飲食店や美容室のような店舗ビジネスや、クリニックなどの集客手段として注目を集めているローカルSEO。
通常のSEOと比較すると本格的に取り組んでいる企業がまだ少ないこともあり「導入したいけれどローカルSEOの全貌がわからない」「ハードルが高そう」と感じている方も多いのではないでしょうか。
株式会社フルスピードが行なった調査によると、2020年8月~2021年7月の期間で10業界のGoogleマイビジネス(Googleビジネスプロフィールの旧名称)の表示合計の全体平均は前年比123%でした。
店舗ビジネスにおいての導入・認知度が上昇傾向にあることが読み取れます。
参考:『株式会社フルスピード『【2021年MEO調査】Google マイビジネス表示平均は123%成長 直近1年でのGoogle マイビジネス・Google マップのニーズはどう変化したか』』
今回は、導入にあたって押さえておきたいローカルSEOの基本情報や、ローカルSEOとともに言及されることが多い「MEO」との違い、効果的な対策方法についても解説します。
また、内容を充実させることで集客の拡大につながる「Googleビジネスプロフィール」の活用法についても触れました。
これからローカルSEOの対策を始める方は、ぜひ最後までチェックしてください。
Contents
ローカルSEOとは
ローカルSEOとは、「エリア名+キーワード」でWeb検索をした際に、検索したユーザーそれぞれの位置情報に応じて上位表示されるように最適化することを指します。
たとえば、恵比寿周辺ですぐに入れるカフェを探している時「恵比寿 カフェ」と検索する方が多いでしょう。
このような特定の地域を含んだキーワードでの検索をローカル検索といいます。
スマートフォンの普及により、10数年前と比較するとWeb検索は格段に手軽になりました。
今すぐに入れるお店を探す場合や、現在地付近で利用できる施設などを探す場合に、「梅田 焼肉」「広島 ホテル」などのキーワードで検索をすれば、マップとともに店舗や施設の候補が表示されます。
引用:『Googleマップ』
このように、ローカルSEOは地域に特化したSEO対策であるため、飲食店や美容室、クリニック、ホテルなどの実店舗を運営するビジネスでは注目を集めています。
参考:『GMO TECH株式会社『ローカルSEOとは?SEO・MEOとの違いや効果・メリット、基本的な対策ポイントと注意点を解説』
なお、特定の地域に居住・通勤するターゲットに向けて広告を運用する「エリアマーケティング」については、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事: 『Web広告の運用でエリアマーケティングを成功させる3ポイント』
SEOとの違いは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略称で「検索エンジン最適化」を指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンのアルゴリズムにのっとり、検索結果に自社のWebサイトを上位表示させるための施策です。
ローカルSEOは、その中でもエリア名を含む検索に特化したSEO施策であるため、地域性の高いビジネスとの親和性が高いです。
一方で、SEOは検索エンジン全体に対する施策であり、Webサイトのコンテンツを充実させたり、内部構造を改善することで検索エンジンでの上位表示を目指します。
これらのことから、「ローカルSEO」はSEOの一部であるといえます。
下記では、SEOを含む検索エンジンマーケティングであるSEMについてご紹介しています。
関連記事:『5分でわかるSEM!SEOとリスティング広告の違いと使い方を解説』
MEOとの違いは?
