Webサイトを運営してアクセスを伸ばしたいときに、取り組みたい施策が「SEO」です。
自社サイトが大規模であれば、各ページの施策状況を確認するのは大変な作業となります。
そのため、SEOチェックツールを使用して施策状況を確認しましょう。
この記事では、無料で利用できるSEOチェックツールをご紹介します。
この記事を読めば、内部施策と外部施策に取り組む上で、どのツールを使用すべきかも分かるようになります。
SEOに取り組みたいと思っている方は参考にしてみてください。
関連記事:『【初心者向け】SEOの専門用語34選!マーケティングの基本を解説』
[はじめに]SEOチェックツールとは
SEOチェックツールを利用する前に、SEO施策についておさらいをしておきましょう。
なぜならSEO施策は幅広く、抜け落ちてしまうことがあるためです。
どのような施策状況が解析できるかを知っておくことで、どのようなツールを利用すべきか判断できるようになります。
それでは、SEO施策についておさらいしておきましょう。
そもそもSEOとは
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、キーワード検索結果に自社サイトを表示させてユーザーの流入を見込む施策をいいます。
SEO施策と確認方法
SEO施策は「内部施策」と「外部施策」に分類できて、SEOチェッツールを活用すれば、以下のSEO施策できているかを確認できます。
内部施策 |
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外部施策 |
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この記事で紹介しているSEOチェックツールで確認できる項目のみ掲載しています。
参考:『impress SEO とは 意味/解説/説明 (エスイーオー) 【Search Engine Optimization, 検索エンジン最適化】』
関連記事:『SEO施策とは?21項目の内部対策と3項目の外部対策を紹介』
SEOチェックツールとは
SEOチェックツールとは、キーワード検索結果で自社サイトを表示させるためのSEO施策ができているか確認するためのツールをいいます。
SEO施策するためには、Googleクローラーから必要な情報だと評価してもらうために「専門性」「権威性」「信頼性」に優れた高品質なコンテンツを作成する必要があります。
また、質が高い被リンクも集めなければいけません。

このような内部施策、外部施策ができているか解析するためにSEOチェックツールを利用します。
参考:『Google「E-A-T」とは?専門性・権威性・信頼性の高め方』
参考:『Google クローラーの概要(ユーザー エージェント)』
無料版と有料版SEOチェックツールの違い
無料版と有料版のSEOチェックツールの主な違いは、機能の制限です。
無料版のSEOチェックツールは、1日の解析可能回数に制限がかけられているケースが多いです。
この制限を外すために課金しなければいけないツールがあります。
また利用できる機能も異なり、有料版SEOチェックツールの方がグラフ推移やキーワード分類など便利な機能が搭載されているケースが多いです。
しかし、運営サイトの規模が小さい場合は無料版SEOチェックツールを使い倒せば問題ないでしょう。
またSEOチェックツールを活用して内部施策、外部施策からといって、必ず検索結果で上位表示されるという保証はされていません。

あくまでもSEO施策に取り組めているか確認するツールです。
参考:『WEB集客ラボ 検索順位チェックツール10選│無料版・有料版の違いや選び方を解説』
[内部施策向け]無料のSEOチェックツール9選
SEOチェックツールを利用すれば、内部施策に取り組めているかを確認できます。
ここでは、内部施策向け無料のSEOチェックツールをご紹介します。
モバイル対応を確認できる「Googleモバイルフレンドリーテスト」
引用:『Googleモバイルフレンドリーテスト』
Googleモバイルフレンドリーテストは、モバイルデバイスでWebサイトが使いやすいかをテストとするツールです。
WebサイトのページのURLを入力して1分~2分待てば、モバイル表示最適化しているかを調べられます。
2015年4月にGoogleはモバイルフレンドリーアップデートを実行しました。
全ページをモバイル最適化し、ユーザーが利用しやすいWebサイトが上位表示されるようになりました。
文字は見やすいか、ボタンは押しやすいかなどモバイル最適化されているかをGoogleモバイルフレンドリーテストで確認する必要があります。
参考:『Google モバイルフレンドリーアップデートを開始します』
参考:『Googleモバイルフレンドリーテスト』
Webサイト表示速度が測定できる「Page Speed Insights」
引用:『Page Speed Insights』
Page Speed Insightsは、Webサイト表示速度を測定できるツールです。
Googleが無料で提供しており、WebサイトのURLを入力するだけで表示速度が測定できます。
- First Contentful Paint(FCP):URLをクリック後にWebサイトが表示されるまでの時間
- Largest Contentful Paint (LCP):URLをクリック後にメインコンテンツが表示されるまでの時間
- First Input Delay (FID):Webサイトを操作したときの応答時間
- Total Blocking Time(TBT):サイト操作がブロックしている時間
- Cumulative Layout Shift(CLS):Webサイトの視覚的な安定性を示す指標
- Time to Interactive(TTI):ユーザーが操作できるまでの時間
Googleはユーザーの利便性を重視しているため、使いやすいサイトを高く評価します。
そのため、Webサイトの表示速度や操作性が基準を満たしているかをツールで確認しましょう。
関連記事:『Webサイトの表示速度を上げる改善策8選!計測方法も紹介』
参考:『Page Speed Insights』
検索キーワードを発見できる「Googleキーワードプランナー」
引用:『Googleキーワードプランナー』
Googleキーワードプランナーは、Google広告運用ツールに含まれている機能です。
指定キーワードの「月間平均検索ボリューム」「競合性」「関連性のあるキーワード候補」が知れます。
SEO施策を検討しているキーワードは、どれくらいユーザーに検索されているかを知りたい場合におすすめです。
検索ボリュームの多いキーワードでSEO施策に成功すれば、多くの流入が見込めます。
ただし、Googleキーワードプランナーは関連キーワードや競合性を調べられますが、検索ボリュームはアバウトです。

