リスティング広告出稿には、必ず審査が必要です。
「Google広告」「Yahoo!広告」で実施される審査で不承認となった場合、広告配信ができません。
そのため、これからリスティング広告の出稿を検討している方は「リスティング広告の審査基準」について理解が必要です。
しかし、リスティング広告を出稿する上で、
- 「審査期間がどれくらいかかるか知りたい」
- 「審査状況を確認する方法がわからない」
- 「リスティング広告の審査に落ちてしまった場合の対処法が知りたい」
上記のようなお悩みが生じるかと思います。
本記事では、企業のリスティング広告担当者様へ向けてGoogle広告とYahoo!広告の「リスティング広告の審査基準」「審査状況確認方法」「審査に落ちないための対策5選」を紹介しています。
関連記事:『リスティング広告のクリック単価改善方法【CPCの相場についても紹介】』
Contents
リスティング広告の審査とは【Google広告・Yahoo!広告】
リスティング広告の審査とは、広告出稿するために実施される審査です。
「Google広告」「Yahoo!広告」各媒体のガイドラインに沿って行われ、広告出稿の可否が決定します。
リスティング広告の審査対象となる項目は下記の通りです。
- 見出し
- 広告文
- キーワード
- 広告表示オプション
- LP
また、リスティング広告では新しく広告を作成したときに審査が開始されますが「広告に変更を加えたとき」や「定期的な審査」も実施されると覚えておきましょう。
Googleリスティング広告の審査
Googleリスティング広告の審査について紹介します。
Googleリスティング広告の「審査基準」と「審査期間」は下記の通りです。
Googleリスティング広告の審査基準
Googleリスティング広告では、下記4つのポリシーをもとに審査が実行されます。
ポリシー | 概要 | 詳細 |
禁止コンテンツ | Googleで宣伝が禁止されているコンテンツ | ・偽造品 ・危険な商品 ・不正行為を助長する商品 |
禁止されている行為 | Google広告掲載で禁止されている手法 | ・広告ネットワークの不正利用 ・不当なデータ収集 ・事実と異なる表示 |
制限付きのコンテンツと機能 | 宣伝は可能だが制限があるコンテンツ | ・性的コンテンツ ・医薬品 ・金融サービス |
編集基準と技術要件 | 広告・ウェブサイト・アプリの品質基準 | ・あいまいな表現 ・リンク先が正しく機能しているか |
参考:『Google広告ポリシー ヘルプ』
Googleリスティング広告の審査では、上記ポリシーに違反していないかを確認していると覚えておきましょう。
Googleリスティング広告の審査期間
Googleリスティング広告の審査期間は「1営業日以内」に完了します。
Googleはカレンダー通りの営業になるため、土日祝は広告審査されないので注意が必要です。
また「2営業日」を過ぎても審査が終了しない場合は、Googleに問い合わせする必要があると覚えておきましょう。
参考:『Google広告ポリシー ヘルプ』
関連記事:『Googleリスティング広告で効果を上げるための10のポイント』
Yahoo!リスティング広告の審査
Yahoo!リスティング広告の審査について紹介します。
Yahoo!リスティング広告の「審査基準」と「審査期間」は下記の通りです。
Yahoo!リスティング広告の審査基準
Yahoo!リスティング広告では、ユーザーを保護するために、下記のような広告掲載に関する禁止事項が定められています。
- 法令に違反に違反する恐れがあるもの
- 社会規範、公序良俗に反するもの
- 他人の権利を侵害するもの
- Yahoo!が不適切と判断した商品・サービス
参考:『掲載できない広告|Yahoo!広告ヘルプ』
掲載が禁止されている具体的な広告内容は下記の通りです。
- 偽ブランド品
- クレジットカード現金化サービス
- 誰でも簡単に高収入が得られるなど投機心をあおるサービス
- 人を傷つける可能性のある商品
- 法律に違反する恐れがあるサービス
Yahoo!リスティング広告の審査では「法律に抵触していないか」「ユーザーに不快な思いを与えないか」という点がポイントになってきます。
そのため、広告出稿前に「広告掲載ガイドライン」を確認しておきましょう。
関連記事:『Web広告運用で押さえたいブランドセーフティ3つの取り組み』
Yahoo!リスティング広告の審査期間
Yahoo!リスティング広告の審査期間は「3営業日前後」です。
参考:『Yahoo!広告ヘルプ』
関連記事:『検索連動型広告とは?仕組みと運用開始までの12のステップを解説』
Google広告・Yahoo!広告の審査比較
Google広告・Yahoo!広告の審査比較は下記の通りです。
