多数の商材を取り扱っている方で以下のような悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 多様な商品・サービスを掲載したい
- モバイル端末での閲覧数を増やしたい
- 商品の種類が多く、ターゲット別に配信したい
こういった悩みを解消できる広告フォーマットの一つに、Instagramのコレクション広告があります。
2017年から提供が開始されているInstagramの「コレクション広告」では、複数の商品やサービスをユーザーに一度に訴求することができます。
また、商材に合わせてカバー画像とカバー動画を選択することができるため、様々な角度から商品イメージをユーザーに伝えやすい広告と言えます。
本記事では、Instagramのコレクション広告の配信面や活用方法、そしてInstagramのコレクション広告を使用した成功事例までまとめて解説します。
参考:『スムーズにショッピングできる新広告フォーマット「コレクション」を発表 | Meta』
Contents
Instagramコレクション広告とは?
引用:『コレクション広告 | Metaビジネスヘルプセンター』
Instagramのコレクション広告は、「カバー画像・カバー動画」とその下に「商品画像」そして「CTAボタン」を組み合わせた3つで構成されています。
複数ある自社の商品やサービスをまとめて視覚的に訴求することができる広告です。
コレクション広告は下記の4つを主な目的として利用されています。
- 商品・サービスの認知度を向上させる
- ユーザーを容易に商品の閲覧や購入までを提供する
- Webサイト・アプリからの購入を促し、売上を向上する
- 商品カタログを掲載により、複数の商品の購入を促す
広告のクリック後は「インスタントエクスペリエンス」と呼ばれるページに誘導されることで、ユーザーはモバイル端末から商品やサービスを見つけ、閲覧から購入まで容易に行うことが可能となります。
参考:『コレクション広告について|Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『コレクション広告とは?メリットや入稿規定を紹介』
インスタントエクスペリエンスとは?
参考:『【最近熱い】インスタントエクスペリエンス広告とは?』
インスタントエクスペリエンスとは、モバイル端末でクリックした際にフルスクリーンで表示される広告フォーマットのことです。
ユーザーの購入意欲を高める効果があります。
具体的には、インスタントエクスペリエンスでは以下のようなコンテンツを設定可能です。
- 動画
- カルーセル写真
- カタログの商品
- 商品がタグ付けされた画像
さらに、ボタンタップから別のWebページに移動する設定もできます。
インスタントエクスペリエンスへの移動によって、購入までをスムーズに行うことが可能となります。
参考:『コレクション広告について | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『インスタントエクスペリエンスについて | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『コレクション広告とは?メリットや入稿規定を紹介』
インスタントエクスペリエンスの6つの種類
インスタントエクスペリエンスでは、下記の6つの種類があります。
Facebook側で用意されたテンプレートに加え、独自で作成することのできるフォーマットがあります。
- インスタントストアフロント
- インスタント顧客獲得
- インスタントライフスタイルカタログ
- カスタムインスタントエクスペリエンス
- ARエクスペリエンス
- デジタルサークル
それでは順番に解説していきます。
インスタントストアフロント
引用:『 Facebookインスタントエクスペリエンス 広告用の美しい、フルスクリーンのリンク先を作成できます。Meta』
インスタントストアフロントでは、カタログを使用してユーザーに対して複数の商品をまとめて表示することができます。
また、カタログ動画を使用するとユーザーにとって関連性の高い商品を自動的に選別し表示させることが可能です。
参考:『インスタントエクスペリエンスのテンプレートについて | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『Advantage+ カタログ用クリエイティブについて | Metaビジネスヘルプセンター』
インスタント顧客獲得
引用:『 Facebookインスタントエクスペリエンス 広告用の美しい、フルスクリーンのリンク先を作成できます。| Meta』
インスタント顧客獲得では、インスタントエクスペリエンスを閲覧したユーザーをコンバージョンへと繋がるページに直接誘導を促したい場合に役立つテンプレートです。
CTAボタンに合わせて、ユーザーの購入意欲を促すテキストを設定することで、コンバージョンの向上が期待できます。
参考:『インスタントエクスペリエンスのテンプレートについて | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『Facebookインスタントエクスペリエンスとは?テンプレートや作成方法、独自の広告指標も解説』
インスタントライフスタイルカタログ
引用:『 Facebookインスタントエクスペリエンス 広告用の美しい、フルスクリーンのリンク先を作成できます。| Meta』
インスタントライフスタイルカタログは、ユーザーに商品の使用イメージをアピールしたい場合におすすめのテンプレートです。
また、商品をタップするだけで紐づけられた商品の詳細や購入ページに促すことが可能です。
参考:『インスタントエクスペリエンスのテンプレートについて | Metaビジネスヘルプセンター』
Instagramの商品タグについて詳しい内容は下記の記事をご覧ください。
関連記事:『Instagram商品タグ付き広告のメリット5つと投稿方法を解説!』
カスタムインスタントエクスペリエンス
カスタムインスタントエクスペリエンスは、テンプレートを使用せず独自で要素を組み合わせインスタントエクスペリエンスを作成することのできるフォーマットです。
設定できる要素は下記の通りです。
要素 | 内容 |
