Pinterest広告の始め方！ 特徴から出稿の流れ4ステップを解説 

Pinterestは、Webサイト上の画像からレシピやインテリア、ファッションなど自分が興味があるカテゴリの新しいアイデアを検索・ブックマークできるSNSサービスです。

そんなPinterestで、「Pinterest アド」と呼ばれる広告サービスが2022年6月より日本でリリースされました。

配信開始からまだ間もない広告サービスなので、不明点が多い方もいらっしゃると思います。

今回は「Pinterest アド」についての詳細と出稿の流れを4ステップに分けて解説していきます。

参考：『Pinterestが日本で広告事業を開始。またShopifyとのパートナーシップも拡大します。』

Pinterestとは？

前述の通り、PinterestはWebサイト上にある画像をブックマークし、興味があるカテゴリのアイディアを蓄積できるプラットフォームです。

Pinterestは、「暮らしをさらに豊かにするひらめきの発見と実現をサポートすること。」をミッションに掲げており、現在全世界でのアクティブユーザーは毎月4億人以上、日本での月間利用者数は2020年時点で約870万人と言われています。

利用者層の男女比率は女性が57%、男性が43%となっています。

世代別に見るとミレニアル世代（1981年～1996年に生まれた世代）が30%、Z世代（1990年代後半から2012年頃に生まれた世代）が23％を占めており、子供をもつ親世代の35%が利用しています。

参考：『Pinterest Business | ひらめきを行動につなげる「Pinterest アド」、登場』

Pinterest広告の基本情報と特徴

ここからはPinterest広告（Pinterestアド）の基本情報および特徴について紹介します。

Pinterest広告とは？

引用：『Pintereset Business | 行動へと促す Pinterest アド』

Pinterestの広告は、以下のイメージのように広告がユーザーのフィード上でコンテンツの一部となって表示されます。

ユーザーはPinterestで好きなものを探しながら広告に接触するので、企業側はそこに自社コンテンツを表示することで自然なインプレッションを獲得でき、ビジネスの拡大を狙うことができます。

