採用活動や社員研修など、あらゆるビジネスシーンで動画が活用されるようになっているため、動画制作に興味・関心がある方もいるでしょう。
しかし、動画制作をする上で気になるのが「費用」です。
動画制作に必要な費用やその内訳について理解しておくことで、完成イメージに近い動画を適切な予算内で制作することができます。
無駄な費用をかけないためにも、動画制作の費用相場について理解しておきましょう。
今回は動画制作の費用相場について解説します。
この記事を読めば、制作したいイメージの動画がいくらで作れるか分かるようになるはずです。
ぜひ、参考にしてみてください。
関連記事:『動画広告3つの効果!動画広告の制作方法や成功事例まで解説!』
Contents
【工程別】動画制作の費用相場
動画の制作費用は「企画費+人件費+諸経費」で成り立ちます。
- 企画費:シナリオ作成や進捗管理など
- 人件費:制作スタッフやキャストの費用
- 諸経費:機材やスタジオのレンタル費用
それぞれ詳しく解説していきます。
なお、ここで紹介する費用はあくまで動画制作までです。
制作後の編集費用は含まれていません。
参考:『動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介【2024年最新版】』
企画費:約15~50万円
動画制作の企画とは、動画を制作する上で軸となる台本の作成からスケジュールの考案、管理までを担う工程です。
具体的に説明すると「実写とアニメーションのどちらが適切か」「どのようなシナリオを作成すべきか」などが含まれます。
そのため、企画段階では主に「企画構成」「ディレクション」「シナリオ作成」の費用が必要になります。
企画費用の内訳
企画構成 | 動画制作の企画・構成の考案 | 3~15万円 |
ディレクション | 映像制作のディレクション | 5~25万円 |
シナリオ作成 | 動画のシナリオを作成 | 5~10万円 |
人件費:約5~300万円以上
動画制作の人件費とは、動画を制作する上で必要になってくる人材のリソースです。
具体的には、撮影スタッフのほかに、キャストの手配などが必要になります。
人件費の内訳
実写 | キャスト、編集者、ナレーター、撮影スタッフなど | 5~300万円以上 |
アニメ | キャスト、イラストレーター、アニメーター、ナレーター、撮影スタッフなど |
ナレーターに関しては声優と契約することもあります。
参考:『動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介【2024年最新版】』
諸経費:約5~50万円
動画制作の諸経費とは、動画を制作する上で必要な機材や遠征費などをいいます。
カメラや照明などの撮影機材やレンタル費、ロケ地の利用料や宿泊費、スタジオ費などのあらゆる費用が含まれます。
また、諸経費は撮影日数に応じて大きく変動します。
そのため、撮影場所に参加をして撮影し直しが起きないように映像を確認しておきましょう。
制作動画が実写かアニメかによっても諸経費は大きく変動します。
諸経費
撮影 | スタッフやキャストの人件費 | 8~35万円 |
機材 | カメラや照明機材などのレンタル代 | 5~50万円 |
ロケハン | 撮影場所の調査、利用料 | 2~10万円 |
参考:『動画制作・映像制作の相場・料金表を用途別・時間別(1分・3分)に解説!費用を抑える方法と外注依頼のポイントも紹介【2024年8月最新版】』
なお、最近目にすることが多くなった漫画動画の作り方については以下で解説しております。
関連記事:『YouTube漫画動画の作り方!大切な4ステップを解説!』
【種類別】動画制作の費用相場
動画制作の費用相場は、サービス紹介動画やマニュアル動画など種類に応じて変動します。
希望する動画の制作費用を把握しておきましょう。
サービス紹介動画:約30~100万円
サービス紹介動画の平均費用は約30~100万円で、目的に応じて異なってきます。
自社で保有している画像やロゴの素材を動画制作に使用すれば、少ない予算で動画が制作できます。
その一方で、商品撮影や演出にこだわる場合は予算を確保しなければいけません。
サービス紹介動画は、どのような動画を作りたいかに応じて費用相場が変動しがちです。
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