審査基準 | 審査期間 | |
Google広告 | 4つのポリシーをもとに審査 | 1営業日以内 |
Yahoo!広告 | 広告掲載に関する禁止事項をもとに審査 | 3営業日前後 |
リスティング広告の審査状況確認方法
続いて、リスティング広告の審査状況を確認する方法を「Google広告」「Yahoo!広告」別に紹介します。
広告出稿後は、下記手順で審査状況を定期的に確認するようにしましょう。
Google広告
Google広告で審査状況を確認する手順は下記の通りです。
引用:『Google Ads』
Google広告を立ち上げて「検索キャンペーン」を選択してください。
引用:『Google Ads』
検索キャンペーンを立ち上げたら「広告と広告表示オプション」を選択します。
引用:『Google Ads』
「広告と広告表示オプション」内のステータスを確認しましょう。
具体的には、下記のようなステータスがあります。
ステータス | 詳細 |
有効 | 審査が承認されて、すべてのユーザーに広告表示される |
有効(制限付き) | 広告掲載は可能だが、ポリシーによって掲載が制限される |
審査中 | 現在審査が行われている |
不承認 | ポリシーに違反しているため広告掲載が不可 |
無効 | キャンペーンが削除または一時停止されている |
参考:『Google広告ヘルプ』
Yahoo!広告
Yahoo!広告で審査状況を確認する手順は下記の通りです。
引用:『Yahoo!広告』
Yahoo!広告を立ち上げて「検索広告」を選択してください。
引用:『Yahoo!広告』
「表示内容選択」で「広告」を選択します。
引用:『Yahoo!広告』
「表示」のプルダウンを選択して「表示項目の編集」を選択しましょう。
引用:『Yahoo!広告』
表示させたい項目を選択します。
審査状況を確認する場合は「審査状況」「審査申込日」「審査完了日」にチェックを入れましょう。
引用:『Yahoo!広告』
新しく「審査状況」「審査申込日」「審査完了日」が反映されているので確認します。
広告の審査状況の詳細は下記の通りです。
審査状況 | 詳細 |
承認済み | 掲載可能な状態 |
審査中 | 現在審査中 |
掲載不可 | 審査の結果、承認されなかった |
掲載停止 | 出稿中の広告が広告掲載ガイドラインに違反したため、掲載停止 |
参考:『キーワード・広告の審査状況を確認する|Yahoo!広告ヘルプ』
参考:『審査状況のステータスについて【検索広告】|Yahoo!広告ヘルプ』
リスティング広告の審査に落ちないための対策5選
リスティング広告の審査に落ちないための対策5選を紹介します。
広告出稿前に下記内容を確認しておきましょう。
最上級表現に注意する
リスティング広告の審査に落ちないための対策1つ目は、最上級表現に注意する点です。
最上級表現とは「世界No.1」「国内トップ」など、圧倒的優位を示す表現です。
「Google広告」「Yahoo!広告」ともに、最上級表現には制限があるため、事前の対策が必要となります。
詳細は下記の通りです。
Googleリスティング広告の最上級表現
Googleリスティング広告で最上級表現を利用する場合は、LP上に最上級表現の根拠となる出典データの記載があれば出稿可能です。
最上級表現を使用するときは、必ず出典データを記載するようにしましょう。
参考:『Google広告ヘルプ』
Yahoo!リスティング広告の最上級表現
Yahoo!リスティング広告においては、広告内で最上級表現を使用する場合、以下のような規定が定められています。
(1)クリエイティブ内の表示が省略されない箇所に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年が明記されていること
(2) 調査データが最新の1年以内のデータであること
そのため、Yahoo!リスティング広告にて最上級表現を活用したい場合も、広告内にその根拠となる有効なデータを表示させる必要があります。
参考:『3.最上級表示、No.1表示【第9 章7.関連】|Yahoo!広告ヘルプ』
関連記事:『【初心者向け】成果を上げる広告文の作り方と8つの訴求軸を解説』
LPとの関連性をチェック
リスティング広告の審査に落ちないための対策2つ目は、LPとの関連性をチェックする点です。
リスティング広告内容と誘導先のLPに関連性がないと、審査に落ちる可能性があります。
例えば、広告文に「今だけ30%オフ」という記載があるのにも関わらず、LPでは通常価格で販売していた場合、関連性がないと判断されます。
また、よくある失敗例としてあげられるのが、LPの画像内に使用しているテキストを広告文として採用しているケースです。
リスティング広告の審査では、LP画像内のテキストまで読み取ってくれない場合があります。
