米国のマーケティング会社Coalitionによると、2024年5月の地図検索エンジンの世界シェアは、Googleが90.91%であったのに対して、Microsoft Bingは3.64%でした。
しかしながら、2023年2月は2.81%であったことから、徐々にそのシェアを伸ばしていることが明らかになりました。
シェアを伸ばしているMicrosoft Bingのマップ上に、ビジネス情報を表示させるために使用するツールが『Microsoft Bing for Business』です。
そこで、今回の記事では主に、Bing Places for Businessの作成手順についてご紹介します。
参考:『Bing Statistics: Search and Usage Data in 2024』
参考:『Bing Placesとは?BingのSEO対策の重要性・Bingについても解説』
関連記事:『Microsoft広告とは?基本情報と4つの特徴を解説!』
Contents
Bing Places for Businessとは?
引用:『Microsoft Bing』
そもそも、Microsoft Bingは、Microsoftが提供している検索エンジンサービスで、画像、ビデオ、マップ、ニュース、天気などを調べることができます。
そして、ユーザーがMicrosoft Bingで検索した際に、マップ上に自社の写真や、営業時間などのビジネス情報を表示させることができます。
その情報を追加、変更などの管理に用いるのが『Bing Places for Business』ツールです。
例えば、Microsoft Bingで「新宿ルミネ」と検索すると上記のような画像が表示されます。
Bing Places for Businessでは、このマップ部分にあたる情報の管理を行うことが可能となります。
これは、Googleでいうところの「Googleビジネスプロフィール」のような機能であり、Bing Places for Businessとの連携や、インポートによる設定も可能となっています。
前述に挙げた、同調査では、ショッピング広告においてMicrosoft BingはGoogleに比べCTRが43%高いことから、eコマースにおいて効果的という結果がでています。
加えて、Bingユーザーは裕福層な傾向があるため購買力が高いと考えられており、実際、ユーザーの38%は世帯年収10万ドル(約1千500万円)以上であるというデータがあります。

Bing Places for Businessを活用し新たなターゲットにリーチすることはデジタルマーケティング施策として有効といえるでしょう。
参考:『Bing Places for Businessに自社サイトを登録しよう』
参考:『Bing Placesとは?BingのSEO対策の重要性・Bingについても解説』
参考:『BingでのMEO対策に必須のBing Places for Businessとは?Googleビジネスプロフィールとの違い』
参考:『Bing Places for Businessの概要と特徴』
関連記事:『Microsoft広告エディターで押さえておきたい4つの便利な機能』
Bing Places for Businessの作成手順4つ
上記のように市場の期待が高まりつつあるMicrosoft Bingを活用してターゲットオーディエンスに自社をアピールするには、Bing Places for Businessを作成することが最初のステップです。
以下に手順をご紹介します。
- Microsoftアカウントの作成またはサインイン
- ビジネスリスティングの申請または作成
- ビジネス情報を完成させる
- ビジネスリスティングの確認
Microsoftアカウントの作成またはサインイン
まずBing Places for BusinessのWebサイト(https://www.bingplaces.com)に移動しサインイン・アカウント作成を行います。
引用:『Bing places for businessを使用してサインイン』
Bing Places for Businessを利用したことがない場合でも、以下を既に利用している場合は新たな専用アカウントを作成する必要はありません。
- Googleのメールアドレス
- Facebookのアカウント
- Microsoftのメールアドレス(OutlookやLive.comのアドレスなど)
- 自社Webサイトのドメインに接続されているメールアドレス
上記がない場合は、「作成しましょう 」をクリックしてアカウントを開設できます。
参考:『Bing Places for Business: Set Up Your Bing Business Listing』
参考:『Why you should create and optimize a Bing Places for Business listing』
ビジネスリスティングの申請または作成
Bing Places for Businessは、ビジネスリスティングを作成する2つの方法を提供しています。
- 既存のGoogleビジネスプロフィールからインポート
- 手動でBing Places for Businessリスティングを作成
以下に2つの方法をそれぞれ説明します。
既存のGoogleビジネスプロフィールからインポート
Googleビジネスプロフィールを既に持っている場合は、「Googleマイビジネスから今すぐインポート」ボタンをクリックします。そして、ビジネスプロフィールを設定したGoogleアカウントを選択します。
