Gmail広告は、Gmailのユーザーがメールの受信トレイでメールを閲覧している際に表示される広告です。
効果的なターゲティングとクリエイティブを作成することで、自社商品やサービスにより関連性の高いユーザーにアプローチすることができます。
広告は、通常のメールと同様にユーザーと同様に受信トレイ上部に表示されるため、ユーザーは自然な形で広告を目にすることができます。
ユーザーが広告を展開すると、設定したタイトル、画像、テキストなどが表示され、広告内のコンテンツを閲覧するか、自社のWebサイトに遷移することができます。
Gmail広告を活用することで、ターゲットユーザーに訴求することができ、ブランドの知名度向上や顧客の獲得につなげられます。
本記事では、初心者の方向けにGmail広告の基本情報について解説していきます。
関連記事:『【保存版】リスティング広告の用語14選!マーケティングの基本を解説』
Contents
Gmail広告とは?
Gmail広告は、Gmailの受信トレイの「プロモーション」「ソーシャル」タブ内の上部に表示される広告です。
「メイン」「プロモーション」「ソーシャル」タブの違いは以下の通りです。
- メイン:知り合いからのメール・その他のメール
- プロモーション:企業からのプロモーションのメール
- ソーシャル:ソーシャルネットワークからのメール
ユーザーがソーシャル・プロモーションタブを表示させ、「広告」という表記のメールを開いた際に広告が表示されます。Googleアカウントのユーザー情報に基づいて、関連性の高い広告が表示されます。
参考:『Gmail広告とは?見え方と設定方法|Infinity-Agent Lab』
参考:『Gmail広告とは?活用するために覚えておきたい3つのこととターゲティング、設定方法を紹介|株式会社キーワードマーケティング』
参考:『Gmail 広告の基本と仕組みを詳しく解説【画像付きで最新の設定方法を紹介】|株式会社アドフレックス・コミュニケーションズ』
参考:『Gmail 広告に関するコンテンツポリシーの変更|Google広告ポリシーヘルプ』
参考:『Gmailの広告の仕組み|Gmailヘルプ』
2021年7月1日以降、Gmail広告キャンペーンの新規作成や編集はできなくなりました。Gmail内に広告を配信したい方は、「ファインドキャンペーン」を活用する必要があります。
参考:『Gmail 広告に関するコンテンツポリシーの変更|Google広告ポリシーヘルプ』
参考:『Google Developers Japan: Google広告でスタンドアロンGmailキャンペーンが読み取り専用に』
ファインドキャンペーンとは
引用:『さまざまな場でユーザーに発見してもらえるファインド広告|Google 広告ヘルプ』
ファインドキャンペーンとは、YouTubeフィード、Discover 、Gmailなどに画像と広告文をセットにした広告を配信できるキャンペーンです。
- YouTubeフィード:ユーザーの視聴履歴や登録チャンネルに基づいて動画が表示される「YouTubeホームフィード」「次のおすすめフィード」画面に配信されます。
- Discover:ユーザーの興味関心に基づいてコンテンツが表示されるGoogle検索の「Discoverフィード」画面に配信されます。
- Gmail:受信トレイの「プロモーション」「ソーシャル」タブ内の上部に配信されます。
これらのGoogleサービスを通じて、最大30億人ものユーザーにリーチし、見込み顧客を獲得します。ただし、配信先を指定することはできません。
参考:『2020年に新登場!Googleファインドキャンペーンとは!?|バリュークリエーション株式会社』
参考:『ファインドキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンについて|Google広告ヘルプ』
参考:『おすすめ動画と検索結果を管理する|YouTubeヘルプ』
参考:『「次のおすすめ」モジュール|YouTubeヘルプ』
参考:『Google Discoverの概要、掲載、表示方法|Google 検索セントラル|ドキュメント|Google for Developers』
ファインドキャンペーンが向いているシーン
ファインドキャンペーンが適している場合は、以下の通りです。
- 新規顧客にリーチしたい
- コンバージョンを増やしたい
- リマーケティングを行いたい
Googleサービスのフィードに魅力的な広告を配信して、新しい顧客の興味を惹きつけたり、売り上げやWebサイトへの訪問を促進できます。
さらに、商品購入やYouTubeチャンネルの視聴、Webサイト訪問などの履歴を持つ高いエンゲージメントのユーザーに対して再度アプローチすることができます。
参考:『ファインドキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンについて|Google広告ヘルプ』
例えば、眼鏡メーカーのBrillen.deは、視力検査の予約件数を増やすために、ファインドキャンペーンを使用して、リーチ拡大とリマーケティングを行いました。
その結果、リード単価が20%削減され、コンバージョン率が300%向上し、既存のディスプレイ広告の成果を補完することができました。
参考:『さまざまな場でユーザーに発見してもらえるファインド広告|Google広告ヘルプ』
Gmail広告の基本情報4つ
掲載箇所
Gmailに配信されるファインドキャンペーンは、通常のメールとほとんど同じフォーマットで表示されますが、件名に「広告」と表記があるのが特徴です。
ユーザーが広告をクリックするとメールサイズに展開されます。
さらに、広告内の画像やテキストボタンをクリックすると、Webサイトに遷移することができます。
参考:『Gmail広告とは?見え方と設定方法|Infinity-Agent Lab』
参考:『Gmail広告とは?活用するために覚えておきたい3つのこととターゲティング、設定方法を紹介|株式会社キーワードマーケティング』
ちなみに、広告を配信するために、Google側がGmailのメッセージ内容を調べたり、個人情報を許可なく広告主に提供することはありません。