関連記事:『【業界別】サービス紹介動画の成功事例14選!動画の作り方まで解説』
マニュアル動画:約30~80万円
マニュアル動画の費用相場は約30~80万円と他の動画と比較して安いです。
その理由は、シナリオは作成する必要がありますが、撮影は固定カメラを設置するだけで済み、編集作業の負担も少ないためです。
マニュアル動画の尺は短めであることも、制作費用の安さに関係しています。
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
採用動画:約50~200万円
採用動画の費用相場は約50~200万円と幅が広いです。
先輩社員へのインタビュー形式の採用動画であれば、スタジオのレンタルやキャスティングの手配が必要ありません。
撮影時間も短く編集の負担が少ないため、安価な価格で制作できます。
その一方で、企業理念やビジョンなど会社説明動画を制作する場合には企画が必要です。
ブランディングを強化したい場合は、キャスティングや撮影技術にもこだわらなければいけません。
そのため、動画の制作費用が高くなります。
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
関連記事:『インタラクティブ動画をマーケティングで活用する5つのメリット』
会社紹介動画:約50~200万円
会社紹介動画の費用相場も約50~200万円と幅が広い傾向にあります。
企業の知名度を上げるためにアニメーションやCGグラフィックなど華やかな演出を入れてこだわる場合は費用が高くなります。
会社紹介動画はPRの一環として、自社の外観と内観を撮影したり企業理念を取り入れることで理解してもらいやすくなるでしょう。
そのため、会社紹介動画を制作したい場合は、ある程度の予算を確保しておきましょう。
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
関連記事:『TikTokに企業のPR動画を投稿してマーケティングする4つのメリット』
セミナー動画:約30~80万円
セミナー動画の費用相場は約30~80万円で、他の動画と比較して安いです。
その理由は、主催セミナーを撮影するだけのため、制作会社側がゼロから企画する必要がないためです。
また、カメラを固定して主催セミナーを撮影すればよいため、撮影スタッフやキャスティングの手配も必要ありません。
しかし、セミナー動画の尺は60分程度と長いため、編集作業の負担が大きくなります。
編集にこだわれば、セミナー動画のクオリティはアップするため、どの程度の品質を求めたいかに応じて予算を確保しておきましょう。
参考:『動画広告の制作費相場と費用をおさえる方法!』
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
【費用別】動画制作の事例
種類別の動画制作の費用相場は理解して頂けたと思いますが、費用ごとにどの程度のクオリティの動画が制作できるのでしょうか?
ここからは、実際に制作された動画の費用別に事例を見ていきます。
50万円以下の動画
引用:『Crevo Video Production ヘアケア商品「ラサーナ」』
50万円以下の動画でも、伝えたいメッセージを上手く訴求できます。
自社で保管している素材を使用したり、動画の尺を短くしたりするなど工夫をすれば制作費用が抑えられます。
その分を企画や編集費用が充てられるため、高品質な動画が制作可能です。
株式会社ヤマサキ様の事例には、商品素材が上手く利用されています。
ナレーションが入っており、商品の魅力が伝わりやすい動画になっています。
参考:『デジタルサイネージ動画ヘアケアシリーズ「La Sana(ラサーナ)」』
関連記事:『動画活用の成功事例5選!動画の種類別に制作方法をご紹介』
50~99万円の動画
引用:『Crevo Video Production 中古車検索アプリ「カーセンサー」紹介動画』
50~99万円の動画であれば、オリジナルのイラストを描いてストーリー性のあるアニメーション動画が制作できるため、独自の世界観が演出できます。
また、ビデオ映像を依頼することも可能です。
中古車検索アプリ「カーセンサー」の事例では、ニーズが異なる3人がカーセンサーアプリをどのように利用するかがアニメーション動画で表現されています。