実際の広告イメージ

引用：『Pinterest Business | ひらめきを行動につなげる「Pinterest アド」、登場』

上記の通り実際に広告も混ざって表示されています。

広告フォーマット

Pinterest広告は、ビジュアルが中心で視覚的に訴えられるところが特徴です。

その中でもビジュアルで訴求できる7つの広告フォーマットがあります。

スタンダード画像アド

引用：『Pinterest Business | 成果の上がるピンを作成する』

縦長または正方形フォーマットに、商品や自社コンテンツを表示させることができます。

ユーザーのフィードで目立つように縦長で画質のいい画像が推奨されています。

抽象的な写真は避け、商品やサービスがピンの主役になるように工夫しましょう。

サービスのロゴを入れる際には、右下のスペースはプロダクトアイコンによって覆われてしまうため、ロゴの配置は避けましょう。

タイトルは最大で100文字、説明は最大で500文字入れることができます。

分かりやすいタイトルと説明を付けることで、ピンが検索されやすくなります。

参考：『Pinterest Business | 成果の上がるピンを作成する』

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

参考：『Pinterest ヘルプ | 広告を作成する』

スタンダード動画アド

引用：『Pinterest Business | 行動へと促す Pinterest アド』

スタンダード動画アドは、通常のピンと同じサイズで表示される動画広告です。

視覚的にアテンションを惹きつけやすい動画は、ユーザーの関心を捉えることができます。

最初の数秒間にインパクトのある内容を入れて、ユーザーをコンテンツに引き込みましょう。

音声をオフにして動画を観るユーザーもいるため、音楽やセリフに頼らず映像で楽しめるコンテンツにするのがおすすめです。

画像アドと同様に、タイトルは最大で100文字、説明は最大で500文字入れることができます。

動画アドの長さは 6～15 秒がベストプラクティスとして紹介されています。

ブランド認知度・動画視聴回数・比較検討・コンバージョン数をキャンペーンの目標としている場合に使用できるフォーマットです。

参考：『Pinterestヘルプ | 動画アド』

参考：『Pinterest Business | 成果の上がるピンを作成する』

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

関連記事：『動画活用の成功事例5選！動画の種類別に制作方法をご紹介』

ワイド動画アド

ワイド動画アドは、ユーザーのモバイル画面全体に表示されるフォーマットです。

動画のアスペクト比については、正方形（1:1）の高さを超える縦長動画は使用不可です。

タイトルは最大で100文字、説明は最大で500文字入れることができます。

説明文の情報は、配信内容の関連性を判断するために使用されるので、商品やサービスの内容と一致したものを記載しましょう。

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

ショッピングアド

引用：『Pinterest Business | 行動へと促す Pinterest アド』

ショッピングアドは、ユーザーのフィード上で1件の画像を表示して、ユーザーがPinterestで見つけた商品をECサイトで購入できるようにする広告です。

価格、在庫状況、レビューなど、ユーザーにとって商品購入に役立つ情報を記載できる点が大きな特徴です。

ショッピングアドの仕様は、スタンダード画像アドと同じでサービスロゴや説明を入れることができます。

商品のカタログデータを形式に合わせて成形し、一括でアップロードすればユーザーに合わせた広告を配信することが可能です。

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

参考：『Pinterest Business | 心躍るショッピング体験で優れた成果を実現』

カルーセルアド

引用：『Pinterest』

カルーセルアドは、1つの広告のスワイプ機能を活用し複数の画像を掲載することができる広告です。

さまざまな切り口でサービスや商品を紹介することができます。

複数の特徴があるサービスや商品をプロモーションする際におすすめです。

画像はカルーセルごとに2〜5枚まで設定できます。

タイトルと説明文の仕様は画像アドと同様です。

ブランド認知度・コンバージョン数を目標にしている場合に使用できるフォーマットです。

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

参考：『Pinterest ヘルプ | カルーセルを作成する』

コレクションアド

引用：『Pinterest Business | 行動へと促す Pinterest アド』

コレクションアドはモバイルデバイスのフィードで、3枚の画像（サブ素材）とその上のメイン画像（メイン素材）の形で表示されます。

商品の使用イメージを実際の生活の中に落とし込んで、静止画と動画を使って表現できます。

必ず1件のメイン素材が必要です。サブ素材は3〜24件まで設定できます。

複数の類似商品を一度に訴求できるため、ユーザーの購入量を増やす効果が期待できます。

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

参考：『Pinterest ヘルプ | コレクションアドを作成する』

参考：『Pinterest Business | 心躍るショッピング体験で優れた成果を実現』

アイデアアド

引用：『Pinterest Business | 行動へと促す Pinterest アド』

アイデアアドは、動画を使いながら複数のクリエイティブを訴求することができます。

Instagramのストーリーズに近いイメージです。

特に最初のページに動画を入れると、フィードでユーザーの関心を引くことができます。

音声オフで動画を観るユーザーもいるため、必ずテキストを加えましょう。

動画は3秒〜60秒まで入れることができます。

参考：『Pinterest Business | 成果の上がるピンを作成する』

参考：『Pinterest ヘルプ | アイデアアド』

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

広告の配信先

Pinterest広告が配信される場所は、以下の3つから指定できます。

より多くのユーザーを獲得するために、ホームフィード+検索結果一覧を選択することが推奨されています。

関連記事：『Pinterestヘルプ | プレースメントターゲティングを設定する』

キャンペーンの目的は5種類から選択可能

現在Pinterest広告で設定できるキャンペーンの目的は以下の5つです。

それぞれ解説します。

参考：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

ブランド認知度

ブランド、商品、その他のサービスの認知度を高めます。
引用：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

認知度向上に適した広告フォーマットは、画像・カルーセル・動画・コレクション・アイディアとなります。

比較検討

広告のピンクリック数またはアウトバウンドクリック数を増やすことができます。
引用：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

