代表3種類や費用の仕組みを解説!』
予約型広告とは
引用:『SmartNews』
予約型広告では、1日限定で配信を行える「1Dayメニュー」と1週間続けて配信を行える「Weeklyメニュー」の2種類があります。
SmartNewsアプリを開いたユーザーが必ず閲覧する部分に広告を配置し続けられるメリットは大きく、商品やサービスの情報をユーザーに強く印象付けられます。
その反面、予約型広告は最低出稿金額が200万円と非常に高額です。
上の画像にある「すき家」の広告を掲載するためには、1日500万円かかります。
高額ではあるものの、大勢にリーチすることができるため、必要な予算を準備できる場合は、非常に有用な施策です。引用:『Ads Product Guide 2023/7/9』
SmartNews広告では、上の画像のように6パターンの掲載方法があります。
それぞれの特徴に応じて使い分けをし、よりCVRの高い広告を目指しましょう。
SmartNewsで設定できるユーザー属性
運用型 | 予約型 | ||
OS |
| 〇 | × |
性別 |
※ユーザーの行動によりAIが判断 | 〇 | 〇 |
年齢 |
※ユーザーの行動によりAIが判断 | 〇 | 34歳以下/35歳以上のみ指定可能 |
時間帯 | 1時間単位で指定 | 〇 | × |
キャリア |
| 〇 | × |
オーディエンス |
| 〇 | × |
記事ジャンル |
| × | 〇 |
興味関心 |
| 〇 | × |
都道府県 | 47都道府県 | 〇 | 〇 |
引用:『Ads Product Guide 2023/7/9』
上の表はSmartNews広告を使用する際に設定できるユーザー属性です。
運用型広告と予約型広告で設定できるユーザー属性に差があるため、上の表を注意して確認するようにしましょう。
先述した通り、ユーザー数が多いため、記事のジャンルや興味関心などで細かくターゲティング行える点がSmartNews広告の魅力の1つです。
また、オーディエンス設定におけるキーワード設定では、そのキーワード含む記事を読んだユーザーに対し広告を配信できます。
検索連動型広告のキーワード設定と異なり、設定したキーワードを含む、ニュース閲覧履歴があるユーザーに対し何度でも接触することができるため、見込み客を獲得する際に活用したいユーザー属性の1つです。
ターゲティングすべきユーザーの特徴
SmartNewsは、47%のユーザーが月に21回以上訪問しており、他のメディアと比較して訪問頻度が高く「毎日の習慣メディア」として支持を得ています。
また、利用しているユーザー層が18歳~70歳以上と年齢層の幅も広く、訪問数の多いSmartNewsで、世代別やキーワードのターゲティングを適切に行うことで、より良い広告効果が期待できます。
世代によるターゲティング
SmartNewsのユーザーは働く世代が多く、全ユーザーのうち、約6割がその世代に該当します。
また、平均年収も高く、約半数のユーザーが平均年収を超えているといったデータもあります。
世代の分布においては、他の広告媒体と比較した場合、その差はより顕著です。引用:『総務省|令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』
例えば、Twitterの世代別分布をみると、10代~20代の利用率が50%以上であるのに対し、50代が31%、60代が21%と、年齢が上がれば上がるほど利用率が低下することが分かります。
Instagramに関しても同様で、20代をピークに年齢が上がるにつれて利用率は低下します。
以上のことを踏まえ、SmartNews広告は比較的年齢が高めのユーザーに対し情報発信をしやすい媒体であることが分かります。
関連記事:『Instagram広告とは?3つの特徴と広告配信のポイントを解説』
SmartNewsユーザーの男女比もほとんど半々で、偏りがないことが分かります。
SmartNews広告は、比較的年齢層の高めの男女がターゲットとなるような商品やサービスを取り扱っている場合でも、他の世代と変わらず効果を発揮できる点で優れています。
それでは、働く世代の男女が興味を持つジャンルとは何なのでしょうか。
20代~30代の計500名の働く女性を対象に「2023年働く女性の消費行動に関する調査」が実施されました。
「お金をかけたいと思うもの」という質問に対して「旅行」「美容」「食事」「ファッション」が上位に入っています。
これらの商品やサービスを使用している場合、SmartNews広告は有用でしょう。