ユーザーのGoogleサービス上でのアクティビティに基づいて、適切な広告が表示されます。
入札戦略
引用:『ファインドキャンペーンとデマンド ジェネレーションキャンペーンについて|Google広告ヘルプ』
ファインドキャンペーンには、「コンバージョン数の最大化」と「目標コンバージョン単価」という入札戦略があります。
- コンバージョン:設定した目標コンバージョン単価に基づいて入札が調整されます。
- コンバージョン値:設定した目標広告費用対効果に基づいて入札が調整されます。
目標コンバージョン単価とは、コンバージョン1件あたりに支払える平均金額を指します。
この目標に従って、コンバージョン数が最大化されるように入札単価が調整されます。
一方、目標広告費用対効果とは、広告にかけた費用に対して何倍の収益(コンバージョン価値)を獲得したいかを指します。この目標に従って、投資収益率が最大化されるように入札単価が調整されます。
例えば、広告費用1,000円をかけて、売上2,000円を獲得したい場合は、目標広告費用対効果を200%に指定します。
ただし、目標広告費用対効果は過去35日間にコンバージョンが100件以上発生した場合のみ利用できます。

Google公式では、自社にもたらすコンバージョン価値が全て同じ場合は目標コンバージョン単価を利用し、コンバージョン価値が違う場合は目標広告費用対効果を利用することを推奨しています。
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
参考:『目標広告費用対効果に基づく入札について|Google広告ヘルプ』
参考:『「目標コンバージョン単価制」入札戦略について|Google広告ヘルプ』
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
ターゲティング
ファインドキャンペーンには、「オーディエンス」と「最適化されたオーディエンス」というターゲティングがあります。それぞれ詳しく解説します。
オーディエンス
オーディエンスは、ユーザーの属性、興味関心、行動履歴に基づいて広告を表示します。
他のキャンペーンのパフォーマンスを参考に、カスタムセグメントや広告主のデータなどを設定することで、コンバージョンに至る可能性が高いオーディエンスを絞り込むことができます。
参考:『ファインドキャンペーンのパーソナライズされたフィードで行動を促しましょう|Google広告ヘルプ』
参考:『オーディエンスターゲティングについて|Google広告ヘルプ』
参考:『適切なオーディエンスを増やす|Google広告ヘルプ』
なおGoogle公式ではオーディエンスの成功事例を紹介しています。
DoorDashは、自社のデータをカスタムオーディエンスや購買意向の強いオーディエンスと組み合わせて、新しい仕事を探している人やスクーターの購入を検討している人など、宅配ドライバーになることに関心がありそうなユーザーにリーチすることで、有料ソーシャル チャネルと併せて、コンバージョンが 28% 増加しました。
最適化されたターゲティング
最適化されたターゲティングは、コンバージョンに至ったユーザーの検索語句や、コンバージョンデータに基づいて広告を表示します。
リアルタイムで高い成果を上げているオーディエンスをGoogleの機械学習が分析し、コンバージョンに至る可能性が高いオーディエンスを見つけます。
参考:『適切なオーディエンスを増やす|Google広告ヘルプ』
参考:『最適化されたターゲティングについて|Google広告ヘルプ』
参考:『ファインドキャンペーンのパーソナライズされたフィードで行動を促しましょう|Google広告ヘルプ』
なおGoogle公式では最適化されたターゲティングの調査結果を紹介しています。
ファインド広告で最適化されたターゲティングを使用すると、元々選択していたオーディエンスと同程度のコンバージョン単価で、コンバージョン数を 52% 増やせることがわかっています。
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
クリエイティブ
ファインドキャンペーンには、「ファインド広告」と「ファインドカルーセル広告」というクリエイティブがあります。
- ファインド広告:1枚の画像+広告文
- ファインドカルーセル広告:複数の画像+広告文
ファインド広告は、設定した複数の画像と広告文から、最適な画像1枚と広告文がセットで表示される広告です。
一方、ファインドカルーセル広告は、複数の画像と広告文がカタログのように表示される広告です。
カード(画像)をスワイプすることで、複数の商品やサービスの画像を見ることができます。
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
参考:『Google ファインド広告とは?特徴や設定方法、注意点を分かりやすく解説|アナグラム株式会社』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
参考:『さまざまな場でユーザーに発見してもらえるファインド広告|Google広告ヘルプ』
いずれもGoogleの機械学習により、各フィード画面に適した形の広告がカスタマイズされ、効果が見込めるクリエイティブを配信できます。
参考:『ファインド広告:関心が高いユーザーにリーチ|Google広告』
参考:『ファインドキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンについて|Google広告ヘルプ』
ここからは、ファインド広告とファインドカルーセル広告のテキスト・画像・ロゴの条件を解説していきます。
テキスト
ファインド広告の広告見出しと説明文は最大5個まで、ファインドカルーセル広告は最大1個まで設定可能です。
最終ページURL | 広告をクリックしたユーザーを遷移するページ |
広告見出し | 全角20文字(半角40文字) |
説明文 | 全角45文字(半角90文字) |
会社名 | 全角12文字(半角25文字) |
行動を促すフレーズ | デフォルトの候補または自動を選択 |