比較検討に適した広告フォーマットは、画像・カルーセル・動画・コレクション・アイディアとなります。

コンバージョン

ウェブサイトでの購入、登録、カートに追加などのアクションを促進します。
引用：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

コンバージョン促進に適した広告フォーマットは、画像・カルーセル・動画・コレクション・アイディアとなります。

動画視聴回数

動画を視聴する可能性の高いユーザーの視聴回数、平均再生時間、視聴完了率を最適化します。
引用：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

動画視聴回数促進に適した広告フォーマットは、動画となります。

カタログ販売

アイデアを探しているユーザーにあなたの商品やサービスを紹介します。
引用：『Pinterest ヘルプ | キャンペーンの目的を選択する』

カタログ販売に適した広告フォーマットは、コレクション・ショッピングとなります。

シンプルで操作性が簡単な配信ツール

広告はモバイルからも配信ができ、簡単な操作でプロモーションを行うことができます。

また、Pinterest独自のアドマネージャーで、キャンペーン・アドグループ・ターゲットなど広告に必要な項目を設定します。

参考：『Pinterest Business | 行動へと促す Pinterest アド』

細部まで絞り込みができる配信ターゲティング設定

広告配信に重要なターゲット設定ですが、以下の様々な方法で設定が可能です。

それぞれ解説します。

オーディエンス

オーディエンスターゲティングとは、ユーザーのPinterest利用動向に関する情報と顧客情報を組み合わせて、特定のユーザー集団にアプローチする手法です。
引用：『Pinterestヘルプ |  オーディエンスターゲティングを設定する』

ターゲティングに使える情報としては、サイト訪問者、アップロードした顧客リストのメールアドレスやモバイル広告 ID（Android 広告 ID）などがあります。

その他、既存のオーディエンスの1人と行動が似ているユーザーにリーチする「アクトアライクオーディンス」があります。

インタレスト

インタレストターゲティングを設定すると、ユーザーの興味のあるインタレスト、テイスト、ライフイベントを基に、ユーザーにあなたの広告を表示させることができます。
引用：『Pinterestヘルプ |  インタレストターゲティングを設定する』

具体的には、低価格のオーガニック食品を販売している会社で広告を打つ場合は、商品を求めていると考えられる「健康食品」「オーガニック」「低価格」などのインタレストを設定する例が紹介されています。

キーワード

キーワードターゲティングを実施すると、Pinterestで特定のアイデアを検索するユーザーにリーチすることができます。
引用：『Pinterestヘルプ |  キーワードターゲティングを設定する』

Pinterestヘルプによると、広告効果を実感するには、キーワードを25件以上使用することが推奨されています。

キーワードの最大数は、アドグループ1件につき20,000件です。

属性

「性別」「年齢」「場所」「言語」「デバイス」を選択してオーディエンスを絞り込みます。
引用：『Pinterestヘルプ | ターゲティングオプションを確認・選択する』

プレースメント

プレースメントターゲティングでは、Pinterest で広告を表示させたい場所を指定できます。
引用：『Pinterestヘルプ |  プレースメントターゲティングを設定する』

具体的なプレースメントとしては、「ユーザーが閲覧するホームフィードや関連ピンの中」「検索結果や関連するピン」「検索と閲覧の両方のプレースメント」から選択が可能です。

Pinterestからは、最初は複数のプレースメントをターゲットに設定することが推奨されています。

多くのユーザーにリーチする可能性を高め、全く広告が出ない状態を防ぐ意図があります。

拡張

拡張ターゲティングでは、広告からのシグナルを使用してターゲティングを拡大し、関連するアイデアに興味がある、または関連アイデアを探している可能性のある Pinterest 上の追加のユーザーにリーチします。
引用：『拡張ターゲティングを設定する』

拡張ターゲティングのポイントは自動でターゲットを設定する点にあります。

具体例としては、スナックを販売している会社が通常ターゲットにしない「ドライブ旅行」などに興味を持つターゲットに対して、データから関連するとプラットフォーム側で判断した場合、ユーザーに広告が表示されることがあります。

