ユーザー同士の交流だけでなく、情報収集の手段としても活用されているInstagram。
運営元であるMeta社が発表したアンケート結果によると、調査対象となった日本国内のユーザーのうち80%が「ビジネスアカウントをフォローしている」、50%が「Instagramで広告を見るとブランドへの関心が高まる」と回答しています。
参考:『Meta社『Instagramで新しいターゲット層を開拓するには』』
この結果をふまえても、企業にとってInstagramは自社のPRに有効なツールであることがわかります。
フィードやストーリーズへの投稿で情報発信をするのはもちろんですが、広告の機能を利用すればより効率的なアピールが可能となります。
SNSは、企業とユーザーが双方向的にコミュニケーションを取れるのが魅力です。
今回は、そんなSNSならではのメリットを活用できる、Instagramのアンケートスタンプ広告について解説します。
以下の記事では、Instagram広告の運用を得意とする代理店をご紹介しています。
運用の委託を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:『Instagram広告の運用代行に強い!おすすめ代理店8つを紹介!』
Contents
Instagramのアンケートスタンプ広告とは
今回ご紹介するアンケートスタンプ広告の詳細や、そのほかのInstagram広告の配信面について解説します。
Instagramアンケートスタンプ広告はどんな広告?
Instagramのストーリーズ広告では、ユーザーへのアンケート(質問の投げかけ)をスタンプとして追加できます。
これをアンケートスタンプ広告と呼びます。
アンケートの回答として、2つの選択肢を設けることが可能です。
アンケートへの回答は選択肢をタップするだけなので、ユーザーは手軽に参加できる点が魅力です。
しかし「アンケートへの回答」というユーザーのアクションが加わることで、流れてくる広告をただ閲覧するよりも印象に残りやすくなります。
参考:『Meta社『Meta広告マネージャで、Instagramアンケートスタンプ広告を作成する』』
ストーリーズの機能・ストーリーズ広告
Instagramのストーリーズは、フルスクリーンで写真・動画を投稿できる機能です。
ホーム画面の上部に表示され、投稿から24時間で閲覧できなくなるという特徴があります。
Instagram広告の配信面としてストーリーズを選択することもできます。
ストーリーズ広告は、ストーリーズ投稿が切り替わる際に表示されます。
以下の記事では、ストーリーズ広告の作成や出稿のポイントについて詳しく解説しています。
関連記事:『Instagramストーリーズ広告とは?9つの作成ポイントを徹底解説! 』
そのほかの広告配信面
Instagramでは、ストーリーズ以外にも下記の配信面に広告の出稿が可能です。
ただし、アンケートスタンプ広告を配信できるのはストーリーズのみとなります。
フィード広告
引用:『Meta社『Instagramに掲載できる広告の種類』』
ユーザーのタイムラインに広告を配信します。
フォローしているアカウントの投稿やおすすめ投稿(興味・関心の高い投稿)などに並んで広告が表示されるのが特徴です。
発見タブ広告
引用:『Meta社『Instagramに掲載できる広告の種類』』
Instagramには、ユーザーが興味を持つ可能性が高い投稿を表示する発見タブというページがあります。
発見タブは、ホーム画面の下部に配置されている虫眼鏡のアイコンをタップすると閲覧が可能。
発見タブ広告は、タブ内の投稿をタップした際に表示がある関連投稿と並ぶ形で配信されます。
リール広告
引用:『Meta社『Instagram、リール広告の提供開始を発表』』
リールとは、ショート動画の投稿を指します。画面下部にあるリールのアイコンをタップすると、リール投稿を閲覧できます。
リール広告は、閲覧している動画のが切り替わる際に配信されるのが特徴です。
発見タブ広告やリール広告については、以下の関連記事もぜひチェックしてみてください。
関連記事:『Instagramの発見タブとは?3つの効果とメリットを解説』
関連記事:『Instagramのリール広告とは?設定方法と成果を出すポイント3選!』
Instagramアンケートスタンプ広告のメリットは?
