特定エリアにいるユーザーへ広告を配信して店舗集客を行いたい場合は、ジオターゲティング広告がおすすめです。
しかし、集客にあたってはジオターゲティング広告の特徴を理解しておく必要があります。
そこで、今回はGoogleのジオターゲティング広告について詳しく解説します。
この記事を読めば、Googleのジオターゲティング広告で効果を上げる方法をまとめているため、皆様のお役に立てれば幸いです。
本題に入る前に、Google広告の特徴について知りたい方は、下記のページをご覧ください。
関連記事:『Google広告6種類を解説!それぞれの特徴やメリットもご紹介』
Contents
[はじめに]ジオターゲティング広告とは
まずは、ジオターゲティング広告について理解しておきましょう。
ジオターゲティング広告とは、ユーザーの地理的位置に基づいて配信する広告をいいます。
ユーザーのPC・スマホの位置情報などを基に広告を配信します。
指定エリアにいるユーザーのみに広告を配信することで、地域など特定エリアの人を効率良く集客することが可能です。
Googleだけでなく、SNSや動画配信サービスなど、さまざまな媒体がサービスを提供しています。
参考:『ジオターゲティング広告を【丁寧に】解説!位置情報を取る仕組み・おススメの広告サービス3選』
ジオターゲティング広告で位置情報を取得する仕組み
ユーザーのPC・スマホの位置情報などを基に広告を配信するサービスだとお伝えしましたが、GPSやビーコンなどで位置情報を特定しています。
データ量(網羅性) | 空間的精度 | 時間的連続性 | |
ビッドリクエスト:広告が表示される際に位置情報などを取得 | ◎ | × | × |
通信基地局:基地局と端末の距離から位置情報を取得 | 〇 | △ | ◎ |
GPS:衛星からの信号により位置情報を取得 | 〇 | 〇:数m~数十m | ◎ |
Wi-Fi:設置されたWi-Fiから位置情報を推測 | △ | ◎:~数m | 〇 |
ビーコン:実機を設置し、信号を使って位置情報を取得 | × | ◎:~数m | △ |
参考:『ジオターゲティングで広告効果を最大化!位置情報を使った広告のメリットとは?』
Googleのジオターゲティング広告のメリット
Googleもジオターゲティング広告サービスを提供しています。
さまざまな媒体がある中でも、Googleのジオターゲティング広告を利用するメリットは4つあります。
- 位置情報の取得を許可していないユーザーに広告を配信できる
- 地域ターゲティングが行いやすい
- Google広告の他機能と併用できる
- 広告予算を自由に設定できる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
位置情報の取得を許可していないユーザーに広告を配信できる
一般的なジオターゲティング広告は、GPSやビーコンなどの通信技術を活用して位置情報を特定しています。
そのため、ユーザーに位置情報の取得を許可してもらわなければいけません。
引用:『Googleマップ-ナビ、乗換案内』
しかし、GoogleはGPSやWi-Fiなど通信技術を活用して位置情報を取得するのではなく、Googleサービス使用時のロケーション履歴や検索履歴、Web行動履歴などから位置情報を割り出しています。
このように、位置情報の割り出し方が違うことが大きな特徴です。
そのため、位置情報の取得を許可していないユーザーに広告を配信したい場合にGoogle広告がおすすめです。
参考:『Google検索ヘルプ 位置情報』
参考:『ジオターゲティングとは?Google広告との違いとメリット・デメリットを解説』