入札額は個別で設定可能

予算と期間を自由に設定できるので、低予算で短期的に広告を配信し、テスト検証しても良いでしょう。

また入札もキャンペーンタイプに応じて、手動か自動かを選択することができます。

参考：『Pinterestヘルプ | 入札額を設定/編集する』

Pinterest広告出稿方法

上記をご覧になった方は、Pinterest広告の基本的な特徴を理解いただけたと思うので、さっそく広告を出稿してみましょう。

出稿は以下の4ステップで完了します。

ビジネスアカウントを作成する

引用：『Pinterest Business 公式サイト』

Pinterestには「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類が存在しますが、Pinterest広告を配信できるのはビジネスアカウントのみとなっています。

登録は無料で簡単に情報を入力するだけなのですぐに始めましょう。

1. Pinterest の画面左上で「広告」をクリックし、「オーバービュー」を選択してアドマネージャーを開きます
2. 名前の横にある「▼」アイコンをクリックします
3. 「新しいアドアカウントを作成する」をクリックします
4. アドアカウント名を入力し、居住国を選択してから「お支払い情報を設定する」をクリックします
5. メッセージが表示された場合、「広告ガイドライン」を読んで同意します
6. 新しいアドアカウントのお支払い情報を追加します
7. 「保存」をクリックします。

引用：『Pinterestヘルプ | アドアカウントを作成する』

個人アカウントとして作成してしまった場合は、「設定」＞「アカウント管理」よりビジネスアカウントへの切り替えができます。

ビジネスアカウントを開設後、ビジネスハブが解放されるようになり、ピンの作成・広告作成・アナリティクスなどが利用可能になります。

Webサイトのドメインを認証する

引用：『Pinterest』

Pinterest広告で設定する外部リンクは、Pinterest上で認証しておく必要があります。

上記の画像にある、ビジネスハブのメニューの「ウェブサイトを認証する」から進みましょう。

認証方法は下記のように3つありますので自社が行いやすい方法で設定しましょう。

Pinterestタグを自社サイトに設置する

Pinterestタグとは、広告のトラッキング用のコードで、自社のWebサイトに追加することで、サイト上でユーザーが行ったアクション（コンバージョン）を把握し、Pinterest広告の効果を測定、最大化することができます。

具体的には以下のメリットがあります。

Pinterestタグは「ベースコード」と「イベントコード」の2種類で構成されており、「ベースコード」はWebサイトの全てのページに、「イベントコード」は、「会員登録」や「問い合わせ」などコンバージョンアクションとなるページに設置する必要があります。

Pinterestタグは以下の3つの方法で設置できます。

参考：『Pinterestヘルプ | Pinterest タグのインストール』

参考：『Pinterestヘルプ | ベースコードを追加する』

広告配信の準備をする

タグを自社サイトに設置したら、いよいよ広告を配信する準備をしていきます。

まず、広告を配信するためには以下のルールをクリアする必要がありますのでチェックしてください。

• 自分のビジネスアカウントに保存されている
• 公開ボードに保存されている
• リンク先 URL が設定されている
• リンク先 URL または説明文に短縮 URL を使用していない
• サードパーティの動画または GIF 画像ではない
• Pinterest の広告ガイドラインを遵守している

