広告効果を測定する基本は、目的とするコンバージョンの達成をコンバージョン率(CVR)で把握することですが、ビュースルーコンバージョンを計測することで、より効果を正確に把握できるようになります。
ビュースルーコンバージョンは、間接的な効果を可視化することができ、広告パフォーマンスの見落とし防止に役立ちます。
本記事ではビュースルーコンバージョンの計測方法や注意点を解説していきます。
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みやGoogle、Yahoo!、Facebookの計測条件や確認方法を紹介』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや設定方法、使い方』
関連記事:『コンバージョン測定とは?確認方法や計測できる9種のCVを解説!』
Contents
ビュースルーコンバージョンについて
ここでは「ビュースルーコンバージョンとは」、「ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンとの違い」を解説していきます。
ビュースルーコンバージョンとは
ビュースルーコンバージョンとは、画面上に画像または動画で広告が表示されたユーザーが、その広告をクリックせず、別の経路で成果に至ったときに計測されることをいいます。
たとえば、広告を見た後に、検索エンジンから商品ページに訪問し、購入または資料請求などを行った場合です。
これは、そのユーザーが広告を見たことにより認知や関心を持ったと考えられるためです。
そして、ビュースルーコンバージョンは主にディスプレイ広告やSNS広告で計測することができます。
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みやGoogle、Yahoo!、Facebookの計測条件や確認方法を紹介』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや設定方法、使い方』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや計測法、注意点を解説』
ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの違い
GoogleやYahoo!の管理画面で表示されている「コンバージョン」は、一般的に「クリックスルーコンバージョン」と呼ばれています。
ビュースルーコンバージョンは表示されている広告をクリックしないのに対し、クリックスルーコンバージョンは表示された広告をクリックし、一定の期間内に成果に至ったときに計測されます。
広告媒体により「一定期間内」の条件は異なりますが、Googleでは、広告主が独自に設定することも可能です。
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みやGoogle、Yahoo!、Facebookの計測条件や確認方法を紹介』
ビュースルーコンバージョンを計測していない場合
ビュースルーコンバージョンを計測していない場合、以下のようなことが起こる可能性があります。
- 間接的に成果に至っている可能性がある広告を削除してしまう可能性がある
- 間接的に成果に至っている可能性がある広告が、重要性を低く評価され、広告の仕様変更など改善の対象となる可能性がある
上記のように、間接的な成果がある広告を見落としている場合、再制作の手間がかかるばかりか、全体的な成果を低下させてしまう可能性があります。
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
ビュースルーコンバージョンを計測するメリット
ここではビュースルーコンバージョンを計測するメリットを解説していきます。
- ユーザーの行動を把握できる
- 広告の再制作、削除の必要性を正しく見極められる
- 人的リソースや運用費を削減できる
- 全体的なコンバージョン率を維持または、向上できる
上述したように、通常のコンバージョンから得られる情報は、「広告をクリックしたあとに成果に至った」場合です。
一方、ビュースルーコンバージョンでは、「広告をクリックしていなくても、表示された広告が、そのユーザーの興味を引いた可能性がある成果」を計測することができます。
そのため、ユーザーがどのようにして成果に至ったのかを詳しく理解することができ、今後の広告運用に役立てることができます。
また、ビュースルーコンバージョンを計測することで、間接的に効果をもたらしたコンバージョンが可視化され、その場でクリックされていなくても効果のある広告が分かるようになります。