地域ターゲティングが行いやすい
Googleのジオターゲティング広告は地域ターゲティングが行いやすいです。
都道府県や市区町村で絞り込んだり、指定の住所から半径1km以内と絞り込んだりできます。
どれぐらいのユーザーに広告が届くか、リーチ数を教えてもらえます。
店舗の住所を指定して、そこから半径1km以内とすれば、店舗の集客を促進することも可能です。
参考:『Google広告』
関連記事:『リスティング広告、地域ターゲティングで気を付けるべき4つのポイント』
Google広告の他機能と併用できる
Google広告には、さまざまな機能がありますが併用することができます。
例えば、広告カスタマイザや住所アセットなどの機能と一緒に使うことが可能です。
複数の機能と併用して使用することで、クリック数やCV数を増やせます。
クリック数やCV数を増やすコツは後述しているため、ぜひ参考にしてみてください。
参考:『ジオターゲティングとは?Google広告との違いとメリット・デメリットを解説』
広告予算を自由に設定できる
ジオターゲティング広告の他の媒体では最低出稿金額が定められているケースが多いです。
その一方で、Googleは最低出稿金額が定められておらず、予算を自由に設定できます。
広告のクリック単価を比較しても、Googleの方が割安です。そのため、お試しで広告を配信することもできます。
参考:『ジオターゲティング広告とは?活用するメリット、デメリットから事例まですべて解説します』
Googleのジオターゲティング広告のデメリット
Googleのジオターゲティング広告を利用するデメリットも3つあります。
- 訪問回数を指定できない
- メートル単位でのエリア指定ができない
- リーチ数が少ないエリアがある
ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
訪問回数を指定できない
Googleのジオターゲティング広告では「1ヶ月間で新宿に5回以上訪問したユーザー」のように指定エリアへの訪問回数などは指定できません。
また、「〇〇線の電車に乗り移動をしているユーザー」のような指定もできません。
そのため、細かな指定をしたい方はGoogle以外のサービスを利用した方がよいでしょう。
引用:『GeoLogic Ad』
細かな設定ができるサービスには、GeoLogic Adなどがあります。
参考:『ジオターゲティング広告とは?活用するメリット、デメリットから事例まですべて解説します』
メートル単位でのエリア指定ができない
Googleのジオターゲティング広告は指定場所からの範囲をkm単位でしか絞り込みできません。
メートル単位でのエリア指定が行えません。
そのため、メートル単位で細かくジオターゲティングを行いたいとお考えの方は、Google以外の広告サービスを利用した方がよいでしょう。
参考:『ジオターゲティング広告とは?活用するメリット、デメリットから事例まですべて解説します』
リーチ数が少ないエリアがある
Google検索ユーザーが少ない地域を対象に広告を配信すると、多くの人にリーチできません。
その結果、Google検索を利用している同じユーザーばかりに広告を配信してしまうこととなります。
したがって、リーチ数が少ない場合は広告配信エリアの範囲を広げましょう。
もしくは、他の広告と組み合わせることをおすすめします。
参考:『Googleのジオターゲティング広告とは?設定方法や活用方法を解説』
Googleのジオターゲティング広告の向き・不向き
さまざまな媒体がジオターゲティング広告を提供していますが、その中でもGoogleを選んだ方が良いのは、どのような会社なのでしょうか?