MEOは「Map Engine Optimization」の略称で「マップエンジン最適化」を意味します。
エリア名を含む検索をした際に自社の情報を上位表示させるための施策を指すため、MEOはローカルSEOと同義です。
どちらの言葉も同じ内容を指していますが、MEOという言葉が使われているのは日本のみです。
海外ではローカルSEOの呼称が使われています。
ローカルSEOの種類
ローカルSEOには、大きく分けて以下の2種類があります。
ここでは、ローカルSEOの表示形式であるローカルパック・ナレッジパネルの詳細を解説します。
- ローカルパック…通常のローカルパック・ローカルスナックパック・ローカルABCパック・ローカルファインダーの4種類
- ナレッジパネル…検索キーワードが店舗名、施設名、会社名などの固有名詞のときに表示される
ローカルパック
ローカルパックとは、地域名を含むキーワードでローカル検索をした際にマップとともに表示される店舗・施設情報を指します。
ローカルパックの機能がリリースされるまでは、検索結果の上位には大手の予約サイトやポータルサイトが表示されることが多く、特定の店舗が検索上位を獲得するのは難しいとされていました。
しかし、ローカルパックの導入によりにローカルSEOが活性化され、地域名を含むキーワード検索をしたユーザーへの訴求が可能になりました。
ローカルパックには、以下の4つの形式があります。
- 通常のローカルパック
- ローカルスナックパック
- ローカルABCパック
- ローカルファインダー
通常のローカルパック
ローカルパックの中で最も一般的な表示タイプです。
「エリア名+キーワード」で検索した際にもっとも多く表示されるのが通常のローカルパックになります。
このローカルパックはオーガニック検索(自然検索)の検索結果よりも上位に表示されるため、ユーザーの視認性が非常に高くなるのが特徴です。
表示されるのは3件までで、主に下記の項目をピックアップして生成された情報が検索結果の上部に表示されます。
- ビジネス名
- クチコミの評価
- クチコミの数
- 業種
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- オンライン予約・ホームページ・ルートへのリンク
ローカルスナックパック
飲食業やサービス業を対象にローカル検索をした際に表示されることが多いのが、ローカルスナックパックです。
写真付きでビジネス情報が掲載されるため、店舗・施設の様子や料理などをビジュアルで訴求できるところがメリットといえます。
ローカルスナックパックは、主に下記の項目をピックアップして生成されます。
- ビジネス名
- 画像
- 住所
- クチコミの評価
- クチコミの数
- 業種
- 営業時間
こちらの表示形式では、ローカルパック上に電話番号やオンライン予約・ホームページ・ルートへのリンクは掲載されません。
クリックすれば詳細が閲覧できます。
ローカルABCパック
ローカルABCパックは、評価の影響を受けにくいビジネスや業種に適用される表示形式です。
生活のインフラとなる金融機関や公共施設、コンビニエンスストア、ドラッグストア、駐車場などが対象となります。
主に下記の項目をピックアップして生成されます。
表示の際は「A」「B」「C」のアルファベットが割り振られます。
- ビジネス名
- 業種
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- ホームページ・ルートへのリンク
ローカルABCパックは、ほかの表示形式と異なりクチコミ(星の数)や写真が掲載されません。
ローカルファインダー
ローカルパックでリストの下部にある「さらに表示」をクリックすると表示されるのがローカルファインダーです。
該当エリア内の店舗・施設をまとめたリストですが、ユーザーがクリックしなければ閲覧されないため、ローカルパックの上位3店舗と比べると発見性は低くなります。
参考:『SO Technologies株式会社『ローカルパックとは?種類や表示されるためのポイントを解説』 』
なお、ユーザーの検索キーワードによってはローカルパックよりも上部にリスティング広告が表示される場合もあります。
リスティング広告の仕組みについては、以下の記事で解説しています。
関連記事:『検索連動型広告とは?仕組みと運用開始までの12のステップを解説』
ナレッジパネル
ナレッジパネルは、お店の名前や企業名などの固有名詞で検索した際に、検索結果の右側に表示される詳細情報のボックスを指します。