それにより、通常のコンバージョンの計測では、広告の再制作や削除の対象になっていた広告の正確な評価が分かるようになり、無駄な広告の再制作や削除を防ぐことができます。
さらに、今後の広告戦略を正しく見極めることができ、全体的なコンバージョン率を維持、または向上させることに繋がります。
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
各広告媒体のビュースルーコンバージョンの基準
広告種別 | 広告表示の判断条件 | 計測期間 |
Google広告 | 広告の50%以上が1秒以上表示 | 1~30日間で指定可能 |
Yahoo!広告 | 広告の50%以上が1秒以上表示 | 1日間 |
Facebook広告 | 広告が1%以上表示 | 1日間 |
X(旧:Twitter)広告 | 広告が1pixel以上表示 | 1~90日間で指定可能 |
上記の表は広告媒体ごとの計測条件をまとめた表です。
こちらの表をもとに、それぞれの広告媒体の計測条件、計測設定方法、計測の確認方法、注意点を解説していきます。
- Google広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- X(旧:Twitter)広告
Google広告
引用:『ディスプレイ広告: クリエイティブ作成時のおすすめの方法に関するガイド | Google広告ヘルプ』
以下より、Google広告の計測条件、計測設定方法、計測の確認方法、注意点を解説します。
Google広告の計測条件
Google広告の場合、広告面積の50%以上が1秒以上表示された場合にビュースルーコンバージョンのカウント対象になります。
そして、計測期間を1日間と設定していた場合、広告が表示されてから1日以内に成果に至れば、ビュースルーコンバージョンとしてカウントされます。
1日以上経過した場合は、ビュースルーコンバージョンでの成果に至らなかったと判断されます。
計測期間は1~30日の間で設定ができ、計測期間の変更は何度でも可能です。
Google広告の計測設定方法
ビュースルーコンバージョンを測定するには以下の設定が必要です。
「ツールと設定」をクリック
管理画面より「ツールと設定」をクリックします。
「測定」から「コンバージョン」をクリック
「測定」の項目から「コンバージョン」をクリックします。
コンバージョンアクションをクリック
ビュースルーコンバージョンを計測したいコンバージョンアクションをクリックします。
「設定を編集」をクリック
右下の「設定を編集」をクリックします。
設定したい期間を選択
コンバージョン設定の編集画面にある「ビュースルーコンバージョン計測期間」より、設定したい期間を選択して完了をクリックします。
Google広告の計測確認方法
ビュースルーコンバージョンの計測の設定が完了後、計測された数値を項目に表示させて数値を確認します。
以下、項目に表示させる方法です。
表示項目を変更
まず、管理画面の「表示項目」をクリックし、その後「表示項目を変更」をクリックします。
一覧から「コンバージョン」をクリック
表示項目一覧から「コンバージョン」をクリックします。
「ビュースルーコンバージョン」を選択
コンバージョンのプルダウンからさらに「ビュースルーコンバージョン」を選択し、「適用」をクリックします。
「ビュースルーコンバージョン」の数値の項目が表示されるようになります。
Google広告の注意点
Google広告のビュースルーコンバージョンの計測期間を変更した場合、変更内容は以降のすべてのコンバージョンに反映されます。
たとえば、計測期間を30日間から10日へ変更した場合、変更日以降に記録されるコンバージョンには10日の計測期間が適用されるようになります。
以下は具体的な例です。
3 月 1 日にユーザーが広告を操作した場合を例に挙げ、以下で計測期間の仕組みについて説明します。
- 3 月 1 日: 計測期間は 30 日間に設定されています。操作に対応するコンバージョンとして記録されるのは、この日から 3 月 30 日までに発生したものです。
- 3 月 7 日: 計測期間を 10 日間に変更したとします。3 月 1 日の操作に対応するコンバージョンとして記録されるのは、3 月 10 日までに発生したものになります。
- 3 月 16 日: 計測期間を再度変更し、20 日間に設定したとします。3 月 1 日の操作が 3 月 13 日にコンバージョンに至っても、変更前の計測期間の適用対象外であり、遡って計測されることはありません。しかし、3 月 1 日の操作に対応して、変更した日付から 3 月 20 日までに発生したコンバージョンは記録されます。
参考:『ビュースルー コンバージョン計測期間 | Google広告ヘルプ』
参考:『計測期間について | Google広告ヘルプ』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや設定方法、使い方』