引用：『Pinterestヘルプ | 広告の概要』

設定は「キャンペーン作成」→「アドグループ設定」→「クリエイティブ作成」の順に行っていきますので、それぞれ説明していきます。

参考：『Pinterest広告ガイドライン』

キャンペーンを作成する

引用：『Pinterest』

キャンペーン作成では、キャンペーンの目的や配信スケジュール、予算などの基本的な情報を設定していきます。

アドマネージャーで「キャンペーンを作成する」を選択し、広告の目的を選びましょう。

引用：『Pinterest』

次に、「キャンペーンの詳細」でキャンペーン名、予算とスケジュールを設定します。

予算は1日で消化する予算か、配信スケジュール内で消化する予算かを選択できます。

キャンペーンのスケジュールでは、開始日時と終了日時を選択できますが、UTC(世界協定時)となっていますので注意が必要です。

日本標準時（JST）は、協定世界時（UTC）のプラス9時間なので、時間を指定する場合は配慮して設定を進めましょう。

また、キャンペーンステータスで広告の状態を選択できるので、広告を停止する場合はこちらの画面から設定してください。

参考：『Pinterestヘルプ | キャンペーンを作成／編集する』

アドグループを設定する

参考：『Pinterest』

アドグループ設定では、主にターゲティングの設定をしていきます。

まずは「ターゲットの詳細」でどのタイプのユーザーにリーチするのかを選択します。

「自分でターゲットを選択する」を選択した場合は、「オーディエンスリスト」・「インタレストとキーワード」・「属性」・「プレースメント」の詳細設定を行うことができますのでそれぞれ説明していきます。

参考：『Pinterestヘルプ | アドグループを作成／編集する』

参考：『Pinterestヘルプ | ターゲティングオプションを確認・選択する』

オーディエンス

自社サイトを訪問したことがあるユーザーや、顧客データ、過去エンゲージメントがあったユーザーなど、特定のユーザーに広告を表示することができます。

また、「アクトアライク」を選択すれば、それらの既存データから類似ユーザーに範囲を拡張して広告を配信することができます。

参考：『Pinterestヘルプ | オーディエンスターゲティングを設定する』

インタレストとキーワード

参考：『Pinterest』

インタレストターゲティングを設定することで、ターゲットが興味を持ちそうなカテゴリを選択、または検索しそうなキーワードを入力し、ユーザーへ広告を配信できます。

キーワードは完全一致、フレーズ一致、部分一致が指定可能です。除外キーワードも完全一致、フレーズ一致で登録ができます。

参考：『Pinterestヘルプ | インタレストターゲティングを設定する』
参考：『Pinterestヘルプ | キーワードターゲティングを設定する』

属性

参考：『Pinterest』

「性別」、「年齢」、「場所」、「言語」、「デバイス」から広告配信をする属性を選択します。

エリアで日本を選択した場合は「都道府県」まで絞り込みが可能です。

プレースメント

参考：『Pinterest』

ホーム画面や検索結果画面などPinterest上のどこに広告を配信するのか選択します。

ホームフィード+検索画面への表示が推奨されています。

参考：『Pinterestヘルプ | プレースメントターゲティングを設定する』

最適化と配信

引用：『Pinterest』

入札方式を自動で行うか、手動で金額を設定するのかを選択します。

自動の場合は Pinterestが予算内で効果を最大化するために入札額をコントロールします。

自動入札は1日に数回自動更新され、最小限のコストで最大限のパフォーマンスを獲得することを目的とします。

※動画視聴キャンペーンでは自動入札が利用できないので注意してください。

管理画面では「自動」が推奨されています。

参考：『Pinterestヘルプ | 入札額を設定/編集する』

クリエイティブを作成する

参考：『Pinterest』

最後に、広告のクリエイティブを設定していきます。新しくピンを作成するか、既存の投稿からも広告が配信できます。

「アイデアピン」以外は、「ピンを作成する」ボタンから進みます。

それぞれの広告はピンビルダーの項目に沿って入力していきます。

画像の推奨のアスペクト比は、2:3 または 1,000 x 1,500 ピクセルです。

幅と高さのアスペクト比が 2:4.2 を超えると、他のユーザーのフィードにはピンの全体ではなく一部しか表示されませんので注意してください。

その他、画像の形式や文字数などの詳細の仕様は『Pinterestヘルプ | プロダクト仕様を確認する』を参考にしてください。

広告作成が完了したら、 Pinterest側で審査を行います。

審査完了には24時間ほどかかる場合があるので時間に余裕を持って準備しましょう。

もしピンがPinterestの広告ガイドラインに違反している場合、アドマネージャーとPinterestアカウントに登録しているメールアドレス宛にPinterestから通知が届きます。