Googleビジネスプロフィールの登録情報をもとに、主に下記を表示させられます。
- ビジネス名
- 画像(店内や外観
- 業種
- 所在地
- 電話番号
- 営業時間
- オンライン予約・ホームページ・ルートへのリンク
- ビジネスについての説明
- クチコミの評価
- クチコミの数
- 混雑する時間帯
ユーザーは、店舗や施設のホームページを開かなくてもビジネス情報の閲覧が可能です。
ビジネスプロフィールを細かく入力し、ナレッジパネルを充実させることで集客効果を期待できます。
参考:『GMO TECH株式会社『ローカルSEOとは?SEO・MEOとの違いや効果・メリット、基本的な対策ポイントと注意点を解説』』
ローカルSEOのメリット
ローカルSEOのメリットとしては以下の4点が挙げられます。
- 表示順位が高い
- 低コストで実施できる
- 競合が少ない
- 来店・予約の見込みが高いユーザーにアプローチできる
表示順位が高い
「エリア名+キーワード」で検索をすると、多くの場合検索の上位にローカルパック(Googleビジネスプロフィールに登録してある情報のリスト)が出ます。
マップとともに表示されるため視認性が高く、店舗や施設のアピールに大きな効果が期待できます。
ローカルパックでは、店名(施設名)のほか住所や写真、クチコミの件数や評価の星数などが確認できます。
さらに詳細情報をクリックすれば、電話発信や経路案内へのリンクが表示されるため、予約や来店への導線としても役立てられます。
とくに、SEOの上位を予約サイトやポータルサイトが占める飲食や美容室、ホテルなどの業種では、それよりも上部に表示させることができるのは大きなメリットでしょう。
関連記事:『【集客ツール】Googleビジネスプロフィールの5つの機能とその効果』
低コストで実施できる
コストをかけずに実施できるところも、ローカルSEOのメリットの一つです。
後ほど詳しく解説しますが、ローカルパックが生成される際の情報はGoogleビジネスプロフィールの登録内容を元にしています。
そのため、ローカルSEOはおもにビジネスプロフィールへの登録情報を正確にしたり、内容を充実させたりして対策を行います。
Googleビジネスプロフィールへの登録や運用には、基本的に費用はかかりません。
自社のサイトやコンテンツを運用するSEOと比較すると、金銭的な面だけでなく人員や時間にかかるコストも抑えられるところが魅力です。
競合が少ない
対象が店舗の近隣にエリアに限定されるため、競合が少ないところもローカルSEOのメリットです。
「梅田 焼肉」で対策をする際、競合となるのは同エリア・同業種のお店だけに絞られます。
またSEOと比べると一般的な認知度も低く、対策をしていない企業や店舗も多く見受けられます。
なるべく早い段階で対策を始めて、運用のノウハウを習得しましょう。
来店・予約の見込みが高いユーザーにアプローチできる
「エリア名+キーワード」で検索をするユーザーは、今すぐ店舗や施設を利用したいと考えていたり、近いうちに利用する予定がある場合が多いため、ローカルSEOに力を入れることで見込みの高い層にアプローチが可能です。
SEOの検索結果に表示されるWebページと異なり、店名(施設名)だけでなく住所・画像・営業時間といった情報を訴求できるのも特徴です。
詳細をクリックしなくても情報を得られるのは、ユーザーにとっても大きなメリットといえるでしょう。
ローカルSEOの対策方法
ローカルSEOに取り組む際、自社店舗のサービス内容についての公式情報の登録やクチコミの管理などを行います。
これらの作業を行いローカルSEOの対策を効率的に進めるにはGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の活用が効果的です。
Googleビジネスプロフィールは2021年12月に「Googleマイビジネス」から現在の名称に改称されています。
アイルランドのStatcounter社は、日本での検索エンジンのシェア率について下記の調査結果を発表しています。
【PC】Google72.8%、Yahoo!9.5%、Bing16.7%
【モバイル】Google80.6%、Yahoo!17.5%
引用:『Statcounter社『Desktop Search Engine Market Share in Japan – May 2023』』
引用:『Statcounter社『Mobile Search Engine Market Share in Japan – May 2023』』