ヘッダー | インスタントエクスペリエンスで一番上に表示される画像のことです。 |
写真 | インスタントエクスペリエンスに単体で追加することができる画像のことです。 |
動画 | インスタントエクスペリエンスに単体で追加することのできる動画のことです。 |
ボタン | ボタンに誘導させたいWebサイトなどのページリンクを張り付けることで、ユーザーを指定したサイトに移動させることができます。 |
カルーセル | 複数のカードが連なった画像であり、各画像にリンクを設定しクリックされた際に移動させることが可能です。 最大10枚までのカードを追加することができます。 |
テキストブロック | インスタントエクスペリエンスに文章を配置する場所のことです。 |
商品セット | カタログから独自で選択した商品のグループのことで、自動的に人気順や購入度の高い順番に表示されます。 |
販売店情報 | ユーザーの位置情報を基に、近くの店舗まで誘導することのできる要素のことです。 |
各要素の組み合わせの制限もほとんどないため、自由に作成することができます。
参考:『インスタントエクスペリエンスのテンプレートについて | Metaビジネスヘルプセンター』
各要素の設定方法は下記からご覧ください。
参考:『インスタントエクスペリエンスにコンポーネントを追加する | Metaビジネスヘルプセンター』
ARエクスペリエンス
引用:『 拡張現実でビジネスを新たな次元へ | まったく新しい方法で顧客にリーチするチャンスです。| Meta』
ARエクスペリエンスは、インスタントエクスペリエンスにARカメラエフェクトをインポートすることで、没入感の高いコンテンツの配信によりユーザーの行動を促すことのできるテンプレートです。
ARカメラエフェクトでは、ミニゲーム、フェイスエフェクト、商品試着などを利用することができます。
参考:『インスタントエクスペリエンスのテンプレートについて | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『拡張現実でビジネスを新たな次元へ | まったく新しい方法で顧客にリーチするチャンスです。| Meta』
デジタルサークル
デジタルサークルは、クーポンや最新情報を配信し、店舗への来店数を増やすのに役立つテンプレートです。
参考:『コレクション広告で紹介する商品を選択する | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『Facebookインスタエクスペリエンスとは?テンプレートや作成方法、独自の広告指標も解説』
Instagramコレクション広告の配信面
この章では、2つのInstagramのコレクション広告の配信面について解説していきます。
- Instagramフィード
- Instagramストーリーズ
Instagramフィード
引用:『コレクション Instagramフィード | Meta』
Instagramフィードは、Instagramを開いた際に表示される写真や動画の投稿であり、1枚のカバー画像・カバー動画と3枚の商品画像で構成されています。
参考:『コレクション Instagramフィード | Meta』
Instagramストーリーズ
引用:『コレクション Instagramストーリーズ | Meta』
Instagramストーリーズでは、自社の商品やサービス内容を縦型のフルスクリーンに大きく表示することができます。
また、ストーリーズでは1枚のカバー画像・カバー動画と2枚の商品画像で構成されています。
参考:『コレクション Instagramストーリーズ | Meta』
Instagramのストーリーズ広告についての詳細は下記の記事を参考にしてみて下さい。
関連記事:『Instagramストーリーズ広告とは?9つの作成ポイントを徹底解説! 』
Instagramコレクション広告の入稿規定
Instagramコレクション広告の入稿規定について表で詳しく解説します。
カバー画像と商品画像の入稿規定
カバー画像と商品画像の入稿規定に関しては下記の表の通りです。
項目 | 内容 |
アスペクト比 | 1.91:~1:1 |
画像サイズ | 1,080×1,080ピクセル以上 |
ファイルタイプ | JPGまたはPNG |
メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 |
ランディングページ | 必須 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小幅 | 500ピクセル |
最小の高さ | 500ピクセル |
インスタントエクスペリエンス | 必須 |
参考:『コレクション Instagramフィード| Meta』
参考:『コレクション広告のデザイン仕様|Metaビジネスヘルプセンター』
カバー動画の入稿規定
動画の入稿規定に関しては下記の表の通りです。
項目 | 内容 |
長さ | 15秒以内 |
アスペクト比 | 1.91:~1:1 |
ファイルタイプ | MP4 , MOV , GIF |
動画 | H.264圧縮、ハイプロファイル推奨、 正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャン |
音声 | ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps |
メインテキスト | 125文字以内 |
見出し | 40文字以内 |
ランディングページ | 必須 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
最小幅 | 500ピクセル |
最小の高さ | 500ピクセル |
インスタントエクスペリエンス | 必須 |
参考:『コレクション Instagramフィード| Meta』
参考:『コレクション Instagramストーリーズ | Meta』
参考:『コレクション広告のデザイン仕様 |Metaビジネスヘルプセンター』
テキストの要件
テキストの表示要件に関しては下記の通りです。
- Instagramフィード:メインテキストのみ
- Instagramストーリーズ:見出しのみ
商品カタログには、最低4つの商品の登録が必要です。
