キャッチコピーはLP(ランディングページ)において、重要な要素の一つです。
そのためキャッチコピーを変えるだけで、コンバージョン率、離脱率などが大幅に改善される事が多くあります。
参考:『ランディングページのコンバージョン率を上げるためにまずやるべき12の事』
この記事では、キャッチコピーを効果的に用いることでLPにユーザーを惹きつける5つのポイントを分かりやすく解説します。
関連記事:『読まれるLPを作るためのコツ6選!スマホを意識した作成でCVRアップ!』
Contents
キャッチコピーを考える前におさえるポイント
- ターゲットを明確にする
- 文字数
ターゲットを明確にする
キャッチコピーを作成する上で、まず考えなければいけないのはターゲットです。
ターゲットの設定はLP作成における土台であり、キャッチコピー、クリエイティブなど全体の質に大きく関わります。
例えば、下記の属性によっても刺さるキャッチコピーは大きく異なります。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 家族構成
極端な事例ですが、独身男性に対して、5人家族で楽しく暮らすマイホームのキャッチコピーを宣伝しても刺さりません。
このようにキャッチコピーの基本は、ターゲットに対して刺さる言葉を見つけることです。
万人に刺さるキャッチコピーは存在しないということを理解した上で、ターゲットを「たった一人の人間」まで落とし込むことが重要です。
「たった一人の人間」までターゲットを絞ることをペルソナ分析ともいいます。
参考:『要注意?!全く売れないキャッチコピーに共通する5つの特徴と解決法』
ペルソナ分析とは
商品やサービスを利用する「代表的なユーザー像」を設定する手法になります。
架空の設定ですが、実際に商品やサービスを利用するユーザーを想像し、本当にその人物が存在するようにリアルに人物像を作り込むようにします。
ユーザーの立場に立つことで商品やサービスについて客観視することもできます。
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
ペルソナ分析の方法
ペルソナ分析をする際にはユーザーの属性、居住地などを調べ、ユーザー像を細かく設定していきます。
例えば、BtoC向けのペルソナであれば、以下の項目を埋めて設定をするといいでしょう。
- 写真
- 名前
- 年齢、性別、住んでいるところ
- 仕事(仕事内容、役職)
- 生活パターン(起床時間、通勤時間、勤務時間)
- 最終学歴
- 価値観、物の考え方
- 今課題と感じていること
- 恋人、配偶者の有無、家族構成
- 人間関係
- 収入、貯蓄
- 趣味
- インターネットの利用状況
ペルソナ分析の注意点
ペルソナ分析をする際には、ターゲットの業界、季節性、BtoB向けか、BtoC向けか、なども考慮する必要があります。
例えば、BtoBにおけるペルソナの場合は以下のように変わります。
- 業種
- 市場規模(市場の成長性)
- プロダクト
- 売上規模
- 従業員数
- 企業風土
- 部署・部門
- チームの規模
- 予算
- 目標(売上目標など)
- 目標を達成するための課題
- あなたの会社の製品に関する知識
BtoBのペルソナもBtoCと同様にできるだけ多くの情報を集めます。
このようにターゲットのユーザーをとことん深堀りすることで、ユーザーの細かな欲求が見えてきます。
キャッチコピーはキーワードを絞り込むことによって、ユーザーに強く響くような表現を生みだすことが出来ます。
参考:『マーケティングにおいてペルソナ設定がとても重要!!ペルソナ設定とは何か、方法まで詳しく解説』
文字数
人が1秒間に読める文字は約4~5文字程度といわれております。
また、ユーザーがLPを訪問し、ページを読み進めるか否か判断するのはわずか3秒というデータがあります。
つまり、15文字(3秒)という短い文字数で、「ターゲットのどんな問題を解決するのか」、「どんなベネフィットがあるのか」などをいかに、シンプルで分かりやすく伝えるかがキャッチコピーでは重要になります。
サービスや商品の内容ではなく、それらを使用した後に得られるメリットを短い文章でわかりやすく記載してあげるとユーザーに刺さりやすいです。
また、ターゲットが高齢者層であれば、より文字を大きくし、よりわかりやすくするなどの工夫が必要になってきます。
関連記事:『アンケートLPの活用方法とは?設問の作り方と3つのメリットを紹介』
LPに必要な3種類のコピーとは
キャッチコピーを含めてLPに必要なコピーには3種類あると言われています。