複数のブランドを持っている場合は、インポートするビジネスを選択し、「続ける 」をクリックします。
Bing Places for Businessは、Googleリスティングの詳細を自動的にコピーします。
さらに、リスティングがGoogleビジネスプロフィールで認証済みであれば、すぐに認証されます。
このようにGoogleマイビジネスを既に利用している場合は、Bing Places for Businessを効率よく導入できます。
手動でBing Places for Businessリスティングを作成
引用:『貴社のビジネスを検索|Bing places for business』
Bing Places for Businessに手動でビジネスリスティングを設定するには、ドロップダウンメニューから「ビジネスの業種」と「国/地域」を選択します。
次に、表示される検索ボックスを使用して、基本的なビジネスの詳細を入力します。
Bing Places for Businessは、入力した詳細と一致するリストを提示します。
自社のビジネスがその中にある場合は選択します。
さらに、ビジネスに複数の場所がある場合は、一括アップロードツールを使用してそれらを一度に追加できます。
そうでない場合は、新たに自社を追加します。
いずれの場合も、Bing Places for Businessは、デジタルプラットフォーム上で自社が持つ既存のリソースを活用して作成できるという利便性があります。
参考:『Bing places for business』
参考:『Bing Places for Business: Set Up Your Bing Business Listing』
参考:『Why you should create and optimize a Bing Places for Business listing』
ビジネス情報を完成させる
次のステップでは、連絡先やその他の詳細情報を追加していきます。
画面上のテキストフィールドとドロップダウンメニューを使用して作成していきます。
設定が必要な情報には主に以下のようなものがあります。
- ビジネス名
- 電話番号
- 住所
- Webサイトアドレス
- 業種(どのような分野で事業を展開しているか)
- 最大10カテゴリー(自社が実際に行っていること)
- 事業内容
- SNSのプロフィール
- 自社ビジネスの写真100枚まで
- 他のディレクトリへのリンク(Yelpなど)
- 営業時間
など
上記画像のように入力した内容の多くが、Microsoft Bingでユーザーに検索結果として表示されるため、正確かつ必要な情報を網羅していることが重要です。
さらに、できるだけ高画質で訴求力の高い写真を選定し掲載することもポイントです。
これにより、 ユーザーの検索結果で、目にとまりやすくなります。
このように精度が高く価値のある情報を提供することで、Microsoft Bingにおける訴求力を高めることができます。
参考:『Bing places for business』
参考:『Bing Places for Business: Set Up Your Bing Business Listing』
参考:『Why you should create and optimize a Bing Places for Business listing』
ビジネスリスティングの確認
最後に、掲載したビジネスが実在し、実際に自社のものであることを証明するために、検証ステップを完了する必要があります。
このステップは自社を不正な変更からリスティングを保護するためでもあります。
具体的には、以下の3つの方法があります。
- 電話:登録した電話番号に電話またはSMSで送られるPINを入力する
- メール:確認リクエストから15分以内に送信されるメールによるアカウントの確認しBingからの質問に答える
- 郵送:登録の住所にお送りするハガキに記載されたPINを入力する(最長12日間かかる場合があります)
アカウントの認証が完了すると、自社のリスティングがユーザーに表示されるようになります。
このように、Bing Places for Businessは自社の既存リソースを活用しながら、4つのステップで作成できます。

AI機能の充実などにより着々とシェアを伸ばしつつあるMicrosoft Bingにおいて、自社サービスや製品を新たなオーディエンスに訴求するためにもBing Places for Businessの活用を考えてみてはいかがでしょうか。
参考:『Bing places for business』
参考:『Bing Places for Business: Set Up Your Bing Business Listing』
参考:『Why you should create and optimize a Bing Places for Business listing』
関連記事:『【Microsoft広告】PMAXキャンペーンで押さえておきたい11の設定』
まとめ
この記事を読んで、Bing Places for Businessの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
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監修者
2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。