もし審査否認について問い合わせがある場合は、受け取った否認の理由と広告のURLを記入して、Pinterestに連絡しましょう。

参考：『Pinterest ヘルプ | プロダクト仕様を確認する』

参考：『Pinterest ヘルプ | 広告の審査』

Pinterest広告の成功事例

Pinterest広告により、認知度やコンバージョンを大きく獲得した事例がありますので、紹介します。

プロモーションの参考にしてみましょう。

認知度向上：Veuve Clicquotの例

引用：『ホームページ | Veuve Clicquot』

世界に名だたるシャンパンを生み出しているVeuve Clicquotは、1年のうちで最も重要な時期であるホリデーシーズンに向けてキャンペーンを行い、インスピレーションを求めるオーディエンスからの注目を集め、ブランド好感度を高めることに成功しました。

豪華なテーブルセッティングや食事、Veuve Clicquot自身のクリエイティブなコンテンツを10点制作することで、クリスマス直前に核となるターゲットオーディエンスの関心を集めてアイデアを提案することができました。

1ヶ月でリーチした見込み客はプラス350万人を記録し、商品認知度は5%、購入意向は2.2% 向上しました。

参考：『Pinterest Business| Veuve Clicquot がクリエイティブ戦略で認知度を向上』

見込み顧客獲得：Petit Bateauの例

引用：『Petit Bateu プチバトーオンラインブティック』

Petit Bateau（プチバトー）は120年の歴史を誇るフランス子供服の老舗ブランドです。

プチバトーは、小さな子どもを持つファミリー層向けに、クリスマスシーズン用にデザインされた新作コレクションとギフトセットを提案するプロモーションを行いました。

特に検索数の多いインタレストを抽出してキーワードリストを作成し、それと共に動画ピンと画像ピンを活用するといった戦略は見事成功。

プチバトーはクリスマスコレクションとギフトセットをターゲットオーディエンスにプロモートすることができ、売上増加に大きな影響を与えました。

これによりユニークリーチも 3週間で300万人を達成しました。

参考：『Pinterest Business | Petit Bateauがクリスマスキャンペーンで、ファミリー層の消費を後押し』

コンバージョン獲得：MVMTの例

引用：『 MVMT(ムーブメント) 』

プレミアウォッチメーカーでありファッションアクセサリーブランドのMVMT は、数年にわたり Pinterestでメンズウォッチをプロモートしてきました。

過去のキャンペーンデータを分析し、最もパフォーマンスの良かった商品を検証した上でプロモーションを行う商品を厳選してから、メンズとウィメンズのウォッチ、サングラス、ジュエリーのカタログをキュレーションし、プロダクトフィードへ連携させました。

広告クリエイティブについては、商品単体の画像よりも良いパフォーマンスを残していたMVMTを身につけて外出している人の画像をフィーチャーしました。

このように、じっくりと過去のデータを分析してからプロモーションを実行したことによりブランドのファッション関連ピンを見て購入した週間ユーザーの割合が83％にのぼりました。（米国、2018 年 11 月GfK による調査「Path to purchase study with weekly Pinners who use Pinterest in the category」より）

参考：『Pinterest Business | MVMTが顧客分析データを活用して新キャンペーンの効果を向上』

認知度獲得：Universal Picturesの例

引用：『Universal Pictures Japan』

映画配給会社の​​Universal Picturesは、新作クリスマス映画の公開にあたって、映画の認知度向上と興行収入の増加という2つの目標を掲げていました。

そこで、映画のトレーラーとクリスマスに関するアイデアを組み合わせたピンを作成した結果、クリスマス前に新作映画の認知度を高めることに成功。

また、新作映画のシーンから素敵なクリスマスを過ごす5つのルールを紹介する動画アドを活用することで、Universal Picturesはユーザーからの関心が高いギフトやオーナメントのアイデアを提供すると同時に、新しいクリスマス映画を紹介することができました。

