Facebookは実名登録制のSNSです。
全世界でFacebookを利用しているユーザーは、2022年時点で29.63億人とこれまでで最も多くなっています。
引用:『Meta Earnings Presentation Q4 2022』
2023年現在、Facebookは他の主要SNSを大きく引き離してシェアを獲得している事が明らかになっています。
引用:『Social Media Stats Worldwide』
また日本国内に関しても、Facebookは2,600万人の月間利用者が存在します。
そんなFacebookのプラットフォームを利用したFacebook広告で効果を高める手法の一つに、認定された企業パートナーに依頼して広告運用を行う施策があります。
本記事では、Meta社が認定するMeta Business Partnerの認定要件や成功事例、依頼するメリットや実際に選ぶ際の手順について解説しています。
参考:『【2022年最新】SNSの利用状況まとめ|日本・世界別のアクティブユーザー数も紹介』
関連記事:『Facebook広告運用代行に強い10社の広告代理店を徹底比較』
Contents
Meta Business Partnerとは
引用:『ビジネスの成長についてエキスパートに相談しましょう』
Meta Business Partner(メタビジネスパートナー)は、Meta社の審査を通過し、その技術スキルやビジネスの成長を支援する能力が認められた企業のことで、ブランドや他の企業の広告キャンペーンを代わりに管理します。
これらの企業は、基準を満たすことでMetaビジネスパートナーバッジを獲得し、その優れた専門性をアピールすることができます。
また、Meta社からは以下にあるような優先的なサポートが提供されます。
- 各種推奨事項
- 分析レポート
- 効果測定リソース
- トレーニング
- クリエイティブのベストプラクティス
- Metaエキスパートからのサポートやアドバイス
このように独自の特典を利用することができ、企業の成果を促進するのに役立ちます。
参考:『Meta Business Partners』
参考:『【グラッドキューブ】Meta Business Partnersパートナー名称変更』
関連記事:『Facebook広告の基本!ターゲティング活用ガイド5選』
Meta Business Partnerの認定条件
Meta Business Partnerになるには、以下の条件に関して審査を受ける必要があります。
- 消化金額:180日間の広告消化金額が$5,000(米ドル)以上
- 地域:サポート対象の市場に本社がある
- ビジネスページ:ビジネスマネージャが10以上のFacebookページとリンクされていて、それぞれの過去90年間の広告費用が100ドル以上
- 広告ポリシーコンプライアンス:ビジネスマネージャがFacebookの広告ポリシーに準拠している
Facebookの広告ポリシーについて詳しく知りたい方は、こちらの公式の情報「広告ポリシーの基本チェックリスト」を参照してください。
なおMetaビジネスマネージャとは、Metaビジネスアカウントを管理し、FacebookやInstagramのアセットのコントロールやセキュリティ、プライバシーの維持を行うツールを指します。
Metaビジネスマネージャについては以下の記事で解説しております。
関連記事:『Facebook Business Managerとは?使い方や4つの作成方法を紹介』
参考:『Metaビジネスマネージャ』
参考:『エージェンシーパートナーとは』
Meta Business Partnerの成功事例
広告主であるLittle SleepiesとパートナーであるPopular Paysの成功事例
引用:『Popular Pays by Lightricks』
Popular Paysは、コンテンツクリエイターやインフルエンサーとのコラボレーションを通して、コンテンツ構築、レポート生成などをスムーズに行うためのプラットフォームを提供している企業です。
Popular Paysは、小さい子どもを持つ保護者をメイン顧客とするLittle Sleepiesを支援することになりました。
支援するにあたって、実際に子どもを持つ親であるコンテンツクリエイターを介したブランドストーリーを発信することで、コンバージョンを増加させつつ保護者世代とのつながりを築くことを目指しました。
結果として、広告のクリック率や費用対効果の上昇、顧客獲得単価の減少など幅広い成果を得ることができました。
具体的な成果として、Meta広告マネージャのデータでは以下のように公開しています。
- クリック率59%上昇
- 通常でのキャンペーンと比較し、広告の費用対効果が76%上昇
- 通常でのキャンペーンと比較し、顧客獲得単価が34%減少
参考:『パートナーPopular Paysと広告主Little Sleepies上質なスリープウェアのための上質なコンテンツ』
広告主であるKiabiとパートナーであるJellyfishの成功事例
引用:『Jellyfish』
2005年に創業した「Jellyfish」は、デジタル環境の急速な変化に対応するためにさまざまなサービスを提供している企業です。
具体的には、39の拠点と2,100名以上のスタッフを擁し、テクノロジー、メディア、データ、トレーニングの専門知識を創造性と融合させたサービスを提供しています。
国際的な大手ブランドの未来創造にも寄与しており、取得した認証数は業界トップを誇ります。
オンラインアパレルブランド「Kiabi」の支援では、幅広いユーザーに広告配信を行うダイナミック広告やダイナミックプロダクト広告、ダイナミッククリエイティブ最適化によるカスタムクリエイティブなどのMeta社が提供する自動化ツールを用いました。
結果として、以下の2つの成果を獲得しました。
- 購入意向が5.1ポイント上昇
- オンラインでの売り上げが9.56ポイント増加
参考:『パートナーJellyfishと広告主Kiabi販売ピーク期にコンバージョンを促進』
Meta Business Partnerに依頼してできること
