SEO対策で共起語を含めることが大切だと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
共起語を意識したコンテンツ作りは、ユーザーの意図を汲む上で効果的です。
一方で、共起語の極端な多用は、Googleのペナルティに繋がる可能性もあります。
そのため、共起語の概要や使い方・調べ方を理解しておきましょう。
今回は共起語について分かりやすく解説します。
関連記事:『SEOはガイドラインに沿って運用!Googleの5つの公式見解』
Contents
共起語とは
引用:『共起語検索』
共起語とは、検索キーワードと一緒に利用されるキーワードを指します。
例えば、検索キーワード「ホームページ制作」と一緒に使われているキーワードには「会社」「サービス」「費用」「依頼」などがあります。
これらが共起語です。
共起語を見ることで、ユーザーがどのような意図でキーワード検索しているかを把握することができます。
先ほどの検索キーワード「ホームページ制作」の共起語からは、ユーザーは以下の内容を知りたいと思っていることがわかります。
- ホームページ制作会社を探したい(会社、サービス)
- ホームページ制作サービスの費用を知りたい(費用)
- ホームページ制作を依頼したい(依頼)
このように、ユーザーの検索意図を探るときに共起語を調べます。
サジェスト、関連キーワードとの違い
共起語は「サジェスト」「関連キーワード」と間違われることが多いため、3つの違いを理解しておきましょう。
- 共起語:検索キーワードと一緒に利用されるキーワードを指す
- サジェスト:検索キーワードの候補となるものを指す
- 関連キーワード:検索キーワードからユーザーが連想するキーワードを指す
ここでは、サジェストや関連キーワードについて簡単に解説しておきます。
サジェストとは
サジェストとは、「提案する」と訳すことができて、検索キーワードの候補となるキーワードを指します。
例えば、上記のように「ホームページ」と入力すると、以下のような検索キーワードの候補が提案されます。
月間検索ボリュームやトレンドのキーワードを提案してもらえるため、キーワード選定に悩んだら、サジェストを参考にしてみましょう。
参考:『サジェストってどんな機能なの?Google検索における仕組みを解説』
関連キーワードとは
関連キーワードとは、検索キーワードからユーザーが連想するキーワードを指します。
検索キーワードと一緒にユーザーが頻繁に検索するキーワードになるため、検索ニーズを知る手がかりとなります。
メインキーワードの検索意図を細かく理解するためにも、関連キーワードをチェックするようにしましょう。
参考:『関連キーワードとは?SEO対策の基本と取得ツールについて解説』
共起語を意識したコンテンツ作りの効果
共起語を意識してコンテンツを作ることで、3つの効果が期待できます。
検索エンジンから評価されやすくなりSEO対策になる
Googleは、ユーザーがキーワードを検索したとき、検索の目的を達成できるコンテンツを上位表示させています。
そのため、ユーザーの検索ニーズを満たしたコンテンツを作ることが大切です。
この事実は『Googleが掲げる10の事実』に記載されているため、気になる方はチェックしてみましょう。
参考:『Google が掲げる10の事実』
ユーザーの検索ニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」が存在します。
顕在ニーズを押さえた上で、潜在ニーズを予測して情報をまとめることが重要になってきます。
例えば、「ホームページ制作」の共起語を調べると、以下のような顕在ニーズと潜在ニーズを読みとることができます。
顕在ニーズ |
|
潜在ニーズ |
|
共起語は、顕在ニーズや潜在ニーズを把握するために欠かせないものです。
そのため、SEO対策で評価される記事を作るためにも、共起語を調べるようにしましょう。
参考:『コンテンツマーケティングを成功させるSEOに効果的なキーワード選定とは』
SEO対策について詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく説明しているため、ぜひ読んでみてください。
関連記事:『【初心者向け】SEOライティングで上位表示を狙うための9つのコツ』
関連記事:『SEO施策とは?効果的な9つの内部対策と4つの外部対策を紹介』
読者満足度が上がる
検索キーワードと一緒に使われる共起語を含めてコンテンツを制作すると、読者の満足度が上げられます。
なぜなら、読者が求めている情報が全て記載されているためです。
読者の満足度を上げることができれば、以下のような効果が見込めます。
読者満足度を上げると見込める効果
- メディアのファンになってもらえる
- 情報を拡散してもらえる