ほとんどのユーザーが検索ブラウザとしてGoogleを利用していることから、ローカルSEOに取り組む際はまずGoogleの対策から着手するのがおすすめです。
当記事でも、GoogleでのローカルSEOの対策方法を中心に解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録する
まずはGoogleビジネスプロフィールへ店舗情報を登録しましょう。
ローカルSEO対策の第一歩として、Googleビジネスプロフィールに豊富なビジネス情報を掲載することが非常に重要になってきます。
なぜなら、ローカル検索における検索結果ではGoogleビジネスプロフィールに登録された情報が優先的に表示されるからです。
Googleビジネスプロフィールに登録していない場合は、Google検索により自動生成された内容がユーザーに表示されるため、不確実な情報をユーザーに届けてしまう可能性があります。
ユーザーに正確で正しい情報を提供するためにも、ローカルSEO対策をしたい方はGoogleビジネスプロフィールの登録を必ず行いましょう。
参考:『Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法』
Yahoo!プレイスでも対策可能
引用:『Yahoo! プレイス』
Yahoo!のローカルSEO対策を強化するサービスとしては、Yahoo!プレイスがあります。
Yahoo!プレイスとは、Yahoo!JAPANが無料で提供している企業向けの情報発信ツールです。
機能としてはGoogleビジネスプロフィールとほどんど変わりなく、店舗名、電話番号、住所、営業時間などのビジネス情報を登録することができます。
特徴としてはPayPayやYahoo!JAPAN IDとの連携が可能という点があります。
Googleビジネスプロフィールに比べてYahoo!プレイスを対策している店舗は少ないため、こちらを取り入れてみるのも有効でしょう。
ローカルSEOで成果を上げるための4つのポイント
ローカル検索をするユーザーを集客に繋げるためには、どんな施策が有効なのでしょうか。
ここからは、ローカルSEOを取り組むにあたって知っておきたい施策のポイントについてご説明します。
ユーザーが「エリア名+キーワード」で検索をかけた際に表示されるローカルパックでは、該当エリアの店舗や施設のなかから3つをピックアップして表示されます。
それ以外はローカルパックと比較すると目立ちにくいローカルファインダーに集約されるため、上位3つに選出されることが重要です。
ローカルパックのランキングに影響する項目は、以下の4点です。
これらを意識することでローカルSEOで成果を出しやすくなります。
- 検索キーワードとの関連性
- 対象エリアからの距離
- 視認性の高さ
- NAPを表記する
検索キーワードとの関連性
ユーザーが検索したキーワードと、Googleビジネスプロフィールに登録されている内容の関連性が高いと、ローカルパック上位3つに表示されやすくなります。
関連性を高めるためには、ビジネスプロフィールに登録できる項目をできる限り埋めてプロフィール情報を充実させることが重要です。
また、プロフィール内でも検索で狙いたいキーワードを適切に使用することが重要です。
たとえば「梅田 焼肉」のキーワードでローカル検索された際のローカルパックへの表示を狙うなら、基本情報の登録に加えて、ビジネスの説明欄などに「梅田」や「焼肉」というキーワードをできる限り多用します。
ただし訴求を強めようとするあまり誤った情報を登録しないように注意しましょう。
具体的には、正式な店名が「お肉のABC」であるにもかかわらず「梅田の美味しい焼肉屋さんABC」などとするのはGoogleのポリシーに違反します。
ペナルティーを受ける可能性もあるので、Googleビジネスプロフィールには正しい情報を掲載するよう努めましょう。
参考:『Google『禁止および制限されているコンテンツ』 』
対象エリアからの距離
検索された地域名と店舗・施設との間の距離も、ランキングを決める要素の一つです。
また地名を入れずに検索した場合(例:「近くの焼肉」)は、ユーザーの現在地との距離が評価の対象となります。
例えば、「美容院」というような具体的なエリア名を含まずに検索した場合、検索結果にはユーザーの現在地から近い店舗が優先的に表示されます。
ローカル検索をするユーザーを取りこぼさないように、所在地の情報は正確に入力しましょう。
視認性の高さ
視認性とは、ビジネスの認知度の高さを指します。