Instagramのアンケートスタンプ広告を活用することで、広告主となる企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、企業にアンケートスタンプ広告が有益である理由について解説します。
ユーザーの傾向を知れる
アンケートスタンプ広告は、質問を投げかけることでユーザーのニーズをつかむことができるというメリットがあります。
「新商品のAとB、あなたならどちらを食べてみたい?」や「転職するなら【給与】と【仕事内容】どちらを重視する?」、「あなたのファッションは【カジュアル派?】それとも【きれいめ派】?」などのアンケートを通して、ユーザーの特性や、何を好んでいるのかといった情報収集が可能です。
回答は2択の選択肢に限定されますが、大まかな傾向を知るのに適しています。
広告マネージャーを使用して、アンケートスタンプ広告の回答結果を確認できます。
確認できる項目は以下となります。
チェックできる項目
- 広告のリーチ数
- 投票者数の合計
- それぞれの選択肢の投票数
- それぞれの選択肢の投票の割合(%)
参考:『ビッグマック株式会社『Instagram広告でのアンケート機能とは?使い方や事例を紹介』』
アンケートで得た情報は、商品開発やプロモーションの戦略などに活用しましょう。
なお、アンケート機能は広告だけでなく通常のストーリーズ投稿でも使用できます。
日頃からユーザーの声を細かく拾い上げたい場合、ストーリーズ投稿でアンケートを実施するのも一つの方法です。
参考:『株式会社SAKIYOMI『インスタグラムのアンケート機能徹底解説|6つの活用方法も!』』
エンゲージメントを向上させられる
アンケートスタンプ広告は、ユーザー参加型であることが大きな特徴です。
アンケートの設置によって、エンゲージメントを向上させられる点も見逃せません。
エンゲージメントについては「5-2.豆知識・雑学をクイズ形式で出題」にて、エアコンや空気清浄機を開発する大手メーカーの事例をご紹介しています。
※エンゲージメント…投稿に対してユーザーが行うアクションのことを指します。いいねやコメント、投稿の保存、シェアはもちろん、アンケートへの回答も含まれます。このアクションの総計がエンゲージメント数となります。
エンゲージメントの多いアカウントはユーザーへの影響力が高いとみなされ、人気投稿やおすすめ投稿として表示される可能性が上がります。
参考:『Hinome株式会社『Instagramのエンゲージメント率とは?計算方法や上げる方法を解説』』
インパクトのある訴求ができる
たとえば2つの新商品が発売される場合、ただ商品の魅力や特徴を訴求するだけでなく「あなたはどちらが欲しい?」などの質問を投げかけることでアクションを促し、よりユーザーの印象に残りやすくなります。
また、閲覧するユーザーにとって興味が薄い分野であっても、質問の方法を工夫したり、クイズ形式で問いかけたりすることで訴求力を高められます。
参考:『ビッグマック株式会社『Instagram広告でのアンケート機能とは?使い方や事例を紹介』』
Instagramアンケートスタンプ広告の注意点とは?
Instagramのアンケートスタンプ広告は、ユーザーのアクションを促し、情報収集に役立つなどのメリットがある一方で、いくつか注意したい点もあります。
一つは、アンケートに回答したユーザーの情報をターゲティングに活用ができないことです。
また、回答したユーザーのアカウント情報の取得も不可です。
得られる情報は、前述のようにリーチ数や投票結果などに限られます。
あくまで簡単なリサーチや、広告をユーザーの印象に残しエンゲージメントを高めるための手段として活用することをおすすめします。
参考:『株式会社星組『Facebook Instagram広告のアンケートスタンプ広告とは?機能の設定方法や出稿パターンなど解説』』
Instagramアンケートスタンプ広告の出稿で抑えておきたいポイント
Instagramでアンケートスタンプ広告を出稿する際に、あらかじめ知っておきたいポイントをまとめました。
ぜひ広告を作成する際の参考にしてください。
広告キャンペーンの目的を設定
Instagramでは、以下の6種類のなかから広告キャンペーンの目的を設定することができます。
キャンペーンの作成時に設定した目的によって、広告配信の最適化を行います。
下記のなかから、自社の広告の目的に合うものを選びましょう。
キャンペーンの目的
認知度アップ | ブランドの認知度やリーチ数、動画の再生数、来店数の増加などの向上を目的とします。 広告を覚えてくれる可能性が高いユーザーに向けて、できるだけ多くリーチさせられるのが特徴です。 |