- 自社商品・サービスを購入してもらえる
- 自社商品・サービスのクチコミがもらえる
- 中長期的に安定した売上が計上できる
参考:『ファンマーケティングとは?事例やメリット・デメリットなどを解説』
コンテンツが作成しやすくなる
共起語を調べると、読者はどのようなことを知りたいと思っているかを把握できるため、コンテンツが作成しやすくなります。
例えば「ホームページ制作」の検索キーワードで記事を作成する場合、どのようなネタを書けば良いか悩んでしまうかもしれません。
このような場合に、共起語の「会社」「サービス」「費用」「依頼」を参考にすれば、以下のような内容を書けば良いんだと分かるようになります。
コンテンツの内容
- ホームページ制作サービスの内容
- ホームページ制作サービスの費用
- ホームページ制作の依頼方法
- おすすめのホームページ制作会社
このように、指定キーワードでコンテンツが作成しやすくなることも共起語を使うメリットです。
参考:『共起語とは? SEOに必要な使い方と無料おすすめツール6選!』
なおYahoo!はGoogleから検索技術をライセンス提供され、今現在も使用している為、GoogleのSEO対策を行う事は同時にYahoo!のSEO対策にもなります。
参考:『Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために』
共起語の使い方・調べ方
共起語を使う効果を知り興味を持った方は、手順を守って使いましょう。
共起語の使い方
- 共起語を調べる
- 共起語をタイトルや見出し、記事内容に含める
- 共起語の抜け漏れをチェックする
ここでは、各手順について詳しく解説します。
共起語を調べる
まずは、検索キーワードと一緒に使われている共起語を調べます。
共起語を調べる方法は2通りの方法があります。
検索結果の上位記事から調べる
Googleで検索キーワードを打ち込み、上位表示される記事のタイトル、ディスクリプション(記事の概要)から頻出されるキーワードをピックアップすると共起語を調べられます。
目視で確認していくため、少し難しく感じてしまうかもしれません。
共起語ツールを活用して調べる
引用:『ラッコキーワード』
共起語ツールを活用して、共起語を調べれば、検索結果の上位30記事の「タイトル」「ディスクリプション(記事の概要)」「コンテンツ内容」を分析して、頻繁に出ているキーワードをピックアップしてもらえます。
検索キーワードを入力すれば、20秒程度で共起語が出てくるため、誰でも簡単に調べられます。
共起語をタイトルや見出し、記事に含める
引用:『Google検索セントラル』
読者ニーズを満たすために、共起語を「タイトル」「見出し」「記事内容」に含めていきましょう。
これらに共起語を含めると、GoogleやYahoo!のクローラーが「読者が求めている内容を網羅しているコンテンツだ」と認識して、SEOで高く評価されます。
例えば、検索キーワード「ホームページ制作」の共起語「会社」「サービス」「費用」「依頼」を参考にする場合は、以下のようにコンテンツを制作していきます。
タイトル:ホームページ制作サービス内容や費用とは?おすすめの会社〇社を紹介
H2:ホームページ制作サービスの内容
H2:ホームページ制作サービスの費用相場
H2:ホームページ制作会社への依頼方法
H2:おすすめのホームページ制作会社〇選
できる限り、自然な形で共起語を含めていくようにしましょう。
参考:『共起語のSEO効果は?おすすめのツールや記事作成に活かす方法を解説』
共起語の抜け漏れをチェックする
コンテンツを制作できたら、共起語チェッカーで抜け漏れがないかを確認することが大切です。
有料版の共起語チェックツールであれば、テキスト内に、検索キーワードの共起語が網羅されているか、抜け落ちがないかを瞬時に確認することができます。
共起語の抜け漏れをチェックして、加筆をするとユーザーニーズを満たすことができます。
参考:『共起語とは?サジェストとの違いや使い方、無料のチェックツールを解説』
有料版と無料版の共起語ツールの違い
共起語ツールを使うと、誰でも簡単に共起語を調べられると説明しましたが、有料版と無料版のツールがあります。
有料版と無料版の共起語ツールには、以下のような違いがあります。
無料版 | 有料版 | |
メリット |
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デメリット |
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そのため、自社に見合ったツールを選ぶようにしましょう。
無料で利用できる共起語ツール
まずは無料で利用できるおすすめの共起語ツールを3つ紹介します。
共起語検索
引用:『共起語検索』
共起語検索の特徴
- UIがシンプルで、誰でも簡単に操作できる