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
画像
ファインド広告の画像は最大20枚まで、ファインドカルーセル広告のカードは最大10枚まで設定可能です。
横長(1.91:1) | 推奨:1200×628ピクセル 最小:600×314ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
スクエア(1:1) | 推奨:1200×1200ピクセル 最小:300×300ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
縦長(4:5) | 推奨:960×1200ピクセル 最小:480×600ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
いずれも横長(1.91:1)またはスクエア(1:1)の画像が1枚以上必要になります。
また、ファインドカルーセル広告のカード内の画像縦横比は統一されている必要があります。
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
ロゴ
ファインド広告とファインドカルーセル広告のロゴは最大5枚まで設定可能です。
スクエアロゴ(1:1) | 推奨:1200×1200ピクセル 最小:128×128ピクセル ファイルサイズ:最大5MB ※透明な背景を推奨 |
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』
ファインド広告
ファインド広告は、画像1枚+広告文の組み合わせで表示される広告です。
複数の画像と広告文を設定することで、自動的に成果が見込める組み合わせが表示されます。
広告文
ファインド広告のテキスト要件は以下の通りです。
広告見出し | 全角20文字(半角40文字) 最大5個、最小3個 |
説明文 | 全角45文字(半角90文字) 最大5個、最小3個 |
会社名 | 全角12文字(半角25文字) 最大1個 |
行動を促すフレーズ | デフォルトの候補または自動を選択。 自動を選択すると、行動を促すフレーズが自動的に選択される。 |
最終ページURL | 広告をクリックした際に遷移する先のWebサイトURLを設定。 |
画像
ファインド広告の画像要件は以下のりです。
画像は最大20枚まで、横長(1.91:1)またはスクエア(1:1)の画像が1枚以上必要になります。
設定可能なファイル形式は JPG と PNG です。
横長(1.91:1) | 推奨:1200×628ピクセル 最小:600×314ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
スクエア(1:1) | 推奨:1200×1200ピクセル 最小:300×300ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
縦長(4:5) | 推奨:960×1200ピクセル 最小:480×600ピクセル ファイルサイズ:最大5MB |
ロゴ
ロゴは最低1枚、最大5枚まで設定可能です。
GIF 以外の一般的なファイル形式を使用してください。
スクエアロゴ(1:1) | 推奨:1200×1200ピクセル 最小:128×128ピクセル ファイルサイズ:最大5MB ※透明な背景を推奨 |
参考:『Googleファインド広告の効果的な使い方とは?|GDNとの違いも解説!|インターネット広告会社・Web広告代理店|株式会社ユニークワン』
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ』

ファインド広告は、単一の画像やテキストを含めた広告をターゲティングしたユーザーに表示させる場合に適しています。
Gmail広告の出稿方法
Gmailに広告を配信するためには、ファインドキャンペーンを作成します。手順は以下の通りです。
確認手順
Google広告にログイン
引用:『Google広告』
Google広告にログインします。
「キャンペーン」をクリック
管理画面の左側のページメニューから「キャンペーン」をクリックします。
プラスボタンをクリックし、「新しいキャンペーンを作成」を選択します。
キャンペーン目標選択
キャンペーン目標は、「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「目標を設定していない」のいずれかを選択します。
「ファインド」を選択
キャンペーンタイプは、「ファインド」を選択し、「続行」をクリックします。
コンバージョン目標を選択
展開したい消費やサービスに合ったコンバージョン目標を1つ選択します。
カートに追加、購入といった項目から選択可能です。
対象の地域と言語を選択
選択肢の中から対象の地域と言語を選択します。
入札戦略を選択
入札戦略を選択し、1日の平均予算を入力し、「次へ」をクリックします。
ターゲティングを設定
目標に沿ったターゲティングを設定します。
クリエイティブを設定
最後にクリエイティブを設定して対応完了です。
参考:『ファインドキャンペーンを作成する|Google広告ヘルプ 』
まとめ
この記事を読んで、Gmail広告の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
株式会社Unionは、Google広告運用のご相談を承っております。
Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されており、蓄積されたノウハウから短期間で課題を解決に導きます。
また、弊社の広告運用担当はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保持者であり、知識のアップデートを行っております。
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監修者
2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。
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