次に男性・女性全体で、消費額を費やしたいジャンルについての調査をご紹介します。
2023年に、全国20代~79歳の男女計5000人を対象に「国内消費者意識・購買行動調査」が実施されました。
今後消費額を増やしたいものとして、「国内旅行」、「貯蓄/投資」、「食料品」と回答する割合が高く、これらに関する商品やサービスを取り扱っている場合、SmartNews広告が有用でしょう。
参考:『「2023年働く女性の消費行動に関する調査」結果発表:コロナ5類移行に向けて、20代~30代女性の消費意向が明らかに 今年お金をかけたいこと1位「旅行」/2023年完全にマスク無しで外出したい人は約6割』
参考:『2023年度「国内消費者意識・購買行動調査」』
関連記事:『Twitter広告で費用対効果をUPさせる5つの秘訣!その特徴を解説!』
キーワードによるターゲティング
SmartNewsはターゲットとなるユーザーが少ない商品やサービスのPRをする際に有用です。
SmartNewsには様々なチャンネルがあります。
SmartNewsヘルプセンターにおいて、チャンネルは以下のように説明されています。
トップ・エンタメ・国際・クーポンなどの記事をカテゴリごとに閲覧できる機能をチャンネルといいます。あらかじめ登録されているチャンネルに加えて、お好みのチャンネルを登録できます。
記事をカテゴリごとに分けて閲覧できることで、ユーザーは興味のある記事を発見しやすく、掲載記事数がモバイルニュースアプリの中で最も多いにもかかわらず、ニーズに合ったニュースを簡単に発見することができます。
チャンネルはあらかじめ設定されているエンタメや国際などのほかに、ユーザーが自分で追加するものがたくさんあり、興味のあるチャンネルを追加していくことでSmartNewsアプリをカスタマイズすることができます。
SmartNewsはチャンネルの数が豊富で、社会・政治など経済に関する話題からスポーツや美容に関する話題まで1,000を超えるチャンネルを提供しています。
豊富なチャンネルのおかげで、ユーザーは容易に興味のあるコンテンツにアクセス可能です。
また、広告を掲載する際は、興味を持つユーザー数が少ないジャンルであっても、キーワードを用いてターゲティングを行うことができるため、効率的にニーズのある場所に広告を掲載できます。
以上より、
- 働く世代の男女
- 興味を持つユーザー数が少ないジャンルに興味を持つ男女
にターゲティングをし、広告掲載をする際は、SmartNews広告の使用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:『SmartNews』
参考:『ユーザーに情報を。SmartNewsが新規オーディエンスを開拓。』
関連記事:『【初心者向け】広告効果とは?基本の分析方法10種類を解説!』
まとめ
SmartNewsは提携媒体数、掲載記事数においてモバイルニュースアプリの中でNo.1の地位を確立しており、また、Yahoo!ニュースに次いで2番目に高い利用率を誇っています。
2020年から2021年にかけて利用者の増加率が圧倒的で、今後の利用率増加も期待できます。
SmartNews広告では、成長著しいSmartNewsのコンテンツ内に広告を掲載することが可能です。
世代別の利用割合に差が少なく、多くのユーザーに対し万遍なくリーチできる点が魅力で、特に、Twitter広告やInstagram広告でリーチしづらい働く世代にリーチしやすい点はSmartNews広告を使用する大きなメリットです。
仕事や家族サービス、旅行といった働く世代の男女の興味を引くことができるような商品やサービスを取り扱っている場合であれば、SmartNews広告を検討してみるのはいかがでしょうか。
また、通常の広告ではターゲティングしづらい興味を持つユーザーの絶対数が少ないジャンルでも簡単にターゲティングできる点も魅力の1つです。
豊富なチャンネルはユーザーが興味のあるコンテンツにアクセスすることを容易にし、そこから得られる閲覧履歴からターゲットとなるユーザーにリーチしやすい広告媒体です。
上記したターゲティングに限らず、SmartNews広告は多くのユーザーにリーチしやすい広告です。マーケティングを行う際の選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。
また、この記事を読んで、SmartNews広告の導入や運用が少しでも難しいと感じたら、広告代理店に相談することも1つの手です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。