トラフィック | 指定したオンラインサイト(FacebookうやInstagramのショップ、ウェブサイト、アプリなど)へのトラフィック数の向上を目的とします。 |
エンゲージメント | エンゲージメントの向上や動画の再生数アップ、メッセージのやりとりやコンバージョンの促進などを目的とします。 自社のビジネスに対して望ましいアクションを行う可能性が高いユーザーを探り当てます。 |
リード | メッセージ機能や電話、コンバージョンなどを利用して、リード(見込みのある顧客)の獲得を目指します。 自社の商品・サービスのことを知るために、自分の情報を提供する可能性が高いユーザーにリーチします。 |
アプリの宣伝 | アプリのインストールや、アプリ内での特定のアクションを目的とします。 |
売上 | 商品やサービスを購入する見込みが高いユーザーにリーチします。 商品をカートへ追加するなど、購入以外の行動に最適化することも可能です。 |
参考:『Meta社『Meta広告マネージャで適切な目的を選択するには』』
アンケートの規定
アンケートスタンプを使って広告を作成する際、表示されるサイズや文字数などの制限に注意しましょう。
出稿の際は、以下の規定に従います。
- 広告のクリエイティブには、アスペクト比9:16のシングル画像またはシングル動画を使用します。ストーリーズ広告ではアスペクト比1:1の正方形、アスペクト比4:5の横型のクリエイティブが使用できますが、アンケートスタンプ広告には対応していません。
- スタンプの左右に110ピクセル以上、上下に300ピクセル以上の余白を設ける必要があります。
- アンケートスタンプの幅は250〜860ピクセルの範囲に設定します(メディアの20〜90%)。
- アンケートの質問項目の上限は80文字、各回答は24文字となります。
参考:『Meta社『Meta広告マネージャで、Instagramアンケートスタンプ広告を作成する』』
効果的な3つの訴求方法
Instagramアンケートスタンプ広告の効果的な活用法をご紹介します。
ぜひ、自社の商品・サービスやユーザーの特性に合う訴求の仕方を探ってみてください。
商品を使用している擬似体験
あるアプリゲームの新作リリースの際に、アンケートスタンプ広告を使ったプロモーションが実施されました。
敵を倒しながら進行するゲームの内容になぞらえ「どちらのウォーカー(敵)から倒す?」という質問を表示させ、臨場感を演出しています。
同じ内容で、アンケートスタンプを表示させない広告と併用したところ、アンケートスタンプ広告の方がアプリのインストール数が40%も多い結果になりました。
参考:『アナグラム株式会社『Instagram ストーリーズ広告に「アンケート機能」が追加|投票ステッカーが利用可能に』』
豆知識・雑学をクイズ形式で出題
自社の商品・サービスに関連する雑学をクイズ形式で出題する方法も、エンゲージメントを高めるのにおすすめです。
クイズの答えをカルーセルの最後に表示させることで閲覧時間を長くしたり、「詳しくはこちら」のCTAでリンク先のLPや自社サイトへの遷移を促すことができます。
エアコンや空気清浄機を開発する大手メーカーでは「梅雨に髪の毛がクルクルする原因は?」というクイズを出題し、エアコンの購入が少ない若年層にアプローチを行いました。
参考:『ビッグマック株式会社『Instagram広告でのアンケート機能とは?使い方や事例を紹介』』
ユーザーの好みをアンケート
「Instagramアンケートスタンプ広告のメリットは?」の項目でもお伝えしたように、ユーザーに参加型の広告として訴求をしながら、ニーズや傾向を知るためのアンケートとして活用するのも一つの方法です。
Instagram広告では、配信先のユーザーを年齢や性別、エリアなどの属性や、興味・関心のあるトピックスなどで絞り込むことができます。
自社の商品を購入するユーザーに近い層に向けてターゲティングを設定しアンケートを行うことで、リアルな声を拾い上げることができます。
なお、Instagram広告のターゲティングについては、以下の記事で解説をしています。
関連記事:『Instagram広告運用の鍵!4種類のターゲティングを解説』
まとめ
この記事を読んで、Instagram広告の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
弊社ではInstagram広告運用代行というサービスを展開しております。
Instagram広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し 分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。