日本国内において最も利用されているSNSはLINEであり、LINE広告はそのLINE内で利用することができる広告媒体です。
引用:『株式会社エイチームウェルネス』
LINEヤフー公式の情報によると、スキンケアブランドなどを展開している株式会社エイチームウェルネスは、LINE広告を利用し3か月でコンバージョン数を10倍に上昇させることに成功しました。
また、他の媒体と比較しても15%高い顧客単価を得ることに成功しています。
このように活用方法次第で高い成果を発揮できるLINE広告ですが、配信するにはLINE広告の審査を通過する必要があります。
本記事では、LINE広告における審査基準や審査にかかる期間、審査に落ちる例と対処法について解説します。
関連記事:『LINE広告はどこが強み?4つのメリットと3つの成功事例を紹介』
参考:『2024年1月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)』
参考:『3カ月でCV10倍を達成したエイチームウェルネスのLINE広告改善テクニック』
Contents
LINE広告とは
引用:『LINEヤフーの強み』
LINEは、2023年9月時点で月間アクティブユーザー9,600万人に達しているコミュニケーションアプリです。
同時点で毎日サービスを利用するユーザーの割合が86%に達しており、日本国内で広く利用されている強力なプラットフォームになります。
LINE広告はそのLINE上に配信される広告です。
引用:『LINE広告』
LINE広告の主な配信面は以下の通りです。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- LINE マンガ
- LINEポイントクラブ
- LINE ショッピング
- LINE 広告ネットワーク
LINE広告を配信するうえでのガイドラインに関して詳しく知りたい方は、こちらの公式の情報である「LINE広告審査ガイドライン」を参照してください。
参考:『LINEヤフーの強み』
参考:『LINE広告の審査って何日?種類や落ちないコツを5分で解説!』
参考:『【現場で役立つ】LINE広告の審査基準と通過のための注意点を徹底解説!』
参考:『LINE広告で審査落ち!ポリシーと対処法、審査に落ちやすい例を丁寧に解説』
LINE広告審査の種類
LINE広告を出稿するにあたり、事前に以下の3つの審査を通過する必要があります。
- 広告アカウント審査
- クリエイティブ審査
- 広告審査
参考:『LINE広告の審査って何日?種類や落ちないコツを5分で解説!』
それぞれ以下で詳しく解説します。
広告アカウント審査
まず、LINE広告の審査に進むには、広告用のアカウント作成が必要です。
広告アカウント審査はオンライン上で行われ、申込みから広告配信までの全手続きが含まれます。
重要なポイントは、入力内容の正確性と業種やサービス内容の事前確認です。
特定の業種やサービスは広告掲載が認められない場合があるため、事前に確認が必要です。
出稿できない業種やサービスに関して詳しく知りたい方は、こちらの「LINE広告審査ガイドライン」を参照して下さい。
審査過程では入力の不備もチェックされるため、細心の注意が必要です。
広告アカウント審査で具体的に確認される内容は以下の通りです。
- 請求先情報
- 広告主情報
- 商材情報
- 基本情報
なお、広告アカウント審査は以下の2つの条件が満たされた際に審査が開始されます。
- 広告アカウントの作成が完了している。
- 広告アカウントに紐づけられた請求先にクレジットカード情報の登録が完了している。
参考:『LINE広告 審査の基本』
参考:『LINE広告の審査って何日?種類や落ちないコツを5分で解説!』
参考:『【現場で役立つ】LINE広告の審査基準と通過のための注意点を徹底解説!』
審査に落ちる例
引用:『LINE広告の広告アカウント審査 よくある5つの否認理由と注意ポイント』
広告主情報に関しては、「広告主正式名」の欄と「広告主ウェブサイトのURL」の欄の記載内容に注意する必要があります。
広告主正式名
会社名を略すことは禁止されています。
「株式会社」なども含め、すべて正式名称で記載しましょう。
- 〇:LINE株式会社
- ×:LINE、株式会社LINE
広告主ウェブサイトのURL
遷移したページ内には、広告主の代表者名や所在地、事業概要などの情報を記載し、詳細情報を確認できるようにしておく必要があります。
遷移先のWebページが無効な場合や、広告主の詳細情報を明記していない場合は審査で落ちる可能性が高いです。
参考:『LINE広告 審査の基本』
参考:『LINE広告の広告アカウント審査 よくある5つの否認理由と注意ポイント』
クリエイティブ審査
クリエイティブ審査は、配信される画像や動画、アプリに関する審査です。
この審査により、ユーザーに不快感を与えるクリエイティブでないかや、LINEロゴの誤認を与えるサービスでないかなどが確認されます。
商材やサービス自体はLINE広告で宣伝可能であると判断された場合でも、表現が不適切であると認識された場合は、クリエイティブ審査で承認されない場合があります。
審査に落ちる例
実際にクリエイティブガイドラインの内容を踏まえて、クリエイティブ審査に落ちてしまう画像の例と注意点を紹介します。
ユーザーが不快と感じる恐れがある表現
引用:『LINE広告審査ガイドライン』
特定のコンプレックスを露骨に描写したり、暴力や反社会的な要素を連想させる表現、さらには水着や下着に関連するコンテンツで訴求内容と一致しない画像を使用することは禁止されています。
加えて、高速で明滅したり、振動したり、繰り返し単純なパターンを表示する映像、および関連のない不快な音声を使用する広告も禁止されています。
誤認表示に該当する可能性がある表現
引用:『LINE広告審査ガイドライン』
商品やサービスの実際の品質や価格を誤って向上させるような表示は許可されていません。
例えば、製品が「国産」であると宣伝しているが実際は外国産である「優良誤認表示」や、価格が1,000円であると示唆するが実際は異なる条件である「有利誤認表示」などが含まれます。