Googleのジオターゲティング広告には向き・不向きがあるため、どのようなケースで活用すべきかを理解しておきましょう。
Googleのジオターゲティング広告の向いているケース
Googleのジオターゲティング広告が向いているケースは、特定のエリアに絞り込んでマーケティングを効率的に行いたい場合です。
Googleのジオターゲティング広告は、広告配信エリアを絞り込むことができます。
例えば、練馬駅から半径20kmと指定することで、練馬駅周辺に住んでいるユーザーに広告を配信することが可能です。
また、除外エリアを指定することもできます。
例えば、練馬区の富士見台駅から半径1kmに住んでいる人には広告を配信しないという設定も可能です。
さらに、Googleは他の機能と併用できることをお伝えしました。
そのため、ユーザー属性ターゲティング機能を活用して、ユーザー属性(年齢、性別興味・関心など)を絞り込み広告を配信することもできます。
つまり、練馬駅に住んでいる方でスポーツに興味がある男性に広告を配信することが可能です。
このように、ユーザーを絞り込んで広告を配信できることが魅力のため、エリアマーケティングに興味がある方はGoogleのジオターゲティング広告が向いています。
参考:『Google広告ヘルプ ユーザー属性ターゲティングについて』
Googleのジオターゲティング広告の向いていないケース
Googleのジオターゲティング広告が向いていないケースは、実店舗を持っていない場合や実店舗へ誘導する必要がない場合です。
実店舗がないサービスは、ユーザーの位置情報を把握する必要性が低いため、効果を実感しにくいです。
参考:『ジオターゲティング広告の仕組みとは?費用や出稿方法・メリットを解説』
Googleのジオターゲティング広告の設定方法
広告の設定は7STEPと簡単です。
1.Google広告へログイン
まずは、Google広告アカウントへログインします。
2.「キャンペーン」を選択
今回、ジオターゲティングはキャンペーン単位で設定します。
左側サイドバーから「キャンペーン」の項目を選択します。
3.「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」
さらにサイドバーのメニューが表示されますので、「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」の項目を選択します。
4.「地域」を選択
アコーディオンメニューが開きますので、「地域」の項目を選択します。
5.鉛筆マークを押す
新規でジオターゲティングの設定をするために鉛筆マークを押します。
6.キャンペーンを選択
ジオターゲティング設定を適用するためのキャンペーンを選択します。
7.ターゲットとする地域を選択する
広告表示させたい地域を住所、または範囲から設定し、保存ボタンを押して完了です。
Googleのジオターゲティング広告で効果を出す方法
Googleのジオターゲティング広告で効果を出したい場合は以下のポイントを押さえておきましょう。
- 広告カスタマイザを設定する
- キーワード毎で遷移先ページを変更する
- 住所アセットを活用する
- 広告運用データを見てPDCAサイクルを回す
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
広告カスタマイザを設定する
Googleのジオターゲティング広告を配信する場合は、広告カスタマイザ機能を活用しましょう。
広告カスタマイザ機能とは{ }で囲まれたパラメーターを挿入することで、検索キーワードに応じて広告文を変えられる機能をいいます。
例えば、東京に複数の店舗を運営するサロンの場合、次のようなことができます。
検索キーワード | 広告文 |
美容クリニック 新宿 | 美容クリニック新宿店-医療脱毛6回16,800円 |
美容クニリック 池袋 | 美容クリニック池袋店-医療脱毛6回16,800円 |
美容クリニック 銀座 | 美容クリニック銀座店-医療脱毛6回16,800円 |
店舗名を広告文に挿入すれば、地域に美容クリニックがあることを訴求できます。
広告カスタマイザはジオターゲティング広告と相性が良いため、上手く活用しましょう。
参考:『【事例あり】Google広告でジオターゲティング広告を始める方法とは?』
キーワード毎で遷移先ページを変更する
Googleのジオターゲティング広告は遷移先ページを用意する必要があります。
少し手間に感じるかもしれませんが、キーワード毎で遷移先ページを変更しておきましょう。
例えば、都内に複数のエステを経営している場合は、広告の遷移先をサイトのトップページにしたいと考えるかもしれません。
しかし「新宿 エステ」と検索するユーザーは、新宿にあるエステ店舗を探しているため、新宿店のページの方がよりニーズに合った遷移先と言えます。
そのため、ジオターゲティング広告を配信する際は、キーワード毎で遷移先ページを変更するようにしましょう。
このような工夫をすることで、お問い合わせ件数を増やせる可能性があります。
参考:『【事例あり】Google広告でジオターゲティング広告を始める方法とは?』
住所アセットを活用する
引用:『Google広告 住所アセット』
検索クエリにエリアが含まれている場合、どのように店舗へ行くかを考えています。
そのため、住所アセットを活用して、広告に住所を表示させておきましょう。
住所アセットを活用することで、ユーザーが店舗に行きやすくなります。
Google広告の広告アセットは住所の他にも表示できるものがあります。
どのようなものが表示できるか詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
関連記事:『Google広告の広告表示オプションとは?12種類の機能と入稿STEPを紹介』
広告運用データを見てPDCAサイクルを回す
Googleのジオターゲティング広告は、管理画面でクリック数やクリック率、CV数を確認できます。
広告運用データを見ることで「どのようなキーワードを選択すれば、多くの人に届くのだろうか?」「どのような広告文にすれば、CV数が増やせるのか?」を考えられるようになります。
そのため、Google広告管理画面を見ながら、広告運用を改善していきましょう。
参考:『PDCAで押さえるWEB広告の成功するコツ!効果を最大化する頻度とメリットを解説』
Googleのジオターゲティング広告に関してよくある質問
最後にGoogleのジオターゲティング広告に関してよくある質問をご紹介します。
Q.Google広告の運用方法はどのように学べばよい?