独自の世界観が描かれており、余韻が残る動画になっています。
参考:『Crevo Video Production 中古車検索アプリ「カーセンサー」紹介動画』
100~299万円の動画
引用:『Crevo Video Production 子供向けプログラミング教育サービス「embot」サイト掲載用動画』
100~299万円の動画であれば、高品質な映像動画が制作できます。
その理由は、撮影場所を変更したり、キャスティングが行えたりできるためです。
アニメーション動画を希望したい場合は3DCGを使用するなど幅広い表現ができるようになります。
子供向けプログラミング教育サービス「embot」の事例は、企画・撮影・編集の全ての工程で細部までこだわられていることがわかります。
参考:『サービス紹介動画子供向けプログラミング教育サービス「embot」』
関連記事:『動画制作会社でおすすめのベンチャー企業11選!選び方まで解説!』
300万円以上の動画
引用:『Crevo Video Production 求人情報サイト「働くナビ!」サービス紹介動画』
300万円以上の動画であれば、さまざまな撮影技術が活用でき、表現の仕方の選択肢が増えます。
また、撮影機材にこだわれるため映像の画質にこだわれます。
アニメーション動画を制作したい場合は、細かな動きや音楽にこだわることが可能です。
求人情報サイト「働くナビ!」のアニメーション動画は、オリジナル音楽が制作されており、独自性が溢れた作品となっています。
参考:『サービス紹介動画求人情報サイト「働くナビ!」』
参考:『動画制作・映像制作の費用相場-動画の長さ別の費用から費用を抑えるポイントまで解説』
関連記事:『【無料】動画に使えるBGM素材サイト14選!TikTokやYouTubeに!』
動画制作費用に関するよくある質問
最後に動画制作費用に関して、よくある質問をご紹介します。
Q.動画制作費用を安く抑えるコツはありますか?
動画制作費用を安く抑えるコツには、以下のようなものがあります。
動画制作費用を安く抑えるコツ
- 自社でシナリオを作成する
- 画像や動画の素材を自社で集めておく
- 優先順位を決めておき予算内で制作してもらう
- 動画の尺を短くする
参考:『動画広告の制作費相場と費用をおさえる方法!』
参考:『動画制作の相場とは?用途や長さ別の料金表や費用を抑えるポイントまで解説』
関連記事:『動画広告はアプリですぐ作れる!便利な動画制作アプリ11個を紹介!』
Q.動画制作を依頼する前にやるべきことはありますか?
動画制作を依頼する前に、理想に近いサンプル動画を探しておきましょう。
その理由は、制作会社とサンプル動画を共有して、理想のイメージを伝えておけば、イメージ通りの動画を制作してもらえるためです。
また、イメージの相違による撮影し直しなどのトラブルが起きません。
そのため、イメージに近いサンプル動画を探しておきましょう。
参考:『動画制作の依頼に必要な10の準備リストをプロが解説【2024年最新版】』
Q.動画制作会社の選び方を教えてもらえますか?
動画制作会社を選ぶ場合は、過去の制作実績を確認して希望に近いものを作ってもらえるかを確認してみてください。
また、担当者の知識や経験を確認して、寄り添った提案をしてくれるかを確認しておけば動画制作の失敗を防止できます。
参考:『動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介【2024年最新版】』
関連記事:『VYOND(ビヨンド)でビジネスアニメ動画を未経験者が2時間で作成する方法』
まとめ
動画制作の費用相場は10万円~500万円とピンキリですが「企画費」「人件費」「諸経費」の概算を把握しておけば、大まかな費用相場が分かり、安心して動画制作を依頼できるようになるでしょう。
この記事では、費用を安く抑えるコツまでご紹介しましたので、ぜひ動画制作に挑戦してみてください。
弊社では成果にこだわる広告動画制作というサービスを展開しております。
自社チャンネルや動画広告を含む200本以上の漫画動画制作の実績があります。
漫画動画の制作でお困りでしたら是非お気軽にご相談ください。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。