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや計測手順、効果的な活用方法を詳しく解説』
Yahoo!広告
引用:『【ヤフーの検索広告をはじめるなら今がチャンス!】広告料金6万円分プレゼント中』
以下より、Yahoo!広告の計測条件、計測設定方法、計測の確認方法、注意点を解説します。
Yahoo!広告の計測条件
Yahoo!広告の場合は、Google広告と同様に、広告面積の50%以上が1秒以上表示された場合にビュースルーコンバージョンのカウント対象になります。
そしてYahoo!広告の計測期間は1日間と決まりがあり、変更ができません。
Yahoo!広告の計測設定方法
ビュースルーコンバージョンが標準で計測可能であるのは、Yahoo!(ディスプレイ広告)の「予約型」のみとなっています。
Yahoo!(ディスプレイ広告)の「予約型」でビュースルーコンバージョンを計測するには以下の設定が必要です。
- Yahoo!(ディスプレイ広告)の管理画面を開き、「表示項目」をクリック
- 「表示項目を編集」をクリック
- 表示項目の編集画面で「ビュースルーコンバージョン数」にチェックを入れて「適用」をクリック
Yahoo!広告の計測確認方法
Yahoo!(ディスプレイ広告)の「予約型」でビュースルーコンバージョンの計測を確認する方法は、先述した設定を完了後、一覧に「ビュースルーコンバージョン数」が表示されるようになります。
以降は、そこから確認が可能です。
Yahoo!広告の注意点
Yahoo!広告のビュースルーコンバージョン計測時の注意点を以下より解説します。
- ビュースルーコンバージョンが標準で計測可能であるのは、Yahoo!(ディスプレイ広告)の「予約型」のみ
- Yahoo!(検索広告)、Yahoo!(ディスプレイ広告)の「運用型」でビュースルーコンバージョンの計測をする場合は「広告効果計測ツール」の導入が必要
Yahoo!(検索広告)、Yahoo!(ディスプレイ広告)の「運用型」でビュースルーコンバージョンを計測する場合は、直接計測することができないため、「広告効果計測ツール」を導入する必要があります。
「広告効果計測ツール」は以下の一覧の通り、測定したいコンバージョンによりツールの種類が異なるため、導入の際は確認が必要です。
アプリのコンバージョン測定が可能な広告測定ツール
ツール名 | クリック経由のコンバージョン | 動画視聴経由のコンバージョン | ビュースルーコンバージョン | インストール以外のアプリイベント | SKAdNetwork計測(iOSのみ) |
---|---|---|---|---|---|
Adjust | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AppsFlyer | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Kochava | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Singular | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
参考:『アプリのコンバージョン測定が可能な広告効果測定ツールについて | Yahoo広告ヘルプ』
また、導入にはコストが発生するため、事前に費用対効果を調査しておくことが重要です。
適切に運用ができない場合はコストがかさみ、利益が出ない可能性があるので、テストを行ってから導入を検討しましょう。
参考:『YDNのビュースルーコンバージョン完全ガイド!特徴や計測設定手順、効果的な分析・活用方法を詳しく解説』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは | Yahook広告ヘルプ』
参考:『アプリのコンバージョン測定が可能な広告効果測定ツールについて | Yahoo広告ヘルプ』
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
関連記事:『ディスプレイ広告とは?GDNとYDAの5つの違いを解説』
Facebook広告
引用:『Meta』
以下より、Facebook広告の計測条件、計測設定方法、計測の確認方法、注意点を解説します。
Facebook広告の計測条件
Facebook広告において、ビュースルーコンバージョンに該当する指標は「ビューアトリビューション」とされています。
Facebook広告の場合は、広告面積の1%以上表示でビュースルーコンバージョンのカウント対象になります。
表示時間については、公式発表がありませんでした。