Google広告には、さまざまな機能、キャンペーンがあります。
そのため、Google広告を使いこなせているのだろうかと不安になる方もいるでしょう。
そのような方は、書籍やセミナーで学ぶことをおすすめします。
知識や技術を客観的に証明したい場合はGoogle広告認定資格を取得すると良いでしょう。
引用:『Google広告の検索広告認定資格』
Google広告認定資格を取得すれば、Google広告に関する知識を保有していることを客観的に証明できて、他の人から信頼を寄せてもらえるようになります。
就職や転職時に有利に働いたり、新たな取引先が開拓しやすくなったりするでしょう。
参考:『 Google広告認定資格のメリットとは?キャリア成長の秘訣を大公開』
Google広告認定資格について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『Google広告認定資格とは?9種類の検定と取得のメリット』
Q. Googleのジオターゲティング広告の費用相場はいくら?
クリック課金型の場合は、どのようなキーワードで広告を配信するかによりクリック単価は80~1,000円と変動します。
ディスプレイ表示課金型の場合は1,000回表示で10~500円と変動します。
どのようなキーワードを狙うかで費用相場は大きく変動するため、Googleキーワードプランナーで狙いたいキーワードのクリック単価を調べるようにしましょう。
参考:『リスティング広告のクリック単価相場は?相場の調べ方やクリック単価の改善ポイントを解説』
参考:『 Google広告の費用目安っていくら?費用の相場や課金方式等を徹底解説』
Google広告の費用相場が調べられるGoogleキーワードプランナーの使い方については、下記のページで詳しく解説しているため、ぜひ読んでみてください。
関連記事:『Googleキーワードプランナーの使い方とは?5つの便利機能を解説』
Q.Googleのジオターゲティング広告運用は代理店にお任せできる?
Googleのジオターゲティング広告運用は代理店にお任せできます。
Google広告運用の代行を依頼する場合は、Googleパートナー代理店に依頼するようにしましょう。
Googleは実績や広告運用額、保有資格などの観点でGoogleパートナー代理店を認定しています。
GoogleパートナーはGoogle広告に関する知見を豊富に持っているため、安心して広告運用をお任せできるでしょう。
しかし、Googleパートナーの広告代理店も非常に多いです。
そのため、どこに依頼すべきか悩んでしまうかもしれません。
そのような方は、下記ページにおすすめの広告代理店をまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:『Google広告代理店!運用代行に強いおすすめ代理店12社を紹介』
まとめ
Googleのジオターゲティング広告であれば、位置情報の取得を許可していないユーザーに広告を配信できます。
ジオターゲティング広告を配信する際は広告カスタマイザ、広告アセットなどの機能を併用すると広告の効果が出やすくなります。
この記事では、Googleのジオターゲティング広告で効果を出すコツをご紹介したため、ぜひ参考にしてみてください。
もし、この記事を見てもGoogleのジオターゲティング広告で効果が見込めないと悩んだら広告代理店にお任せするのも1つの選択肢です。
弊社では、Google広告運用代行というサービスを展開しております。
リスティング広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し 分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。