カタログは、画像・説明文・価格などのアイテム情報を作成することで、自社の商品を宣伝や販売するための機能です。
Instagramフィード・ストーリーズでは、カバー画像・カバー動画の下に表示される商品画像点数は下記の通りです。
Instagramフィード | Instagramストーリーズ | |
商品画像数 | 3点 | 2点 |
参考:『コレクション広告のデザイン仕様|Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『カタログについて|Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『コレクション Instagramフィード| Meta』
参考:『コレクション Instagramストーリーズ | Meta』
Instagramコレクション広告の3つの活用方法
Instagramのコレクション広告を効果的に配信するための以下の3つの活用方法を解説していきます。
- カタログを使用し多くの商品セットを設定する
- 「ダイナミックを選択」を使用する
- インスタントエクスペリエンスをLPとして使用する
それでは解説していきます。
カタログを使用し多くの商品セットを設定する
参考:『【Facebook広告・Instagram広告】コレクション広告とその設定方法』
Instagramのコレクション広告では、広告上部に掲載されるカバー画像・カバー動画の直下に複数の商品画像を掲載できる「カタログ機能」があります。
この機能により、ユーザーはカタログをクリックした後は、直接Webサイトの商品ページへと誘導することができます。
また、カタログ内には、商品のグループ分けのできる商品セットがあり50点以上もの商品を掲載することができ、複数の商品を一括に管理することが可能となります。
商品セットの設定は、訴求したいターゲットに合わせた商品やサービス別に広告を配信したい場合に役立ちます。
商品セットの例
- 婦人服類の商品セットは女性をターゲットとした広告として配信する。
- 子供服類の商品セットは家族世帯をターゲットとした広告として配信する。
- 水着や浮き輪類の商品セットは夏シーズンに配信する。
それに加えて、商品セットの設定を行うことで、商品の在庫が切れた際に自動的に在庫のある商品が表示されるようにアップデートされるため、更新する手間を省くこともできます。
参考:『【Facebook・Instagram】EC担当者必見!コレクション広告を徹底解説』
参考:『コマースマネージャでカタログの商品セットを作成および編集する方法 | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『コマースマネージャで質の高いカタログを作成するためのアドバイス | Metaビジネスヘルプセンター』
「ダイナミック選択」を使用する
Meta社はコレクション広告でのカタログを作成する際に「ダイナミックに選択」の機能の使用を推奨しています。
「ダイナミックに選択」を使用することで、自動的にクリック数の多い人気順・購入度の高い順に商品を表示することが可能となり、よりユーザーの興味関心を惹くことが期待できます。
季節やキャンペーン期間などの訴求したい商品画像・動画がある場合は最大で4件手動で選択することもできます。
そのため、その都度自社の訴求したい商品に合わせて選択しましょう。
参考:『Meta「コレクション広告」の概要と活用するうえで押さえておきたいポイント』
インスタントエクスペリエンスをLPとして使用する
参考:『ECサイトの売上にダイレクトに結びつくInstagramコレクション広告とは?制作ポイントと実績を紹介』
インスタントエクスペリエンスでは、商品の価格や商品名などより詳細な情報を閲覧することができます。
また、通常の広告であれば、ユーザーが広告をクリックすると別のサイトであるLPに誘導されるため、ユーザーがページから離脱する可能性があります。
しかし先程も述べた通り、Instagramのコレクション広告はユーザーがカバー画像・カバー動画、商品画像タップするとInstagram内でインスタントエクスペリエンスという広告が表示されます。
そのため、Instagram内で商品の閲覧から購入までをスムーズに誘導することができます。
また、標準的なページの読み込み速度より最大15倍速く読み込まれることで、ユーザーのページからの離脱率の改善やコンバージョンの獲得が期待できます。
インスタントエクスペリエンスはLPとして代用することで、より良い広告の効果を期待できます。
参考:『Facebookインスタントエクスペリエンス | Meta』
参考:『Facebookインスタントエクスペリエンスとは?導入のメリットと手軽に始める方法をご紹介』
Instagramコレクション広告の成功事例
それでは、Instagramコレクション広告を活用した成功事例を紹介していきます。
Treatwell社の事例
引用『treatwell』
美容予約サイトサービスを展開しているTreatwellは、予約数を増やすことを目的にInstagramコレクション広告を使用しました。
引用:『トリートウェル英国 Meta』
コレクション広告を使用することで、ユーザーの近くのサロン写真の表示や、他のサイトに移動することなくInstagramから直接予約することができることから、予約数は19%増加しました。
参考:『トリートウェル英国 Meta』
まとめ
本記事では、Instagramのコレクション広告の配信面や3つの活用方法、成功事例までまとめて解説しました。
Instagramコレクション広告は、複数の商品を多様な側面からまとめて配信することが可能です。
また、商品閲覧から購入までもスムーズに行えることからコンバージョン率の改善も期待できます。
この記事を読んで、Instagramのコレクション広告の掲載が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも1つの手です。
株式会社Unionでは、Instagram広告運用代行というサービスを展開しております。
Instagram広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。