- コピペ用の共起語リストが用意されている
- リクエストエラーと制限がかけられることがある
共起語検索は、Googleの検索結果の上位30記事を分析して共起語を出力できるツールです。
使い方はシンプルで、検索ワードの欄に検索キーワードを打ち込み「検索」を押すと、共起語リストが出てきます。
コピペ用の共起語リストも用意されているため、ディレクターやライター、編集者など複数名で情報共有したいときに便利です。
しかし、何度か使用するとリクエストエラーとメッセージが出てしまいます。
そのため、リスクエストエラー表示が出たら、時間を置いて使用する必要があります。
SERPsアナライザー
引用:『SERPsアナライザー』
- SERPsアナライザーの特徴
- 共起語・文字数・上位記事の構成が把握できる
- 60個程度の共起語を出力してくれる
- 完全無料で無制限に利用できる
SERPsアナライザーは、検索キーワードを入力して「検索」を押すと、検索結果の上位記事に使用されている共起語、文字数、構成が把握できるツールです。
どのような共起語が頻繁に使われているか一目でわかるようになっています。
無料でありながら、60個の共起語を出力してくれるため、多くのキーワードを知りたいという方におすすめのツールです。
また、他のツールとは異なり、無制限で利用できることが大きな魅力となっています。
ラッコキーワード
引用:『ラッコキーワード』
ラッコキーワードの特徴
- 20サイトの共起語を網羅して出力できる
- タイトルや見出しに使われている共起語を分析できる
- 無料版は1日5回と利用制限がある
ラッコキーワードは上位20サイトを分析して共起語を出してくれるツールです。
上位20サイトに含まれている共起語を出力できます。
また、共起語に関して以下の内容を把握できることが魅力です。
ラッコキーワードで把握できる内容
- 20サイトで共起語がどれぐらい出現しているか
- タイトルに含まれている共起語は何か
- 見出しに含まれている共起語は何か
タイトルや見出しに使われている共起語を把握できるため、コンテンツ作成がしやすくなります。
とても便利なツールですが、無料版は1日5回と利用制限がかかっています。
有料で利用できる共起語ツール
次に有料で利用できる共起語ツールを3つ紹介します。
MIERUCA
引用:『MIERUCA』
MIERUCAの特徴
- 1,700社以上(※2023年7月15日時点)が導入している
- 共起語同士の関連度合や繋がりをネットワーク図で把握できる
- コンテンツの品質判定機能やプロに相談できる機能が搭載されている
MIERUCAは、株式会社Faber Companyが提供するオウンドメディア向けのSEOツールです。
1,700社以上(※2023年7月15日時点)に導入されています。
大きな特徴は、検索キーワードを入力すると、共起語が表示されるだけでなく、そのキーワードとのつながりをネットワーク図で閲覧できることです。
ユーザーがどのようなことを重視しているのかを把握できるため、ユーザーファーストの記事が作成しやすくなります。
それだけでなく、コンテンツの品質判定機能やSEOのプロに相談できる機能が搭載されており、SEOに強い記事を作成することができます。
MIERUCAは無料プランも用意されているため、気になる方は利用してみてください。
Keywordmap
引用:『Keywordmap』
Keywordmapの特徴
- 豊富な機能が搭載されているマーケティングツール
- 共起語の把握だけでなく、抜け漏れなどを瞬時に確認できる
- 抜け漏れチェックを活用すれば、リライト作業が効率化できる
Keywordmapは、株式会社CINCが提供しているツールです。
「SEO(サイト改善)」「コンテンツマーケティング」「広告調査・運用」に関する豊富な機能が搭載されています。
共起語分析の機能では、重要な共起語を把握できるだけでなく、共起語の抜け漏れなどを把握できます。
競合記事には含まれているが、自社の記事に含まれていない共起語を簡単に洗い出すことができるため、良質なコンテンツにリライトする作業が捗ります。
基本的に有料となりますが、7日間の無料トライアル期間があるため、気になる方は体験してみてください。
パスカル
引用:『パスカル』
パスカルの特徴
- 2,000社以上のWebコンサルをした会社が開発したSEOツール
- 共起語のキーワードのつながりが把握できる
- SEOで必要な独自性の高さを数値で測定することができる
パスカルは、2,000社以上の企業のWebコンサルをしてきた株式会社オロパスが提供しているSEOツールです。
上位表示されているコンテンツの共通の共起語を見つけてくれるため、どの共起語をどこに含めるべきかを理解できます。
それだけでなく、つながりが強いキーワードを把握できるため、どのようなコンテンツを作れば良いか把握できます。