月間平均検索ボリュームの数値を細かく知りたい場合は、他のSEOチェックツールと併用するようにしましょう。
参考:『Googleキーワードプランナー』
検索ボリュームを細かく知れる「aramakijake」
引用:『aramakijake』
Aramakijakeとは、SEOラボを運営する株式会社ディーボが運営しており、キーワードの検索ボリュームを把握できるツールです。
何度でも無料で利用でき、操作方法もシンプルです。
指定の枠にキーワードを入力してcheckを押すだけで検索ボリューム数が把握できます。

検索結果には、GoogleとYahoo!JAPANの検索結果(1位~10位)に表示された場合の想定クリック数も表示されます。
詳しくキーワードの検索ボリュームが知りたい方におすすめのツールです。
参考:『aramakijake』
キーワードの検索需要の推移を確認できる「Googleトレンド」
引用:『Google トレンド』
Googleトレンドとは、Googleが無償で提供している検索キーワードの需要をチェックするツールです。
Google検索エンジンが収集したデータベースを参照にしており、タイムリーな情報を取得できることが大きな特徴となっています。
例えば、クリスマスツリーの需要が1年を通して、どのように変化するか把握することも可能です。

そのため、いつ頃にどのようなキーワードのコンテンツを作成するか計画する際に役立ちます。
参考:『Google トレンド』
クリック率を測定できる「Google Search Console」
Google Search Consoleとは、Googleが無償で提供している解析ツールです。
検索結果の順位や表示されたときのクリック率(CTR)が測定できます。
Googleはトラフィックの多いWebサイトを高く評価するため、クリック率を確認してクリックされているかを確認しましょう。
平均クリック率が低い場合は、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルを付けましょう。

Googleサーチコンソールはクリック率の測定だけでなく、カバレッジやページエクスペリエンス、リンク状況なども確認できます。
そのため、どのようにツールを使用したいか知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:『Googleサーチコンソールの使い方とは?7つの機能でSEO対策』
参考:『Google Search Console』
コンテンツの独自性を測定できる「CopyContentDetector」
引用:『CopyContentDetector』
CopyContentDetectorとは、株式会社ウェブサークルが提供しているコピペチェックツールです。
25文字~4,000文字までの文章のコピペチェックができます。
- 類似度:Web上で公開されている情報と比較して類似度を判定する
- 一致率:Web上で公開されている情報との一致率を判定する
類似度や一致率が低いほど、コンテンツの独自性が高いことになります。」
Googleは重複コンテンツ(類似率や一致率が高いコンテンツ)にはペナルティを与えています。