計測期間は、広告が表示されてから1日以内に成果に至れば、ビュースルーコンバージョンとしてカウントされます。
以前は7日間と28日間も選択可能でしたが、仕様が変更になりました。
Facebook広告の計測設定方法
Facebook広告のビュースルーコンバージョン計測の設定方法について解説していきます。
こちらの設定を行うには「Facebookビジネスマネージャー」を開設していることが前提です。
「Facebookビジネスマネージャー」とはFacebook広告の作成や管理を行う専用ツールで、全て無料で利用できます。
Facebook広告のビュースルーコンバージョンの計測の設定方法を以下の流れで解説します。
- Facebookピクセル(タグ)の生成
- Facebookピクセル(タグ)の設置
- コンバージョンの設定
Facebookピクセル(タグ)の生成
まずはFacebookピクセル(タグ)の生成方法です。
広告マネージャーを起動
まず、Facebookビジネスマネージャーの広告マネージャーを開きます。
「ビジネス設定」を選択
左側メニューより「ビジネス設定」を選択します。
「ピクセル」を選択
「ビジネス設定」のメニューにある「ピクセル」をクリックします。
データセットの名前を入力し、「作成」をクリック
画面上部のピクセルの「追加」をクリックするとダイヤログが表示されるので、データセットの名前を入力し、「作成」をクリックします。
ウェブサイトのリンク方法を選択
ウェブサイトのリンク方法を選択し、「次へ」をクリックします。
今回は「Metaピクセルのみ」を選択した場合で、以下「②Facebookピクセル(タグ)の設置」を解説します。
Facebookピクセル(タグ)の設置
上記の設定後、Facebookピクセル(タグ)をサイトに直接設置する方法とGoogle Tag Managerを使用して設置する方法の2通りのFacebookピクセル(タグ)の設置方法について解説します。
Facebookピクセル(タグ)をサイトに直接設置する方法
- ウェブサイトのリンク方法を選択で「Metaピクセルのみ」を選択したあとに表示されているピクセルコードをコピーする
- ビュースルーコンバージョンを測定したいWebサイトの全てのページ「</head>の上」に設置する
自身でHTMLファイルにピクセルを設置する方法です。
なお、HTMLファイルを修正できない場合はこちらの方法は使用できません。
Google Tag Managerを使用して設置する方法
- 「Googleマーケティングプラットフォーム」にてアカウントを作成する
- Facebookビジネスマネージャーでベースコードを発行する
- Google Tag Managerを立ち上げて「新しいタグ」を選択する
- タグタイプは「カスタムHTML」を選択する
- ②で作成したコードをカスタムHTMLにペーストする
- 任意である「トリガー」を設定し、「保存」をクリック
「トリガー」とは計測発生条件です。
特に指定がない場合は「All Pages」。
こちらの方法では、HTMLファイルを編集せずにピクセルの設置が可能です。
しかし、アカウントの作成はGoogle Tag Managerと自社のホームページの紐づけなどの作業があるため、直接設置する方法よりも手間がかかる可能性があります。
コンバージョンの設定
コンバージョンの設定方法は2通りあります。
- 標準イベント
- カスタムコンバージョン
標準イベントのコンバージョン設定方法
Facebookでは自社の目的のコンバージョンに合うものを13種類のイベントの中から選択します。
それにより正確なコンバージョン測定が可能となります。
- 「イベントを設定」の「イベントコードを手動で追加」をクリック
- 自社に合う、ビジネスカテゴリを選択する
- ベースコードをペーストする
カスタムコンバージョンの設定方法
自社の目的に合うコンバージョンが標準イベントにない場合にカスタムコンバージョンを使用します。
- 「イベントマネージャー」より、右上の「作成」をクリックし、「カスタムコンバージョンを作成」を選択
- 以下の項目を入力する
名前・説明:任意の名前
データソース:元となるピクセル
最適化のための標準イベントを選択:自社に1番近い標準イベントを選択
ルール:カスタムコンバージョンのルールを入力 - 右下の「作成」をクリック
Facebook広告の計測確認方法
Facebook広告のビュースルーコンバージョンの確認方法は、広告マネージャーの画面で「ビューアトリビューション」という項目より確認が可能です。
Facebook広告の注意点
Facebook広告では、広告をクリックしていなくても広告に「いいね」「シェア」などのアクションがあった場合はクリックスルーコンバージョンとしてカウントされるので注意が必要です。