また、「ランキング表現(受賞歴含む)」「最大」「業界トップ」「世界初」といった最大級の表現を使用する場合、それらの主張の正確性を証明するために、情報の出所と調査機関の名前、調査の年を明示する必要があります。
参考:『LINE広告審査ガイドライン』
広告審査
広告審査では、商品や遷移先のランディングページ、アプリの審査を行います。具体的な審査対象は下記の通りです。
- タイトル
- ディスクリプション
- アクションボタン
- ランディングページ(Webサイトへ遷移する場合)
- 遷移先アプリ(アプリ広告である場合)
引用:『【LINE広告】広告&クリエイティブ審査の基本ルール』
広告の内容と遷移先ランディングページの内容が一致しているかなどが審査されます。
加えて、遷移先ページには下記にある4つの情報をユーザーに分かりやすく記載しておく必要があります。
- 広告主正式名称
- 広告主住所
- 代表者名
- メールアドレス、もしくは電話番号といった問い合わせができる連絡先
なお、広告審査はクリエイティブと合わせて広告審査が行われます。
審査が開始されるタイミングは以下の条件が満たされた際になります。
- 広告アカウントの承認が完了している。
- キャンペーンや広告グループ、広告を作成して保存が完了している。
参考:『LINE広告 審査の基本』
参考:『【現場で役立つ】LINE広告の審査基準と通過のための注意点を徹底解説!』
参考:『LINE広告で審査落ち!ポリシーと対処法、審査に落ちやすい例を丁寧に解説』
審査に落ちる例
引用:『広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点 -記事風のランディングページ編-』
広告審査では、広告とランディングページで訴求している内容がそれぞれ異なっている場合、審査に落ちてしまいます。
また、LINE広告から他のWebページに移動する際には、遷移先のランディングページおいて以下の3点に当てはまるものは、審査に落ちる可能性が高くなります。
- ページクリック報酬を主な目的としており、クリックの誘導を促すページ
- 情報量が乏しく、ユーザーに対して有益な情報が提供されていないページ
- 他のWebサイトへのリンクを利用していたり、複数の広告が同ページに掲載されているページ
参考:『LINE広告 審査の基本』
参考:『【現場で役立つ】LINE広告の審査基準と通過のための注意点を徹底解説!』
LINE広告審査に必要な日数
LINE広告の審査にかかる日数は、広告アカウントの審査、クリエイティブ審査・広告審査ともに5営業日程度とされています。
広告アカウント | 5営業日程度~最大10日程度 |
クリエイティブ審査・広告審査 | 5営業日程度~最大10日程度 |
なお、クリエイティブ・広告審査には、広告アカウントがすでに承認されているか否かによって以下の2通りの場合が考えられます。
広告アカウント承認前に広告作成が完了している場合
この場合は、広告アカウントが承認されてから5営業日ほどで審査が行われます。
広告アカウント承認後に広告作成を完了した場合
この場合は、広告の作成が完了してから5営業日ほどで審査が行われます。
注意点として、広告の審査期間は、提出された申請の数や内容によって変動することがあります。
また、審査は通常、土日祝日を除く平日(営業日)に行われます。
ただし、年末年始などの長期休暇の前後は、審査に要する時間が通常の平日と異なる場合があります。
LINE広告の審査は余裕を持って申請しましょう。
参考:『LINE広告の審査に必要な日数はどのくらいですか?』
参考:『LINE広告の審査って何日?種類や落ちないコツを5分で解説!』
LINE広告の審査に落ちた時の対処法とは
広告アカウント審査で落ちた場合
広告アカウント審査で落ちた場合、広告主情報や商材情報、LINE公式アカウントに関連する問題に該当したのであれば、それらの情報を修正することで再審査を受けることができます。
しかし、審査に落ちてしまった理由が「掲載不可(弊社ガイドラインによる)」の場合は再審査が許可されず、該当の広告アカウントでの広告配信は不可能です。
再び公式アカウントを利用したい場合、もう一度新たに広告アカウントを作る必要があります。
参考:『LINE広告の審査日数は?審査落ちと対策方法について解説!』
参考:『LINE広告で審査落ち!ポリシーと対処法、審査に落ちやすい例を丁寧に解説』
クリエイティブ審査もしくは広告審査で落ちた場合
LINE広告が公開されると、広告の名前と配信状況以外の編集を行うことができません。
そのため、広告の内容やクリエイティブの審査に通過しなかった場合は、問題がある部分を修正して新たに広告を作成し直す必要があります。
新しい広告を作成後は自動的に審査プロセスに入ります。
ランディングページに関する問題で広告審査に落ちた場合
ランディングページに関する問題で広告審査に通らなかった場合は、新しい広告を作成する必要はなく、ランディングページの該当箇所を修正することで再審査を申請できます。
ランディングページ再審査の依頼手順は以下の通りです。
1.「ランディングページの再審査を依頼」を選択
引用:『ランディングページの再審査を依頼する』
LINE広告マネージャーのホーム画面にあるメニューバーをクリックし、共有ライブラリの中から「ランディングページの再審査を依頼」を選択します。
2.該当する審査ステータスをクリック
引用:『ランディングページの再審査を依頼する』
修正したランディングページのURLを検索して、該当する審査ステータスの「再審査を依頼」をクリックします。
3.「OK」をクリック
URLを確認した後に、「OK」を選択して再審査依頼が完了です。
参考:『LINE広告で審査落ち!ポリシーと対処法、審査に落ちやすい例を丁寧に解説』
参考:『ランディングページの再審査を依頼する』
まとめ
本記事では、LINE広告における審査基準や審査期間、審査に落ちる例と対処法について解説しました。
この記事を読んで、LINE広告の運用が少しでも難しいと感じた方は、広告代理店に運用を代行することをおすすめします。
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監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。