強い訴求力があれば、はじめて接点を持った人にも「欲しい」「買いたい」と思わせることができ、LPの効果を高められます。
参考:『キャッチだけじゃない!?LPに必要なコピーは3つ以上』
- キャッチコピー →心を動かす
- ボディーコピー →購買意欲をかき立てる
- クロージングコピー →行動を促す
例えば以下のTikTok広告運用代行のLPの例を用いて紹介します。
関連記事:『TikTok広告運用代行のプロ集団|Union』
キャッチコピー
画像引用:『TikTok広告運用代行のプロ集団|Union』
キャッチコピーはページのメインであり、ファーストビューで目に入るコピーです。
必然的に、大きく少ない文字数でわかりやすく表現されます。
キャッチコピーは、LPを見た人の心をつかむためのコピーであり、LPの内容に興味を持ってもらうための導入部、いわゆる「つかみ」の役割を果たします。
LPのキャッチコピーはターゲットを絞った上で、課題を解決する一文にします。
関連記事:『ファーストビューとは?LPの直帰率を改善する6つのポイントとは』
ボディーコピー
画像引用:『TikTok広告運用代行のプロ集団|Union』
ボディーコピーは、LPで紹介する商品やサービスを説明するコピーです。
キャッチコピーが一言でわかりやすく伝えるのに対して、ボディコピーは、文章で特徴やメリットといった商品やサービスの内容を紹介する役割となります。
関連記事:『【初心者向け】記事LPとは?採用する2つのメリットを紹介』
クロージングコピー
画像引用:『TikTok広告運用代行のプロ集団|Union』
クロージングコピーは、LPを見たターゲットに行動を促すためのコピーです。
LPの役割は、購入や申し込みといった成果につなげることです。
その決断をしてもらうための最後の一押しをする部分です。
もしもボディーコピーを流し読みしていたとしても、最後に商品やサービスの魅力をまとめた要約とクロージングコピーがあれば、もう一度上からチェックしてみようと思わせることができます。
キャッチコピーで心を動かし、ボディコピーで説得して購買意欲を持ってもらい、クロージングコピーで行動につなげるための一押しをする。
以上がLPでのコピーの役割と流れとなります。
関連記事:『LPO(ランディングページ最適化)とは?基礎知識と改善ポイント5選!』
ユーザーを惹きつける5つのポイント(キャッチコピーの具体例付き)
人は行動する際に、「心が動く→考える→行動する」というステップを踏みます。
これはAIDA(アイダ)の法則とも呼ばれます。購買心理のプロセスモデルであり、顧客が商品、サービスを認知してから購入に至るまでの効果的な戦略を練ることが可能となります。
- Attention(注意)→顧客の注意を引く
- Interest(関心)→顧客に商品を訴求し関心を引く
- Desire(欲求)→商品に対する欲求があり、それを満たすことを納得させる
- Action(行動)→行動を起こさせる
このAIDAの法則を活用することで、ユーザーに行動を起こさせることがポイントとなります。
そのためまずはユーザーの心を揺さぶることが鍵となります。
心を揺さぶるには以下の5つのポイントを軸にキャッチコピーを作ると良いとされています。
- ベネフィット(利益)
- 新情報
- 好奇心
- 簡便性(手っ取り早さ)
- 数字を使って権威性を高める
ベネフィット(利益)
この商品、サービスを購入した結果どうなるのかを訴求する必要があります。
要するに商品の特徴ではなく、「その商品を得ることによって手に入れることが出来る未来」を理解してもらうことが大切です。
ターゲットの「悩み」と「望んでいる未来」の2つを考えて、最適なベネフィットをみつけていきましょう。
キーワードとしては以下が挙げられます。
キーワード例
- 無料
- 割引
- 特化
- 売上UP
例えば以下のLPでは、このサービスを受けることによるベネフィット(利益)を分かりやすく表現しています。
画像引用:『TikTok広告運用代行のプロ集団|Union』
「TikTok広告を始めたいけど、広告動画の作り方が分からない」と悩んでいる方に対して、「売り上げUPする広告動画を作れます」「配信後もPDCAで収益最大化」とサービスを受けた後の未来を提示しています。
このように、このサービスを受けた結果、どういった未来を手に入れることができるのかを、キャッチコピーに入れることが重要です。
新情報
Web上で検索を行うユーザーは常に新しい情報を求めています。
そのため「新情報」という形で情報を提供すると、自然と興味を示してしまいます。
キーワードとしては以下が挙げられます。
キーワード例
- いよいよ
- 2022年最新
- ついに!