Meta社によって専門知識が認定された企業であるMeta Business Partnerは、広告の掲載や商品の販売、顧客との交流などにおいて、企業の成長支援に関する専門知識を持っています。
具体的にビジネスパートナーができることとして、以下の事柄が挙げられます。
キャンペーン管理
キャンペーン管理パートナーは、キャンペーンの管理、規模の拡大、最適化を支援します。
対象にはクリエイティブ、オーディエンス、予算、スケジュール、レポート、分析などが含まれます。
キャンペーン管理は、キャンペーンの経過観測を行い、結果が狙った通りにならなかった際に瞬時に対応できる利点があります。
参考:『キャンペーン管理とは』
クリエイティブプラットフォーム
クリエイティブパートナーは、画像や動画の新規作成や素材探し、既存のクリエイティブアセットのブラッシュアップを支援します。
広告に画像を加えることのメリットは2つあります。
1つ目は、画像を加えて情報を伝達すると記憶に残りやすいことです。
文字だけでは72時間後に残るのは10%ほどであるのに対して、画像を用いると65%残るという研究があります。
2つ目は、クリック率が上がる点です。
企業名やブランド名など、特有のキーワードである指名キーワードで画像表示したところ、CTRが110~140%ほど上昇したという検証結果があります。
また、具体的な企業名などが入っていないキーワードである非指名キーワードでは、CTRが300~400%ほど上昇したという検証結果があります。
参考:『【Google広告】クリック率が向上する画像表示オプション』
フィードプラットフォーム
フィードプラットフォームパートナーは、広告製品、Facebook Marketplace、Instagramショッピングで使用する商品カタログの作成を支援します。
Facebbok Marketplaceは、地域やカテゴリ、価格でフィルタリングをすることでユーザーの目的の商品を見つけることができるショッピングツールになります。
Marketplaceに商品を出品すると、Marketplaceのユーザーに対してリーチすることが可能になります。
参考:『Marketplaceのしくみ』
効果測定
効果測定パートナーは、Facebookやマーケティングミックスにおけるパフォーマンスのトラッキングを支援します。
効果測定は、売り上げやCV(コンバージョン)数などのマーケティングに関する効果を測定することであり、正しく行われることが求められます。
参考:『広告効果測定とは?その考え方や方法・おすすめツールを紹介』
関連記事:『Facebook広告のコンバージョンAPIとは?運用するメリット2選』
コンバージョンデータ
コンバージョンデータパートナーは、ビジネスの顧客によるオフラインやウェブなどでのアクションをFacebookにつなげて、広告キャンペーンのパフォーマンス向上を支援します。
マーケティング施策における成果の判断の指標であるコンバージョンのデータを基に広告キャンペーンを分析し、課題の発見を行います。
参考:『コンバージョン(CV)とは? Webマーケティングにおける定義と意味』
関連記事:『Facebook広告の計測タグ設置方法4STEP【成果アップのコツも紹介】』
Facebookで販売
自社のオンラインプレゼンスを支えるプラットフォームから直接、店舗のリンクや商品の登録などを行うことができます。
Facebookのオンライン上で売り上げを伸ばす方法は以下の3つの種類があります。
- Metaメッセージプラットフォームでユーザーとつながる
- パーソナライズド広告によって、購入の可能性が高いユーザーに対してリーチする
- Facebook、Instagramでショップ開設を行い、商品を認知してもらう
コミュニティ管理
コミュニティ管理パートナーは、ページやスレッドを利用して、コミュニティの管理やモデレーションを行います。
具体的なコミュニティの管理は以下の通りです。
- ほかのユーザーの招待
- 参加リクエストを承諾
- ユーザーの参加禁止や削除
- コミュニティに関する情報の編集
- その他
参考:『コミュニティを管理する』
メッセージ
メッセージパートナーは、大人数に対応できるメッセージ体験の構築や、チャットを利用したカスタマーサービス、リード獲得、取引の自動化を支援します。
チャットによるカスタマーサービスを導入することは、ユーザーからの問い合わせに対して素早く対応できるという点で利点があります。
参考:『ビジネスの成長についてエキスパートに相談しましょう』
参考:『カスタマーサポートにおける、チャットサポート導入のメリットと注意点』
参考:『オンラインで売上を伸ばす』
Meta Business Partnerの選び方
引用:『パートナーディレクトリ』
Meta社のパートナーディレクトリでは、Metaから専門知識を認められBusiness Partnerとして認定された多くの企業とつながることが可能です。
Facebook、InstagramやMessengerにおいて多種多様な規模でビジネスを支援するパートナーがパートナーディレクトリに掲載されています。
以下では、パートナーを選ぶ際の手順を紹介します。
- ディレクトリを活用して、周辺のパートナーを確認したり、専門家を探したりします。
- パートナーのプロフィールにある「連絡先」ボタンを選択することで、あなたの要求と連絡先の方法を伝えることが可能になります。
- パートナーがあなたと接触し、あなたのビジネスの詳細を把握します。さらに、製品やサービス、価格に関する具体的な情報を提供します。
参考:『ビジネスの成長についてエキスパートに相談しましょう』
参考:『ビジネスの成長を後押しする適切なパートナーを見つける』
まとめ
本記事ではMeta Business Partnerを活用した成功事例を踏まえて、認定条件や、依頼するメリット、実際に選ぶ際の手順について紹介しました。
この記事を読んで、Facebook広告運用の最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
弊社ではFacebook広告運用代行というサービスを展開しております。
Facebook広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。