一般的に知名度があるかどうかも、ローカルパックのランキングを決定付ける要素の一つです。
たとえば対象エリアで広く知られている店舗や施設などは、オフラインでの知名度も評価に影響します。
またWeb上での知名度や情報量も、視認性を左右しています。
たとえば、ナチュラルリンクの数やWebでその店舗や施設について言及されている記事のボリュームなどが該当します。
Googleのクチコミ数や評価の点数や、通常のSEOでの検索順位も加味されるため、Googleビジネスプロフィールと自社のホームページやコンテンツなどを満遍なくメンテナンスする必要があります。
参考:『Google『Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法』』
NAPを表記する
NAPとは「Name(ビジネス名)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の頭文字をとった言葉です。
Googleビジネスプロフィールやホームページ、WebコンテンツではNAPを正確に表記することで信憑性の高い情報になり、高い評価に繋がります。
情報の正確さに加えて、表記を統一することも重要です。
公式ホームページやSNSなどに掲載しているNAP情報とGoogleビジネスプロフィールの情報がずれているだけでも、ユーザーはどれが正しい情報か分からなくなり、不信感を抱いてしまいます。
同じ店舗・施設での情報が複数のWebサイトに掲載されていても、店舗名や住所などのNAP表記が統一されていなければ、別物と判断されてしまいます。
NAP表記で注意するポイント
NAP表記の中でも特に注意したい項目をまとめました。
例)
「美容室ABC」「美容室エービーシー」
「ヘアサロンABC」「HAIRSALON ABC」
「2階」「2F」
例)
「株式会社」「(株)」
「3丁目2番地1号」「3-2-1」
「〇〇マンション301」「〇〇マンション301号室」
例)
「301号室」「301号室」
「美容室ABC」「美容室ABC」
例)
「03-XXXX-XXXX」「(03)XXXX-XXXX」
もし現時点で、メディアやコンテンツによってNAPが統一されていない場合、まずは正式な表記を決定しましょう。
参考:『GMO TECH株式会社『ローカルSEOとは?SEO・MEOとの違いや効果・メリット、基本的な対策ポイントと注意点を解説』』
サイテーションとNAP表記
サイテーションとは、自社以外の他サイトに情報が記載されたり、引用されたりすることを指します。
サイテーションを多く獲得できれば視認性が高いとみなされ、ローカルSEOで上位表示される可能性も増えます。
ところが、他サイトでのNAP表記が統一されていないと、サイテーションの恩恵を十分に受けることができません。
第三者が言及・引用する際に正しいNAP表記で参照してもらえるよう、Googleビジネスプロフィールやホームページでは社名や住所を正確に記載しましょう。
より多くのサイテーションを得るためには、自社のサイトはもちろん、SNSやプレスリリースサイトなどを活用して情報発信をするのがおすすめです。
Googleビジネスプロフィール活用術
ローカルSEOで成果を獲得するには、Googleビジネスプロフィールの内容を充実させる取り組みが欠かせません。
ビジネスプロフィールの充実度を上げることでユーザーの利便性も高まり、店舗・施設の魅力を知ってもらえる機会も増えるでしょう。
ここでは、Googleビジネスプロフィールを運用する際のポイントをまとめました。
最新情報を共有する
Googleビジネスプロフィールには、店舗のニュースなど最新情報の追加機能があります(一部業種を除く)。
この機能を活用することで、ナレッジパネル上でもお店の最新情報を伝えることができます。
投稿には、下記のフォーマットがあります。
最新情報
ビジネスの全般的な情報を発信できます。
新商品の紹介や、営業時間の変更、お休みといった、最新のトピックスを伝えるのに活用しましょう。
特典
セールや特典、クーポンに関連する情報を発信できます。
特典に関する投稿では、タイトル名・写真・開始日時・終了日時の入力が必須ですが、投稿すれば「クーポンを見る」という操作ボタンが自動的に設置されます。
特典に関する投稿は、ビジネスプロフィールの上部付近にも表示が出ます。
イベント
トークショー、試飲会、周年記念など、店舗や施設で開催するイベントを宣伝します。
イベントの告知投稿にはタイトル名・開始日時・終了日時・イベントの詳細の記入が必要です。