また、同ツールには、SEO対策で必要な独自性の高さを数値で示す機能が搭載されているため、SEO対策を強化したい方におすすめです。
基本的に有料となりますが、4日間の無料トライアル期間が用意されているため、興味がある方は体験してみてください。
関連記事:『【担当者向け】Webライティングで使える16の無料ツールを紹介!』
共起語を使うときの注意点
共起語の使い方や調べ方をご紹介しましたが、SEOで評価されるコンテンツを制作するために以下の点に気をつけておきましょう。
- ユーザーファーストのコンテンツを制作する
- 共起語を不自然に詰め込まない
- 競合記事の文章をコピーしない
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
ユーザーファーストのコンテンツを制作する
共起語は検索意図を調べる足掛かりにはなりますが、ベースにしてコンテンツを制作してはいけません。
なぜなら、上位記事に記載されている内容がユーザーの検索意図を満たしているとは限らないためです。
そのため、コンテンツを制作する場合は、ユーザーファーストのコンテンツを制作しましょう。
ユーザーファーストのコンテンツとは、読者が求めている答えを用意することです。
ユーザーが知りたい情報に回答して、 E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)満たすコンテンツが高く評価されます。
そのため、ペルソナを設計して「どのような情報を求めているか?」を考えながら、コンテンツを制作していき、必要に応じて共起語を含めていくようにしましょう。
参考:『ユーザーファーストとは?なぜSEO対策にユーザーファーストが必要なのか解説』
ユーザーファーストのコンテンツを制作するために必要となるペルソナ設計の方法について詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『ペルソナがなぜ重要なのか?LPの効果を高める作り方とポイント3選!』
共起語を不自然に詰め込まない
共起語を含めたコンテンツはSEO対策で評価されると説明しましたが、共起語を不自然に詰め込まないようにしましょう。
共起語を意識して詰め込み過ぎてしまうと、文章が読みにくくなったり、最悪の場合Googleからペナルティを受けてしまったりする恐れがあります。
ペナルティを受けるのは、「SEO対策のため不自然にキーワードを盛り込んでいる」と検索エンジンからスパム判定された場合です。
一般にメインキーワードの含有率が5%程度にすると良いと言われています。
参考:『共起語とは?SEOへの効果と使い方・無料ツールでの調べ方』
競合記事の文章をコピーしない
上位記事を分析して、検索キーワードと一緒に使われている共起語をタイトルや見出し、文章に散りばめることが大切だとお伝えしましたが、競合記事の文章をコピーしたり真似たりするのはやめましょう。
上位表示されているコンテンツと一致率が45%以上の記事をアップしてしまうと、盗用記事とみなされてGoogleから以下のようなペナルティを受けるリスクがあります。
- 競合記事の文章をコピペした記事のメディアの検索順位を下げる
- Webサイトがインデックスされなくなる
恐ろしいことは、その記事がSEOで評価されなくなるだけでなく、メディア全般がペナルティを受けてしまうことが多いことです。
そのため、コピペチェックツールを活用して、他の記事と内容が似ていないかを確認するようにしましょう。
ペナルティに関しては『Googleの提示するガイドライン(ウェブマスター向けガイドライン[品質に関するガイドライン])』に記載されているため、確認しておくことをおすすめします。
参考:『コピペがSEOに悪影響を及ぼす理由とは?対策方法も解説』
参考:『『Googleの提示するガイドライン(ウェブマスター向けガイドライン[品質に関するガイドライン])』
まとめ
今回はSEO対策に必要な共起語について解説しました。
共起語とは、検索キーワードと一緒に利用されるキーワードを指します。
共起語はユーザーの検索意図を調べるときに見ておきたいキーワードです。
自然な形で、コンテンツのタイトルやタグ、コンテンツにキーワードを含めておけば、読者ニーズを満たした記事と認識してもらえて、検索結果で上位表示されるようになります。
この記事では、共起語の使い方や調べ方、おすすめの共起語ツールをご紹介しました。
そのため、この記事を参考にしながら、ぜひ共起語を使用してみてください。
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監修者
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