そのため、広告文に「今だけ30%オフ」を記載して、LP上のバナー画像だけに「今だけ30%オフ」の記載があったとしても、関連性がないと判断されるケースがあるということです。
このような事態にならないためにも、広告文に記載した内容はLP上のテキストにも反映させるようにしましょう。
LPに主体者を表記する
リスティング広告の審査に落ちないための対策3つ目は、LPに主体者(会社名・ブランド名など)を表記する点です。
LP上に主体者の表記がないと「Google広告」「Yahoo!広告」の審査が承認されません。
広告出稿前に下記項目がLPに記載されているか確認しましょう。
- 会社名または氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
また、上記項目は画像ではなく、テキストで記入しないと認識されない可能性があるので注意が必要です。
記号や句読点に注意する
リスティング広告の審査に落ちないための対策4つ目は、記号や句読点に注意する点です。
リスティングの見出しや広告文では「!」「?」などの記号を利用する方も多いかと思いますが、この記号にもルールがあります。
仮に、禁止されている記号を利用してしまった場合、審査が承認されないので注意が必要です。
記号のルールは「Google広告」「Yahoo広告」で異なります。
例えば、Google広告では【】は利用できるが、Yahoo広告では使用できないといった違いがあるので、各媒体の広告ヘルプを確認した上で見出しや広告文を作成しましょう。
参考:『Google広告ヘルプ』
参考:『Yahoo!広告ヘルプ』
薬機法に注意
リスティング広告の審査に落ちないための対策5つ目は、薬機法(旧:薬事法)に注意する点です。
薬機法は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律で「サプリ」「エステ」「化粧品」などの場合、引っかかるケースが多く、違反するとリスティング広告の審査も承認されません。
違反の恐れがある表現としては下記の通りです。
- 血液をサラサラにします
- ニキビ跡が消えます
- 5歳若返る
- 脂肪を燃焼させる
基本的に「治る・良くなると断定する表現」がNGとなっているので、広告出稿前にガイドラインを確認するようにしましょう。
参考:『Google広告ヘルプ』
参考:『Yahoo!広告ヘルプ』
審査落ちが続く場合は、薬機法(旧:薬事法) の管理者が在籍している代理店に相談するのも有効です。
関連記事:『【2022年最新版】医療業界に強い広告代理店9社を徹底比較』
リスティング広告の審査に落ちてしまった場合の対処法
最後に、リスティング広告の審査に落ちてしまった場合の対処法を「Google広告」「Yahoo!広告」別に紹介します。
Google広告
Google広告の審査に落ちてしまった場合は、まず不承認理由を確認しましょう。
引用:『Google Ads』
Google広告を立ち上げて「ツールと設定」→「ポリシーマネージャー」を選択します。
引用:『Google Ads』
Googleのポリシーに違反した場合「ポリシーマネージャー」に不承認となった広告が表示されるので「ポリシーを確認」を選択してください。
引用:『Google Ads』
不承認となった理由が右側に表示されます。
問題解決の手順も掲載しているので広告を修正し再度、出稿すれば完了です。
Yahoo!広告
Yahoo!広告の審査に落ちてしまった場合の対策は下記の通りです。
参考:『Yahoo!広告』
Yahoo!広告を立ち上げて、審査に落ちてしまった広告の配信状況内にある吹き出しを選択します。
参考:『Yahoo!広告』
「審査状況詳細」を選択します。
選択後、当該画面に、広告の審査否認理由と対応方法が表示されるので、内容を修正すれば完了です。
参考:『キーワード・広告の審査状況を確認する|Yahoo!広告ヘルプ』
まとめ
リスティング広告の審査対策について紹介しました。
リスティング広告の審査基準は「Google広告」「Yahoo!広告」などの媒体によって異なるので、出稿前にガイドラインを確認するようにしましょう。
この記事を読んで、リスティング広告の審査通過が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
弊社ではリスティング広告運用代行というサービスを展開しております。
リスティング広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
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また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。