参考:『Facebook広告のビュースルーコンバージョン完全ガイド!特徴や計測設定手順、効果的な分析・活用方法を解説』
参考:『Facebook広告のコンバージョン完全ガイド!平均CVRや運用ノウハウ、測定方法まで詳しく解説』
参考:『Meta広告マネージャのアトリビューションウィンドウについて | Metaビジネスヘルプセンター』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや設定方法、使い方』
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
X(旧:Twitter)広告
引用:『Xビジネス』
以下より、X(旧:Twitter)広告の計測条件、計測設定方法、計測の確認方法、注意点を解説します。
X(旧:Twitter)広告の計測条件
X(旧:Twitter)広告では、ビュースルーコンバージョンのことを「ポストビューアトリビューション」と称しています。
X(旧:Twitter)広告は、広告面積の1pixel以上表示でビュースルーコンバージョンのカウント対象となります。
計測期間は、1~90日間で指定が可能です。
広告が表示されてから指定した日までに成果に至れば、ビュースルーコンバージョンとしてカウントされます。
X(旧:Twitter)広告の計測設定方法
X(旧:Twitter)広告のビュースルーコンバージョンの設定方法は以下の流れで行います。
- Xピクセルの生成
- Xピクセルの設置
Xピクセルとは、これまでのウェブサイトタグ(ユニバーサルウェブサイトタグ)と単一イベントタグを1つにまとめたものです。
そして、X(旧:Twitter)広告のコンバージョン測定時に必要なタグです。
これを自社のWebサイトに設置することで、ユーザーの行動を追跡することが可能になります。
さらに、Xピクセルを活用することで、サイトの訪問者の中からコンバージョンの見込みがあるユーザーを見つけることも可能です。
以下よりXピクセルの生成方法を解説します。
Xピクセルの生成
「イベントマネージャー」を選択
X(旧:Twitter)広告マネージャーを立ち上げ、上部の「ツール」内にある「イベントマネージャー」を選択します。
「イベントマネージャー」で「イベントソースを追加」をクリック
「イベントマネージャー」で「イベントソースを追加」をクリックします。
イベントソースをコピーして自社Webサイトに貼り付け
発行されたイベントソースをコピーして保存し、イベントソースを自社WebサイトのHTMLの<head>内に貼り付けます。
計測設定方法②Xピクセルの設置
Xピクセルの設置方法は2通りあります。
- ベースコード、イベントコードをサイトに直接設置して計測する方法
- Google Tag Managerを使用して設置する方法
まず注意点として、「支払い方法の設定 」をしていない場合は以下のコンバージョントラッキングを立ち上げることができず、設定ができません。
「支払い方法の設定」をしてから以下の手順に進むようにしましょう。
サイトに直接設置して計測する方法:ベースコードの取得
- 「イベントマネージャー」のページ上部で、設置するピクセルの「ベースコードを表示」をクリック
- 「ピクセルコードのインストール」のページで「インストール方法 ピクセルコード」のタブが選択されていることを確認
- 「ピクセルコード」をコピー
サイトに直接設置して計測する方法:イベントコードの取得
- 「イベントマネージャー」で設置したいイベントを探す
- イベント名の横の3つの点をクリックし、「イベントを編集」を選択
- 「次へ」を2回クリックし、「イベントのインストール」画面へ移動
- 「コード」フェールド下の「コードスニペットをダウンロード」をクリック
サイトに直接設置して計測する方法:コードの設置
コピーしたピクセルコードは、自社WebサイトのHTMLタグ前に貼り付けます。
イベントページは、Webサイトのサンクスページやダウンロードボタンなどにこのコードを追加します。
Google Tag Managerを使用して設置する方法
- 「①ユニバーサルウェブサイトタグを発行」と同様の手順でユニバーサルウェブサイトタグを発行し、保存
- Google Tag Managerを立ち上げて、誘導先となるWebサイトが紐づいているワークスペースを開き、タグを選択
- タグの設定で「Twitter Universal Website Tag」を選択
- IDとイベントの選択し、「保存」をクリック。ここでのIDはX(旧:Twitter)広告のマネージャーツール内にあるコンバージョントラッキングより確認することができます。
- ワークスペース内にタグが作成される
Google Tag Managerを使用する場合は、「ウェブサイトタグをサイトに直接設置する方法」でのウェブサイトタグの貼り付け手順は不要です。