任意でボタンを追加することもできます。
特定の条件を満たすイベントは、ビジネスプロフィールの「概要」タブにも表示され、ユーザーからの発見率を高めることができます。
参考:『Google『ローカル ビジネス向けの投稿について』』
チャット機能を活用する
チャット機能では、店舗・施設とGoogleアカウントを持つユーザーとの間でメッセージのやりとりができます。
Googleビジネスプロフィールでチャット機能をONにすると、ボックスに「チャット」ボタンが出現します。
予約や問い合わせが手軽にできるため、対応が可能であればぜひ活用しましょう。
ユーザーからのメッセージに対して自動で返信する、ウェルカムメッセージの設定も可能です。
また、テキストメッセージだけでなく、ユーザーとのあいだで画像の共有もできます。
なお、チャットの返信は24時間以内に行う必要があります。
24時間が経過してもメッセージの返信が行われなかった場合、チャット機能が無効になることもあります。
メッセージに対する応答時間などを計測したうえで、数分以内・数時間以内・1日以内・数日以内のなかから回答に要する平均的な時間がユーザー画面に表示されます。
参考:『Google『ビジネス プロフィールに寄せられたメッセージを読んで返信する方法』』
クチコミへの返信
ユーザーから寄せられたクチコミに対しては、なるべく迅速に返信を行いましょう。
好意的なクチコミはもちろん、苦言に対しても誠実な対応を見せることは、ユーザーとの信頼関係の構築にもつながるでしょう。
なお、事実と異なるクチコミなどはGoogleに削除をリクエストすることができます。
参考:『Google『Google ユーザーにクチコミを投稿してもらう』』
ローカルSEOの成功事例
ここでは、ローカルSEO対策としてGoogleビジネスプロフィールを活用し実際に成果に繋がった事例をいくつかご紹介します。
ストレッチ専門店の事例
引用:『Dr.stretch』
全国で複数の店舗を運営するストレッチ専門店では、ユーザーからの「Googleに登録されている営業時間に誤りがあり、正しい情報がわからない」という問い合わせを受けたことをきっかけに、Googleビジネスプロフィールの管理ツールを導入して情報整理を開始しました。
ビジネスプロフィール経由のユーザーのCVR(コンバージョン率)が高い点に着目し、プロフィールの充実や投稿・クチコミの強化などを実施。
その結果、1年でビジネスプロフィール経由の予約数を3倍に増加させることに成功しました。
老舗寿司屋の事例
引用:『大谷寿し』
創業から50年以上にわたり地元の人に愛され続けている老舗寿司屋「大谷寿し」では、マーケティング会社の紹介でGoogleビジネスプロフィールへの登録をはじめました。
お店の概要だけでなく、店舗や外観、提供しているお寿司の写真などを幅広く追加し、プロフィール情報をとにかく充実させました。
また、Googleビジネスプロフィールの登録をきっかけに店舗の公式Webサイトを作り、Googleビジネスプロフィールを見たユーザーがWebサイトに遷移できるように設定しました。
その結果、口コミ数が5件から40件まで増加し、次第にテレビでも取り上げられるほどの知名度を獲得することに成功しました。
さらに、3か月後には売り上げが右肩上がりで上昇し始め、ランチ時間の来客数は導入前の6倍程度にまで増えたと報告されています。
参考:『Googleビジネスプロフィール導入後、来店数が6倍に!?【老舗寿司屋の事例を紹介】』
まとめ
この記事を読んで、ローカルSEOの最適化が難しいと少しでも感じたら、広告代理店に任せるのも一つの手です。
弊社ではWeb広告のプロがお客様の課題を解決するWeb広告運用サービスを展開しております。
Web広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
蓄積されたノウハウから短時間で課題を解決に導きます。
また、薬機法医療法遵守広告代理店の認証を受けておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能です。
お客様のあらゆるニーズに対し 分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
UnionMedia編集部2012年創業、新宿のWebマーケティングに強い広告代理店「株式会社Union」が運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。