- 新○○
例えば以下のLPでは、「2022年2月最新」が強調されております。
特に、求人サイトのランキングページでは新しい情報かどうかは重要な指標になります。
そのため、「新情報」を強調することで、このページを読めば新しい求人情報が手に入るとファーストビューで感じさせることができます。
画像引用:『現役薬剤師が選んだ!人気の求人サイトランキング|ナビットinfo』
好奇心
訪れたユーザーに好奇心を持たせることが出来れば、強いインパクトを与えられます。
既存の常識を覆すような内容であればあるほど、顧客の「試してみたい」という感情をくすぐり、購入意欲へと繋がりやすくなります。
キーワードとしては以下が挙げられます。
キーワード例
- 手間をかけずに若返る方法は○○
- 売れる営業の秘訣は○○
- 非常識な○○の方法
例えば以下のLPでは、「さあ、スケジュールからデジタル化」とユーザーへ語りかける訴求で好奇心を持たせる作りとなっています。
画像引用:『さあ、スケジュールからデジタル化|サイボウズoffice』
簡便性(手っ取り早さ)
キャッチコピーで簡便性を伝えることで、ユーザーへ強い興味を抱かせることができます。
その理由として、「手っ取り早く、自分でも簡単にできる」と思わせるからです。
キーワードとしては以下が挙げられます。
キーワード例
- たった○○分で完了!
- ○○を実践するだけで
- 最短○○
例えば以下のLPでは、「最短」「即日」など簡単さ、手っ取り早さをアピールすることで刺さるキャッチコピーとなっています。
画像引用:『即日融資を希望の方は必見!カードローンなら最短融資30分!|カードローンキャッシングNAVI』
数字を使って権威性を高める
数字を用いて客観的なデータ、事実をキャッチコピーに加えることで、商品、サービスの品質の良さが伝えられます。
キーワードとしては以下が挙げられます。
キーワード例
- 実績No.1
- 時間
- 人数
- 割引
例えば以下のLPでは、「IPO取扱数No.1」、「口座開設数No.1」など実績を訴求しています。
客観的事実のため、サービスの品質の説得力が高くなるといえます。
画像引用:『初心者でも驚愕の勝率90%!IPO株で稼ぐならSBI証券|ナビットinfo』
ただし、根拠のない最上位表現や誇大広告は法律上禁止となっておりますので、情報の裏付けには十分にご注意ください。
キャッチコピーの無料ツール紹介
キャッチコピーを作成する際に文章で悩んだ時に役立つツールをご紹介します。
無料で使えるので、ぜひ参考にしてみてください。
コピーメカ
一般名、動詞、固有名を入力するだけで、自動的にキャッチコピーを作成してくれます。
キャッチコピー集めました
タイトルなどのキャッチコピーを、「カテゴリ」、「雰囲気」、「ターゲット」で探すことができます。
参考:『キャッチコピー集めました』
まとめ
今回はキャッチコピーで簡単にユーザーを惹きつける5つのポイントについて解説しました。
世の中は膨大な変数の上で成り立っており、キャッチコピーの法則はあっても、正解はありません。また現代ではテクノロジーの進歩も著しく、人々の趣味趣向も日々変化しております。
そのため、LPの成果が出ない場合はABテストを用いて、2種類以上のキャッチコピーで効果が高いものを選択していくことも大切な思考となります。
また、LPの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、複数の自社メディアを運用しており、具体的な数値と仮説に基づいた改善を続けています。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。