そのため、Webサイトにコンテンツをアップロードする前にCopyContentDetectorで類似度や一致率を確認しましょう。
独自性の溢れるコンテンツを作成したいと思っている方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『SEOライティングとは?自社の記事を上位にする9つのコツ』
参考:『CopyContentDetector』
コンテンツ文字数を確認できる「bulletin board」
引用:『bulletin board』
bulletin boardは指定枠にテキストをコピーペーストして「字数を数える」のボタンを押せば、文字数を計算できるツールです。
誰でも無料で利用できます。
Googleは有益な情報が記載されているコンテンツを上位します。
文字数はSEO施策に関係ないという説もありますが、上位表示されているコンテンツの量の1/2のボリュームであれば有益な情報が記載されているとみなされません。
そのため、上位表示されているコンテンツの文字数をチェックして、平均文字数は書くようにしましょう。
参考:『bulletin board』
競合サイトの構成を解析できる「ラッコツールズ」
引用:『ラッコツールズ』
ラッコツールズは指定キーワードの検索結果で上位表示されている10サイトのタイトル、メタディスクリプション、見出しを一括出力できるツールです。
CSVダウンロードをすると、10サイトの構成がエクセル上で確認できます。
SEOは3大エリア(タイトル、メタディスクリプション、H1やH3のタグ)にキーワードを詰め込むことが大切です。
なぜなら、GoogleやYahoo!JAPANのクローラーに、どのような内容が記載されているか知らせるためです。

そのため、競合他社がどのような構成を作成しているかを調べて、より魅力的な構成を作りましょう。
参考:『ラッコツールズ』
関連記事:『SEO対策に効果的なHTMLタグ7つを紹介!書き方も合わせて紹介』
[外部施策向け]無料のSEOチェックツール3選
SEOでは内部施策だけではなく、外部施策を行うことも大切です。
次に外部施策向け無料のSEOチェックツールをご紹介します。
被リンクの解析ができる「Lynx」
引用:『Lynx』
Lynxは、Webサイトの被リンクをチェックする際など外部施策を行う際にもおすすめです。
Lynxの検索窓にWebサイトのURLを入力すれば、被リンク数が確認できます。
どのようなサイトから被リンクを獲得できているのか把握できます。
それだけでなく、リンク先ページのPA(ページの強さ)やDA(ドメインの強さ)の細かな分析も可能です。
従来は多くの被リンクを収集できるWebサイトは有益な情報を提供していて人気があると評価されていました。
しかし、2012年にGoogleはペンギンアップデートを実行し、ランクを上げるために過剰なリンクを貼っているWebサイトを排除するようになりました。

質の高いWebサイトから被リンクを貼ってもらわなければ、評価されなくなりました。
そのため、被リンクの数だけでなく、関連性の高いサイトから被リンクを集められているか確認しましょう。
参考:『Lynx』
デバイスごとの解析ができる「Googleアナリティクス4」
引用:『Google アナリティクス4』
Googleアナリティクス4は、Googleが無償で提供しているWebサイトアクセス解析ツールです。
最新のGA4では、Webサイトのアクセス数やユーザー数が把握できるだけでなく、機械学習が導入されているため自動計測が充実しています。
このツールを活用すれば、PC・タブレット・スマホのトラフィックも解析することが可能です。
2015年4月にはモバイルフレンドリーアップデートが実行され、モバイル版の検索結果の品質も考慮されるようになったことから、モバイルトラフィックが収集できているかも評価基準となりました。

モバイルトラフィックが収集できているサイトは利便性が高いサイトとみなされ、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。
そのため、Googleアナリティクスを活用してトラフィックを解析するようにしましょう。
参考:『モバイル フレンドリー アップデートを開始します』
参考:『[GA4] 次世代のアナリティクス、Google アナリティクス 4 のご紹介』
サイテーションを確認できる「Google検索エンジン」
引用:『Google検索エンジン』
Google検索エンジンを活用すれば、サイテーション(自社サイトに関してどれだけ言及されているかを示す指標)を確認できます。
Googleは話題に上がっているWebサイトを高く評価しています。
そのため、自社サイトに関する好意的な引用が増えれば、検索結果で上位表示されやすくなるのです。

どれだけ、自社サイトについて言及されているかは、Google検索エンジン上でsite:{サイトURL}と入力すれば確認できます。
また、サイテーションはSNSやアプリ上でもサイトURLを入力して確認することが大切です。
自社サイトがどれだけの人に影響を与えているか、定期的に確認するようにしましょう。
参考:『Google検索エンジン』
まとめ
SEO施策は内部施策と外部施策に分類され、さまざまな施策があります。
これらの施策ができているか解析するツールを利用することで、検索エンジンに評価されるWebサイト運営が行えるようになります。
この記事では無料で利用できるSEOチェックツールをご紹介しましたので、これを機会に利用してみてください。
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監修者
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