Google Tag Managerの管理画面からタグの編集が可能です。
しかし、既に直接タグの設置をしている場合は、広告の全コードをGoogle Tag Manager用に変更する必要があります。
Google Tag Managerを使用する場合、事前にツールの設定方法や使用方法を学ぶ必要があるため、そのための時間と人的リソースが必要です。
X(旧:Twitter)広告の計測確認方法
以下より計測の確認方法を解説します。
- 広告マネージャーの左上にある「ツール」をクリック
- 「コンバージョントラッキング」をクリック
- 計測したいコンバージョンイベントを選択
- 「ポストビューアトリビューション期間」から日数を選択
- 広告マネージャーの「データ:その他」をクリック
- 「データカスタマイズ」をクリック
- 「ポストビュー」と記載されている項目から目標に適切なものをチェックする
上記手順で広告マネージャーのトップ画面よりビュースルーコンバージョンの計測確認が可能です。
参考:『Twitter広告のコンバージョン測定完全ガイド!タグの取得から設定方法まで詳しく解説』
参考:『ビュースルーコンバージョンとは?仕組みや設定方法、使い方』
参考:『ビュースルーコンバージョンの重要性とは?仕組みや効果測定の手法および効果的な活用方法を解説』
参考:『ウェブサイトのコンバージョントラッキング | Xビジネス』
ビュースルーコンバージョンを計測する時の2つの注意点
以下より、ビュースルーコンバージョンを計測する時の2つの注意点を解説していきます。
- ビュースルーコンバージョンの計測期間を適切に設定する
- Cookieを許可しないブラウザからのビュースルーコンバージョンは計測できない
ビュースルーコンバージョンの計測期間を適切に設定する
ビュースルーコンバージョンの計測期間を設定する際は、ビジネス環境に応じて適切に設定することが重要です。
消費者向けの広告の場合は、短期間の計測が適切であることが多いですが、企業向けの広告の場合は、広告を見てからコンバージョンに至るまで長期間になる傾向にあります。
広告媒体によって計測期間の設定が異なるので、ビジネス環境と計測条件を把握し、適切に計測期間を設定することが重要です。
参考:『ビュースルーコンバージョン:デジタルマーケティングにおけるその重要性と効果的な活用法』
Cookieを許可しないブラウザからのビュースルーコンバージョンは計測できない
Cookieとは、Webサイトを訪問したユーザーの情報を一時的にWebサイトのサーバーに保存する仕組みのことです。
Cookieを許可しないブラウザからは、ユーザーの行動を追跡できないため、ビュースルーコンバージョンを正確に計測することが難しくなります。
参考:『コンバージョントラッキングデータについて | Google広告ヘルプ』
参考:『Cookie規制の影響は?マーケターが行える対策と注意点を解説』
関連記事:『Cookieは同意すべき?4つの種類とWebサイトへの影響とは』
ビュースルーコンバージョンの活用例
以下よりビュースルーコンバージョンの活用例を紹介します。
- 動画広告の効果を測定するために利用する
- クリックスルーコンバージョンが少ないときの参考指標として活用する
動画広告の効果を測定するために利用する
動画広告で、計測時間の設定を長めに設けることで、ビュースルーコンバージョンの成果の信憑性が高まります。
それは、動画広告は最初の数秒を見ただけでは内容が分からないためです。
開始から数秒でコンバージョンに至っている場合は、その動画広告がコンバージョンに影響している可能性が低いと考えられます。
参考:『ビュースルーコンバージョンについて解説!設定方法や活用ポイントも』
クリックスルーコンバージョンが少ないときの参考指標として活用する
先述した通り、クリックスルーコンバージョンが少ないと、広告の再制作や削除の対象になりますが、クリックスルーコンバージョンでは間接的な効果の数値を拾えていません。
広告の再制作や削除をする前に、まずは間接的な効果を可視化できるビュースルーコンバージョンの数値を参考にすることで、広告の実際の影響をより正確に把握することができます。
参考:『ビュースルーコンバージョンについて解説!設定方法や活用ポイントも』
まとめ
この記事を読んで、コンバージョン測定の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、複数の自社メディアを運用しており、具体的な数値と仮説に基づいた改善を続けています。
Web広告運用のご相談と併せてLPの制作・改善相談も承っております。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。