その結果、映画の認知度はプラス27％を記録（2019 年Universal Pictures 社内データより）し、ホリデーシーズン必見の映画として注目を集めることが成功しました。

参考：『Pinterest BUsiness | Universal Picturesがインスピレーションあふれるトレーラーでクリスマス映画の興行収入を独占』

広告を配信する際のコツ

上記の成功事例から、Pinterestは、自社の広告の効果を高めるためには以下がヒントになると言及しています。

ぜひ広告配信の際は意識してみましょう。

それぞれ解説します。

季節イベントと自社商品を関連づけてプロモーションを行う

ターゲット層と関わりを持つために、季節的なイベントを活用し、その時々でニーズがある商品を提案しましょう。

クリスマス、バレンタインデー、新学期など、その時期のイベントに合わせて役立つ商品をユーザーに紹介するようにしましょう。

長期的な目線でのコンテンツ（ピン）制作を行う

Pinterest上のコンテンツは、永続性があることがメリットです。

Pinterestでシェアしたコンテンツは長期間にわたって、多数のインプレッションを獲得し続けます。

エンゲージメント率が高かった投稿などを分析し、今後のコンテンツ制作に役立てましょう。

参考：『Pinterest Business| Veuve Clicquot がクリエイティブ戦略で認知度を向上』

キーワードとユーザーが興味のあるカテゴリを組み合わせる

Pinterestの利用ユーザーが興味を示しているカテゴリを特定してキーワードリストを作成するなど、キーワードとカテゴリをうまく組み合わせることで、主要ユーザーをタイプに応じて的確にターゲティングできるようになります。

異なるフォーマットのピンを複数用意する

一つのクリエイティブではなく、異なるフォーマットのピンや広告を活用することで、飽きさせることなく主要なターゲット層にリーチすることができます。

ロゴを目立たせる

ロゴは企業の看板となります。

Pinterestで優れたユーザー体験を提供するには、ロゴをはっきりと目立つように配置することが重要です。

しかし、右下のスペースはプロダクトアイコンによって覆われてしまうため注意が必要です。

参考：『Pinterest Business | Petit Bateauがクリスマスキャンペーンで、ファミリー層の消費を後押し』

商品が複数ある場合はショッピング広告を活用する

幅広い商品ラインナップがある場合は、ショッピング広告を利用することで、連携したプロダクトフィードのデータを基に、Pinterestユーザーに関連する商品が表示されるようになります。

これによりプロダクトの販路をさらに拡大することができます。

利用シーンを想像しやすい画像を使用する

商品単体の画像ではなく、ライフスタイル画像を広告に使用することで、ユーザーが実際の利用シーンをイメージできるようになり広告の成果に繋がります。

参考：『Pinterest Business | MVMTが顧客分析データを活用して新キャンペーンの効果を向上』

ユーザーニーズに合わせた言葉を入れる

広告ターゲットの具体的なニーズに合ったメッセージを取り入れることで検索中のユーザーに不快感を与えることなく、興味・関心を持ってもらうことができます。

プロモーションはイベント時期より早めに始める

広告配信はイベント時期より早めに始めると成果が上がりやすくなります。

ユーザーは誕生日や結婚など、大切なイベントに備えてPinterestを利用しています。

クリスマスに関するキャンペーンを検討する場合、プロモーションは9月に始めることを Pinterestは推奨しています。

参考：『Pinterest BUsiness | Universal Picturesがインスピレーションあふれるトレーラーでクリスマス映画の興行収入を独占』

まとめ

今回の記事では、 Pinterest広告について説明してきました。

Pinterestは視覚中心の画像や映像コンテンツのため、広告では、ユーザーにインスピレーションやアイディアを訴えかけることによりコンバージョンや見込み顧客を獲得している事例が多かったですね。

広告配信が始まってからまだ間もないですが、これから広告を配信する企業が増えていきそうなので、いち早く成功パターンを見出し、うまく Pinterest広告を活用しましょう。

この記事を読んで、Pinterest広告の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。

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